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聞いたこと……ない
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「ふ~~~~ん……」
一店舗目では、特に欲しいと思う武器や防具は無かった。
「……なるほど」
二店舗目も特に目を惹く装備品は置かれていなかった。
入店した店に置かれている装備品が全てなまくらだった訳ではない。
質が低い装備品も置いてるが、質が高い武器も置いてる。
しかしティールの目を惹く物はやはりなかった。
(豹雷や疾風瞬閃みたいに目を惹く武器は置いてないな……いや、それが当たり前か。あんな武器がほいほい置いてあるような店に入ってないし)
この店に入ってみるか。
そんな軽い感じで見せに入る、時間を掛けて武器を見る。
だが、これが欲しい!!! といった感じで衝動買いしてしまう得物はなく、三店舗目に入った。
(……もしかしたら、一番質が高いかもな)
まだ全てを見ていない。
しかし直感的にそう思った。
入店した三店舗の中で、この店が一番全体的に質が高いと。
「……なぁ、ラスト。欲しい得物があったら普通に言ってくれて構わないからな」
ラストはティールの奴隷という立場なので、ラストの所持品はティールが買う。
「あぁ、分かっている。ただ、あまり本能的に欲しいと思う武器がないだけだ」
店主や職人に喧嘩を売るような言葉だが、それはラストの本心だった。
ティールが前日に買ってくれた大剣があり、竜人族という素手で戦うことがそれなりに得意な種族ということもあり、武器がなくても己の五体だけで戦うことができる。
(本能的に欲しいと思う武器、か……俺もそう思った武器を買おうとは思ってるけど、そこまで範囲を絞ってしまうと、中々見つからないんだよな)
この二人が本能的に欲しいと思う装備品という範囲まで絞ると、中々選ばれる装備品は少なくなってしまう。
単純にこんな武器を持っていても良いなと思う程度であれば、二人が選べる武器もある。
だが、その程度の武器は正直なところ、必要ない。
(……良い武器だけど、疾風瞬閃があるからな)
切れ味が鋭く、突くも斬りつけるのも問題無くハイレベルに行える相棒一がいる。
それを考えてしまうと、ある程度良い武器では少しも買おうと思う気持ちが生まれない。
「やぁ、少し良いかな」
「……誰ですか?」
自身の本能を引き寄せる武器はないかと探していると、一人の男が話しかけてきた。
(この人、それなりに戦えるんだろうな)
パッと見ただけだが、それは解った。
しかし、それでも本気の自分より強いとは思わなかった。
「僕はイグラス。Cランクパーティーのテンペスターのリーダーだ」
「……そうですか」
「あれ? テンペスターというパーティー名は聞いたことないかな」
「すいません。まだヤドラスに来てあまり日にちが経ってないんで」
あまり無礼が無いように対応する。
Cランクのパーティーであれば、それなりに有望な存在。
それは間違いないのだが、本当にティールの耳に入ったことがなかった。
「そ、そうかい。まぁ、全体的に見るとまだそこまで有名なパーティーじゃないからね」
なんて言うが、イグラスはティールが自分たちのパーティーは聞いたことがあるのではないか。
という期待を持ちながら声を掛けたので、あまり表情には出ていないが心の中で少しショックを受けていた。
「それで、イグラスさんは俺に……俺たちに何の用ですか」
自分に声を掛けてきた以上、自分たちに用があると思うのは当然だろう。
「そうだね。簡単に言えば、これから僕たちが行うとしてることに力を貸してほしい」
「……いったいどんな事に力を貸してほしいんですか」
冒険者として活動している以上、他の冒険者と一緒に行動することはよくある話。
しょうもない内容であれば即座に断ろうと思っているが、そうでなければまずは話ぐらい聞いても良いと思った。
「実はね、ヤドラスからそう遠くない場所にコボルトとオークの巣が発見されたんだよ。君たちには巣の討伐に力を貸してほしいんだ」
一種類のモンスターだけではなく、二種類のモンスターが同じ場所に巣を作っている。
それは少々興味深い話だった。
一店舗目では、特に欲しいと思う武器や防具は無かった。
「……なるほど」
二店舗目も特に目を惹く装備品は置かれていなかった。
入店した店に置かれている装備品が全てなまくらだった訳ではない。
質が低い装備品も置いてるが、質が高い武器も置いてる。
しかしティールの目を惹く物はやはりなかった。
(豹雷や疾風瞬閃みたいに目を惹く武器は置いてないな……いや、それが当たり前か。あんな武器がほいほい置いてあるような店に入ってないし)
この店に入ってみるか。
そんな軽い感じで見せに入る、時間を掛けて武器を見る。
だが、これが欲しい!!! といった感じで衝動買いしてしまう得物はなく、三店舗目に入った。
(……もしかしたら、一番質が高いかもな)
まだ全てを見ていない。
しかし直感的にそう思った。
入店した三店舗の中で、この店が一番全体的に質が高いと。
「……なぁ、ラスト。欲しい得物があったら普通に言ってくれて構わないからな」
ラストはティールの奴隷という立場なので、ラストの所持品はティールが買う。
「あぁ、分かっている。ただ、あまり本能的に欲しいと思う武器がないだけだ」
店主や職人に喧嘩を売るような言葉だが、それはラストの本心だった。
ティールが前日に買ってくれた大剣があり、竜人族という素手で戦うことがそれなりに得意な種族ということもあり、武器がなくても己の五体だけで戦うことができる。
(本能的に欲しいと思う武器、か……俺もそう思った武器を買おうとは思ってるけど、そこまで範囲を絞ってしまうと、中々見つからないんだよな)
この二人が本能的に欲しいと思う装備品という範囲まで絞ると、中々選ばれる装備品は少なくなってしまう。
単純にこんな武器を持っていても良いなと思う程度であれば、二人が選べる武器もある。
だが、その程度の武器は正直なところ、必要ない。
(……良い武器だけど、疾風瞬閃があるからな)
切れ味が鋭く、突くも斬りつけるのも問題無くハイレベルに行える相棒一がいる。
それを考えてしまうと、ある程度良い武器では少しも買おうと思う気持ちが生まれない。
「やぁ、少し良いかな」
「……誰ですか?」
自身の本能を引き寄せる武器はないかと探していると、一人の男が話しかけてきた。
(この人、それなりに戦えるんだろうな)
パッと見ただけだが、それは解った。
しかし、それでも本気の自分より強いとは思わなかった。
「僕はイグラス。Cランクパーティーのテンペスターのリーダーだ」
「……そうですか」
「あれ? テンペスターというパーティー名は聞いたことないかな」
「すいません。まだヤドラスに来てあまり日にちが経ってないんで」
あまり無礼が無いように対応する。
Cランクのパーティーであれば、それなりに有望な存在。
それは間違いないのだが、本当にティールの耳に入ったことがなかった。
「そ、そうかい。まぁ、全体的に見るとまだそこまで有名なパーティーじゃないからね」
なんて言うが、イグラスはティールが自分たちのパーティーは聞いたことがあるのではないか。
という期待を持ちながら声を掛けたので、あまり表情には出ていないが心の中で少しショックを受けていた。
「それで、イグラスさんは俺に……俺たちに何の用ですか」
自分に声を掛けてきた以上、自分たちに用があると思うのは当然だろう。
「そうだね。簡単に言えば、これから僕たちが行うとしてることに力を貸してほしい」
「……いったいどんな事に力を貸してほしいんですか」
冒険者として活動している以上、他の冒険者と一緒に行動することはよくある話。
しょうもない内容であれば即座に断ろうと思っているが、そうでなければまずは話ぐらい聞いても良いと思った。
「実はね、ヤドラスからそう遠くない場所にコボルトとオークの巣が発見されたんだよ。君たちには巣の討伐に力を貸してほしいんだ」
一種類のモンスターだけではなく、二種類のモンスターが同じ場所に巣を作っている。
それは少々興味深い話だった。
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