あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

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上位種ではなく亜種

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「結構数は、減ってきた、な!!!!」

リザードマンの群れが現れてから数分ほどが経ち、その数は随分と減った。

ラストが斬馬刀を振り回しているお陰というのもあるが、ティールがリザードマンたちを確実に殺すのではなく、大ダメージを負わせるだけで直ぐ次の敵に移る。

これを繰り返しているからこそ、Cランクの冒険者たちはは非常に戦いやすいと感じていた。

絶好のチャンスであればティールも疾風瞬閃と豹雷を使ってリザードマンやその上位種の首を刎ね、心臓を貫く。
しかし今はスピード勝負だと思っており、基本的には大きなダメージを負わせる。
もしくは完全に機動力を奪うことをメインに動き、敵の数を減らしていた。

(あの二つの武器……どう考えてもルーキーが持つ武器じゃないね)

イグラスは二人と同じくリザードマンと戦っているが、ティールが非常に有難い働きをしていることもあり、それなりに余裕があった。

(あれだけ速く動くと、リザードマンたちも上手く対応出来ない。ティール君の脚の速さがずば抜けているというのもあると思うけど、多分……あの二つの武器のお陰というのもあるよね)

まさにその通り。
仮にも敵はCランクのモンスター。

ティールがスキルをフルに使ったとしても、一撃で倒せない可能性はある。
しかし疾風瞬閃と豹雷を使いながら戦うことにより、完全にティールの動きはリザードマンの反応速度を上回っている。

(さっきまでは僕たちの戦いを攻撃魔法でサポートしてくれてたのに……まさかここまで接近戦も出来るとはね)

ティールが接近戦を出来ないとは思っていなかった。
だが、それでもイグラスにとってティールは接近戦よりも魔法の方が得意というイメージがあった。

しかし現実として、ティールは二刀を使ってリザードマンを次々に沈めている。

(だが……あいつらは、不味い)

先程まで戦っていたコボルトとオークの群れと同じく、リザードマンの群れには二体のボスがいた。

その二体のボスは仲間が次々にやられていく様子を見ても、全く焦っていなかった。
寧ろ好戦的な笑みすら浮かべている。

(あいつら……絶対に色々とヤバい奴らだな)

その様子はティールの視界にも入っており、絶対にBランクかそれ以上のモンスターだと思った。
そしてティールの予想は見事に的中。

一体はリザードマンジェネラル。ランクはBで、普通のリザードマンと比べて倍以上の体を持つ。
もう一体は皮膚が紅色のリザードマン。ランクBのスカーレットリザードマン。

体格は通常種のリザードマンと比べて大差はないが、身体能力の差は大きい。
肌の色が似ているレッドリザードマンという上位種がいるが、ランクはCであるゆる面においてスカーレットの方が上。

あまり存在が確認されない事から、上位種ではなく亜種と認定されている。

「二体の強さはそんなに変わらなさそうだけど……相性的に、俺が紅色のリザードマンと戦った方が良さそうだな」

リザードマンやその他の上位種の数は着々と減り、後ろに流れたリザードマンもCランクの冒険者たちが的確に仕留めているお陰で、今のところ死者はゼロ。

モンスターの群れと二連戦してこの結果は上々と言える。
だが、まだ二戦目の戦いは終わっていない。

コボルトジェネラルとオークジェネラルは自分たちの同族が殺されていく速さに焦り、最後は必死の形相でティールたちを倒そうとした。

しかし、後方でどっしりと構えているジェネラルとスカーレットは変わらず口端を上げ、冒険者たちの強さに何か期待しているようにも見える。

(……ふむ。あの二体、性格的には俺に似ているか)

ラストはジェネラルとスカーレットからシンパシーを感じ取った。
その感覚は当たっており、二体にとって一番の目的は強者と戦うこと。

群れの状態も整っていたので、二体としてはコボルトジェネラルとオークジェネラルとも戦いたかった。
しかし一歩遅かったが、現場にはその二体を超えるであろう実力者がおり、無意識に闘争心が体から溢れていた。
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