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プロとして当然
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お互いに無事敵を倒したことを確認し……ブラッディ―タイガーやスカーレッドリザードマンとの戦い以上に精神をすり減らしたティールは限界に近い。
緊張の糸が途切れ、ボルガたちを守っていた結界や酸の獣たちが崩れた。
「ティール、ラスト! 大丈夫か!!!」
「お、おう。なんとか大丈夫だ」
四人は二人の様態を心配し、超ダッシュで二人に駆け寄る。
ただ、二人とも外傷は殆どないので、怪我によるダメージは少ない。
(はぁ~~~~~……駄目だ、超疲れた)
ダメージは少ないが、普段の戦闘よりも疲労感が強く、ティールはその場に腰を下ろした。
(ないとは思うけど、今Bランクのモンスター……もしくはそれクラスのポテンシャルを持つCランクのモンスターが現れたりしたら、討伐するのは難しいかもな)
双剣使いの男からも魔力を吸収したので、残りの魔力量に関しては問題無く、まだまだ戦おうと思えば戦える。
だが、それでも正直少しの間、誰かと戦いたくないというのが本音だった。
「ティール君……な、何があったの!?」
「あれ、ニーナさんじゃないですか。シルさんたちも……どうしたんですか?」
「それはこっちのセリフよ。武器がぶつかり合う音が聞こえたから、もしかしたらって思って来てみたの」
ティールの知り合いであり、若干想い惹かれた相手であるニーナ。
そして天翼のメンバーであるシルたちが武器と武器がぶつかり合う音を耳にし、誰かが危険な目に合っていると思って音のする場所へとやって来た。
そしてその場所に到着してみると、地面に腰を下ろしているティールと表情から疲労が窺えるラスト。
加えて……四つの黒メインのマントを着た死体が転がっていた。
そんな光景を見て、心配するなというのは無理な話。
「えっと……何と言いますか、いきなりこいつらに襲われたんですよ。あっ、この四人はある都市の学生で、ヤドラスの遺跡について調査? してレポートを纏める為にこの街に来てて、俺とラストはその護衛です」
「そ、そうなのね……盗賊、って感じの見た目じゃない、ね」
「ニーナの言う通りだ。こりゃ……盗賊って寄り、暗殺者に近いな」
虎人族のティーラスはなるべく死体に触らない様に、匂いだけでいったいどういった人物たちだったのかを調べる。
(匂いが均一というか、無臭に近い……そういった部分を考えると、やっぱり盗賊じゃなくて暗殺者だよな……いや、だからっていきなり襲い掛かるか? 見た感じ……別に周囲に他の死体があるってわけじゃねぇ。顔も仮面で隠してるし)
他の冒険者を殺している場面をティールたちに見られたので、発見したティールたちをいきなり殺そうとする。
そういった状況であれば、暗殺者たちがティールたちを殺そうとする理由が理解出来る。
ただ、そうでなければ仮面を付けているので正体が解らないということもあり、いきなり殺す理由が見つからない。
「ティール殿、この暗殺者たちは強かったのだろう」
「えぇ、強かったです。結果的に重症や致命傷を負うことはなかったですけど、数の不利もあって俺たちが殺されてもおかしくありませんでした。強さ的には……多分、Bランクの冒険者ぐらいはあったかと」
「ふむ、やはりか……いや、しかしよくそんな連中と戦って生き延び、倒すことが出来たな。しかもしっかりと護衛対象を守って……見事としか言うまい」
「はは、ありがとうございます。でも、俺もラストも……その、一応プロの冒険者なんで、モンスターやこういった連中からボルガたちを守るのは当然の仕事ですよ」
狼人族であり、珍しいメイジタイプのアルスに見事だと褒められたのは素直に嬉しかった。
ただ、冒険者として活動するティールにとって、ボルガたちを守るのは当然の仕事であり、義務だと感じていた。
「まぁ……そうだな。マスターの言う通りだ」
何てことはない、といった雰囲気を出す二人に感動したボルガたちは思わず涙を零しながら二人に抱き着き、何度も感謝の言葉を伝えた。
緊張の糸が途切れ、ボルガたちを守っていた結界や酸の獣たちが崩れた。
「ティール、ラスト! 大丈夫か!!!」
「お、おう。なんとか大丈夫だ」
四人は二人の様態を心配し、超ダッシュで二人に駆け寄る。
ただ、二人とも外傷は殆どないので、怪我によるダメージは少ない。
(はぁ~~~~~……駄目だ、超疲れた)
ダメージは少ないが、普段の戦闘よりも疲労感が強く、ティールはその場に腰を下ろした。
(ないとは思うけど、今Bランクのモンスター……もしくはそれクラスのポテンシャルを持つCランクのモンスターが現れたりしたら、討伐するのは難しいかもな)
双剣使いの男からも魔力を吸収したので、残りの魔力量に関しては問題無く、まだまだ戦おうと思えば戦える。
だが、それでも正直少しの間、誰かと戦いたくないというのが本音だった。
「ティール君……な、何があったの!?」
「あれ、ニーナさんじゃないですか。シルさんたちも……どうしたんですか?」
「それはこっちのセリフよ。武器がぶつかり合う音が聞こえたから、もしかしたらって思って来てみたの」
ティールの知り合いであり、若干想い惹かれた相手であるニーナ。
そして天翼のメンバーであるシルたちが武器と武器がぶつかり合う音を耳にし、誰かが危険な目に合っていると思って音のする場所へとやって来た。
そしてその場所に到着してみると、地面に腰を下ろしているティールと表情から疲労が窺えるラスト。
加えて……四つの黒メインのマントを着た死体が転がっていた。
そんな光景を見て、心配するなというのは無理な話。
「えっと……何と言いますか、いきなりこいつらに襲われたんですよ。あっ、この四人はある都市の学生で、ヤドラスの遺跡について調査? してレポートを纏める為にこの街に来てて、俺とラストはその護衛です」
「そ、そうなのね……盗賊、って感じの見た目じゃない、ね」
「ニーナの言う通りだ。こりゃ……盗賊って寄り、暗殺者に近いな」
虎人族のティーラスはなるべく死体に触らない様に、匂いだけでいったいどういった人物たちだったのかを調べる。
(匂いが均一というか、無臭に近い……そういった部分を考えると、やっぱり盗賊じゃなくて暗殺者だよな……いや、だからっていきなり襲い掛かるか? 見た感じ……別に周囲に他の死体があるってわけじゃねぇ。顔も仮面で隠してるし)
他の冒険者を殺している場面をティールたちに見られたので、発見したティールたちをいきなり殺そうとする。
そういった状況であれば、暗殺者たちがティールたちを殺そうとする理由が理解出来る。
ただ、そうでなければ仮面を付けているので正体が解らないということもあり、いきなり殺す理由が見つからない。
「ティール殿、この暗殺者たちは強かったのだろう」
「えぇ、強かったです。結果的に重症や致命傷を負うことはなかったですけど、数の不利もあって俺たちが殺されてもおかしくありませんでした。強さ的には……多分、Bランクの冒険者ぐらいはあったかと」
「ふむ、やはりか……いや、しかしよくそんな連中と戦って生き延び、倒すことが出来たな。しかもしっかりと護衛対象を守って……見事としか言うまい」
「はは、ありがとうございます。でも、俺もラストも……その、一応プロの冒険者なんで、モンスターやこういった連中からボルガたちを守るのは当然の仕事ですよ」
狼人族であり、珍しいメイジタイプのアルスに見事だと褒められたのは素直に嬉しかった。
ただ、冒険者として活動するティールにとって、ボルガたちを守るのは当然の仕事であり、義務だと感じていた。
「まぁ……そうだな。マスターの言う通りだ」
何てことはない、といった雰囲気を出す二人に感動したボルガたちは思わず涙を零しながら二人に抱き着き、何度も感謝の言葉を伝えた。
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