あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

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寄生虫や金食い虫

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ムーンウルフの素材などをギルドで売却し、約束通りティールとラストは助けた四人に夕食を奢ってもらっていた。

相変わらず色々と褒められるが……さすがにもう慣れてきた。
今まで歳上の者に褒められると、少々照れるところがあったが、もう何度も同じ状況を体験している。
嬉しいことには嬉しいが、どうたいった反応が正しいのか……そういう応えも理解した。

そして四人の酒が進んできたところで、ジュークという男が一つ、ティールにやや真剣な表情で質問した。

「ティールよう……お前はさ、マリアさんのこと狙ってるのか?」

「えっと、パーティーメンバー的な意味じゃなくて、異性としてってことですよね」

そういった話題に対し、決して鈍くはないので、やや酔っているジュークの言葉を直ぐに理解した。

「おう、そういう意味だ」

「全く狙ってませんよ。というか、俺はまだ二十二もなってない若造ですよ。色んな部分でマリアさんに釣り合ってませんよ」

確かに見た目、雰囲気や年齢など、色々とつり合ってない部分はある。
だが、今日少しだけだがティールの戦いっぷりをチラッとだけ見た四人は、強さという言ってんの身なら十分に槌り合っていると断言出来る。

「そうか、そりゃ良かったぜ。ティールみたいな強い奴がライバルだと、色々と厳しいからな」

「……ジュークさんは、本気でマリアさんに惚れてるんですね」

「そうなんだよこいつ。俺たちはライバルが多いから止めとけって言ってるんだけどよ」

ジュークの仲間の言葉通り、マリアを狙う男性冒険者は非常に多い。
元々は旅の冒険者だったが、マリアの心を射止める為にバラックに滞在している冒険者も多い。

そんな話をチラッと耳にした時、ティールは改めて無自覚な魔性の女性だと思った。

「バカ野郎。確かにティールみたいな驚きが強過ぎるライバルがいたら厳しいと思っちまうけど、だからって簡単に諦められる訳ないだろ!!」

「分かった分かった。分かったから、もうエールはその辺にしとけ。これ以上呑み過ぎると記憶を失うか、何かやらかして後々後悔することになるぞ」

「うぐっ……分かったよ」

過去に呑み過ぎてやらかした経験があり、仲間の助言通り、そこで再度エールを頼むのは止めた。

「ティールはまだ恋愛なんて分からない……いや、別にそんなこともねぇか。普通は冒険者になる前に、恋愛の一つや二つしてるか。どうなんだ、ティール?」

「……俺も男なんで、ありますよ。随分昔の話ですけど」

そう言うと、ティールは少し落ち込んだ雰囲気で当時のことを話し始めた。

十年前の記憶など、普通はもう覚えていないものだが……何故かあの時のことだけは明確に、記憶に残っている。

「あぁ~~、なるほどな。そりゃ子供ながらにきつい経験したな」

「俺、似た様な経験したことあるから解るぜ。やっぱり、世の中顔が良い奴が意中の女を持っていっちまうよな」

「けどよ、ティールぐらい強かったら、異性が向こうから寄って来るもんじゃねぇか?」

男の言葉に、ティールや首を横に振って答えた。

「そんなことありませんよ。それに、こんなまだガキの俺に寄って来る人なんて……寄生するか、金目的かのどちらかじゃないですか」

「ティール……お前、まだ子供なんだしもう少し夢見ても良いと思うぜ。残念ながら、その可能性は否定出来ないけどよ」

無駄に知性がある分、既にそういった考えに至ってしまう。
ジュークたちも、そういった被害にあった冒険者を知っているので「そんなこと起こらねぇよ」とは言えない。

「ですよね……ジュークさん、まだまだ若輩の考えではありますけど、本当にマリアさんとお付き合いしたいなら、乗り越えないといけない壁が最低でも二つはあるかと」

ティールなりに少し考え、最低でもその二つを越えなければ……友人以上の関係になるのは無理だと断言出来る。
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