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膨らむ妄想
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まだ完全に決まった訳ではないが、ティールとラストの心にはダンジョンに挑戦したいという気持ちが大きくなってきた。
そうとなれば……経験豊富な先輩に相談だと思い、二人は翌朝色々あって大金を渡されたマリアの元に伺った。
「ダンジョンに挑戦したいのね」
「はい、そうですね。今すぐかはちょっと迷ってますけど、近いうちに挑戦したいと思ってます」
「俺もマスターと同じ意見です」
夕方ごろにマリアとレンと合流し、二人と一緒に夕食を食べながら、今後の目標について先輩に相談。
「ダンジョンか……僕もいずれは挑戦したいけど、まだまだ無理だね」
レンはマリアと行動する時以外はミーサとザジの二人と共に行動しており、現在着実にレベルアップ中。
そろそろDランクが見えてきた三人だが、まだ自分たちにダンジョンを攻略出来るほどの力はないと自覚している。
「そうね。レンたちにはまだ早いわね。ティール君とラスト君も冒険者歴を考えるとまだ早いのだけど……確か、二人ともランクはCなのよね」
「はい」
「あぁ」
ダンジョンを保有する街には、他の街にはない面倒な暗黙のルールなどが存在する。
縄張り争い……ではないが、そういったことに近い問題もある。
地上では冒険者ギルドのルールに従わなくてはならないが、職員たちの目も……ダンジョンの中までは届かない。
(どのダンジョンが良いかしら)
そこは心配要素ではあるが、まぐれではなくBランクモンスターを倒せる力がある二人が、そういった厄介事で潰れるとは思えない。
後は、ダンジョンの難易度が問題となる。
バラックに腰を下ろすまで、マリアは亡くなった旦那と当時の仲間と一緒にいくつもの街を巡り、複数のダンジョンを攻略している。
(二人という点を考えると……あのダンジョンかしら)
階層数、モンスターの強さなどを考えた結果、一つのダンジョンが今の二人が攻略するのに適していると思った。
そのダンジョンは……森林暗危。
「……今の二人には、イガルディスという街にある森林暗危という名前のダンジョンがお勧めね」
「森林暗危、ですか」
ダンジョンの名前を聞き、二人は頭の中で妄想を膨らませる。
(フィールドは森林ってことだよな……暗危ってのは、奇襲を仕掛けるモンスターが多いってことか?)
(ふむ……俺が望む戦いが出来るかは解らないが、楽しみであるのは確かだな)
妄想が終わると、二人は同時に薄っすらと笑みを浮かべた。
「二人とも良い表情ね。ただ、先輩としてはもう一人、パーティーメンバーを増やして欲しいところね」
マリアの言葉には、もし可能なら増やした方が良いよ……程度の考えではなく、絶対に増やした方が良いという考えが含まれている。
「新しいパーティーメンバー……増やした方が良いなとは思ってるんですけど、中々見つからないと言いますか」
ティールの場合、そもそも探していない。
実際のところ、もう一人ぐらいは欲しいなと考えている。
しかし、積極的に探そうとは思っていなかった。
ラストは着実に実戦を経験して成長しており、ティールも最凶のスキルを使って戦力を増加している。
今の状態ならば、よっぽど無理しない限りはダンジョン攻略も不可能ではないと考えている。
実際に……その考えは二人の戦闘力を考えれば間違ってはいないが、それでも安全性は決して高くない。
(……弓か、魔法が使える者が好ましいな)
新しいパーティーメンバーを探す。
この件に関して、ラストは意外にも否定的な考えはなかった。
「それもそうでしょうね。二人の戦力に……これからの成長に付いていける冒険者はそう簡単に見つからないはずよね」
仮にいたとしても、そういった人材はだいたいクランという冒険者だけで構成された組織がゲットしているか、もしくは自分のパーティーを既に持っている可能性が高い。
「でも、そういった存在を見つける為に、人が集まるダンジョンを有する街に行くのも良いと思うわ」
「……頭に入れておきます」
とりあえず先輩の言葉に返事したのではなく、ティールは本気で次のパーティーメンバーを探そうと決めた。
そうとなれば……経験豊富な先輩に相談だと思い、二人は翌朝色々あって大金を渡されたマリアの元に伺った。
「ダンジョンに挑戦したいのね」
「はい、そうですね。今すぐかはちょっと迷ってますけど、近いうちに挑戦したいと思ってます」
「俺もマスターと同じ意見です」
夕方ごろにマリアとレンと合流し、二人と一緒に夕食を食べながら、今後の目標について先輩に相談。
「ダンジョンか……僕もいずれは挑戦したいけど、まだまだ無理だね」
レンはマリアと行動する時以外はミーサとザジの二人と共に行動しており、現在着実にレベルアップ中。
そろそろDランクが見えてきた三人だが、まだ自分たちにダンジョンを攻略出来るほどの力はないと自覚している。
「そうね。レンたちにはまだ早いわね。ティール君とラスト君も冒険者歴を考えるとまだ早いのだけど……確か、二人ともランクはCなのよね」
「はい」
「あぁ」
ダンジョンを保有する街には、他の街にはない面倒な暗黙のルールなどが存在する。
縄張り争い……ではないが、そういったことに近い問題もある。
地上では冒険者ギルドのルールに従わなくてはならないが、職員たちの目も……ダンジョンの中までは届かない。
(どのダンジョンが良いかしら)
そこは心配要素ではあるが、まぐれではなくBランクモンスターを倒せる力がある二人が、そういった厄介事で潰れるとは思えない。
後は、ダンジョンの難易度が問題となる。
バラックに腰を下ろすまで、マリアは亡くなった旦那と当時の仲間と一緒にいくつもの街を巡り、複数のダンジョンを攻略している。
(二人という点を考えると……あのダンジョンかしら)
階層数、モンスターの強さなどを考えた結果、一つのダンジョンが今の二人が攻略するのに適していると思った。
そのダンジョンは……森林暗危。
「……今の二人には、イガルディスという街にある森林暗危という名前のダンジョンがお勧めね」
「森林暗危、ですか」
ダンジョンの名前を聞き、二人は頭の中で妄想を膨らませる。
(フィールドは森林ってことだよな……暗危ってのは、奇襲を仕掛けるモンスターが多いってことか?)
(ふむ……俺が望む戦いが出来るかは解らないが、楽しみであるのは確かだな)
妄想が終わると、二人は同時に薄っすらと笑みを浮かべた。
「二人とも良い表情ね。ただ、先輩としてはもう一人、パーティーメンバーを増やして欲しいところね」
マリアの言葉には、もし可能なら増やした方が良いよ……程度の考えではなく、絶対に増やした方が良いという考えが含まれている。
「新しいパーティーメンバー……増やした方が良いなとは思ってるんですけど、中々見つからないと言いますか」
ティールの場合、そもそも探していない。
実際のところ、もう一人ぐらいは欲しいなと考えている。
しかし、積極的に探そうとは思っていなかった。
ラストは着実に実戦を経験して成長しており、ティールも最凶のスキルを使って戦力を増加している。
今の状態ならば、よっぽど無理しない限りはダンジョン攻略も不可能ではないと考えている。
実際に……その考えは二人の戦闘力を考えれば間違ってはいないが、それでも安全性は決して高くない。
(……弓か、魔法が使える者が好ましいな)
新しいパーティーメンバーを探す。
この件に関して、ラストは意外にも否定的な考えはなかった。
「それもそうでしょうね。二人の戦力に……これからの成長に付いていける冒険者はそう簡単に見つからないはずよね」
仮にいたとしても、そういった人材はだいたいクランという冒険者だけで構成された組織がゲットしているか、もしくは自分のパーティーを既に持っている可能性が高い。
「でも、そういった存在を見つける為に、人が集まるダンジョンを有する街に行くのも良いと思うわ」
「……頭に入れておきます」
とりあえず先輩の言葉に返事したのではなく、ティールは本気で次のパーティーメンバーを探そうと決めた。
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