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読めないからこそ
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「………………」
「ねぇ、何をそんなに難しい顔して考えてるの」
同期の女性から声を掛けられたのは、ティールたちの解体、査定をメインに担った受付嬢。
「先程大量の死体を持ってきた冒険者たちについて少し、ね」
「大量の死体を持ってきたって言うと、あれよね。ティールって子供がリーダーのパーティーよね」
ティールは、もう一定の冒険者ギルドに属する者たちだけが知っている、知る人ぞ知るスーパールーキーではない。
冒険者ギルドには、既に多くのティール達が討伐したモンスター、攻略したダンジョンの情報などが記載されている。
「やっぱり、噂通り小さかった?」
「えぇ。まだ……青年とは言えませんでしたね」
本人が聞けば少々落ち込むものの、そこに関しては間違いない事実であり、ティールはまだ青年ではなく少年である。
「そうなんだね~~。でも、Bランク冒険者らしく、強い雰囲気を持ってたと」
「……元冒険者ではないので解りませんが、普通ではない……と言った雰囲気は、間違いなく持ってました」
「ん~~~~……それって、貴族の令息的な感じじゃなくて?」
「はい。そういった感じではなく…………読めない存在、とでも言いましょうか」
彼女は決してボキャブラリーが貧弱ではない。
思考力も乏しくないのだが……それでも、中々ティールが持つ雰囲気を説明するのに苦戦した。
「なるほどね。それで、そのティールさんがどうかしたの?」
「彼は、現在共に同行している大和出身の冒険者であるアキラさんの為に、というのが主な理由でファルティナの大秘境に挑むそうです」
大分端折ってはいるが、間違ってはいない。
「それは…………失礼なのは解ってるんだけど、頭大丈夫? って言いたくなっちゃうね」
「同じく失礼だとは解っていますが、同意です。しかし、一日の間にあれだけのモンスターを討伐出来るとなれば、本気でそれが理由だと思えてしまいます」
「そっか~~~~。それで、何にそんな疑問を感じたの?」
「……本当にガルダンデードに訪れ、ファルティナの大秘境に挑む理由がそれなのかと、思いまして」
「他の目的がありそうって事? でも、納得出来そうな強さを持ってたんでしょ」
同期の言う通り、ファルティナの大秘境を探索してそこでの冒険を楽しむ……それが主な理由ではない否定出来ないほどの実力を有している。
だが、彼女はティールの読めない雰囲気から……本当に彼が自分に話してくれた内容が、本当にガルダンデードを訪れた理由なのかと疑問を持った。
「そうですね。ただ…………ふぅーーーーー。言葉に出来ない疑問というのは困りますね」
受付嬢の勘、と言ってしまうのは楽だが、それだけではあまりにも信憑性に欠ける。
「別の目的がありそうって感じだったんだ」
「はい」
「ファルティナの大秘境で冒険する事以外に?」
「ファルティナの大秘境で冒険する事以外で、です」
では、何の為にと次の疑問が生まれる。
「そうなると……ギルドとしてはちょっと困るけど、貴族から直接依頼を受けて、大秘境に生息してるモンスターの素材を求めてるとか?」
「……それが、一番あり得そうではありますね」
ティールの経歴を洗ってみると、通常の冒険者よりは貴族と関わっている。
既にBランクという一握りの冒険者しか至れない領域に到達していることを考えれば、彼らに直接依頼をする権力者がいてもおかしくない。
(でも、そうなるとあれだけのモンスターを討伐してる余裕は…………遭遇して直ぐに討伐するのであれば、そこまで時間を無駄にはしてないのでしょうか)
今回ティールたちが討伐したモンスターは、どれもCランクのモンスターばかり。
三人のうち二人がBランク冒険者であることを考えれば、無理な話ではい。
(しかし、本当にその様な………………っ、いけませんね。これ以上考えるにしても、仕事が終わってからにしないと)
考え事に夢中になり過ぎてミスを犯してはならないと思い、受付嬢は一旦目の前の仕事を片付けることに集中するのだった。
「ねぇ、何をそんなに難しい顔して考えてるの」
同期の女性から声を掛けられたのは、ティールたちの解体、査定をメインに担った受付嬢。
「先程大量の死体を持ってきた冒険者たちについて少し、ね」
「大量の死体を持ってきたって言うと、あれよね。ティールって子供がリーダーのパーティーよね」
ティールは、もう一定の冒険者ギルドに属する者たちだけが知っている、知る人ぞ知るスーパールーキーではない。
冒険者ギルドには、既に多くのティール達が討伐したモンスター、攻略したダンジョンの情報などが記載されている。
「やっぱり、噂通り小さかった?」
「えぇ。まだ……青年とは言えませんでしたね」
本人が聞けば少々落ち込むものの、そこに関しては間違いない事実であり、ティールはまだ青年ではなく少年である。
「そうなんだね~~。でも、Bランク冒険者らしく、強い雰囲気を持ってたと」
「……元冒険者ではないので解りませんが、普通ではない……と言った雰囲気は、間違いなく持ってました」
「ん~~~~……それって、貴族の令息的な感じじゃなくて?」
「はい。そういった感じではなく…………読めない存在、とでも言いましょうか」
彼女は決してボキャブラリーが貧弱ではない。
思考力も乏しくないのだが……それでも、中々ティールが持つ雰囲気を説明するのに苦戦した。
「なるほどね。それで、そのティールさんがどうかしたの?」
「彼は、現在共に同行している大和出身の冒険者であるアキラさんの為に、というのが主な理由でファルティナの大秘境に挑むそうです」
大分端折ってはいるが、間違ってはいない。
「それは…………失礼なのは解ってるんだけど、頭大丈夫? って言いたくなっちゃうね」
「同じく失礼だとは解っていますが、同意です。しかし、一日の間にあれだけのモンスターを討伐出来るとなれば、本気でそれが理由だと思えてしまいます」
「そっか~~~~。それで、何にそんな疑問を感じたの?」
「……本当にガルダンデードに訪れ、ファルティナの大秘境に挑む理由がそれなのかと、思いまして」
「他の目的がありそうって事? でも、納得出来そうな強さを持ってたんでしょ」
同期の言う通り、ファルティナの大秘境を探索してそこでの冒険を楽しむ……それが主な理由ではない否定出来ないほどの実力を有している。
だが、彼女はティールの読めない雰囲気から……本当に彼が自分に話してくれた内容が、本当にガルダンデードを訪れた理由なのかと疑問を持った。
「そうですね。ただ…………ふぅーーーーー。言葉に出来ない疑問というのは困りますね」
受付嬢の勘、と言ってしまうのは楽だが、それだけではあまりにも信憑性に欠ける。
「別の目的がありそうって感じだったんだ」
「はい」
「ファルティナの大秘境で冒険する事以外に?」
「ファルティナの大秘境で冒険する事以外で、です」
では、何の為にと次の疑問が生まれる。
「そうなると……ギルドとしてはちょっと困るけど、貴族から直接依頼を受けて、大秘境に生息してるモンスターの素材を求めてるとか?」
「……それが、一番あり得そうではありますね」
ティールの経歴を洗ってみると、通常の冒険者よりは貴族と関わっている。
既にBランクという一握りの冒険者しか至れない領域に到達していることを考えれば、彼らに直接依頼をする権力者がいてもおかしくない。
(でも、そうなるとあれだけのモンスターを討伐してる余裕は…………遭遇して直ぐに討伐するのであれば、そこまで時間を無駄にはしてないのでしょうか)
今回ティールたちが討伐したモンスターは、どれもCランクのモンスターばかり。
三人のうち二人がBランク冒険者であることを考えれば、無理な話ではい。
(しかし、本当にその様な………………っ、いけませんね。これ以上考えるにしても、仕事が終わってからにしないと)
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