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強者、襲来
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(こいつは、ギルドのクエストボードの情報紙に載っていた、Aランクモンスターっ!!!!!)
突然ティールたちの目の前に現れた強大な力を持つモンスター。
しかし、彼らにとっては……多少、見慣れた姿を持つモンスターだった。
そのモンスターとは、グリフォン。
以前山岳地帯で二人で討伐し、今回の探索でもラストがソロでの討伐に成功している。
しかし、そんなグリフォンと比べ、ティールたちの目の前に現れた個体は、一回りから二回りほど大きな体を持っている。
加えて、体毛が全体的に黒く、一目で普通のグリフォンではないことが解る。
(ブラック、グリフォンっ!!!)
正真正銘のAランクモンスターであり、殆ど姿が確認されていないグリフォンの上位種。
そんなモンスターの登場にラストは即座に大剣を抜剣。
アキラも帯刀している愛刀に手を掛け、いつでも居合斬りが放てる状態で待機。
「…………汝らは、何を求める」
「「「「っ!!!???」」」」
沈黙を破り、人の言葉を口にするブラックグリフォン。
まさかの展開に、ヴァルも含めて全員が驚きを隠せなかった。
(っ、人の言葉を喋れるからといって、それが強さの証明になるのかは、解らない……ただ、どうしても頭に過ぎってしまうな)
人の言葉を喋るモンスターとなると、ティールが思い浮かべるのは岩窟竜、レグレザイア。
Aランクの……ドラゴン。
以前までの自分たちであれば、どう足掻いても勝てないと思ってしまう超強敵。
そんな強大な力を持つ存在と同等の力をもっている可能性がある。
「この地にあるかもしれない、ダンジョンを求めている」
だが、ひとまずティールはブラックグリフォンの問いに答えた。
「ほぅ……迷宮を求めるか…………よかろう」
「「「「っ!!!」」」」
何がよかろうなのか。
ティールが疑問を自己解消するよりも先に、ブラックグリフォンから強烈な戦意が解放された。
(くるかッ!!!!)
四の五の言ってられない、戦るしかない。
そんな状況を把握したティールは即座に疾風迅雷と豹雷を抜剣。
そして……上空から一斉に放たれたそこら辺の刃より鋭い羽の雨を対処する。
「これはどうだ」
(っ!!! 風魔法に関しては、天猿より上ってことかッ!!!!)
五十以上の風槍が一度に展開され、羽と同時に襲い掛かる。
「ウオオオォォオオオオオオオオオーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ラストは即座に扱う大剣を切り替え、牙竜を取り出し、炎を纏い……スラッシュバスターを放つ。
アキラも斬撃波を、ティールも風斬と雷斬を、ヴァルも爪撃波を同時に放ったことで、なんとか上空から降り注ぐ空襲を迎撃することに成功。
「……無意味な小手調べだったか」
そう言うと、ブラックグリフォンは四肢に旋風を纏いながら高速接近。
「ハッッッ!!!!!!」
自身が狙われたと即座に判断し、牙竜で風爪撃に対抗するも……徐々にラストの両脚が地面にめり込む。
「っ!!」
(今の距離で攻撃を、余裕で躱すか……ジェットイーグルより、加速が半端じゃないな)
ラストに少し申し訳ないと思いながらも、ティールは渾身の風斬波を放つも、ブラックグリフォンは見事回避。
「破ッ!!!!」
そんなブラックグリフォンが逃げた先に斬撃波ではなく刺突を放つアキラ。
ここぞという見事なタイミングを狙った遠距離刺突だったが……ブラックグリフォンは宙で身を捻りながら旋風を纏った脚で弾き飛ばした。
(くっ!! 弾き飛ばされたとはいえ、脚に一切の傷がないとは……流石、ジェットガルーダと同じAランクのモンスターか)
アキラがブラックグリフォンの強靭な体に感心している間に、今度はヴァルが木を足場にして駆けあがり、直接爪撃を叩き込もうとした。
「っ…………なるほど。信頼ゆえの行動だったか」
宙を飛べる相手に跳んで仕掛けるなど、愚の骨頂。
ブラックグリフォンはヴァルの行動に失望を覚えかけるも、即座に自身に向けて放たれたティールたちの斬撃波を感じ取り、ヴァルの行動を理解。
自身が挑んだ者たちの力量に、自分の眼が狂っていなかったと確信し、既に灯っている闘志を更に燃え上がらせた。
突然ティールたちの目の前に現れた強大な力を持つモンスター。
しかし、彼らにとっては……多少、見慣れた姿を持つモンスターだった。
そのモンスターとは、グリフォン。
以前山岳地帯で二人で討伐し、今回の探索でもラストがソロでの討伐に成功している。
しかし、そんなグリフォンと比べ、ティールたちの目の前に現れた個体は、一回りから二回りほど大きな体を持っている。
加えて、体毛が全体的に黒く、一目で普通のグリフォンではないことが解る。
(ブラック、グリフォンっ!!!)
正真正銘のAランクモンスターであり、殆ど姿が確認されていないグリフォンの上位種。
そんなモンスターの登場にラストは即座に大剣を抜剣。
アキラも帯刀している愛刀に手を掛け、いつでも居合斬りが放てる状態で待機。
「…………汝らは、何を求める」
「「「「っ!!!???」」」」
沈黙を破り、人の言葉を口にするブラックグリフォン。
まさかの展開に、ヴァルも含めて全員が驚きを隠せなかった。
(っ、人の言葉を喋れるからといって、それが強さの証明になるのかは、解らない……ただ、どうしても頭に過ぎってしまうな)
人の言葉を喋るモンスターとなると、ティールが思い浮かべるのは岩窟竜、レグレザイア。
Aランクの……ドラゴン。
以前までの自分たちであれば、どう足掻いても勝てないと思ってしまう超強敵。
そんな強大な力を持つ存在と同等の力をもっている可能性がある。
「この地にあるかもしれない、ダンジョンを求めている」
だが、ひとまずティールはブラックグリフォンの問いに答えた。
「ほぅ……迷宮を求めるか…………よかろう」
「「「「っ!!!」」」」
何がよかろうなのか。
ティールが疑問を自己解消するよりも先に、ブラックグリフォンから強烈な戦意が解放された。
(くるかッ!!!!)
四の五の言ってられない、戦るしかない。
そんな状況を把握したティールは即座に疾風迅雷と豹雷を抜剣。
そして……上空から一斉に放たれたそこら辺の刃より鋭い羽の雨を対処する。
「これはどうだ」
(っ!!! 風魔法に関しては、天猿より上ってことかッ!!!!)
五十以上の風槍が一度に展開され、羽と同時に襲い掛かる。
「ウオオオォォオオオオオオオオオーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ラストは即座に扱う大剣を切り替え、牙竜を取り出し、炎を纏い……スラッシュバスターを放つ。
アキラも斬撃波を、ティールも風斬と雷斬を、ヴァルも爪撃波を同時に放ったことで、なんとか上空から降り注ぐ空襲を迎撃することに成功。
「……無意味な小手調べだったか」
そう言うと、ブラックグリフォンは四肢に旋風を纏いながら高速接近。
「ハッッッ!!!!!!」
自身が狙われたと即座に判断し、牙竜で風爪撃に対抗するも……徐々にラストの両脚が地面にめり込む。
「っ!!」
(今の距離で攻撃を、余裕で躱すか……ジェットイーグルより、加速が半端じゃないな)
ラストに少し申し訳ないと思いながらも、ティールは渾身の風斬波を放つも、ブラックグリフォンは見事回避。
「破ッ!!!!」
そんなブラックグリフォンが逃げた先に斬撃波ではなく刺突を放つアキラ。
ここぞという見事なタイミングを狙った遠距離刺突だったが……ブラックグリフォンは宙で身を捻りながら旋風を纏った脚で弾き飛ばした。
(くっ!! 弾き飛ばされたとはいえ、脚に一切の傷がないとは……流石、ジェットガルーダと同じAランクのモンスターか)
アキラがブラックグリフォンの強靭な体に感心している間に、今度はヴァルが木を足場にして駆けあがり、直接爪撃を叩き込もうとした。
「っ…………なるほど。信頼ゆえの行動だったか」
宙を飛べる相手に跳んで仕掛けるなど、愚の骨頂。
ブラックグリフォンはヴァルの行動に失望を覚えかけるも、即座に自身に向けて放たれたティールたちの斬撃波を感じ取り、ヴァルの行動を理解。
自身が挑んだ者たちの力量に、自分の眼が狂っていなかったと確信し、既に灯っている闘志を更に燃え上がらせた。
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