あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

文字の大きさ
818 / 864

達した結果……

しおりを挟む
「っっっ!!!!????」

ソニックタイガーは、基本的に真っすぐにしか加速出来ない。

トップスピードの状態で滑らかな動きは出来ない。
だからといって、ソニックタイガーの動きは容易に捕らえられるものではない。

それは間違いないが、ヴァルフガングも容易に仕留められる部類のモンスターではない。

完全にソニックタイガーが向かってくるタイミング、爪撃の軌道……余波まで見極め、カウンターの爪撃を叩き込んだ。

「っ、ッッッ!!! ルァアアアアアアッ!!!!!!」

首を貫くこと出来なかったが、序盤にヴァルが食らってしまった爪撃と同等……もしくはそれ以上の爪撃を叩き込むことに成功。

好機と判断したヴァルは仕掛ける。

「っ!!! っ!!?? ガっ!!!!!」

一気に戦況が変化。

ポテンシャルなら、ソニックタイガーはヴァルに負けていない。
だが、敗北に繋がる要因があるとすれば……それは、経験値の足りなさ。

ボスモンスターとして生まれたソニックタイガーはそれを補うほどのポテンシャルを有している。
だが、戦闘の経験が圧倒的に足りないからこそ、自身の素早くとも直線的な動きでは対応してくる強敵を知らない。

サントレア王国のシャノンたちが先に把握していたからこそ、これまで生まれてきたソニックタイガーたちは、確実に彼女たちが仕留めていた。
そのため、いましたがボス部屋で戦っているソニックタイガーは、ヴァルとの戦闘が初。

深く、本能的に考え、導き出す力が足りない。
だが……それは致し方ないことだった。

「っ、ガっ……ッ………………」

「…………」

流れを引き寄せてからヴァルは戸惑いが生まれたソニックタイガーの鈍りを見逃すことはなく、的確に近距離遠距離の攻撃を織り交ぜ……最後は、その脳天に爪撃を叩きつけ、激闘を征した。

「お疲れ様、ヴァル」

「……ワゥ」

「クソ苦いと思うけど、我慢して飲んでね」

「っっっ………………ワゥ」

ヴァルがソニックタイガーを倒し終える前に、ティールたちの方の戦いも終わっていた。

ヴァルとしては、匂いからポーションの不味さが窺える。
だが……絶対に飲めよ? という圧を零すティールの笑顔に逆らうことは出来ず、なんとかポーションを飲み干した。

「っっっっ~~~~~~………………」

「ふふ、飲んで良かっただろ」

「……ワゥ」

序盤以降の爪撃が浅かったものの、序盤に食らってしまった爪撃は浅くなく、今になって出血によるふらつきが現れ始めた。

それらの傷が、数秒程度で完治。
治りの早さにヴァルも少し驚かされた。

「ヴァゥ」

「こっちか? こっちはラストがマッドサラマンダーを仕留めた」

ラスト、アキラ、ラスト、アキラと、何度も集中力を高めた攻撃でマッドサラマンダーを仕留めに掛かった。

勿論、マッドサラマンダーもやられたままでいるわけがなく、反撃しようと……強大な攻撃を放つ二人を潰そうとするも、遠距離攻撃は悉くティールの火魔法によって相殺され続けた。

「…………」

最終的に、ラストの一撃によってマッドサラマンダーは仕留められた。

だが、その仕留めた本人の表情は……やや優れない。

ティールもティールで集中力を高めており、二人に泥の遠距離攻撃がぶつかることはなく、近距離攻撃は自分たちで上手く対処出来ていた。

その上での勝利……ラストとしては、悪くない結果である。
本人もそう思うところはあるが、それはそれとして、納得出来ないところがあった。

「ワゥ?」

「はは、まぁそう思うよな。最後はラストの攻撃でマッドサラマンダーを仕留めたんだけど、その際にマッドサラマンダーが割と弾け飛んだんだ」

集中力を高め、気合を乗せて渾身の一撃を叩き込む。

徐々に集中力は高まり、高まり、高まり……先に最高潮に到達したのは、ラストだった。
しかし……その高まりが爆発した結果、ラストはマッドサラマンダーを大切断するのではなく、大爆散させてしまったのだった。
しおりを挟む
感想 125

あなたにおすすめの小説

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」 公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。 忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。 「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」 冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。 彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。 一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。 これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。 敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。 結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。 だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。 「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」 謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。 少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。 これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。 【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました

竹桜
ファンタジー
 誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。  その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。  男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。   自らの憧れを叶える為に。

不死王はスローライフを希望します

小狐丸
ファンタジー
 気がついたら、暗い森の中に居た男。  深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。  そこで俺は気がつく。 「俺って透けてないか?」  そう、男はゴーストになっていた。  最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。  その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。  設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

処理中です...