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千百十四話 失礼した
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「ギャっ!!??」
アスレアが放った三本の風矢を、ショートブレスにより粉砕。
もう後一秒も経たずに旋風を纏った両翼がジャバとヨルカにぶつかる。
そんなタイミングで、地面から風の刺突が生え……風竜の口内に直撃。
放った主はハリアルであり、地面に放った風刺をコントロールし……地中から風竜の口内を狙った。
「「っ!!!!!」」
結果として風竜の両翼はジャバとヨルカに当たりはしたものの威力は軽減され、数メートルほど吹っ飛ばされるだけで済んだ。
そして口内に風刺を突っ込まれた風竜だが、そのまま頭部を貫くことはなかった。
ただ……それでも大ダメージであることに変わりはなく、直ぐに次の行動に移れない。
「せぇええええやッッッッ!!!!!!!」
そんな風竜の大き過ぎる隙を逃さず、大跳躍したナディーが上から槍で渾身の突きをお見舞い。
完全に対応出来るほ状態ではなかった風竜にそれを避ける術すらなく……矛は頭部を貫いた。
「…………殺った……殺ったよね!!!???」
直ぐに風竜から飛び退いたナディーは標的が動かなくなったことを確認し……、喜びのあまり跳びはねた。
七人、全員で風竜を討伐した。
それは間違いないのだが……止めを刺したのは、ナディーである。
その事実が嬉しく、喜びの気持ちが抑えられなかった。
「お疲れ様。それで、今回も解体は自分たちで行うのか?」
「はい。勿論です」
「そうか、解ったよ」
二体目のBランクドラゴンの討伐で疲れてるであろう。であれば、今回は自分たちに任せても良いのではないかと……そう思わなくもないソウスケではあるが、口に出すことはなかった。
(ノックスたちからすれば、自分たちだけで討伐したBランクドラゴンの死体を解体出来るっていうのも、大きな喜び……なのかもしれないな)
そんな事を考えていると、ソウスケは自分たちの方向に向かって飛来する二体のドラゴンを感知。
「俺が行く」
「かしこまりました」
「分かった」
体を動かしたくなったソウスケを見送る二人。
(二体の風竜……割と怒りのオーラを感じるし、もしかしてノックスたちが倒した個体の身内か?)
ドラゴンにもそういった感覚があるのかと思いながら、ソウスケは身体強化と疾風のスキルを発動。
両手には何も持たず……そのまま二体の風竜を仕留めに掛かる。
「ギィイイアアアアアアアッ!!!!」
「ッッッッッ!!!!!!!!」
「怒り爆発、殺る気満々って感じだな」
魔力量の心配などせず、後先考えずに放たれた特大の風爪波に風のブレス。
どちらも、今のハリアルたちにとっては回避一択。
迎撃するにしても、必ず複数人で対処しなければならない様な攻撃。
それらを……ソウスケは一応魔力を拳に纏い、殴りつけて粉砕。
「「ガァアアアア゛ア゛ア゛アッ!!!!!!」」
(おぉ~~~~。怒りに心が染まってる、って感じか?)
特大風爪波と、風のブレスの粉砕。
通常であれば、まさかの迎撃方法に驚きを隠せず、撤退を考える個体は珍しくない。
しかし、二体はドラゴニックバレーに存在する暗黙のルールなど関係無しに、それでもソウスケを殺さんと挑む。
(これって、もしか、しなくても……逆鱗状態、ってやつか?)
これまでソウスケが戦ってきた風竜よりも、先程までノックスたちが戦っていた風竜よりも速い。
(なるほど…………それじゃあ、失礼だな)
ノックスたちの戦いを観ていて、ソウスケは自分も少々戦いたくなていた。
だからこそ、二体の風竜を相手に、普段とは違う戦法で対応しようと思っていた。
だが……現在自身に向かって攻撃を続ける二体の様子は、耳にしたことがある逆鱗状態の内容と似ている。
であればと、ソウスケは普段通りの戦闘スタイルで、グラディウスを抜剣。
気合を入れ直し、真剣に風竜たちとの死合いに臨む。
アスレアが放った三本の風矢を、ショートブレスにより粉砕。
もう後一秒も経たずに旋風を纏った両翼がジャバとヨルカにぶつかる。
そんなタイミングで、地面から風の刺突が生え……風竜の口内に直撃。
放った主はハリアルであり、地面に放った風刺をコントロールし……地中から風竜の口内を狙った。
「「っ!!!!!」」
結果として風竜の両翼はジャバとヨルカに当たりはしたものの威力は軽減され、数メートルほど吹っ飛ばされるだけで済んだ。
そして口内に風刺を突っ込まれた風竜だが、そのまま頭部を貫くことはなかった。
ただ……それでも大ダメージであることに変わりはなく、直ぐに次の行動に移れない。
「せぇええええやッッッッ!!!!!!!」
そんな風竜の大き過ぎる隙を逃さず、大跳躍したナディーが上から槍で渾身の突きをお見舞い。
完全に対応出来るほ状態ではなかった風竜にそれを避ける術すらなく……矛は頭部を貫いた。
「…………殺った……殺ったよね!!!???」
直ぐに風竜から飛び退いたナディーは標的が動かなくなったことを確認し……、喜びのあまり跳びはねた。
七人、全員で風竜を討伐した。
それは間違いないのだが……止めを刺したのは、ナディーである。
その事実が嬉しく、喜びの気持ちが抑えられなかった。
「お疲れ様。それで、今回も解体は自分たちで行うのか?」
「はい。勿論です」
「そうか、解ったよ」
二体目のBランクドラゴンの討伐で疲れてるであろう。であれば、今回は自分たちに任せても良いのではないかと……そう思わなくもないソウスケではあるが、口に出すことはなかった。
(ノックスたちからすれば、自分たちだけで討伐したBランクドラゴンの死体を解体出来るっていうのも、大きな喜び……なのかもしれないな)
そんな事を考えていると、ソウスケは自分たちの方向に向かって飛来する二体のドラゴンを感知。
「俺が行く」
「かしこまりました」
「分かった」
体を動かしたくなったソウスケを見送る二人。
(二体の風竜……割と怒りのオーラを感じるし、もしかしてノックスたちが倒した個体の身内か?)
ドラゴンにもそういった感覚があるのかと思いながら、ソウスケは身体強化と疾風のスキルを発動。
両手には何も持たず……そのまま二体の風竜を仕留めに掛かる。
「ギィイイアアアアアアアッ!!!!」
「ッッッッッ!!!!!!!!」
「怒り爆発、殺る気満々って感じだな」
魔力量の心配などせず、後先考えずに放たれた特大の風爪波に風のブレス。
どちらも、今のハリアルたちにとっては回避一択。
迎撃するにしても、必ず複数人で対処しなければならない様な攻撃。
それらを……ソウスケは一応魔力を拳に纏い、殴りつけて粉砕。
「「ガァアアアア゛ア゛ア゛アッ!!!!!!」」
(おぉ~~~~。怒りに心が染まってる、って感じか?)
特大風爪波と、風のブレスの粉砕。
通常であれば、まさかの迎撃方法に驚きを隠せず、撤退を考える個体は珍しくない。
しかし、二体はドラゴニックバレーに存在する暗黙のルールなど関係無しに、それでもソウスケを殺さんと挑む。
(これって、もしか、しなくても……逆鱗状態、ってやつか?)
これまでソウスケが戦ってきた風竜よりも、先程までノックスたちが戦っていた風竜よりも速い。
(なるほど…………それじゃあ、失礼だな)
ノックスたちの戦いを観ていて、ソウスケは自分も少々戦いたくなていた。
だからこそ、二体の風竜を相手に、普段とは違う戦法で対応しようと思っていた。
だが……現在自身に向かって攻撃を続ける二体の様子は、耳にしたことがある逆鱗状態の内容と似ている。
であればと、ソウスケは普段通りの戦闘スタイルで、グラディウスを抜剣。
気合を入れ直し、真剣に風竜たちとの死合いに臨む。
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