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千百七十一話 良い事、ではない?
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「ギャァアアアアアアアッッッ!!!!!!」
「ジャバ」
「解ってんよっ!!!!」
ドラゴニックバレー前の森に到着し、数分後には一体のリザードと遭遇したノックスたち。
順番は決めており、まずはジャバとハリアルのタッグが挑む。
「……何度もBランクドラゴンとか、龍まで見ちゃったから、今まで以上にリザードに対して恐怖心がないね」
「そうですわね。けれど、油断して良い相手ではありませんよ」
「それは勿論解ってるよ~~。亜竜でも逆鱗状態になるし、そうなったら……どれほど恐ろしい存在になるかは理解してるから」
楽観的な考えが浮かびつつも、ナディーはソウスケが対峙した風竜が逆鱗状態になった時に放った圧を、恐ろしさを忘れていない。
あれはBランクドラゴンだから、と思う事はない。
「けど、ジャバの斬撃なら十分通るし、ハリアルのスピードには追い付けてなさそうだし……もう、五分もいらないよね」
以前までのジャバたちであれば、もっと一緒に戦う人数を増やさなければ、リザードという亜竜を数分程度討伐出来なかった。
だが、今は二人という少ない人数でも十分……安定性がある戦いを行うことができ、確実にダメージを積み重ねられていた。
「………でも、ワイバーンはめんどくさそう」
「ん~~~~、それは同感だね~。空を飛ぶのはやっぱりズルいし……でも、今のアスレアとかネイトなら、あっさり殺れちゃったりする?」
「さぁ、どうでしょうか。少なくとも、あっさり殺れはしないと思いますが、以前までより攻撃よりは当たる様に、深いダメージを与えられるようにはなるかと」
「同じ感想ね。けど、ワイバーンが空中から降りて接近して来れば、ナディーたちも殺れるんじゃないの」
「そうだねぇ………………うん。殺れるイメージは浮かぶね」
「私も」
「俺も一応浮かぶかな」
ワイバーンは宙から急降下しながら爪撃を叩き込むのが得意。
だが、今のノックスたち接近戦組であれば、急降下しながら迫るワイバーンの攻撃を避け、渾身のカウンターを叩き込むことが出来る。
「……………はぁ~~~~~~~~」
「急に大きなため息を吐いてどうしたのよ」
「いや、ワイバーンならともかく……あれだよ、慢心はしてないよ。それでも、リザードマンとかリザードなら一人で倒せそうな気がしてさ」
「……良い事じゃない」
どこにも溜息を吐くような事はないように思われるが、問題は別のところにあった。
「一人でCランクモンスターを倒せるぐらい強くなったら、大会に出場できないでしょ」
「あぁ~~~、それね」
以前話題に上がった件。
ソウスケたちのサポートによって、ナディーたちは何度も何度もBランクドラゴンとの戦闘経験することが出来た。
その際に得られる経験値は七等分ではあるが、それでも普通の狩りでは考えられないほどの経験値があり、彼女たちの身体能力と魔力量は大きく上昇していた。
(私としては、ここまで強くなれた事を考えると、別に参加しなくても良いかなと思うけど……ナディーみたいなタイプは参加したいわよね)
人によっては。未来への職場に対するアピールチャンスとも捉えているが、ナディーのようなタイプにとっては、一年に一度の大きな祭り。
是非とも参加し、大いに暴れて楽しみたい。
しかし、学生の範疇から外れつつあるナディーたちが参加して暴れてしまえば、他の学生たちが可哀想な結果に追い込まれてしまう。
「仕方ありませんよ。慢心、傲慢と思われるかもしれませんが、七人がかりとはいえBランクのドラゴンを討伐出来る他の学生はいますか?」
「う~~~~~~~ん………………いない、かな」
ナディーたちが在籍するレイヤーズ学園には、彼女たち以外にも優秀な生徒が多くいる。
他の学園に在籍している跳び抜けた実力を持つ者も知っているが……今の自分と比べてしまうと、少なくともナディーは自身が負ける姿はイメージ出来なかった。
「ジャバ」
「解ってんよっ!!!!」
ドラゴニックバレー前の森に到着し、数分後には一体のリザードと遭遇したノックスたち。
順番は決めており、まずはジャバとハリアルのタッグが挑む。
「……何度もBランクドラゴンとか、龍まで見ちゃったから、今まで以上にリザードに対して恐怖心がないね」
「そうですわね。けれど、油断して良い相手ではありませんよ」
「それは勿論解ってるよ~~。亜竜でも逆鱗状態になるし、そうなったら……どれほど恐ろしい存在になるかは理解してるから」
楽観的な考えが浮かびつつも、ナディーはソウスケが対峙した風竜が逆鱗状態になった時に放った圧を、恐ろしさを忘れていない。
あれはBランクドラゴンだから、と思う事はない。
「けど、ジャバの斬撃なら十分通るし、ハリアルのスピードには追い付けてなさそうだし……もう、五分もいらないよね」
以前までのジャバたちであれば、もっと一緒に戦う人数を増やさなければ、リザードという亜竜を数分程度討伐出来なかった。
だが、今は二人という少ない人数でも十分……安定性がある戦いを行うことができ、確実にダメージを積み重ねられていた。
「………でも、ワイバーンはめんどくさそう」
「ん~~~~、それは同感だね~。空を飛ぶのはやっぱりズルいし……でも、今のアスレアとかネイトなら、あっさり殺れちゃったりする?」
「さぁ、どうでしょうか。少なくとも、あっさり殺れはしないと思いますが、以前までより攻撃よりは当たる様に、深いダメージを与えられるようにはなるかと」
「同じ感想ね。けど、ワイバーンが空中から降りて接近して来れば、ナディーたちも殺れるんじゃないの」
「そうだねぇ………………うん。殺れるイメージは浮かぶね」
「私も」
「俺も一応浮かぶかな」
ワイバーンは宙から急降下しながら爪撃を叩き込むのが得意。
だが、今のノックスたち接近戦組であれば、急降下しながら迫るワイバーンの攻撃を避け、渾身のカウンターを叩き込むことが出来る。
「……………はぁ~~~~~~~~」
「急に大きなため息を吐いてどうしたのよ」
「いや、ワイバーンならともかく……あれだよ、慢心はしてないよ。それでも、リザードマンとかリザードなら一人で倒せそうな気がしてさ」
「……良い事じゃない」
どこにも溜息を吐くような事はないように思われるが、問題は別のところにあった。
「一人でCランクモンスターを倒せるぐらい強くなったら、大会に出場できないでしょ」
「あぁ~~~、それね」
以前話題に上がった件。
ソウスケたちのサポートによって、ナディーたちは何度も何度もBランクドラゴンとの戦闘経験することが出来た。
その際に得られる経験値は七等分ではあるが、それでも普通の狩りでは考えられないほどの経験値があり、彼女たちの身体能力と魔力量は大きく上昇していた。
(私としては、ここまで強くなれた事を考えると、別に参加しなくても良いかなと思うけど……ナディーみたいなタイプは参加したいわよね)
人によっては。未来への職場に対するアピールチャンスとも捉えているが、ナディーのようなタイプにとっては、一年に一度の大きな祭り。
是非とも参加し、大いに暴れて楽しみたい。
しかし、学生の範疇から外れつつあるナディーたちが参加して暴れてしまえば、他の学生たちが可哀想な結果に追い込まれてしまう。
「仕方ありませんよ。慢心、傲慢と思われるかもしれませんが、七人がかりとはいえBランクのドラゴンを討伐出来る他の学生はいますか?」
「う~~~~~~~ん………………いない、かな」
ナディーたちが在籍するレイヤーズ学園には、彼女たち以外にも優秀な生徒が多くいる。
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