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千三百五十六話 とち狂う
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「あっ、良い事思いついた、よ!!!」
準備運動を終え、アラッドとガルーレは軽く打撃戦を始めていた。
「良い事、か」
アラッドは、決してガルーレのことをバカだと思っているわけではない。
ただ……偶に常識がない部分があると思っており、良い事が本当に良い事なのか……半分ほど信用できない。
「そうそう。アラッド、には! クロっていう、従魔が、いるじゃん!」
「そうだ、な」
「だから、二人にも従魔が、いれば!! アラッドの不安、も、解消! されるんじゃ、ない!!!」
「なる、ほど、な…………一理、ある」
もう半分……信用できる良い事だったガルーレのアイデア。
二人に従魔ができれば、二人と二体で計四人パーティーと計算できなくもない。
四人は冒険者パーティーの基本人数でもあり、アラッドとしてもそれならばと不安がいくらかは解消できる。
ただ……クロという従魔を持つアラッドだが、テイマーらしい方法で従魔にしたのではなく……友情ゲットのような形でクロを従魔にしたため、そこに関しては上手くアドバイスが出来ない。
(良い案では、あるんだが……いかんせん、どう仲間にすれば、良いのか………あと、そもそもその案に、二人が、乗るかどうか、だよな)
アラッドとしては、悪くない案だとは思った。
しかし、強制できることもでなく、アラッド自身もアドバイス出来ることがあまりない。
「それで、さ! あの二体か、木竜さんに頼めば、良いんじゃ、ないと、思うだよ、ね!!!」
「……………………」
まさかの提案内容に表情が固まる。
ただ、そこは流石のアラッド。
表情が固まっても体は勝手に動き、ガルーレの拳を的確に捌いていく。
「なに、呆けてるの、さ!!!」
「っっっ!!! すまんすまん。ガルーレが、あまりにも……突拍子もないことを、言うから、な」
「私、そんなに変な、事、言った、かしら!!」
「……そう、だな。歴史を、振り返ればいるのかも、しれないが……少なくとも、普通では、ないはずだ」
アラッドの言う通り、ユニコーン……もしくは木竜を従魔に従えるというのは、間違いなく普通ではない。
(ドラゴンは……騎士の方まで、目を向ければ、いるらしい、が……ユニコーンは……ユニコーンは、いないだろう)
別の戦場で起こった話をチラッと聞いており、火竜を従える竜騎士の存在を知っていた。
二人と共に戦った木竜はAランクだが、基本的にはBランクの属性竜であるため、彼以外の個体であれば……一応、例外ではあるが常識の枠になんとか収まらなくもない。
ただ、ユニコーンだけは違う。
「けど、さ! あの二人、だって、十分……普通じゃ、ない、でしょ!!」
「っっ! そう、だな……それは、間違って、ない」
シルフィーとアッシュが普通ではないというのはその通りなのだが、それとこれとはまた別の話だった。
実際のところ……過去に、ユニコーンを従魔にした冒険者はいた。
しかし、その人物はエルフの中の王族的な存在であるハイ・エルフという種の冒険者であり、一説には……彼らが森の中で乗馬する馬はすべてユニコーン……ハイ・エルフというだけで、ユニコーンたちは特に警戒心を持つことなく、男女関係なく背に乗せる……と、言われている。
(人によっては、あの二人がそんな存在と、同等レベルなのかと、思われそうだが…………はぁ~~~~~。元から、それなりに、有名だったん、だろうが……父さんと、俺たちの代から、色々と……おかしくなったと、思われそう、だな)
おかしくなった原因筆頭だろうがと言われそうなアラッドだが、火付けとしては……ユニコーンを従魔として従えるという方が、アラッドよりも更に頭一つ抜けた話題性となる。
「間違っては、いない。ただな、ユニコーンを従魔に、した……冒険者なんて、格好の獲物、だと……思わないか」
「つま、り! アラッドよりも、狙われ、やすく……なっちゃうって、こと!?」
「おそらく……というか、絶対、だな」
アラッドの従魔であるクロは、デルドウルフというモンスターであり、ブラックウルフが稀有な進化を遂げた存在であり、それはそれで素材の価値が非常に高く、興味を持つ者たちは多い。
しかし、興味を持つのは錬金術を扱う者たちがメイン。
ユニコーンの場合は倫理観が欠如した錬金術師は言わずもがな、貴族たちが本気になってしまう。
二人が侯爵家の人間という立場を忘れ、動いてしまう可能性は大いにある。
侯爵家が……英雄一家が怖くないのかと尋ねられれば、本音は怖い。
しかし、犯罪を……人の者を奪うことに躊躇がない者は、何故か自分ならばバレないという自信がある。
(仮に二人に、何か、あれば…………内戦、勃発、か?)
肉体的には全盛期から衰え始めているものの、今回の戦争で久しぶりにレベルアップしたフール。
アリサも当然レベルアップしており、結果的に侯爵家の戦力は増量も増量。
取り狂ってしまった家が有する戦力にもよるが、まず……やってしまった家が消えてしまう。
(悩ましさ、は、継続、だな)
喋りながらも十分以上徒手格闘戦を続けるも、決着が付かず、ひとまずドロー。
動かしても悩みは消えることなく、寧ろ伝えておいた方が良い内容が増えてしまった。
準備運動を終え、アラッドとガルーレは軽く打撃戦を始めていた。
「良い事、か」
アラッドは、決してガルーレのことをバカだと思っているわけではない。
ただ……偶に常識がない部分があると思っており、良い事が本当に良い事なのか……半分ほど信用できない。
「そうそう。アラッド、には! クロっていう、従魔が、いるじゃん!」
「そうだ、な」
「だから、二人にも従魔が、いれば!! アラッドの不安、も、解消! されるんじゃ、ない!!!」
「なる、ほど、な…………一理、ある」
もう半分……信用できる良い事だったガルーレのアイデア。
二人に従魔ができれば、二人と二体で計四人パーティーと計算できなくもない。
四人は冒険者パーティーの基本人数でもあり、アラッドとしてもそれならばと不安がいくらかは解消できる。
ただ……クロという従魔を持つアラッドだが、テイマーらしい方法で従魔にしたのではなく……友情ゲットのような形でクロを従魔にしたため、そこに関しては上手くアドバイスが出来ない。
(良い案では、あるんだが……いかんせん、どう仲間にすれば、良いのか………あと、そもそもその案に、二人が、乗るかどうか、だよな)
アラッドとしては、悪くない案だとは思った。
しかし、強制できることもでなく、アラッド自身もアドバイス出来ることがあまりない。
「それで、さ! あの二体か、木竜さんに頼めば、良いんじゃ、ないと、思うだよ、ね!!!」
「……………………」
まさかの提案内容に表情が固まる。
ただ、そこは流石のアラッド。
表情が固まっても体は勝手に動き、ガルーレの拳を的確に捌いていく。
「なに、呆けてるの、さ!!!」
「っっっ!!! すまんすまん。ガルーレが、あまりにも……突拍子もないことを、言うから、な」
「私、そんなに変な、事、言った、かしら!!」
「……そう、だな。歴史を、振り返ればいるのかも、しれないが……少なくとも、普通では、ないはずだ」
アラッドの言う通り、ユニコーン……もしくは木竜を従魔に従えるというのは、間違いなく普通ではない。
(ドラゴンは……騎士の方まで、目を向ければ、いるらしい、が……ユニコーンは……ユニコーンは、いないだろう)
別の戦場で起こった話をチラッと聞いており、火竜を従える竜騎士の存在を知っていた。
二人と共に戦った木竜はAランクだが、基本的にはBランクの属性竜であるため、彼以外の個体であれば……一応、例外ではあるが常識の枠になんとか収まらなくもない。
ただ、ユニコーンだけは違う。
「けど、さ! あの二人、だって、十分……普通じゃ、ない、でしょ!!」
「っっ! そう、だな……それは、間違って、ない」
シルフィーとアッシュが普通ではないというのはその通りなのだが、それとこれとはまた別の話だった。
実際のところ……過去に、ユニコーンを従魔にした冒険者はいた。
しかし、その人物はエルフの中の王族的な存在であるハイ・エルフという種の冒険者であり、一説には……彼らが森の中で乗馬する馬はすべてユニコーン……ハイ・エルフというだけで、ユニコーンたちは特に警戒心を持つことなく、男女関係なく背に乗せる……と、言われている。
(人によっては、あの二人がそんな存在と、同等レベルなのかと、思われそうだが…………はぁ~~~~~。元から、それなりに、有名だったん、だろうが……父さんと、俺たちの代から、色々と……おかしくなったと、思われそう、だな)
おかしくなった原因筆頭だろうがと言われそうなアラッドだが、火付けとしては……ユニコーンを従魔として従えるという方が、アラッドよりも更に頭一つ抜けた話題性となる。
「間違っては、いない。ただな、ユニコーンを従魔に、した……冒険者なんて、格好の獲物、だと……思わないか」
「つま、り! アラッドよりも、狙われ、やすく……なっちゃうって、こと!?」
「おそらく……というか、絶対、だな」
アラッドの従魔であるクロは、デルドウルフというモンスターであり、ブラックウルフが稀有な進化を遂げた存在であり、それはそれで素材の価値が非常に高く、興味を持つ者たちは多い。
しかし、興味を持つのは錬金術を扱う者たちがメイン。
ユニコーンの場合は倫理観が欠如した錬金術師は言わずもがな、貴族たちが本気になってしまう。
二人が侯爵家の人間という立場を忘れ、動いてしまう可能性は大いにある。
侯爵家が……英雄一家が怖くないのかと尋ねられれば、本音は怖い。
しかし、犯罪を……人の者を奪うことに躊躇がない者は、何故か自分ならばバレないという自信がある。
(仮に二人に、何か、あれば…………内戦、勃発、か?)
肉体的には全盛期から衰え始めているものの、今回の戦争で久しぶりにレベルアップしたフール。
アリサも当然レベルアップしており、結果的に侯爵家の戦力は増量も増量。
取り狂ってしまった家が有する戦力にもよるが、まず……やってしまった家が消えてしまう。
(悩ましさ、は、継続、だな)
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