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八百七十一話 黄金期
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「それで、いったいどんな視線なんだよ、レイ」
「…………私の感覚が正しければ、護衛者が私たちに向けるタイプの視線だ」
「護衛? おいおい、なんだよそれ。なんで俺らが護られ………………マジ、なのか?」
ヴェーラとルーフが全く否定せず、寧ろレイの言葉に同意するような表情を浮かべているのを見て、レイが嘘を付いていないと解った。
解ったが、それでも何故という疑問は消えない。
「けどよ、俺ら別になんも悪いことしてねぇよな」
「リオ。それだと、僕らは監視されてることになるよ」
「それもそうか…………だったら、尚更解らねぇな。んじゃあ……あれか? お前らの家で、家督に関しての揉め事でも起きたか? 因みに、うちはない」
リオの質問に対し、全員が首を横に振った。
「それじゃあ、その線は消えたな」
「……でも、あれだね。リオの質問以外だと、僕たちがわざわざ護衛される理由が解らないね」
「そう言われると、私としてもなんとも言えないが…………そう、だな。多少の答え合わせは出来るかもしれない」
「多少の? サラッと答え合わせは出来ないのか?」
「あぁ」
「そうか……けど、やってみた方が答えに繋がりそうだし、やろうぜ」
「分かった。ただし、今は出来ない」
レイの言葉にリオたちが首を傾げるも、ヴェーラだけはその理由に直ぐ気付いた。
「別の人にも、同じ事を訊くのね」
「そうだ」
「ほ~~~ん? ……エリザ、お前解かったか」
「学生全員に訊き回るのは効率が悪過ぎますわね……という事は、既に訊こうとしてる学生に目星がついてますのね」
「一応な。学園に戻ったら、シルフィーとアッシュに尋ねようと思っている」
中等部の後輩である二人の名前を聞き、リオは直ぐに友人の名前が思い浮かんだ。
「もしかして、アラッドが何かやらかしたのか? 別にあいつがここ最近、何かやらかしたって話は聞いてねぇけどな」
アラッド……イコールやらかしと関連付けるのは決めるのは、友人に対して失礼なのは解っている。
ただ、リオだけではなく、他の者たちも失礼だと思いながらも、同じような事を考えてしまった。
「そこは……正直、解らない」
「でも、アラッドが立場のある人と対立した場合、確かにアラッドと関りがある僕たちやシルフィーさんとアッシュが狙われるのはあり得なくはないね」
「そうですね~。リスクは高いですが、話を有効に勧めたいのであれば…………ですが、冒険者として活動されているとはいえ、アラッドさんは侯爵家の令息です。そして、本人は本人で騎士の爵位を持っています。冒険者として得た個人の知名度も考えると、それなりの立場を持っている方であっても、そもそもアラッドさんと対立するでしょうか?」
マリアの言う通り、現在アラッドは冒険者として活動しているが、侯爵家の令息で自身も騎士の爵位を持っている。
これだけでも、まず対立したくない人物である。
そこら辺の常識が通じない人物には別だが、立場がある……権力を持ってる人ほど、基本的にはアラッドに関わりたくない。
「そう言われると……冒険者と対立したから?」
「こう言うのは失礼と解っていますが、冒険者の方々にアラッドさんの実家と事を構えるだけの財力などがあるでしょうか」
「あ、あのさ。一回アラッドがやらかしたって予想から、離れた方が良いんじゃないかな」
「……ですわね。確かにアラッドは売られた喧嘩は全て買うタイプですけど、自分から売るようなタイプではありませんわ」
しかし、レイの推測からシルフィーとアッシュも関わっているかもしれない。
自分たちとシルフィー、アッシュの二人とどんな関りがあるかと尋ねられれば、アラッドを通じた先輩と後輩の関係としか言えない。
「けど、それだと………………自分で言うのはあれだけどよ、俺らって結構強いだろ」
「確かに自分で言うの多少恥ずかしいけど、同世代の中では強い方だと思うよ」
八人は四つの学園が主催するソロトーナメント、タッグトーナメントの二つで優秀な結果を残している。
学年関係無く、参加するため、まだ二年生であるベルたちが結果を残すのは難しいが、それでも彼らは本当に二年生とは思えない結果を叩きだしていた。
昨年は既に特例で卒業しているが、二連覇確実と言われていたフローレンス・カルロストをアラッドが激はし、優勝。
同じ一年生であるレイも見事ベスト四に入り込んだ。
そして今年、レイは二年生で優勝し、リオたちも上位に食い込み、タッグトーナメントでも大活躍。
パロスト学園は、今黄金期に突入していると言われている。
因みに、レイたちが卒業すると今度はアラッドの妹であるシルフィーと弟であるアッシュが高等部に上がる。
その為……他の三学園がソロトーナメントで優勝を狙えるのは、シルフィーが一年生の時だけではと噂されている。
「んで、シルフィーとアッシュも強いだろ」
「そうだね」
「リオ、もしかして将来有望である学生が狙われてるかもしれない、と言いたいですの?」
「自分で言うのもあれだけどな」
同世代にザ・怪物がいるため本当に恥ずかしいと思っているものの、リオの考えは間違ってはおらず、シルフィーとアッシュを含めて十人、全員将来有望と認識されている面子である。
「……とりあえず、学園に戻ってみたら二人に訊こう」
「…………私の感覚が正しければ、護衛者が私たちに向けるタイプの視線だ」
「護衛? おいおい、なんだよそれ。なんで俺らが護られ………………マジ、なのか?」
ヴェーラとルーフが全く否定せず、寧ろレイの言葉に同意するような表情を浮かべているのを見て、レイが嘘を付いていないと解った。
解ったが、それでも何故という疑問は消えない。
「けどよ、俺ら別になんも悪いことしてねぇよな」
「リオ。それだと、僕らは監視されてることになるよ」
「それもそうか…………だったら、尚更解らねぇな。んじゃあ……あれか? お前らの家で、家督に関しての揉め事でも起きたか? 因みに、うちはない」
リオの質問に対し、全員が首を横に振った。
「それじゃあ、その線は消えたな」
「……でも、あれだね。リオの質問以外だと、僕たちがわざわざ護衛される理由が解らないね」
「そう言われると、私としてもなんとも言えないが…………そう、だな。多少の答え合わせは出来るかもしれない」
「多少の? サラッと答え合わせは出来ないのか?」
「あぁ」
「そうか……けど、やってみた方が答えに繋がりそうだし、やろうぜ」
「分かった。ただし、今は出来ない」
レイの言葉にリオたちが首を傾げるも、ヴェーラだけはその理由に直ぐ気付いた。
「別の人にも、同じ事を訊くのね」
「そうだ」
「ほ~~~ん? ……エリザ、お前解かったか」
「学生全員に訊き回るのは効率が悪過ぎますわね……という事は、既に訊こうとしてる学生に目星がついてますのね」
「一応な。学園に戻ったら、シルフィーとアッシュに尋ねようと思っている」
中等部の後輩である二人の名前を聞き、リオは直ぐに友人の名前が思い浮かんだ。
「もしかして、アラッドが何かやらかしたのか? 別にあいつがここ最近、何かやらかしたって話は聞いてねぇけどな」
アラッド……イコールやらかしと関連付けるのは決めるのは、友人に対して失礼なのは解っている。
ただ、リオだけではなく、他の者たちも失礼だと思いながらも、同じような事を考えてしまった。
「そこは……正直、解らない」
「でも、アラッドが立場のある人と対立した場合、確かにアラッドと関りがある僕たちやシルフィーさんとアッシュが狙われるのはあり得なくはないね」
「そうですね~。リスクは高いですが、話を有効に勧めたいのであれば…………ですが、冒険者として活動されているとはいえ、アラッドさんは侯爵家の令息です。そして、本人は本人で騎士の爵位を持っています。冒険者として得た個人の知名度も考えると、それなりの立場を持っている方であっても、そもそもアラッドさんと対立するでしょうか?」
マリアの言う通り、現在アラッドは冒険者として活動しているが、侯爵家の令息で自身も騎士の爵位を持っている。
これだけでも、まず対立したくない人物である。
そこら辺の常識が通じない人物には別だが、立場がある……権力を持ってる人ほど、基本的にはアラッドに関わりたくない。
「そう言われると……冒険者と対立したから?」
「こう言うのは失礼と解っていますが、冒険者の方々にアラッドさんの実家と事を構えるだけの財力などがあるでしょうか」
「あ、あのさ。一回アラッドがやらかしたって予想から、離れた方が良いんじゃないかな」
「……ですわね。確かにアラッドは売られた喧嘩は全て買うタイプですけど、自分から売るようなタイプではありませんわ」
しかし、レイの推測からシルフィーとアッシュも関わっているかもしれない。
自分たちとシルフィー、アッシュの二人とどんな関りがあるかと尋ねられれば、アラッドを通じた先輩と後輩の関係としか言えない。
「けど、それだと………………自分で言うのはあれだけどよ、俺らって結構強いだろ」
「確かに自分で言うの多少恥ずかしいけど、同世代の中では強い方だと思うよ」
八人は四つの学園が主催するソロトーナメント、タッグトーナメントの二つで優秀な結果を残している。
学年関係無く、参加するため、まだ二年生であるベルたちが結果を残すのは難しいが、それでも彼らは本当に二年生とは思えない結果を叩きだしていた。
昨年は既に特例で卒業しているが、二連覇確実と言われていたフローレンス・カルロストをアラッドが激はし、優勝。
同じ一年生であるレイも見事ベスト四に入り込んだ。
そして今年、レイは二年生で優勝し、リオたちも上位に食い込み、タッグトーナメントでも大活躍。
パロスト学園は、今黄金期に突入していると言われている。
因みに、レイたちが卒業すると今度はアラッドの妹であるシルフィーと弟であるアッシュが高等部に上がる。
その為……他の三学園がソロトーナメントで優勝を狙えるのは、シルフィーが一年生の時だけではと噂されている。
「んで、シルフィーとアッシュも強いだろ」
「そうだね」
「リオ、もしかして将来有望である学生が狙われてるかもしれない、と言いたいですの?」
「自分で言うのもあれだけどな」
同世代にザ・怪物がいるため本当に恥ずかしいと思っているものの、リオの考えは間違ってはおらず、シルフィーとアッシュを含めて十人、全員将来有望と認識されている面子である。
「……とりあえず、学園に戻ってみたら二人に訊こう」
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