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少年期[238]有能なスキルだ・・・・・・だからなんだ?
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蹴って躱して殴って避ける、肘打ちを叩き落して膝蹴りの軌道を変える。
アイアンゴーレムの物理攻撃をラルは全て躱すか受け流す。
今のところお互いに無傷。アイアンゴーレムが一方的に攻めてラルが避けるか受け流すという流れが続いている。
(・・・・・・やはり乱打戦になると面倒ですね。速く重さがある。受け流すタイミングを間違えるとダメージを全て流しきれない。それに体の構造が一般的な魔物と違うためスタミナが無尽蔵。肉弾戦が得意な者かハンマーなどの物理攻撃に長けている武器の扱いに慣れている者でなければ、等しく天敵になりそうですね)
堅い全身が全て凶器、そして無尽蔵なスタミナ。魔力を使って更に防御力を上げる事も出来る。
そしてスピードが明らかにゴーレム系の物ではない。
跳んで跳ねても地響きは聞こえない、軽快なステップ。
攻撃方法が直線的な物であっても、下手にカウンターを仕掛ければ攻撃を跳ね返されて捕まってしまう。
しかし・・・・・・ラルにとってアイアンゴーレムがそこまで動きが出来、堅さを増したとしても何も出来ない、お手上げ状態・・・・・・なんて事はあり得ない。
(確かに自身の体重を変化出来る、もしくは自身の体重を無視する事が出来るスキルを有効に使う事が出来ている。ただ・・・・・・私はドラゴン。雷竜帝、ラガールの娘)
魔物の種族ピラミッドの頂点に立つドラゴン・・・・・・一度逆鱗に触れれば標的を滅ぼすまで死が近づこうが関係なく、死ぬまで暴れ続ける。
とある本には暴力の化身とまで書かれているドラゴン。
(悪いですが、あなた如きに負けるつもりは・・・・・・一切ありません)
アイアンゴーレムの下段突きを躱したラルは体を回転させて竜尾で足を薙ぎ払う。
左足を払われたアイアンゴーレムは態勢を崩して地面に手を付こうとする。
そこへ隙だらけになった腹にラルは頭突きをかます。
堅いとは言ってもアイアン・・・・・・所詮は鉄。
ドラゴンに鱗、骨の固さには敵わずそのまま十メートル程後方へ吹き飛ばされる。
頭突きを喰らったアイアンゴーレムの腹はしっかりと凹んでおり、普通の魔物であれば臓器がぐちゃぐちゃになっていても可笑しくは無い。
しかし体の構造がまるで違うアイアンゴーレムは吹き飛ばされ、地面をバウンドしてから直ぐに起き上がる。
既に自身の戦いを終えてラルの戦いを観戦していたゼルートはその体の構造故のタフネスさには感心していた。
どれと同時に速さが違い過ぎると思う。
顔を上げようとするが既に頭上にはラルが攻撃のモーションに入っている。
「グラアアアア!!!」
立ち上がろうとしたアイアンゴーレムにラルは前足を叩きこむ。
顔の頭部が腹と同様に凹む。
そして左腕を噛み千切らない程度に咥えてアイアンゴーレムを何度も地面に叩き付ける。
何度も、何度も。何度も何度も何度も何度も叩き付ける。
その度に地面を揺らす。仲間を、主の護衛対象に危害を加えない。それだけを考えて叩き付ける。
体のあらゆるところを地面に叩き付けられるアイアンゴーレムは発声器官ないので悲鳴は上げない。上げる事は出来ない。
ただ、体が凹んでもある程度は動く。まだ関節部分は奇跡的に凹んでいないので細かい動きは多少出来る。
それでもこの状況は必ずだはしなけれなならない。
自身に噛みついたドラゴンは本気を出していないとなんとなくだが察した。しかし叩き付けられるために生きる為に必ず必要な魔石に衝撃が走る。頭部も完全に潰れた体に命令を送る事が出来なくなり、機能が停止する。
それだけは避けなければとアイアンゴーレムは左腕を捨てる覚悟を決める。
その直後にアイアンゴーレムは宙に放り出される。
何が起こったのか直ぐには理解出来ないアイアンゴーレムの目の前には雷を纏う竜爪が迫っていた。
そしてあっさりと・・・・・・まるでプリンを掬う様に頭部を抉る。
アイアンゴーレムの物理攻撃をラルは全て躱すか受け流す。
今のところお互いに無傷。アイアンゴーレムが一方的に攻めてラルが避けるか受け流すという流れが続いている。
(・・・・・・やはり乱打戦になると面倒ですね。速く重さがある。受け流すタイミングを間違えるとダメージを全て流しきれない。それに体の構造が一般的な魔物と違うためスタミナが無尽蔵。肉弾戦が得意な者かハンマーなどの物理攻撃に長けている武器の扱いに慣れている者でなければ、等しく天敵になりそうですね)
堅い全身が全て凶器、そして無尽蔵なスタミナ。魔力を使って更に防御力を上げる事も出来る。
そしてスピードが明らかにゴーレム系の物ではない。
跳んで跳ねても地響きは聞こえない、軽快なステップ。
攻撃方法が直線的な物であっても、下手にカウンターを仕掛ければ攻撃を跳ね返されて捕まってしまう。
しかし・・・・・・ラルにとってアイアンゴーレムがそこまで動きが出来、堅さを増したとしても何も出来ない、お手上げ状態・・・・・・なんて事はあり得ない。
(確かに自身の体重を変化出来る、もしくは自身の体重を無視する事が出来るスキルを有効に使う事が出来ている。ただ・・・・・・私はドラゴン。雷竜帝、ラガールの娘)
魔物の種族ピラミッドの頂点に立つドラゴン・・・・・・一度逆鱗に触れれば標的を滅ぼすまで死が近づこうが関係なく、死ぬまで暴れ続ける。
とある本には暴力の化身とまで書かれているドラゴン。
(悪いですが、あなた如きに負けるつもりは・・・・・・一切ありません)
アイアンゴーレムの下段突きを躱したラルは体を回転させて竜尾で足を薙ぎ払う。
左足を払われたアイアンゴーレムは態勢を崩して地面に手を付こうとする。
そこへ隙だらけになった腹にラルは頭突きをかます。
堅いとは言ってもアイアン・・・・・・所詮は鉄。
ドラゴンに鱗、骨の固さには敵わずそのまま十メートル程後方へ吹き飛ばされる。
頭突きを喰らったアイアンゴーレムの腹はしっかりと凹んでおり、普通の魔物であれば臓器がぐちゃぐちゃになっていても可笑しくは無い。
しかし体の構造がまるで違うアイアンゴーレムは吹き飛ばされ、地面をバウンドしてから直ぐに起き上がる。
既に自身の戦いを終えてラルの戦いを観戦していたゼルートはその体の構造故のタフネスさには感心していた。
どれと同時に速さが違い過ぎると思う。
顔を上げようとするが既に頭上にはラルが攻撃のモーションに入っている。
「グラアアアア!!!」
立ち上がろうとしたアイアンゴーレムにラルは前足を叩きこむ。
顔の頭部が腹と同様に凹む。
そして左腕を噛み千切らない程度に咥えてアイアンゴーレムを何度も地面に叩き付ける。
何度も、何度も。何度も何度も何度も何度も叩き付ける。
その度に地面を揺らす。仲間を、主の護衛対象に危害を加えない。それだけを考えて叩き付ける。
体のあらゆるところを地面に叩き付けられるアイアンゴーレムは発声器官ないので悲鳴は上げない。上げる事は出来ない。
ただ、体が凹んでもある程度は動く。まだ関節部分は奇跡的に凹んでいないので細かい動きは多少出来る。
それでもこの状況は必ずだはしなけれなならない。
自身に噛みついたドラゴンは本気を出していないとなんとなくだが察した。しかし叩き付けられるために生きる為に必ず必要な魔石に衝撃が走る。頭部も完全に潰れた体に命令を送る事が出来なくなり、機能が停止する。
それだけは避けなければとアイアンゴーレムは左腕を捨てる覚悟を決める。
その直後にアイアンゴーレムは宙に放り出される。
何が起こったのか直ぐには理解出来ないアイアンゴーレムの目の前には雷を纏う竜爪が迫っていた。
そしてあっさりと・・・・・・まるでプリンを掬う様に頭部を抉る。
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