412 / 945
連載
少年期[568]結構ムズイ
しおりを挟む
「ソウルコネクトを使ってくるなんて……本当に楽しませてくれるボスだったな」
アレナが戦っていたフレイムリザードとリビングデットナイトと同様に、ゼルートの対戦相手であるランドリザードとリビングデットナイトもソウルコネクトを使用。
その光景のゼルートの闘争心は更に燃え上がり、ギアを上げてた戦う。
(サイクロプスより、こっちの二体と戦えて良かったな)
ランクはBランクのサイクロプスの方が上ではあるが、実戦的な強さに関しては地竜と死の騎士のタッグの方が上。
ただ、そんなタッグがソウルコネクトを使ってもゼルートに一矢報いることは出来ず、最大火力の攻撃すらワンパンチで砕かれた。
そしてランドリザードの首が切断されたことにより、ソウルコネクトで命が繋がっていたリビングデットナイトも同時に命を落とした。
「そっちも終わったみたいね」
「おう、にしても容赦なく終わらせたよね」
「体は十分にほぐれた。あれ以上付き合う必要は無いわよ。私はあなたやルウナ達違ってバトルジャンキーじゃないのよ」
「はっはっは! それもそうだな」
二人がボスを全て倒したことで何もない空間から報酬の宝箱が現れ、閉じていた奥の扉が開く。
ゼルートは宝箱とランドリザード達の死体を回収し、部屋を出た直ぐの場所で一旦休憩する。
「アレナ……今思ったんだけどさ、別にリビングデットナイトの体は破壊しなくても良かったんじゃないか。ソウルコネクトを使ってたんだから、フレイムリザードを殺せば自動的にリビングデットナイトも死ぬんだしさ」
「……そ、そういえばそうだったわね。やっぱりちょっと熱くなっていたのかもしれないわ」
リビングデットナイトの鎧や具足等は溶かせば良質な材料になるので、武器や鎧の素材として使われることが多い。
ただ、スタミナは底無しであり、鎧を壊して魔石を奪うという行動を行わなければ素材をなるべく壊さずに手に入れることは難しい。
なので、リビングデット系の魔物の素材の買取値段はそこそこ高い。
「まっ、上手く取れてたから全然大丈夫だけどさ」
「ああいう魔物と何回も戦った事があったからねぇ……そりゃ体が覚えてるものよ」
鎧の破損を最小限に抑えて魔石を奪い取る。動作自体は多く無いが、それを実戦で行うには難易度が少々高い。
素材も魔石も欲しいという場合に限るが、勢い余って魔石まで壊さない様に威力を調整しなければならない。
それはアレナも解っていたのでウィンドスラストがフレイムリザードの頭部を貫通し、リビングデットナイトの胸部に当たった瞬間に技を自分の意志で弾けさせた。
そして空いた鎧の部分から魔石を奪う動きだが、胸部に穴を空けられても当然の様にリビングデットナイトは動く。
動くことに特に支障も無い。
一般的な魔物であれば穴を空けられた胸部が血が大量に流れ、大量出血で死ぬ可能性もあるが。
しかし、中身がスッカラカンなリビングデットやアンデット系の魔物には関係無い。
基本的には対象の魔物よりも速く動き、正確に空いた部分を狙って手を突っ込んで魔石を奪い取る。
一回成功しても、二回目が成功するとは限らない面倒な作業だ。
「私はとりあえず二人があんな戦い応えのある魔物と戦えたことが羨ましかったぞ」
「いや、まぁ……確かに楽しかったぞ。でも、アレナは少し前にゲイルと一緒にサイクロプスと戦っていただろ。しかもランクだけで言えばサイクロプスの方が上だぞ」
「むっ……それはそうかもしれないな」
上位種のリザードとリビングデットナイトの二体はCランクだが、サイクロプスはBランクの魔物なのでランクだけ見ればサイクロプスの方が強く見えるかもしれない。
「でもゼルート、ソウルコネクトを使った二体の合計の強さはBランクに匹敵する筈でしょ。それに身体能力を総合的に見ればサイクロプスより上だと思うけど」
「私もアレナ殿と同意見ですね。あれは中々に楽しめそうなボスでした」
やっぱりそうだと思ったルウナはゼルートに恨めしそうな視線を向ける。
「そんな目をするなって。まだまだこの先に強いモンスターが現れるんだしさ」
三十階層より下……そこからがこのダンジョンの本番だ。
アレナが戦っていたフレイムリザードとリビングデットナイトと同様に、ゼルートの対戦相手であるランドリザードとリビングデットナイトもソウルコネクトを使用。
その光景のゼルートの闘争心は更に燃え上がり、ギアを上げてた戦う。
(サイクロプスより、こっちの二体と戦えて良かったな)
ランクはBランクのサイクロプスの方が上ではあるが、実戦的な強さに関しては地竜と死の騎士のタッグの方が上。
ただ、そんなタッグがソウルコネクトを使ってもゼルートに一矢報いることは出来ず、最大火力の攻撃すらワンパンチで砕かれた。
そしてランドリザードの首が切断されたことにより、ソウルコネクトで命が繋がっていたリビングデットナイトも同時に命を落とした。
「そっちも終わったみたいね」
「おう、にしても容赦なく終わらせたよね」
「体は十分にほぐれた。あれ以上付き合う必要は無いわよ。私はあなたやルウナ達違ってバトルジャンキーじゃないのよ」
「はっはっは! それもそうだな」
二人がボスを全て倒したことで何もない空間から報酬の宝箱が現れ、閉じていた奥の扉が開く。
ゼルートは宝箱とランドリザード達の死体を回収し、部屋を出た直ぐの場所で一旦休憩する。
「アレナ……今思ったんだけどさ、別にリビングデットナイトの体は破壊しなくても良かったんじゃないか。ソウルコネクトを使ってたんだから、フレイムリザードを殺せば自動的にリビングデットナイトも死ぬんだしさ」
「……そ、そういえばそうだったわね。やっぱりちょっと熱くなっていたのかもしれないわ」
リビングデットナイトの鎧や具足等は溶かせば良質な材料になるので、武器や鎧の素材として使われることが多い。
ただ、スタミナは底無しであり、鎧を壊して魔石を奪うという行動を行わなければ素材をなるべく壊さずに手に入れることは難しい。
なので、リビングデット系の魔物の素材の買取値段はそこそこ高い。
「まっ、上手く取れてたから全然大丈夫だけどさ」
「ああいう魔物と何回も戦った事があったからねぇ……そりゃ体が覚えてるものよ」
鎧の破損を最小限に抑えて魔石を奪い取る。動作自体は多く無いが、それを実戦で行うには難易度が少々高い。
素材も魔石も欲しいという場合に限るが、勢い余って魔石まで壊さない様に威力を調整しなければならない。
それはアレナも解っていたのでウィンドスラストがフレイムリザードの頭部を貫通し、リビングデットナイトの胸部に当たった瞬間に技を自分の意志で弾けさせた。
そして空いた鎧の部分から魔石を奪う動きだが、胸部に穴を空けられても当然の様にリビングデットナイトは動く。
動くことに特に支障も無い。
一般的な魔物であれば穴を空けられた胸部が血が大量に流れ、大量出血で死ぬ可能性もあるが。
しかし、中身がスッカラカンなリビングデットやアンデット系の魔物には関係無い。
基本的には対象の魔物よりも速く動き、正確に空いた部分を狙って手を突っ込んで魔石を奪い取る。
一回成功しても、二回目が成功するとは限らない面倒な作業だ。
「私はとりあえず二人があんな戦い応えのある魔物と戦えたことが羨ましかったぞ」
「いや、まぁ……確かに楽しかったぞ。でも、アレナは少し前にゲイルと一緒にサイクロプスと戦っていただろ。しかもランクだけで言えばサイクロプスの方が上だぞ」
「むっ……それはそうかもしれないな」
上位種のリザードとリビングデットナイトの二体はCランクだが、サイクロプスはBランクの魔物なのでランクだけ見ればサイクロプスの方が強く見えるかもしれない。
「でもゼルート、ソウルコネクトを使った二体の合計の強さはBランクに匹敵する筈でしょ。それに身体能力を総合的に見ればサイクロプスより上だと思うけど」
「私もアレナ殿と同意見ですね。あれは中々に楽しめそうなボスでした」
やっぱりそうだと思ったルウナはゼルートに恨めしそうな視線を向ける。
「そんな目をするなって。まだまだこの先に強いモンスターが現れるんだしさ」
三十階層より下……そこからがこのダンジョンの本番だ。
応援ありがとうございます!
21
お気に入りに追加
9,017
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。