8 / 227
第1章 再誕
06 この世界の平均レベル
しおりを挟む
ひとまずレベルを20まで上げ、いくつかのスキルを奪った俺はほくほく顔でアジトへと帰還した。
「あぁ……楽しかったなぁ~」
「ま、魔王様っ! 御無事でしたかっ!」
「あ~ん?」
そう叫び駆け寄ってきたのはこの教団の元トップである【モーリー】だった。
「部屋を訪ねた際もぬけの殻で! 外出の際はお声掛け下さい、魔王様っ!」
「はいはい。せっかく良い気分で帰って来たんだ、水を差すなよ」
「良い気分? お酒でも飲まれ……おや? その服の染みはワインでしょうか?」
「いや、返り血だな。貧民街の奴らを皆殺しにしてきた」
「……へっ?」
モーリーは口を開けたまま固まっていた。
「ああ、後女騎士っぽい奴が来たんでそれも殺っておいたぞ」
「は……はぁぁっ!? せ、聖騎士を殺った!? 本当ですか!?」
「ああ。レイピア使いで高速移動をする奴だ。知ってるか?」
それを聞いたモーリーは目玉が飛び出さんばかりに驚愕していた。
「う、嘘でしょう!? そいつはレベル15! 勝つなんて不可能ですよ!?」
「雑魚だったぞ。あぁ、おかげで俺のレベルは20になったな」
「に、にににに……20っ!?」
「……いや、何かおかしいな。おい、レベル20ってのは強いのか?」
モーリーは顎が外れそうなくらい開いた口を戻し、俺にこう言ってきた。
「そうでしたね、魔王様は違う世界からやって来られたので知らないのでした。んんっ、では私からレベルについて御説明を……」
モーリーの話だとこの世界の人間の平均レベルは20くらいなのだそうだ。理由はわからないが人間にはそれぞれ限界レベルが存在するらしい。その限界は人により様々だが、平均すると20くらいになるそうだ。
「平均が20だと? 低すぎじゃないか。そんなレベルじゃ魔物なんて狩れないだろう」
あのジジィは最初俺を魔物にするとか言っていたのでおそらく魔物も存在すると俺は考えていた。
「はい。我々人間はすべからく魔物の餌です。弱い魔物なら何とか狩れますが、レベル20以上の魔物は見たら死ぬしかありません。魔物はF~Sランクに分類されており、Cランクの魔物の平均レベルが20となっております」
「Cランクで20……か」
「はい。さらにその上には災害級と呼ばれる魔物もいると言われており……」
「言われている?」
「はい。見た者は大体死ぬので情報がないのです」
「……そうか。とりあえず魔物のランクについてはわかった」
ここから考えると人間はおそろしく弱いと言う事になる。
「人間は弱い生き物なんだな」
「はい。まぁ弱くてもどんどん増えますから」
「なるほど」
どうやらこの世界の人間は魔物の餌としての役割しかないらしい。
「まぁそれでもスキル次第ではレベルが上の相手にも勝てます」
「ほう?」
「例えば、聖神教が抱える聖女のスキル【聖浄化】はゴーストや死屍系の魔物が相手ならば百パーセント勝てます」
「聖女か」
「人間には効果はありませんがね。他にも警戒すべき相手が四人、聖神教にいます」
話を聞くとその四人はそれぞれ火、水、風、地の攻撃スキルを有しているのだそうだ。
まず火。紅騎士【フレイ】。真っ赤な鎧に身を包み、スキル【灼熱】を操る者。性格はかなり好戦的。限界レベルは40。
次に水。蒼騎士【コルド】。蒼天の鎧をまとい、スキル【絶対零度】を操る者。性格は常にクール。限界レベルは38。
そして碧騎士【ウッド】。碧の鎧をまとい、スキル【暴風】を操る者。性格はまるで子ども。限界レベルは35。
最後に黄金騎士【アース】。黄金の鎧をまとい、スキル【大地震】を操る者。性格は汚い大人。限界レベルは50。これが今確認されている限界レベルの上限値らしい。
どうやらこの四人が中心となり聖神教をまとめているようだ。
「ああ、最後に一番危険な人物を」
「まだいるのか」
「はい。最後は教皇【ヒール】です。あいつは死者すら蘇生できるスキル【治癒神】を操ります。教皇はこのスキルを使い信者を瞬く間に増やしてきたのです」
「ほ~う」
「このスキルは子に遺伝するらしく、教皇は日夜子作りに励んでいるのだとか。信者も喜んで股を開くそうですよ」
どうやらクソみたいな奴らしいな。
「とまぁ、聖女、教皇を含めたこの六名が聖神教の中でもとにかく危険な人物となっております。教皇自体に攻撃スキルはありませんが、四騎士がレベル差をものともしない力を持っているのですよ」
「そうか。注意すべきはその四騎士だな」
「はい。魔王様、どうか御身を大切になさって下さいませ。あなた様が我々に託された唯一の希望なのです」
大げさな奴だ。
俺は部屋に戻り情報の整理を始めた。
「教皇、聖女、それと四騎士か。四騎士を倒すには骨が折れそうだな。不老不死の俺にはなんて事ないがな。そして女狂いの教皇か。次代の教皇を産ませるためとは言え……おそらくクズだな。こいつは最後で良いだろう。となると……」
俺はベッドの上でむくりと身体を起こす。
「最初に狙うは聖女だな。幽霊やらグールなんて魔物は今の俺じゃどうやっても倒せそうにない。グールなら燃やせば何とかなりそうだが、ゴーストは無理だ。実体のない者は倒せん。とりあえず、レベルを上げて聖女より強くならなきゃな」
他に聞いた話だと、どういうわけか魔物は町には入って来ないらしい。それと整備された街道も避けて近寄らないのだそうだ。
「魔物は人工物を嫌う性質でもあるのか、または束になった人間からの反撃を恐れているのか……。ま、なんにせよ次の目標は俺のレベル上げだな。50以上まで上げておけばスキルも全部奪える。明日から大忙しだなぁ……」
俺は次の目標を魔物狩りとし、ベッドに転がるのであった。
「あぁ……楽しかったなぁ~」
「ま、魔王様っ! 御無事でしたかっ!」
「あ~ん?」
そう叫び駆け寄ってきたのはこの教団の元トップである【モーリー】だった。
「部屋を訪ねた際もぬけの殻で! 外出の際はお声掛け下さい、魔王様っ!」
「はいはい。せっかく良い気分で帰って来たんだ、水を差すなよ」
「良い気分? お酒でも飲まれ……おや? その服の染みはワインでしょうか?」
「いや、返り血だな。貧民街の奴らを皆殺しにしてきた」
「……へっ?」
モーリーは口を開けたまま固まっていた。
「ああ、後女騎士っぽい奴が来たんでそれも殺っておいたぞ」
「は……はぁぁっ!? せ、聖騎士を殺った!? 本当ですか!?」
「ああ。レイピア使いで高速移動をする奴だ。知ってるか?」
それを聞いたモーリーは目玉が飛び出さんばかりに驚愕していた。
「う、嘘でしょう!? そいつはレベル15! 勝つなんて不可能ですよ!?」
「雑魚だったぞ。あぁ、おかげで俺のレベルは20になったな」
「に、にににに……20っ!?」
「……いや、何かおかしいな。おい、レベル20ってのは強いのか?」
モーリーは顎が外れそうなくらい開いた口を戻し、俺にこう言ってきた。
「そうでしたね、魔王様は違う世界からやって来られたので知らないのでした。んんっ、では私からレベルについて御説明を……」
モーリーの話だとこの世界の人間の平均レベルは20くらいなのだそうだ。理由はわからないが人間にはそれぞれ限界レベルが存在するらしい。その限界は人により様々だが、平均すると20くらいになるそうだ。
「平均が20だと? 低すぎじゃないか。そんなレベルじゃ魔物なんて狩れないだろう」
あのジジィは最初俺を魔物にするとか言っていたのでおそらく魔物も存在すると俺は考えていた。
「はい。我々人間はすべからく魔物の餌です。弱い魔物なら何とか狩れますが、レベル20以上の魔物は見たら死ぬしかありません。魔物はF~Sランクに分類されており、Cランクの魔物の平均レベルが20となっております」
「Cランクで20……か」
「はい。さらにその上には災害級と呼ばれる魔物もいると言われており……」
「言われている?」
「はい。見た者は大体死ぬので情報がないのです」
「……そうか。とりあえず魔物のランクについてはわかった」
ここから考えると人間はおそろしく弱いと言う事になる。
「人間は弱い生き物なんだな」
「はい。まぁ弱くてもどんどん増えますから」
「なるほど」
どうやらこの世界の人間は魔物の餌としての役割しかないらしい。
「まぁそれでもスキル次第ではレベルが上の相手にも勝てます」
「ほう?」
「例えば、聖神教が抱える聖女のスキル【聖浄化】はゴーストや死屍系の魔物が相手ならば百パーセント勝てます」
「聖女か」
「人間には効果はありませんがね。他にも警戒すべき相手が四人、聖神教にいます」
話を聞くとその四人はそれぞれ火、水、風、地の攻撃スキルを有しているのだそうだ。
まず火。紅騎士【フレイ】。真っ赤な鎧に身を包み、スキル【灼熱】を操る者。性格はかなり好戦的。限界レベルは40。
次に水。蒼騎士【コルド】。蒼天の鎧をまとい、スキル【絶対零度】を操る者。性格は常にクール。限界レベルは38。
そして碧騎士【ウッド】。碧の鎧をまとい、スキル【暴風】を操る者。性格はまるで子ども。限界レベルは35。
最後に黄金騎士【アース】。黄金の鎧をまとい、スキル【大地震】を操る者。性格は汚い大人。限界レベルは50。これが今確認されている限界レベルの上限値らしい。
どうやらこの四人が中心となり聖神教をまとめているようだ。
「ああ、最後に一番危険な人物を」
「まだいるのか」
「はい。最後は教皇【ヒール】です。あいつは死者すら蘇生できるスキル【治癒神】を操ります。教皇はこのスキルを使い信者を瞬く間に増やしてきたのです」
「ほ~う」
「このスキルは子に遺伝するらしく、教皇は日夜子作りに励んでいるのだとか。信者も喜んで股を開くそうですよ」
どうやらクソみたいな奴らしいな。
「とまぁ、聖女、教皇を含めたこの六名が聖神教の中でもとにかく危険な人物となっております。教皇自体に攻撃スキルはありませんが、四騎士がレベル差をものともしない力を持っているのですよ」
「そうか。注意すべきはその四騎士だな」
「はい。魔王様、どうか御身を大切になさって下さいませ。あなた様が我々に託された唯一の希望なのです」
大げさな奴だ。
俺は部屋に戻り情報の整理を始めた。
「教皇、聖女、それと四騎士か。四騎士を倒すには骨が折れそうだな。不老不死の俺にはなんて事ないがな。そして女狂いの教皇か。次代の教皇を産ませるためとは言え……おそらくクズだな。こいつは最後で良いだろう。となると……」
俺はベッドの上でむくりと身体を起こす。
「最初に狙うは聖女だな。幽霊やらグールなんて魔物は今の俺じゃどうやっても倒せそうにない。グールなら燃やせば何とかなりそうだが、ゴーストは無理だ。実体のない者は倒せん。とりあえず、レベルを上げて聖女より強くならなきゃな」
他に聞いた話だと、どういうわけか魔物は町には入って来ないらしい。それと整備された街道も避けて近寄らないのだそうだ。
「魔物は人工物を嫌う性質でもあるのか、または束になった人間からの反撃を恐れているのか……。ま、なんにせよ次の目標は俺のレベル上げだな。50以上まで上げておけばスキルも全部奪える。明日から大忙しだなぁ……」
俺は次の目標を魔物狩りとし、ベッドに転がるのであった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる