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第1章 再誕
23 邪神教
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「じ、邪神……デルモート……様……」
モーリーは腰を抜かして立てなくなっていた。
「ぶはっ、なにをするかジェイドよ!」
「そんなんでも仲間ですからね、簡単に殺さないでもらいたい」
「むぅ……」
「ま、魔王様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
どうにか助かったモーリーは床を這いつくばりながら俺にすがり付き号泣した。
「……キモいの」
「うぉぉぉぉぉぉん! 魔王様ぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「汚いな。……殺すか」
「酷いっ!?」
服は涙と鼻水でぐちょぐちょになっていた。
「どけ」
「ははっ!」
「なぜにジェイドの言う事なら素直に聞くのじゃ……」
「そりゃあ祭壇を作り替えさせたのは俺だからな。さ、行こうか」
「うむ」
俺は祭壇に繋がる扉を開き邪神を中に通す。
「おぉぉぉぉっ! 格好いいのうっ!」
「だろ?」
室内は黒と赤で統一した。これは闇と逆らった者は血塗れになると揶揄したものだ。祭壇も取り壊し、壁には邪神像を張り付けてある。そしてその邪神像の眼下に並ぶ二つの玉座。そこは俺達が腰を据える場所だ。
「おぉぉぉぉ……、ふかふかじゃ! この髑髏も良いのうっ!」
「本物の骨で出来てるんだよそれ」
「ふむ。これらからは恨み辛み、絶望感を感じるのう」
「俺が殺った聖神教徒の骸ですからね」
今一段低い場所で信者が座り祈りを捧げる場所が作られている。真紅のカーペットが敷かれ、黒檀のテーブルと椅子が今次々と並べられている。
「ジェイドはセンスが良いのう」
「地球にいたころ悪魔崇拝にハマっていた奴がいまして。まぁオーバードーズで逝きましたが。そいつの部屋がこんな感じだったんですよ」
「悪魔か。あれは妾の配下じゃ。あながち間違ってもおらぬのう」
そうこうしている内に作業が終わった様だ。作業員は黒い作業着をまとい作業にあたっていた。邪神教徒なのだろう。
「それでは失礼します、魔王様!」
「ああ、お疲れさん」
「むぅ……」
作業員の去る後ろ姿を睨みながら邪神がむくれていた。
「なにか?」
「なぜ妾に挨拶せん。皆魔王様、魔王様と……!」
「仕方ないですよ。まだ誰にも紹介してませんからねぇ。ほら、さっき殺しかけたモーリーだって邪神様を知らなかったでしょう?」
「……そうじゃな。奴らは偶像を崇拝していたようじゃ。本当の妾を知らんのじゃな」
「そうですよ。明日、信者を集めて邪神様の御披露目をします。それまで我慢ですよ」
「うむ。仕方ないのう」
まずはこの礼拝堂だ。同時に大神殿内部全てを改装している。改装費は聖神教の教皇が溜め込んでいた物を惜しみ無く使っている。死者に金など不要だからな、ありがたく生者が使わせてもらう。
「そう言えば邪神様は食事とかするのですか?」
「ん? ああ。実体化したからのう。普通に腹は減るぞ」
「そうですか。なら食堂にいきましょう。俺も腹が減って死にそうなので」
「うむ!」
俺達は次に食堂へと向かった。ここの個室が俺達の食べる場所だ。
「ああ、分厚いオークキングのステーキを頼む。赤ワインソースで。デルモート様は?」
「妾は……スイーツを所望するっ! 甘い物を大至急じゃ!」
「畏まりました、少々お待ち下さい」
この食堂と言うか、調理人には拘りをもった。まず料理スキルを持つ信者を探し、ビップ待遇で邪神教にスカウトし、俺自ら地球の料理をミッチリと仕込んだ。どうやらこの世界で料理スキルを得た俺は過去地球で食べた物や見た物を再現出来るようになっていたらしい。それを使い、この食堂であらゆる料理を食べられるようにしたのだ。
「お待たせしました。オークキングの肉厚ステーキをレアで。ソースは赤ワイン仕立てとなります」
「ありがとう」
熱せられた鉄板皿の上で肉の表面だけが焼かれ続けている。ソースの焦げる匂いが食欲をそそる。
「そしてこちらが、旬の果物をふんだんに使いましたフルーツタルトにございます。いかがでしょうか?」
「おぉぉぉぉっ! 誉めてつかわすぞ!」
「ははっ、ではごゆっくりおくつろぎ下さいませ」
邪神はホールで出されたフルーツタルトに目を輝かせていた。そして一切れ口に含むと少女のように歓喜した。
「ふぉぉぉぉっ!? なんじゃこれはぁぁぁぁっ! 甘さの暴力やぁぁぁぁっ! はぐはぐはぐはぐ……」
どこぞの◯摩呂だろうか。
「おかわりじゃ!」
「はぇぇぇぇな!?」
「ずっと食べてみたかったのじゃ! じゃがあの暗闇には食べ物はなかったのじゃ……」
可愛そうになってきたな。
「そうか、辛かったなぁ……。シェフ! スイーツ全種類! 今すぐにだ!」
「ははっ!」
それからテーブルはスイーツ祭りに突入した。邪神は次々と運ばれてくるスイーツを口に含んでは舌鼓を打っていた。
「ふぉぉぉぉっ! ここは冥界かっ!? 最高なのじゃっ!」
「いや、普通そこは天国じゃ……」
「天国~? あんな退屈なだけの世界なぞが冥界に敵うかいっ! ふぉぉぉぉ~……クリームが良いぞ~」
なるほど。邪神にとっては神のいる世界が地獄なんだろうな。ま、どっちも行った事もねぇし、行く気もないけどな。
それからクリームまみれになるまでスイーツを堪能させ、満足した邪神を連れて自室に戻る。
数日後、大神殿が完成し、俺達は信者を集めて大規模な集会を開いた。
「それでは……これより我らが神、邪神デルモート様とその邪神デルモート様を召喚し、この世界へと顕現せしめた……我らが魔王様より御言葉をたまわります!」
「「「「魔王様ばんざぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」」」」
邪神はむくれていた。
「おかしいのじゃ。妾の扱いがジェイドより雑な気がする」
「まぁまぁ、ほら信者に挨拶を」
「うむ」
仲が深まる内に、俺は敬語をやめた。邪神がいつまでも他人行儀だとむくれてたからだ。って言うか、こいつはすぐむくれる。まるで子供だ。……可愛いが。
「あ~……。聞け、妾の信者よ。妾はジェイドの力によりこの世界へと降臨できた。この世界は腐りきっておる! 聖神教がそうしたのじゃ! 力ある者ばかりが優遇され、力なき者は迫害の憂き目にあってきた! 妾は! これよりこの世界を創り変える! そのためにはもっと沢山の信仰が必要じゃ。より良き世界にするためにもっと信者を集めよ! そうしたら……今より必ず素晴らしい世界が訪れるじゃろう。皆の力を妾のために!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
信者は大盛り上がりだった。そして最後に俺の番となる。
「あ~……まぁ、言いたい事は今デルモートが全部話ちまったからよ。俺から言う事はあんまりねぇ」
信者達は黙って話に耳を傾けていた。
「あんまりねぇけどよ、一つだけ言うとしたらだ……。お前ら、何かを我慢なんてしてんじゃねぇぞ。嫌な事があったら全部その場で吐き出しやがれ! 腹に溜め込んでもやもやするよりよ、欲望のままに自分をさらけ出しちえよっ! 何をしようが自由だ! 他人の迷惑なんてクソ食らえだ! 好きに生きろ! 何者にも縛られんじゃねぇっ! 嫌な事には全力で反抗しろっ! それでも……どうにもならなかったら誰かを頼れ。その誰かに……もし俺を選ぶならよ、俺は全力で! お前らの命を守ってやる」
「「「「魔王さまぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」
「いいか、つまらねぇ人生送って満足してんじゃねぇぞ! どうせ生きるなら! 必死こいて自分の幸せを掴み取れっ! 俺がその手助けをしてやる! この腐りきった世界に反逆の狼煙をあげるぞっ! 世界は俺達邪神教のもんだっ! 生きとし生ける者全てを黒に染め上げてやれっ!!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
「「「「魔王さまぁぁっ! ばんざぁぁい!!」」」」
なんか知らないが会場は大盛り上がりだ。
「ぐふぅぅぅっ、生きてて良かった! 魔王様が来てくれて良かった! 長きにわたる日陰の生活っ! おぉぉぉぉぉぉんっ!」
モーリーは今までの苦労を思い出し大号泣していた。
「今日、この時より邪神教が世界を動かす。聖神教のクソ共なんぞこの世から排除すんぞっ!!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
こうして、邪神教は巨大組織として生まれ変わり、世界を変えていく事になるのであった。
モーリーは腰を抜かして立てなくなっていた。
「ぶはっ、なにをするかジェイドよ!」
「そんなんでも仲間ですからね、簡単に殺さないでもらいたい」
「むぅ……」
「ま、魔王様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
どうにか助かったモーリーは床を這いつくばりながら俺にすがり付き号泣した。
「……キモいの」
「うぉぉぉぉぉぉん! 魔王様ぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「汚いな。……殺すか」
「酷いっ!?」
服は涙と鼻水でぐちょぐちょになっていた。
「どけ」
「ははっ!」
「なぜにジェイドの言う事なら素直に聞くのじゃ……」
「そりゃあ祭壇を作り替えさせたのは俺だからな。さ、行こうか」
「うむ」
俺は祭壇に繋がる扉を開き邪神を中に通す。
「おぉぉぉぉっ! 格好いいのうっ!」
「だろ?」
室内は黒と赤で統一した。これは闇と逆らった者は血塗れになると揶揄したものだ。祭壇も取り壊し、壁には邪神像を張り付けてある。そしてその邪神像の眼下に並ぶ二つの玉座。そこは俺達が腰を据える場所だ。
「おぉぉぉぉ……、ふかふかじゃ! この髑髏も良いのうっ!」
「本物の骨で出来てるんだよそれ」
「ふむ。これらからは恨み辛み、絶望感を感じるのう」
「俺が殺った聖神教徒の骸ですからね」
今一段低い場所で信者が座り祈りを捧げる場所が作られている。真紅のカーペットが敷かれ、黒檀のテーブルと椅子が今次々と並べられている。
「ジェイドはセンスが良いのう」
「地球にいたころ悪魔崇拝にハマっていた奴がいまして。まぁオーバードーズで逝きましたが。そいつの部屋がこんな感じだったんですよ」
「悪魔か。あれは妾の配下じゃ。あながち間違ってもおらぬのう」
そうこうしている内に作業が終わった様だ。作業員は黒い作業着をまとい作業にあたっていた。邪神教徒なのだろう。
「それでは失礼します、魔王様!」
「ああ、お疲れさん」
「むぅ……」
作業員の去る後ろ姿を睨みながら邪神がむくれていた。
「なにか?」
「なぜ妾に挨拶せん。皆魔王様、魔王様と……!」
「仕方ないですよ。まだ誰にも紹介してませんからねぇ。ほら、さっき殺しかけたモーリーだって邪神様を知らなかったでしょう?」
「……そうじゃな。奴らは偶像を崇拝していたようじゃ。本当の妾を知らんのじゃな」
「そうですよ。明日、信者を集めて邪神様の御披露目をします。それまで我慢ですよ」
「うむ。仕方ないのう」
まずはこの礼拝堂だ。同時に大神殿内部全てを改装している。改装費は聖神教の教皇が溜め込んでいた物を惜しみ無く使っている。死者に金など不要だからな、ありがたく生者が使わせてもらう。
「そう言えば邪神様は食事とかするのですか?」
「ん? ああ。実体化したからのう。普通に腹は減るぞ」
「そうですか。なら食堂にいきましょう。俺も腹が減って死にそうなので」
「うむ!」
俺達は次に食堂へと向かった。ここの個室が俺達の食べる場所だ。
「ああ、分厚いオークキングのステーキを頼む。赤ワインソースで。デルモート様は?」
「妾は……スイーツを所望するっ! 甘い物を大至急じゃ!」
「畏まりました、少々お待ち下さい」
この食堂と言うか、調理人には拘りをもった。まず料理スキルを持つ信者を探し、ビップ待遇で邪神教にスカウトし、俺自ら地球の料理をミッチリと仕込んだ。どうやらこの世界で料理スキルを得た俺は過去地球で食べた物や見た物を再現出来るようになっていたらしい。それを使い、この食堂であらゆる料理を食べられるようにしたのだ。
「お待たせしました。オークキングの肉厚ステーキをレアで。ソースは赤ワイン仕立てとなります」
「ありがとう」
熱せられた鉄板皿の上で肉の表面だけが焼かれ続けている。ソースの焦げる匂いが食欲をそそる。
「そしてこちらが、旬の果物をふんだんに使いましたフルーツタルトにございます。いかがでしょうか?」
「おぉぉぉぉっ! 誉めてつかわすぞ!」
「ははっ、ではごゆっくりおくつろぎ下さいませ」
邪神はホールで出されたフルーツタルトに目を輝かせていた。そして一切れ口に含むと少女のように歓喜した。
「ふぉぉぉぉっ!? なんじゃこれはぁぁぁぁっ! 甘さの暴力やぁぁぁぁっ! はぐはぐはぐはぐ……」
どこぞの◯摩呂だろうか。
「おかわりじゃ!」
「はぇぇぇぇな!?」
「ずっと食べてみたかったのじゃ! じゃがあの暗闇には食べ物はなかったのじゃ……」
可愛そうになってきたな。
「そうか、辛かったなぁ……。シェフ! スイーツ全種類! 今すぐにだ!」
「ははっ!」
それからテーブルはスイーツ祭りに突入した。邪神は次々と運ばれてくるスイーツを口に含んでは舌鼓を打っていた。
「ふぉぉぉぉっ! ここは冥界かっ!? 最高なのじゃっ!」
「いや、普通そこは天国じゃ……」
「天国~? あんな退屈なだけの世界なぞが冥界に敵うかいっ! ふぉぉぉぉ~……クリームが良いぞ~」
なるほど。邪神にとっては神のいる世界が地獄なんだろうな。ま、どっちも行った事もねぇし、行く気もないけどな。
それからクリームまみれになるまでスイーツを堪能させ、満足した邪神を連れて自室に戻る。
数日後、大神殿が完成し、俺達は信者を集めて大規模な集会を開いた。
「それでは……これより我らが神、邪神デルモート様とその邪神デルモート様を召喚し、この世界へと顕現せしめた……我らが魔王様より御言葉をたまわります!」
「「「「魔王様ばんざぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」」」」
邪神はむくれていた。
「おかしいのじゃ。妾の扱いがジェイドより雑な気がする」
「まぁまぁ、ほら信者に挨拶を」
「うむ」
仲が深まる内に、俺は敬語をやめた。邪神がいつまでも他人行儀だとむくれてたからだ。って言うか、こいつはすぐむくれる。まるで子供だ。……可愛いが。
「あ~……。聞け、妾の信者よ。妾はジェイドの力によりこの世界へと降臨できた。この世界は腐りきっておる! 聖神教がそうしたのじゃ! 力ある者ばかりが優遇され、力なき者は迫害の憂き目にあってきた! 妾は! これよりこの世界を創り変える! そのためにはもっと沢山の信仰が必要じゃ。より良き世界にするためにもっと信者を集めよ! そうしたら……今より必ず素晴らしい世界が訪れるじゃろう。皆の力を妾のために!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
信者は大盛り上がりだった。そして最後に俺の番となる。
「あ~……まぁ、言いたい事は今デルモートが全部話ちまったからよ。俺から言う事はあんまりねぇ」
信者達は黙って話に耳を傾けていた。
「あんまりねぇけどよ、一つだけ言うとしたらだ……。お前ら、何かを我慢なんてしてんじゃねぇぞ。嫌な事があったら全部その場で吐き出しやがれ! 腹に溜め込んでもやもやするよりよ、欲望のままに自分をさらけ出しちえよっ! 何をしようが自由だ! 他人の迷惑なんてクソ食らえだ! 好きに生きろ! 何者にも縛られんじゃねぇっ! 嫌な事には全力で反抗しろっ! それでも……どうにもならなかったら誰かを頼れ。その誰かに……もし俺を選ぶならよ、俺は全力で! お前らの命を守ってやる」
「「「「魔王さまぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」
「いいか、つまらねぇ人生送って満足してんじゃねぇぞ! どうせ生きるなら! 必死こいて自分の幸せを掴み取れっ! 俺がその手助けをしてやる! この腐りきった世界に反逆の狼煙をあげるぞっ! 世界は俺達邪神教のもんだっ! 生きとし生ける者全てを黒に染め上げてやれっ!!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
「「「「魔王さまぁぁっ! ばんざぁぁい!!」」」」
なんか知らないが会場は大盛り上がりだ。
「ぐふぅぅぅっ、生きてて良かった! 魔王様が来てくれて良かった! 長きにわたる日陰の生活っ! おぉぉぉぉぉぉんっ!」
モーリーは今までの苦労を思い出し大号泣していた。
「今日、この時より邪神教が世界を動かす。聖神教のクソ共なんぞこの世から排除すんぞっ!!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
こうして、邪神教は巨大組織として生まれ変わり、世界を変えていく事になるのであった。
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