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第2章 改革
12 口八丁
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辺境伯の屋敷から戻り二週間、俺はその時間をひたすらダンジョンの調査にあてていた。死霊系の魔物が出るのは地下十階まで。そして地下十階にはボス部屋があり、そこでワイトキングと戦った。
地下十一階からはダンジョンの雰囲気が別物になり、その階層から死霊系ではなく、竜が出るようになった。
「こりゃ冒険者には無理だわ。竜が群れで襲い掛かってくるとか滅茶苦茶すぎる」
《《ガァァァァァァァァッ!!》》
ブリザードドラゴンは北の森でも見た。見たがあの森では単体でしか現れない。だがここではファイアードラゴンやサンダードラゴン、アースドラゴンなどが群れで現れる。冒険者が勝てる相手じゃない事は確かだ。
「うん、俺かデルモートにしか無理。調査はここまでにしよう」
俺は集めた宝を引っ提げ、半分をミューズの新しい町に、そして残り半分を辺境伯に土産として渡そうと考え、約束の日、辺境伯の屋敷へと向かった。
「……なにしちゃってるんですかアンタ!?」
「だ、だって! 仕方なかったのよぉぉぉっ!」
すんなり入れたと思ったら屋敷にある辺境伯の書斎で彼は死んでいた。飲み物から甘いアーモンド臭が漂っている。
「奥さん……、あんた……殺っちゃいましたね?」
「だ、だって! もう我慢出来なかったのよっ!」
「何がです?」
婦人は泣きながら俺に抱きついてきた。
「この人……、王都から帰ってきてすぐに私と離婚するって……!」
「えっ!? バレたんですか?」
「ち、違うわよ。妊娠してるなんて一言も言ってないもの。屋敷には使用人もいませんし、バレるわけもないわ。でも……この人いきなり離婚しようって……」
俺はどうにも腑に落ちなかった。
「他に何か言ってませんでした?」
「お、覚えてないわ。私……逆上しちゃってて……」
手掛かりなしか。
「ちなみに、旦那さんは王都へは何をしに?」
「さぁ……。私には所用としか……」
手詰まりだな。
「ふぅ、気は進まないが荷物を調べてみよう」
俺は辺境伯の鞄やら引き出しを漁った。だが何も見つからず、しまいには死体のポケットまで漁る。そしてそこでようやく辺境伯が離婚を切り出した理由に辿り着いた。
「これよっ! 絶対にこれだわっ! 私聞いた事がありますもの!」
「……これは……名刺?」
この世界にも名刺の風習があった事に驚いた。鑑定した結果、どうやらこの名刺は魔力を流すと映像が浮かぶようになっているようだ。
「どれ」
俺はその名刺に魔力を流してみた。
《やっほ~、いつもご指名ありがとっ。多分今家にいるだろうけど、これを見たら絶対に連絡してねっ。私……デキちゃったみたいなの。昨日一日中指名してたのはお客さんだけだからねっ。これを見たら必ず連絡してねっ。待ってるからっ》
そこで映像は終わった。俺はそっと婦人を見る。
「ひぇっ!?」
婦人は鬼の様な形相で床に横たえた辺境伯を睨みつけ、そしてヒールで股関を踏み抜いた。
「こぉぉぉの……浮気者ぉぉぉぉぉぉぉっ! 私とは一回しかしない癖に一晩中っ!? ふざけるんじゃないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
婦人はぶち切れ、死者に鞭打っていた。
「ちょっ、もう死んでますからっ!」
「離してぇぇぇぇぇっ! こいつ殺すっ!」
「だからもう死んでますって。それに……俺達だって一晩中どころか二週間やりっぱなしだったじゃないですか!」
「……ぽっ」
婦人は急に軟化した。
「それに、嘘かもしれません。相手は商売女ですよ? 彼氏の子かもしれないじゃないですか。辺境伯は身なりは金持ちそうですし、ハメられたんですよ、多分」
「……ハメたのはこの人じゃない。小さい癖に……」
可哀想に。
「俺が確かめて来ますよ。婦人は待って下さい。すぐに戻りますから。【転移】!」
「えっ?」
俺は転移で王都へと飛び、この名刺の女がいる店にむかった。
「ぎ、ぎょうばじゅっぎん……じば……ぜんん……っ」
顔をボコボコに晴らした店長がようやくしゃべった。
「この女は妊娠してるな。誰の子だ?」
「お、俺のご……でず……っ、俺が……いばぜばじだぁ……っ」
「……そうかい。やはりな。お前のせいでライゼ辺境伯は死んだ」
「……えっ!?」
俺は全ての罪をこいつになすりつける事にした。
「お前が騙した相手はライゼ辺境伯だったんだよ。あの土地の貧しさは知ってるよなぁ? ライゼ辺境伯はこの名刺を見て自ら命を絶った。お前らが殺ったんだ」
「そ、そん……な……」
「来い、終わりだ。罪は償うんだ」
「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
その後、国王はこの事実を知り、店の男女を公開処刑とした。俺は奴らに全ての罪を被せたその足で辺境伯の屋敷へと戻り、婦人を連れて処刑の場に向かう。
「……さすがに悪い気が」
「気にする事はありませんよ。締め上げた際に、奴はこれまでにも店の女を使い何回も同様の手口で人を騙していた悪党です。あなたが気に病む事はありませんよ」
「で、ですが……」
そこに婦人の姿を見つけた国王がやってきた。
「すまぬ。我が親族が不貞を働いたばかりか詐欺にまで……。婦人には何と言ったら良いか……」
「あ、頭をおあげ下さいませ!」
「いや、親族の非礼はワシが詫びなければ……。死者に口なし、これは当然の責務だ」
「うぅぅぅ……」
国王は隣に立つ俺を見た。
「ところで……ジェイド殿はなぜ婦人と?」
「この件を怪しいとふんだのは俺でしてね。ミューズ領を手に入れ次に辺境伯と懇意になろうとしたら婦人が悩んでいたもので助言をば」
「そうか……。そなたにも迷惑をかけたの。ワシから詫びよう」
「いえいえ、間に合わなくて残念でした」
素晴らしい話術だ。真相を知る婦人以外は完璧に信じている。もちろん首だけになったあの二人も信じたまま死んだだろう。
「ライゼ婦人、詫びとして何か望みはあるだろうか。ワシに何かさせて欲しい」
「そんなっ! 国王様にそんな御迷惑をおかけするわけには……!」
ならばと国王は俺を見た。
「ふむ。ではジェイド男爵。ジェイド男爵を今回の件で子爵に陞爵し、この辺境伯の地を与える事とする。ただし、これはライゼ婦人を後見人とする事が条件である」
「後見人?」
「うむ。そなたが彼の地を開拓し、ライゼ婦人と辺境伯が愛した地を盛り上げるのだ」
まさかこんな事になるとはな。
「……わかりました。全ては国王の意に従いましょう」
「うむ。なんならライゼ婦人と子でもなしてやると良い」
「えっ!?」
これには婦人が驚いていた。
「二人は子が出来ず苦しんでいたからの。まぁ、それは二人に任せる。強制できるものでもないしのう。では婦人、ジェイド。また会おう」
そう言い、国王は去っていった。そして俺達はお互いに顔を見合わせる。
「ジェイド様、子……作れですって」
「ああ。王命だな」
「私……後悔はしない事に決めました。ジェイド様、屋敷に戻りましょう」
「ああ」
俺達は屋敷に戻り、辺境伯を丁重に弔った。そしてその夜、婦人は孕んでいるにも関わらず俺を求めてきた。俺はそれに応じ、婦人の後悔を癒した。
「赤ちゃん……大丈夫かしら?」
「ダメになったらまた作れば良いさ。なにせ、この土地とあなたは俺のモノになったんだからね。あなたはまだ若い。これから先何人でも産ませてあげますよ」
「ふふっ、それも良いけど……。この子を産んだらしばらくは行為を楽しみたい……かな」
「良いですよ。次までに避妊魔法でも習得しておきましょう」
「お願いね、あなた……」
こうして、俺は口だけで辺境伯の土地と婦人を手に入れる事に成功した。残すはローランド公爵のみ。俺は婦人を腕に抱きつつ、手に入れた領地を眺めるのであった。
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「こりゃ冒険者には無理だわ。竜が群れで襲い掛かってくるとか滅茶苦茶すぎる」
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「うん、俺かデルモートにしか無理。調査はここまでにしよう」
俺は集めた宝を引っ提げ、半分をミューズの新しい町に、そして残り半分を辺境伯に土産として渡そうと考え、約束の日、辺境伯の屋敷へと向かった。
「……なにしちゃってるんですかアンタ!?」
「だ、だって! 仕方なかったのよぉぉぉっ!」
すんなり入れたと思ったら屋敷にある辺境伯の書斎で彼は死んでいた。飲み物から甘いアーモンド臭が漂っている。
「奥さん……、あんた……殺っちゃいましたね?」
「だ、だって! もう我慢出来なかったのよっ!」
「何がです?」
婦人は泣きながら俺に抱きついてきた。
「この人……、王都から帰ってきてすぐに私と離婚するって……!」
「えっ!? バレたんですか?」
「ち、違うわよ。妊娠してるなんて一言も言ってないもの。屋敷には使用人もいませんし、バレるわけもないわ。でも……この人いきなり離婚しようって……」
俺はどうにも腑に落ちなかった。
「他に何か言ってませんでした?」
「お、覚えてないわ。私……逆上しちゃってて……」
手掛かりなしか。
「ちなみに、旦那さんは王都へは何をしに?」
「さぁ……。私には所用としか……」
手詰まりだな。
「ふぅ、気は進まないが荷物を調べてみよう」
俺は辺境伯の鞄やら引き出しを漁った。だが何も見つからず、しまいには死体のポケットまで漁る。そしてそこでようやく辺境伯が離婚を切り出した理由に辿り着いた。
「これよっ! 絶対にこれだわっ! 私聞いた事がありますもの!」
「……これは……名刺?」
この世界にも名刺の風習があった事に驚いた。鑑定した結果、どうやらこの名刺は魔力を流すと映像が浮かぶようになっているようだ。
「どれ」
俺はその名刺に魔力を流してみた。
《やっほ~、いつもご指名ありがとっ。多分今家にいるだろうけど、これを見たら絶対に連絡してねっ。私……デキちゃったみたいなの。昨日一日中指名してたのはお客さんだけだからねっ。これを見たら必ず連絡してねっ。待ってるからっ》
そこで映像は終わった。俺はそっと婦人を見る。
「ひぇっ!?」
婦人は鬼の様な形相で床に横たえた辺境伯を睨みつけ、そしてヒールで股関を踏み抜いた。
「こぉぉぉの……浮気者ぉぉぉぉぉぉぉっ! 私とは一回しかしない癖に一晩中っ!? ふざけるんじゃないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
婦人はぶち切れ、死者に鞭打っていた。
「ちょっ、もう死んでますからっ!」
「離してぇぇぇぇぇっ! こいつ殺すっ!」
「だからもう死んでますって。それに……俺達だって一晩中どころか二週間やりっぱなしだったじゃないですか!」
「……ぽっ」
婦人は急に軟化した。
「それに、嘘かもしれません。相手は商売女ですよ? 彼氏の子かもしれないじゃないですか。辺境伯は身なりは金持ちそうですし、ハメられたんですよ、多分」
「……ハメたのはこの人じゃない。小さい癖に……」
可哀想に。
「俺が確かめて来ますよ。婦人は待って下さい。すぐに戻りますから。【転移】!」
「えっ?」
俺は転移で王都へと飛び、この名刺の女がいる店にむかった。
「ぎ、ぎょうばじゅっぎん……じば……ぜんん……っ」
顔をボコボコに晴らした店長がようやくしゃべった。
「この女は妊娠してるな。誰の子だ?」
「お、俺のご……でず……っ、俺が……いばぜばじだぁ……っ」
「……そうかい。やはりな。お前のせいでライゼ辺境伯は死んだ」
「……えっ!?」
俺は全ての罪をこいつになすりつける事にした。
「お前が騙した相手はライゼ辺境伯だったんだよ。あの土地の貧しさは知ってるよなぁ? ライゼ辺境伯はこの名刺を見て自ら命を絶った。お前らが殺ったんだ」
「そ、そん……な……」
「来い、終わりだ。罪は償うんだ」
「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
その後、国王はこの事実を知り、店の男女を公開処刑とした。俺は奴らに全ての罪を被せたその足で辺境伯の屋敷へと戻り、婦人を連れて処刑の場に向かう。
「……さすがに悪い気が」
「気にする事はありませんよ。締め上げた際に、奴はこれまでにも店の女を使い何回も同様の手口で人を騙していた悪党です。あなたが気に病む事はありませんよ」
「で、ですが……」
そこに婦人の姿を見つけた国王がやってきた。
「すまぬ。我が親族が不貞を働いたばかりか詐欺にまで……。婦人には何と言ったら良いか……」
「あ、頭をおあげ下さいませ!」
「いや、親族の非礼はワシが詫びなければ……。死者に口なし、これは当然の責務だ」
「うぅぅぅ……」
国王は隣に立つ俺を見た。
「ところで……ジェイド殿はなぜ婦人と?」
「この件を怪しいとふんだのは俺でしてね。ミューズ領を手に入れ次に辺境伯と懇意になろうとしたら婦人が悩んでいたもので助言をば」
「そうか……。そなたにも迷惑をかけたの。ワシから詫びよう」
「いえいえ、間に合わなくて残念でした」
素晴らしい話術だ。真相を知る婦人以外は完璧に信じている。もちろん首だけになったあの二人も信じたまま死んだだろう。
「ライゼ婦人、詫びとして何か望みはあるだろうか。ワシに何かさせて欲しい」
「そんなっ! 国王様にそんな御迷惑をおかけするわけには……!」
ならばと国王は俺を見た。
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「後見人?」
「うむ。そなたが彼の地を開拓し、ライゼ婦人と辺境伯が愛した地を盛り上げるのだ」
まさかこんな事になるとはな。
「……わかりました。全ては国王の意に従いましょう」
「うむ。なんならライゼ婦人と子でもなしてやると良い」
「えっ!?」
これには婦人が驚いていた。
「二人は子が出来ず苦しんでいたからの。まぁ、それは二人に任せる。強制できるものでもないしのう。では婦人、ジェイド。また会おう」
そう言い、国王は去っていった。そして俺達はお互いに顔を見合わせる。
「ジェイド様、子……作れですって」
「ああ。王命だな」
「私……後悔はしない事に決めました。ジェイド様、屋敷に戻りましょう」
「ああ」
俺達は屋敷に戻り、辺境伯を丁重に弔った。そしてその夜、婦人は孕んでいるにも関わらず俺を求めてきた。俺はそれに応じ、婦人の後悔を癒した。
「赤ちゃん……大丈夫かしら?」
「ダメになったらまた作れば良いさ。なにせ、この土地とあなたは俺のモノになったんだからね。あなたはまだ若い。これから先何人でも産ませてあげますよ」
「ふふっ、それも良いけど……。この子を産んだらしばらくは行為を楽しみたい……かな」
「良いですよ。次までに避妊魔法でも習得しておきましょう」
「お願いね、あなた……」
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