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第4章 シーガロン大陸編
12 アホは死んでも治らない
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私兵百人を先頭に、執事、領主が馬を並べて店の前で止まる。私兵は左右に分かれ、領主の言葉を待つ。俺は店の前で領主達と対面する。
「お前が店主か。ワシに魔導具を売らんとは一体どう言うわけだ! 金なら払うと言っておるだろうが! 今すぐ品物をもって来い!」
どうやら領主は立場というものを理解していないらしい。奴は今一国の王である俺に命令しやがったのである。
「今の言葉は不敬罪にあたる。たかだか領主が一国の王である俺に命令するなど断じて許してはおけんな」
「い、一国の王? ふはははははっ! まさかお前の国とやらはそのちっぽけな店の事ではあるまいな?」
「一国一城の主とはよく言いますが……まさか本気ではありますまい」
執事まで笑いを堪えていた。
「んなわけねぇだろ。俺は【イージス大陸】で邪神国デルモートを治めているジェイドってモンだ。わかったか? 俺は王で、お前らは一国の領主にすぎねぇんだよ。いつまでも頭がたけぇんだよ」
「邪神国デルモートだと? 知らんな。イージス大陸にそんな国などなかったはず……。お前は知っておるか?」
「いえ。存じ上げませんな。イージス大陸といえばエンバッハ帝国に聖神教。それ以外は有象無象だと記憶しておりましたが……」
どうやらまだ両方潰れた事は知らないらしい。
「ふん、遅れてんな。もうどっちもねーよ」
「な、なにっ!?」
「イージス大陸は今邪神教が治めている。邪神が顕現したんだよ、俺が喚んだ。それと、冥府の王も顕現してるぜ? お前らが散々舐めたマネをした冥王教の神だ」
「か、神が権限しているだと!? う、嘘を申すなっ!! 神なんぞいるわけがないっ!」
領主は全く信じようともせず怒鳴り散らしている。ならばと、俺はハーデスを隣に呼び寄せた。
「ハーデス、あいつらお前が神だって信じてないみたいなんだよ。ちょっと神らしい力を見せてやってくんない?」
「良いの!?」
「ああ。領主と執事を残して狩り尽くせ」
「やった! 久しぶりの食事!」
ハーデスは巨大な鎌を取り出し私兵の前に立つ。
「この子供が神? はははははっ! 何の冗談だ! まぁ、仮に神だったとしてだ、こんな子供を崇めてる奴らは可哀想だな。これじゃ頼りにならんだろ! はははははっ!」
そう笑う領主の言葉にハーデスはイラついていた。
「……殺したいけどその他で我慢する。ここに来た事を後悔しながら死ね人間。【魂魄乖離】」
ハーデスはそう呟き頭上で鎌を回転させる。すると私兵百人が全て倒れ、肉体から半透明の何かが苦痛に歪んだ叫び声を上げながら乖離していく。
《ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!》
《い、いてぇぇぇぇぇぇっ!!》
《苦しいっ! があぁぁぁぁぁぁっ!!》
「な、なんだ……これはっ!?」
巨大な鎌を回転させながらハーデスがこの現象を説明する。
「それは魂。今肉体から強制的に剥がしている。普通は死んだら抜け、輪廻の輪に吸収される。けど……私は冥府の王。こうして生きた身体から無理矢理魂を引き剥がす事が出来る。そして……【魂魄吸収】」
《《あぁぁぁぁぁ……》》
回転する鎌に私兵百名の魂が吸われていく。その場に残ったものはただの肉塊だ。魂を失った肉体は脱け殻のように地に伏せたまま熱を失っていった。
「……ごちそうさま。どんな魂でもやっぱり魂は美味しい……。ふふふっ、あははははははっ!」
「「ひ、ひぃぃぃぃっ!」」
ハーデスは久しぶりの食事で酔っているように見えた。
「ば、ばばばば化け……物っ!」
「領主様っ! お逃げ下さいっ! ここは危険ですっ! 私が囮になりますから早くっ!」
「う、うむっ!」
領主は慌てて馬を反転させこの場から逃走を図る。だが、これを予想し、ハーデスに張らせた結界に阻まれ、逃げ出す事は叶わなかった。領主は無様に落馬し、地面を転げ回っていた。そこに慌てて執事が駆け寄り、結界に触れた。
「か、壁のようななにかが……。ここから先に進めないようですね……!」
「ぐぉぉぉぉ……こ、腰がっ!」
「り、領主様、ご無事ですかっ!」
逃げられない事を確認した執事は落馬した領主に駆け寄り抱き起こす。どうやら領主は腰をやっちまったらしい。
「それは今までこの教会に嫌がらせをしてきた罰だろうよ。自業自得だ、バーカ」
「ぐぬぬぬっ! この世界を創ったのはゼウス様だっ! そのゼウス様を崇めて何が悪いっ!」
「それは違う」
「なにっ!?」
ハーデスが無様に叫ぶ領主に告げた。
「この世界創造にはゼウス以外の神も関わっている。もちろん私や姉様も。ゼウスはそれを全て自分のモノにした。この世界はゼウスの遊び。ゼウスは何も与えず、何もしない。ここは魂の墓場。他の世界でどうにもならない悪人の魂を洗浄する場所。この世界の人間は何を勘違いしてるのかわからないけど、ゼウスは人間に興味なんてないよ」
「そ、そんなのデタラメだっ!!」
俺はピンッときた。
「ははぁん、今の話を聞いてわかったぜ。この世界を今のように歪めたのは聖神教だな。あいつらは自分達が金儲けしたり崇められるために嘘の情報を流してきたんだろうな。神の姿を見た事もない人間は力のある人間の意見に流される。そいつが神の声を聞いたとか言えばそれは神の意志として伝わる。なるほどな、大した詐欺集団だ。邪神教や冥王教はそんなバカ共に舐められてきたってわけか。そりゃ商売敵がいたら邪魔だもんなぁ……」
おそらくこれがこの世界の真理だろう。この世界はあのクソジジイの単なる遊び場に過ぎない。マジでクソだったんだな。
「だまれぇぇぇぇぇぇっ! もし仮にそうだったとしてもだっ! 領主という権力を持つワシに逆らうなど許せるかっ! ワシはここで一番偉いのだっ! 民は黙ってワシに従えば良いのだぁぁぁぁぁっ!」
とんでもないバカが目の前にいた。
「……やれやれ。バカは死ななきゃ治らないって言うが……。それが本当かどうかお前らで試してみるとしようか」
「なっ!?」
俺は領主の近くに高速移動し、頭を鷲掴みにした。本当は髪を掴む予定だったが、掴む髪がないので頭にした。
「は、離せ貴様っ! 誰の頭を掴んどるかっ!」
「あん? 誰の? 身の程を弁えないバカの頭に決まってんじゃねーか。今からお前らに拷問フルコースをプレゼントしてやるよ。ああ、助かるとか思うなよ? 例え改心しようがお前らに待っているのは惨たらしい死だ。さあ、お楽しみの時間だ。俺のな」
俺は執事の髪を掴む。
「ぐうぅぅぅぅぅぅっ!」
「行くぞ、権力に溺れたクソ虫共が。俺がしっかりとお前らに身の程ってモンを教えてやんよ」
俺は二人を引きずり店の地下へと連行するのであった。
「お前が店主か。ワシに魔導具を売らんとは一体どう言うわけだ! 金なら払うと言っておるだろうが! 今すぐ品物をもって来い!」
どうやら領主は立場というものを理解していないらしい。奴は今一国の王である俺に命令しやがったのである。
「今の言葉は不敬罪にあたる。たかだか領主が一国の王である俺に命令するなど断じて許してはおけんな」
「い、一国の王? ふはははははっ! まさかお前の国とやらはそのちっぽけな店の事ではあるまいな?」
「一国一城の主とはよく言いますが……まさか本気ではありますまい」
執事まで笑いを堪えていた。
「んなわけねぇだろ。俺は【イージス大陸】で邪神国デルモートを治めているジェイドってモンだ。わかったか? 俺は王で、お前らは一国の領主にすぎねぇんだよ。いつまでも頭がたけぇんだよ」
「邪神国デルモートだと? 知らんな。イージス大陸にそんな国などなかったはず……。お前は知っておるか?」
「いえ。存じ上げませんな。イージス大陸といえばエンバッハ帝国に聖神教。それ以外は有象無象だと記憶しておりましたが……」
どうやらまだ両方潰れた事は知らないらしい。
「ふん、遅れてんな。もうどっちもねーよ」
「な、なにっ!?」
「イージス大陸は今邪神教が治めている。邪神が顕現したんだよ、俺が喚んだ。それと、冥府の王も顕現してるぜ? お前らが散々舐めたマネをした冥王教の神だ」
「か、神が権限しているだと!? う、嘘を申すなっ!! 神なんぞいるわけがないっ!」
領主は全く信じようともせず怒鳴り散らしている。ならばと、俺はハーデスを隣に呼び寄せた。
「ハーデス、あいつらお前が神だって信じてないみたいなんだよ。ちょっと神らしい力を見せてやってくんない?」
「良いの!?」
「ああ。領主と執事を残して狩り尽くせ」
「やった! 久しぶりの食事!」
ハーデスは巨大な鎌を取り出し私兵の前に立つ。
「この子供が神? はははははっ! 何の冗談だ! まぁ、仮に神だったとしてだ、こんな子供を崇めてる奴らは可哀想だな。これじゃ頼りにならんだろ! はははははっ!」
そう笑う領主の言葉にハーデスはイラついていた。
「……殺したいけどその他で我慢する。ここに来た事を後悔しながら死ね人間。【魂魄乖離】」
ハーデスはそう呟き頭上で鎌を回転させる。すると私兵百人が全て倒れ、肉体から半透明の何かが苦痛に歪んだ叫び声を上げながら乖離していく。
《ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!》
《い、いてぇぇぇぇぇぇっ!!》
《苦しいっ! があぁぁぁぁぁぁっ!!》
「な、なんだ……これはっ!?」
巨大な鎌を回転させながらハーデスがこの現象を説明する。
「それは魂。今肉体から強制的に剥がしている。普通は死んだら抜け、輪廻の輪に吸収される。けど……私は冥府の王。こうして生きた身体から無理矢理魂を引き剥がす事が出来る。そして……【魂魄吸収】」
《《あぁぁぁぁぁ……》》
回転する鎌に私兵百名の魂が吸われていく。その場に残ったものはただの肉塊だ。魂を失った肉体は脱け殻のように地に伏せたまま熱を失っていった。
「……ごちそうさま。どんな魂でもやっぱり魂は美味しい……。ふふふっ、あははははははっ!」
「「ひ、ひぃぃぃぃっ!」」
ハーデスは久しぶりの食事で酔っているように見えた。
「ば、ばばばば化け……物っ!」
「領主様っ! お逃げ下さいっ! ここは危険ですっ! 私が囮になりますから早くっ!」
「う、うむっ!」
領主は慌てて馬を反転させこの場から逃走を図る。だが、これを予想し、ハーデスに張らせた結界に阻まれ、逃げ出す事は叶わなかった。領主は無様に落馬し、地面を転げ回っていた。そこに慌てて執事が駆け寄り、結界に触れた。
「か、壁のようななにかが……。ここから先に進めないようですね……!」
「ぐぉぉぉぉ……こ、腰がっ!」
「り、領主様、ご無事ですかっ!」
逃げられない事を確認した執事は落馬した領主に駆け寄り抱き起こす。どうやら領主は腰をやっちまったらしい。
「それは今までこの教会に嫌がらせをしてきた罰だろうよ。自業自得だ、バーカ」
「ぐぬぬぬっ! この世界を創ったのはゼウス様だっ! そのゼウス様を崇めて何が悪いっ!」
「それは違う」
「なにっ!?」
ハーデスが無様に叫ぶ領主に告げた。
「この世界創造にはゼウス以外の神も関わっている。もちろん私や姉様も。ゼウスはそれを全て自分のモノにした。この世界はゼウスの遊び。ゼウスは何も与えず、何もしない。ここは魂の墓場。他の世界でどうにもならない悪人の魂を洗浄する場所。この世界の人間は何を勘違いしてるのかわからないけど、ゼウスは人間に興味なんてないよ」
「そ、そんなのデタラメだっ!!」
俺はピンッときた。
「ははぁん、今の話を聞いてわかったぜ。この世界を今のように歪めたのは聖神教だな。あいつらは自分達が金儲けしたり崇められるために嘘の情報を流してきたんだろうな。神の姿を見た事もない人間は力のある人間の意見に流される。そいつが神の声を聞いたとか言えばそれは神の意志として伝わる。なるほどな、大した詐欺集団だ。邪神教や冥王教はそんなバカ共に舐められてきたってわけか。そりゃ商売敵がいたら邪魔だもんなぁ……」
おそらくこれがこの世界の真理だろう。この世界はあのクソジジイの単なる遊び場に過ぎない。マジでクソだったんだな。
「だまれぇぇぇぇぇぇっ! もし仮にそうだったとしてもだっ! 領主という権力を持つワシに逆らうなど許せるかっ! ワシはここで一番偉いのだっ! 民は黙ってワシに従えば良いのだぁぁぁぁぁっ!」
とんでもないバカが目の前にいた。
「……やれやれ。バカは死ななきゃ治らないって言うが……。それが本当かどうかお前らで試してみるとしようか」
「なっ!?」
俺は領主の近くに高速移動し、頭を鷲掴みにした。本当は髪を掴む予定だったが、掴む髪がないので頭にした。
「は、離せ貴様っ! 誰の頭を掴んどるかっ!」
「あん? 誰の? 身の程を弁えないバカの頭に決まってんじゃねーか。今からお前らに拷問フルコースをプレゼントしてやるよ。ああ、助かるとか思うなよ? 例え改心しようがお前らに待っているのは惨たらしい死だ。さあ、お楽しみの時間だ。俺のな」
俺は執事の髪を掴む。
「ぐうぅぅぅぅぅぅっ!」
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