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第4章 シーガロン大陸編
13 地獄の拷問フルコース
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俺は上をハーデスに任せ、バカ二人を地下へと地下へと引きずってきた。
「離せっ! 離さんかぁっ! ワシは領主だぞっ! ワシになにかあれば国が動くっ! それでも良いのかぁっ!」
「それがどうした。国が動く? ああ、動いてもらおうじゃねぇか。全員もれなくハーデスの胃袋に消えるがな?」
領主は先ほどの私兵百名が苦しみながら死んだ様を思い出した。
「こ、この外道がっ! ワシに手を出したら国が動くのだからなっ! それでもワシに手を出すのかぁぁぁっ!」
「うるせぇぞ。自分じゃなにもできねぇクソが吠えてんじゃねーよ。お前が出して良いのは苦痛に喘ぐ叫び声だけ。理解しろよ、ハゲ」
「誰がハゲじゃあぁぁぁぁっ!」
この状況にようやく命の危機を感じたのか、これまで忠実に従っていた執事が反旗を翻した。
「た、助けて下さい! 私はただ領主に命じられていただけなのですっ! そこに私の意思はございませんっ!」
「き、貴様っ! 裏切るのかっ!!」
「だまらっしゃい! あなたのせいで私まで捕まっているのですよ! あなたが欲さえ出さなければ!」
「何を貴様っ!!」
「うっせぇぞ」
俺は二人を一喝した。
「今さら手遅れなんだよ。命じられただけだ? なら何しても許されっと思ってんのか? ガキじゃあるめぇしよ。命じられようが散々楽しんできたんだろうが。そんなゲスい面してんだよ、お前は」
「くっ……!」
執事は黙ってしまった。
「さて、まずはお前らに戦ってもらうぞ」
「「は?」」
俺はスキル【創造】で二人の頭上に体力バーを表示した。
「な、なんだこれは……」
「それは体力バーだ。それがゼロになったら死ぬ。まずはお前ら二人の内どちらかに死んでもらう。攻撃方法は素手のみだ。勝った方には褒美をくれてやる。欲しけりゃ死にもの狂いで相手を殺るんだな。制限時間は九十九分だ。時間内にどちらも死ななかった場合は両方死ぬ。さぁ、ゲームスタートだ」
合図と共にこれまで主従関係にあった二人が殴りあう事になった。
「ワシを生かすために死んでもらうぞ!」
「ふざけないで下さい。あなたの攻撃などかすりもしませんよっ!」
「ぐっ! くそっ!」
執事はボクシングスタイルで戦うようだ。足を上手く使い領主の攻撃を躱わしながら軽いジャブで確実に相手のゲージを減らしていく。
「く、くそがっ! 主の顔を殴るなどとっ!」
「永らくお世話になりましたねぇっ! 退職金はっ、いりませんよっと! ああ、やはり要りますね。その命、もらいますよっ!」
「ぐおっ! がっ! ぶふっ!」
領主はヤられ放題だ。鼻が折れ唇は裂け、血が止まらなくなっている。
「はぁ……はぁ……。これまで散々こき使われてっ! 最後にはこんな危険な目にまでっ! はぁ……ふぅっ……、死んで償ってくださいよっと!」
執事は高齢のためか、体力が怪しくなってきた。対し、領主は殴られながらも何かを狙っているようだった。
「ふふふっ、終わりです!」
「させるかぁぁぁぁぁっ!」
「なっ!? ぐあぁぁぁぁっ!」
領主はズボンのベルトを引き抜き鞭の代わりに使った。
「ぐっ! は、反則だっ!」
「うるさいわっ! 勝てば良いのだっ! 殺し合いにルールなどあるかぁぁぁぁっ!」
「くっ、わ、悪足掻きをっ!」
領主はベルトを巧みに操り執事のゲージを削っていく。
「は、反則負けだっ! あなたっ、あれは反則ではっ!?」
そう叫ぶ執事に俺は言った。
「確かに反則だが……奴の言葉にも一理ある。確かに、殺し合いにルールなんてないわな。続行だ」
「くっ! ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
領主はそんな執事の隙をつき首にベルトを巻き付け背後から羽交い締めにした。
「ぐぐぐっ! くっ……ぐはぁっ!」
「がははははっ! 死ねっ! 死ねぇぇぇぇいっ!」
「がはっ……!」
首を絞められ続けた執事は首の骨が折れ、やがてゲージがゼロに代わった。つまり、死んだ。
「は……ははははっ! ワ、ワシの勝ちだっ! このっこのっ! これまで雇ってやったワシを散々殴りおって! このバカがっ!!」
俺は領主に拍手を送った。
「はははっ、いやぁ~醜いねぇ。助かりたいがためにそこまでやるか」
「ふんっ。さあ、勝ったぞ。さっさとワシを解放しろっ!」
「は? なんで?」
「は?」
領主は何言ってるんだといった表情を浮かべていた。
「勝てば褒美をくれると言っただろうが!」
「言ったよ? だが生かして帰すなど一言も言ったつもりはないし、戦いはこれだけとも言ってない」
「なっ!?」
俺は領主に言った。
「さあ、第二ラウンドだ。次の相手はこいつらだ。【魔物召喚】:オスゴブリン」
「なっ!?」
俺は観戦中にスキル【魔物召喚】を作っていた。どう勝者を苦しめるか考えていたのである。
《ギギギ……ニンゲン……ニンゲンのオス!》
《ウホッ……ウマソウ!》
「くっ、き、気持ち悪い! なんて醜い……」
「そう言うなよ。そんな気持ち悪いゴブリン達に今からお前は汚されて食い散らかされるんだからよ」
「は? け、汚され? ぐあっ!?」
ゴブリンの棍棒が領主の頭に振り下ろされた。
《イマダ! ツカマエル!》
《ツカマエル! オカス!》
「き、気持ち悪いっ! や、やめろ……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! いやだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
領主はゴブリンの欲望の捌け口にされていた。
「……うわ、気持ち悪っ……。あ~あ~……エグいな……」
《ウホッ! イイグアイ!》
《ハヤクカワレ!》
散々汚し尽くして満足したゴブリンは次に食欲に走る。
《ハラヘッタナ。コイツ、クウ》
《ハラヲサク。ナイゾウ、オレノ》
《シンゾウハオレノ!》
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ゴブリンの爪が領主の腹に突き刺さり皮膚が引き裂かれていく。
《メシ! アブラタップリニク!》
《クッチャクッチャ》
《ウマイ、ウマイ!》
領主の身体がびくんびくんと跳ねている。あれは失血によるショック状態だな。うわ、腸がずるずると。あ、心臓取り出されたな。
《ジューシー!》
《コノニクウマイゾ!》
ゴブリンの群れは次々と領主をバラし、胃袋に納めていく。やがて領主は骨だけとなり、俺はゴブリンを消した。
「……しばらく焼き肉は良いわ。海鮮でも探しに行くかね。おっと、領主の骨は雇い主に送り届けてやらないとな。つーかここなんて国だ? 興味なかったから調べてすらないわ。ははははははっ」
俺は執事の死体を焼却し、領主の骨を木箱に詰め一階に運ぶのであった。
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「それがどうした。国が動く? ああ、動いてもらおうじゃねぇか。全員もれなくハーデスの胃袋に消えるがな?」
領主は先ほどの私兵百名が苦しみながら死んだ様を思い出した。
「こ、この外道がっ! ワシに手を出したら国が動くのだからなっ! それでもワシに手を出すのかぁぁぁっ!」
「うるせぇぞ。自分じゃなにもできねぇクソが吠えてんじゃねーよ。お前が出して良いのは苦痛に喘ぐ叫び声だけ。理解しろよ、ハゲ」
「誰がハゲじゃあぁぁぁぁっ!」
この状況にようやく命の危機を感じたのか、これまで忠実に従っていた執事が反旗を翻した。
「た、助けて下さい! 私はただ領主に命じられていただけなのですっ! そこに私の意思はございませんっ!」
「き、貴様っ! 裏切るのかっ!!」
「だまらっしゃい! あなたのせいで私まで捕まっているのですよ! あなたが欲さえ出さなければ!」
「何を貴様っ!!」
「うっせぇぞ」
俺は二人を一喝した。
「今さら手遅れなんだよ。命じられただけだ? なら何しても許されっと思ってんのか? ガキじゃあるめぇしよ。命じられようが散々楽しんできたんだろうが。そんなゲスい面してんだよ、お前は」
「くっ……!」
執事は黙ってしまった。
「さて、まずはお前らに戦ってもらうぞ」
「「は?」」
俺はスキル【創造】で二人の頭上に体力バーを表示した。
「な、なんだこれは……」
「それは体力バーだ。それがゼロになったら死ぬ。まずはお前ら二人の内どちらかに死んでもらう。攻撃方法は素手のみだ。勝った方には褒美をくれてやる。欲しけりゃ死にもの狂いで相手を殺るんだな。制限時間は九十九分だ。時間内にどちらも死ななかった場合は両方死ぬ。さぁ、ゲームスタートだ」
合図と共にこれまで主従関係にあった二人が殴りあう事になった。
「ワシを生かすために死んでもらうぞ!」
「ふざけないで下さい。あなたの攻撃などかすりもしませんよっ!」
「ぐっ! くそっ!」
執事はボクシングスタイルで戦うようだ。足を上手く使い領主の攻撃を躱わしながら軽いジャブで確実に相手のゲージを減らしていく。
「く、くそがっ! 主の顔を殴るなどとっ!」
「永らくお世話になりましたねぇっ! 退職金はっ、いりませんよっと! ああ、やはり要りますね。その命、もらいますよっ!」
「ぐおっ! がっ! ぶふっ!」
領主はヤられ放題だ。鼻が折れ唇は裂け、血が止まらなくなっている。
「はぁ……はぁ……。これまで散々こき使われてっ! 最後にはこんな危険な目にまでっ! はぁ……ふぅっ……、死んで償ってくださいよっと!」
執事は高齢のためか、体力が怪しくなってきた。対し、領主は殴られながらも何かを狙っているようだった。
「ふふふっ、終わりです!」
「させるかぁぁぁぁぁっ!」
「なっ!? ぐあぁぁぁぁっ!」
領主はズボンのベルトを引き抜き鞭の代わりに使った。
「ぐっ! は、反則だっ!」
「うるさいわっ! 勝てば良いのだっ! 殺し合いにルールなどあるかぁぁぁぁっ!」
「くっ、わ、悪足掻きをっ!」
領主はベルトを巧みに操り執事のゲージを削っていく。
「は、反則負けだっ! あなたっ、あれは反則ではっ!?」
そう叫ぶ執事に俺は言った。
「確かに反則だが……奴の言葉にも一理ある。確かに、殺し合いにルールなんてないわな。続行だ」
「くっ! ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
領主はそんな執事の隙をつき首にベルトを巻き付け背後から羽交い締めにした。
「ぐぐぐっ! くっ……ぐはぁっ!」
「がははははっ! 死ねっ! 死ねぇぇぇぇいっ!」
「がはっ……!」
首を絞められ続けた執事は首の骨が折れ、やがてゲージがゼロに代わった。つまり、死んだ。
「は……ははははっ! ワ、ワシの勝ちだっ! このっこのっ! これまで雇ってやったワシを散々殴りおって! このバカがっ!!」
俺は領主に拍手を送った。
「はははっ、いやぁ~醜いねぇ。助かりたいがためにそこまでやるか」
「ふんっ。さあ、勝ったぞ。さっさとワシを解放しろっ!」
「は? なんで?」
「は?」
領主は何言ってるんだといった表情を浮かべていた。
「勝てば褒美をくれると言っただろうが!」
「言ったよ? だが生かして帰すなど一言も言ったつもりはないし、戦いはこれだけとも言ってない」
「なっ!?」
俺は領主に言った。
「さあ、第二ラウンドだ。次の相手はこいつらだ。【魔物召喚】:オスゴブリン」
「なっ!?」
俺は観戦中にスキル【魔物召喚】を作っていた。どう勝者を苦しめるか考えていたのである。
《ギギギ……ニンゲン……ニンゲンのオス!》
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「くっ、き、気持ち悪い! なんて醜い……」
「そう言うなよ。そんな気持ち悪いゴブリン達に今からお前は汚されて食い散らかされるんだからよ」
「は? け、汚され? ぐあっ!?」
ゴブリンの棍棒が領主の頭に振り下ろされた。
《イマダ! ツカマエル!》
《ツカマエル! オカス!》
「き、気持ち悪いっ! や、やめろ……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! いやだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
領主はゴブリンの欲望の捌け口にされていた。
「……うわ、気持ち悪っ……。あ~あ~……エグいな……」
《ウホッ! イイグアイ!》
《ハヤクカワレ!》
散々汚し尽くして満足したゴブリンは次に食欲に走る。
《ハラヘッタナ。コイツ、クウ》
《ハラヲサク。ナイゾウ、オレノ》
《シンゾウハオレノ!》
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ゴブリンの爪が領主の腹に突き刺さり皮膚が引き裂かれていく。
《メシ! アブラタップリニク!》
《クッチャクッチャ》
《ウマイ、ウマイ!》
領主の身体がびくんびくんと跳ねている。あれは失血によるショック状態だな。うわ、腸がずるずると。あ、心臓取り出されたな。
《ジューシー!》
《コノニクウマイゾ!》
ゴブリンの群れは次々と領主をバラし、胃袋に納めていく。やがて領主は骨だけとなり、俺はゴブリンを消した。
「……しばらく焼き肉は良いわ。海鮮でも探しに行くかね。おっと、領主の骨は雇い主に送り届けてやらないとな。つーかここなんて国だ? 興味なかったから調べてすらないわ。ははははははっ」
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