現世で死んだ俺は新たな世界へと生まれ変わる途中で邪神に拐われました。ありがとう! 感謝します邪神様っ!

夜夢

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新章 惑星フォーリーン編

01 ジェイド降臨

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 惑星【フォーリーン】。魔族と人間が今も激しく争いを繰り広げている星だ。

 この星で邪神を崇めているのが魔族だ。対し、人間は神を信仰する事をやめ、自らの力のみを信じているようだ。スキルが誰から与えられているかも考えず、人間は微塵も神に感謝していない。

 主神ゼウスを信仰していなかったのはまだ許せる。あんなの信仰したところで得はないからな。

 邪神デルモートの力で俺が降臨したのは魔族の王、魔王が拠点としている国【デモンズロック】だ。そこに降り立った俺はまずデルモートからもらった【スキル作成】で【変化】を創り、魔族の姿になる。そして酒場で情報を集める事にした。

「ちくしょう! 人間めっ! あんな化け物ポンポン召喚しやがって!!」
「やってらんねぇよな……。昔は半々だった領土も今やこの大陸だけになっちまった」
「知ってるか? 勇者を召喚するための贄は人間の魂らしいぜ。人間は男に強制力を持たせ女を犯させてるそうだ」

 ジェイドはそれを聞いて思った。

(ちくしょうっ! なんだその天国はっ! こんな辛気くさい場所に比べて最高の環境じゃねぇか!)

 魔族達はグラスを傾けながら話を続ける。

「……俺達魔族ももう終わりだろうな」
「ああ。人間の奴ら……停戦して欲しけりゃ魔王様とメスの魔族を渡せと言ってきやがったからな。つまり……この国から女が消えちまうって事だ。やってらんねぇよ」
(……俺もやってらんねぇな。とりあえず今の状況は大体わかったぞ)

 どうやら終戦間近のようだ。人間は魔族に絶滅するか魔王とメスの魔族を渡して生き延びるか選べと最終通告しているらしい。

「でもなんで魔王様を?」
「知らねぇのか? 勇者と魔王の子を作る事が目的らしいぜ」 
「はぁ? なんだそりゃ??」
「俺達魔族は人間より魔力限界値が高いのは知ってるだろ? 中でも魔王様は桁外れの魔力を持っている。そんな魔王様をアホみたいに強い人間と子作りさせ、産まれた子をシンボルにしたいらしいぜ」
「魔人……ってやつか」
「普通は魔人だがよ、勇者と魔王様が交わせる事で魔神でも作ろうとしてんじゃね?」
「魔神……? 出来るのかよ?」
「さぁなぁ……。何せ誰も試した事がないからな」
(なるほど。人間の目的は魔王の身体か)

 ジェイドは酒場を離れた。

「う~む。士気が低いな。魔族はもう諦めちまってるようだ」

 辺りを見回してみても明るい魔族など一人もいなかった。誰もが敗けを意識している。

「情けねぇ……。どれ、ここは一つ希望を与えてやるとしようか」

 ジェイドは高くそびえる魔王の城へと向かい歩みを進める。魔族はジェイドに無関心で皆下を向いて歩いていた。

 魔王城に着いたジェイドは門番のガーゴイルを張り倒し城内に入る。

「な、なんだお前……ぐあぁぁぁっ!」
「安心しろ、峰打ちだ。殺しはしねぇよ。なにせお前らは未来の配下だからな」
「な、何を……あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「安心しろ、生挿入だ。人間に犯られる前に孕ませてやるよ」

 男は峰打ちで気絶させ、女は快楽で支配する。そこにはいつものジェイドがいた。

「な、なにあの魔族……! めっちゃ強いし……逞しい……!」
「見て……、無理矢理抱かれたってのに皆あの魔族について行ってるわ!」
「……わ、私も行ってくりゅっ!」
「あ、ずるいわよっ! 私も逝くぅぅぅぅぅっ!」

 ジェイドは女魔族を片っ端から抱き、大名行列を率い魔王の間に向かう。

「ここか」
「はいっ、ジェイド様っ!」

 ジェイドは抱えた女魔族に挿入しながら歩き、巨大な扉の前に立っている。 

「うむ。ではいくぞ。孕めよ」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

 ジェイドは来る女は拒まない。城にいると言う事は人間と戦うための戦力なのだろう。だがそんな事は関係ない。戦うのは男の役目だからな。

 ジェイドはスキル【百発百中】をつくりキッチリ一発で女魔族を孕ませていた。そして今城にいた最後の女魔族を孕ませ、魔王の間へと繋がる扉を開く。

「あんたが魔王かい?」
「ええ」

 玉座には真っ赤な髪を伸ばし側頭部から立派な角を生やした気だるそうなチビッ子が頬杖をつき座っていた。ジェイドは扉を閉め臆する事なく前に進む。

「止まるのだ。それ以上進んだら命の保障はない」
「ほう。やってみな。できなきゃお前は今から俺に犯される。抗え」
「……面倒だ。こんな身体で良ければくれてやる。好きにするが良い」

 そう言い、魔王は玉座の上で足を開いた。そこに下着はなく、丸見えだ。それを見たジェイドは一瞬で距離を詰め、魔王の入り口に先端をセットした。

「名前は?」
「我は魔王。魔王【ヒルデ】。お前は?」
「俺はジェイド。邪神デルモートの半身よ」 
「……な、なに?」
「神界から魔族を救うためにきた。とりあえず孕めばしばらく人間に狙われなくても良いだろ」
「あっ……」

 ジェイドの先端が魔王の胎内に侵入する。結合部からは純粋だった証が垂れていた。

「わ、我は……! 我は今神に抱かれて……!?」

 ジェイドはさらに変化で姿を変える。これからこの世界で活動するための姿だ。長い黒髪につり上がった黒目、背中には漆黒の六枚翼。

「そ、その姿は……っ!」
「これが本来の姿よ。そして……お前は今から俺のモノだ。魔王の座、俺に渡せ。全ての魔族を救ってやろう」
「あ……あぁぁぁぁぁぁ……っ!」

 死んだ魚のような目になっていた魔王ヒルデの瞳に光が灯る。もはや何もかもを諦め勇者に身を捧げる気でいたヒルデはジェイドに抱かれながら涙していた。

「もっと……もっと我を滅茶苦茶にっ!」
「良いぜ、場所を変えようか。寝室はどこだ?」
「あ、あっちだ。このまま抱えて行って欲しい……っ」
「オーケー。ヤりながら行こうか」

 その後、寝室に移動した二人は丸一日やりまくり、一緒に横になる。ヒルデに抱き付かれながら俺はゆっくりと休むのであった。
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