転生?召喚?ー勇者(クズ)を屠る者ー

夜夢

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第1章 始まりの章

07 褒賞

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    彼は購入した奴隷達と共に屋敷へと戻った。母娘は自分の家に帰ってこれた事をすごく喜んでいた。

「あぁ、まさか無事に帰って来る事が出来るなんて…!」

「お母さんっ!」

    母娘は抱き合って喜んでいた。

「喜んでいる所悪いが、しっかりと働いて貰うからな?そこを忘れるなよ?」

「はい。何でも致しますので。母娘共々、宜しく御願いします。」

「あぁ。それから、獣人の3人には屋敷の清掃や雑務を行って貰うから。そのつもりで。」

「「「はいっ!」」」

    彼はユワンとミュリスを呼んだ。

「何でしょうか?ご主人様。」

「ユワンとミュリスは町で勇者の情報を集めるんだ。王都だけじゃなく、他の町や国、何でもいい。評判が悪い勇者の情報を集めてくれ。」

「分かりました。ミュリス、手分けして街を回りましょう。」

「あ、あまりおおっぴらに聞いて回るなよ?さりげなく、さりげな~く、聞き耳を立てる位にしておけよ?」

「はい、分かりました。」

    2人は待ちへと情報を集めに向かった。獣人達が彼に聞いてくる。

「主様は何をなさるので?」

「俺か?そうだな…。取り敢えず、勇者達から回収したアイテムの確認かな。今まで殺した勇者達から魔法の鞄を取り上げていたからな。少し部屋に籠る。お前達はあの母娘から屋敷の案内をして貰い、それから仕事に入るといい。」

「分かりました。では、その様に。」

    獣人達は母娘の所へと向かった。そして、彼は自室に籠り、今までに回収した物の確認を始めた。

「うわぁ…マジかよ。あのクズ共…、自分達が何を盗んだか分かっているんだろうな…。はぁ…。これとこれ、あとこれは城に返した方が良いな。後は……信じられんな…。女性物の下着がたんまり…としかもこれ、洗ってねぇ…。最低だな。これは処分しよう。後は…金とアイテム、装備品が多数。これは貰っておくか。」

    彼は魔法の鞄の1つに城へと返却しなければならないような宝を詰め、背負った。

    部屋から出ると、母娘が居たので、城に行ってくると伝え、屋敷を出た。

    屋敷を出て暫く歩くと、城門が見えたので、衛兵に声を掛けた。

「あの~…すみません。至急の用件で王か誰か偉い人に取り次いで貰いたいのですが…。」

「何だお前は。至急の用件とは何だ?怪しい者は取り次ぐ訳にはいかんぞ?」

「あ、僕は冒険者です。勇者が城から盗んだと思われる宝を数点、この鞄に入れたまま死んでいたので、拾ってこちらに届けに来ました。中を見ますか?」

    と、彼は鞄から1つ宝を取り出し、衛兵に見せた。

「こ、これはっ!?お、おい、至急王に伝えて来てくれ。俺はこの者から経緯を確認しておく!」

「は、はいっ!」

    衛兵が1人、城の中へと走っていった。 

「さて、よくこれが盗まれた宝だと分かったな?何故分かった?」

「はい、勇者が城から宝を盗んだのは街でも噂になっていましたし、どの勇者が盗んだのかは分かりませんでしたが、偶然迷宮でこれを発見し、拾って参りました。」

「成る程、死体はいくつあった?」

「えっと…確認したのは3体です。」

「嘘は無いようだな。そうか、あの勇者達は死んだか……くっ………ざ、ざまぁぁぁぁぁぁぁっ!ふはっふははははっ!何が勇者だっ!盗賊共がっ!はっ!?」

    彼はジト目で衛兵を見ていた。

「…ごほん。すまない、取り乱した。」

「い、いえ。勇者達に何か怨みでもあったのですか?」

「聞いてくれるか!…勇者達はいきなり何食わぬ顔で城に入ろうとしたんだ。止めようとしたらいきなり剣で切りつけてきやがったんだよ!しかもだ!勇者達を通したとか騎士団長に言われ、減給された!これが怨まずにいられるかぁぁぁぁっ!!!はぁっはぁっ!」

「そ、それは大変でしたね。」

「だが、その勇者達ももう居ない…!この喜びといったら…!しかも城の宝まで帰って来るなんて…!いや、ありがとう君!」

「やだなぁ~。僕は拾っただけですって。」

    話をしていると知らせに向かった兵が戻ってきた。

「も、戻りました。王が御面会されるそうです。失礼の無いよう案内せよとの事!」

「うむ、私が案内しよう。経緯も聞いたしな。お前はここを頼む。」

「はっ!」

    彼は衛兵に謁見の間まで案内された。

「面を上げよ。」

「はっ!」

    彼は顔を上げ、王に視線を合わす。凄い眼力だ。思わず萎縮してしまいそうだ。これが威厳というものか。

「何でも城から盗まれた宝を持って来たそうであるな?」

「はいっ。何処に出しましょうか?」

「うむ、台座を持って参れ。」

    控えていた兵が台座を持って彼の前に置いた。彼はその台座に宝を置いていく。盗まれた宝は三点。【結界の水晶】、【破邪の聖剣】、【深淵の魔導書】である。

「おぉっ!た、確かに…!直ぐに結界の水晶を装置に。」

「はいっ!」

    そう、この水晶は街にモンス ターが入らない様に守護する結界を張る要なのである。どうやら騎士団総出で街の周囲を警備していたらしい。

「助かった…。礼を言うぞ、ガゼルよ。」

「勿体無きお言葉。」

「そなたには何か礼をせねばならぬな…。この街を救ってくれたのだ。何でも申してみよ。」

「とんでもございません。全ては王の御心のままに。」

「ふむ。気に入った!ガゼルよ、そなたに伯爵の位と北にある領地を与える。更に、第三王女と結婚する事を許す。共に良い国にしようではないか!かっかっか!」

「わ、私などに過分なれど、慎んでお受け致します。」

「うむ!誰ぞ、レイラを呼んで参れ。」

「はっ。」

    暫く待つと兵が王女を連れ、謁見の間にやってきた。

「父上、何か?」

「うむ、レイラよ。お主、この者と結婚し、北の領地を守護いたせ。この者は我が国を救ってくれた英雄だ。失礼の無いようにな?」

    王女は彼をジッと見ると…顔を赤くして言った。

「良い男…私好み…。父上、結婚するかはまだお待ち下さい。彼を一晩私に与えて下さい。彼が私で満足出来るならば、その時は結婚致しますわ。」

「ふむ。まだ見た目幼いからのう。あいわかった。ガゼルよ、今日は城に泊まりレイラと時間を共にすると良い。お主がいらぬと言うなら諦めよう。」

「いらぬ等と!レイラ様は見目麗しく、私では満足させられるかどうか…。」

   王は彼に言った。

「まぁ、ゆっくりと話し合うが良い。結果は明日聞こう。下がって良いぞ。」

「はっ!」

「ではガゼル様、私の部屋へ参りましょうか。ふふっ。」

「はい。お供致します。」

    彼は王女に案内され、部屋へと招かれた。

「あぁんっ♪格好いいですぅ!レイラはこの様な男性を待っていましたぁっ♪」

    王女は部屋に入るなり彼に抱きついてきた。

「お、王女様?」

「ダ・メです。レイラと呼んで下さい、ガゼル。」

「れ、レイラ。」

「きゃうぅん♪も、もう良いですよね!?さ、さぁ…こ、子作りを…!」

「ち、ちょっと待って!?レイラは嫌じゃないの?いきなりこんな誰かも知らない男と結婚なんてさ?」

「何を言います。ガゼル様が来なければ、私は豚みたいなロリコン野郎に嫁がなければいけない所だったのですよ!?それに比べたら…イケメンだし、身体は細いのにしっかり締まってるし、貴方こそ、私みたいな幼い女の子でも抱いてくれますか?欲情しますか?」

    と、王女は服を脱ぎ、身体を晒した。見た目通り幼いが、綺麗な肌をしている。胸は僅かに膨らみかけ、下は線が一本。

「き、綺麗ですよ?しかし…まだするには早いのでは?」

「む。そうでしょうか?ちゃんと身体は準備出来てますよ?それとも、やはり反応しませんか?」

「それは…はぁ…。分かりました。まぁ、これを見て下さい。」

    彼は裸になり、王女に証拠を見せ付けた。

「ま、まぁ…立派ですわぁ♪わ、私でそんなにしてくれたのですね!」

「はい。で、本気でするのですか?」

「勿論です。そんなの見せられたら…益々我慢が効かなくなりました♪国と共に末永く宜しいお願い致します♪」

    王女は何の躊躇も無く彼の上に跨がり、自分の中へと飲み込んでいった。初めてだったのだろう。最初は痛そうにしていたが、徐々に慣れていった様で、王女は夢中で腰を振っていた。彼もそんな王女に何度も注ぎ、優しく抱いてやった。

    そして、今。2人は未だ繋がったまま、ベッドで抱き合っていた。

「身体の相性もバッチリです♪これなら毎日が幸せな日々になるでしょう♪ふふっ♪旦那様ぁ♪」

「そうだ、言い忘れていたけど、俺には他に女がいる。それでも良いの?」

「構いませんわ。優秀な方は沢山抱えるのが普通です。父だって何人も側室が居ますから。ガゼル様、私を正妻にして頂けますか?」

「それは…王から頂いたのだから、正妻にはする。が、肩書きだけで他と扱いは変わらないよ?」

「構いません。後から出てきた私が正妻となるのです。特別扱いされたら怨まれちゃいそうですので。」

「じゃあ、明日皆に紹介するよ。今日はこのまま寝ようか。」

「はいっ♪溢れない様に栓をして下さるのですね♪」

「離れたく無さそうでしたから、では、おやすみ。レイラ。」

「お休みなさいませ、ガゼル様…♪」

    城に泊まった翌朝、彼は王に呼ばれたので、私室へと向かった。

「如何なされましたか?」

「うむ、レイラはどうだった?抱いたのだろう?」

「はい。可愛らしい方でした。私には勿体無い方です。」

「それは良い。で、孫はいつ頃見せて貰えるのかの?」

「はい?」

「レイラとお主の子供だ。勿論、避妊はしとらんだろう?ワシは早くお祖父ちゃんと呼ばれたいっ!」

    彼は熱く語る王に若干引いていた。

「は、はは…。第1、第2王女には子供は?」

「まだじゃ…。結婚すらしておらん…。相応しい男が見つかるまで嫁がんと一点張りじゃよ。だから…ガゼル、お主には頑張って貰わんと。はっはっは!」

「はぁ…まぁ…レイラ様が凄く積極的でしたので、もしかしたら既に孕んでいるかもしれません。昨夜は何度注いだか…。」

「何ぃっ!?でかした!その調子で励め!ワシは早く孫を見たいっ!」

「は、はは…。来年には見せられると思いますので。それと、頂いた領地についてなのですが、どんな所なのですか?」

「うむ…、申し訳ないが、領地はの、未開発地域なのだ。小さな村が1つあるだけで、他は森や山だ。こんな場所しか与えられずにすまんっ!」

「いえいえ。頂けるだけでもありがたいですよ。場所はこの辺り…ですよね?」

    彼は地図を開き、領地を丸で囲んで見せる。

「うむ。そこじゃ。それと、隣国に繋がる国境があるでな。もし隣国が攻めて来た場合、戦場になるやもしれん。許せ。」

「ははっ、そうならない様に外交お願いしますよ。それでは私はこれで失礼致します。」

「うむ。レイラを宜しく頼む。」

「お任せ下さい。」

    彼は王女の部屋に向かった。

「レイラ、起きてる?」

「ん…お早うございます、旦那様♪昨夜は沢山の愛を注いで頂き、ありがとうございました。」

「身体は辛くないか?」

「辛くはありませんが…ここが寂しいです。この隙間…埋めて下さいませ…♪」

「朝からか…。良いだろう。」

    彼は椅子に座り、王女を上に乗せて隙間を埋めた。

「そう言えば、父に呼ばれたみたいですがぁっ♪」

「ああ、早く孫を見たいんだそうだ。応援されたよ。」

「もう…父上ったら…。ならば…期待に答えねばなりませんね?うふふっ♪」

「時間が無いから1回だけだぞ?そろそろ屋敷に行かないと。」

「分かりましたぁ♪」

    その後、行為を終えた2人は、身支度をし屋敷へと向かうのであった。 
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