7 / 123
第1章 始まりの章
07 褒賞
しおりを挟む
彼は購入した奴隷達と共に屋敷へと戻った。母娘は自分の家に帰ってこれた事をすごく喜んでいた。
「あぁ、まさか無事に帰って来る事が出来るなんて…!」
「お母さんっ!」
母娘は抱き合って喜んでいた。
「喜んでいる所悪いが、しっかりと働いて貰うからな?そこを忘れるなよ?」
「はい。何でも致しますので。母娘共々、宜しく御願いします。」
「あぁ。それから、獣人の3人には屋敷の清掃や雑務を行って貰うから。そのつもりで。」
「「「はいっ!」」」
彼はユワンとミュリスを呼んだ。
「何でしょうか?ご主人様。」
「ユワンとミュリスは町で勇者の情報を集めるんだ。王都だけじゃなく、他の町や国、何でもいい。評判が悪い勇者の情報を集めてくれ。」
「分かりました。ミュリス、手分けして街を回りましょう。」
「あ、あまりおおっぴらに聞いて回るなよ?さりげなく、さりげな~く、聞き耳を立てる位にしておけよ?」
「はい、分かりました。」
2人は待ちへと情報を集めに向かった。獣人達が彼に聞いてくる。
「主様は何をなさるので?」
「俺か?そうだな…。取り敢えず、勇者達から回収したアイテムの確認かな。今まで殺した勇者達から魔法の鞄を取り上げていたからな。少し部屋に籠る。お前達はあの母娘から屋敷の案内をして貰い、それから仕事に入るといい。」
「分かりました。では、その様に。」
獣人達は母娘の所へと向かった。そして、彼は自室に籠り、今までに回収した物の確認を始めた。
「うわぁ…マジかよ。あのクズ共…、自分達が何を盗んだか分かっているんだろうな…。はぁ…。これとこれ、あとこれは城に返した方が良いな。後は……信じられんな…。女性物の下着がたんまり…としかもこれ、洗ってねぇ…。最低だな。これは処分しよう。後は…金とアイテム、装備品が多数。これは貰っておくか。」
彼は魔法の鞄の1つに城へと返却しなければならないような宝を詰め、背負った。
部屋から出ると、母娘が居たので、城に行ってくると伝え、屋敷を出た。
屋敷を出て暫く歩くと、城門が見えたので、衛兵に声を掛けた。
「あの~…すみません。至急の用件で王か誰か偉い人に取り次いで貰いたいのですが…。」
「何だお前は。至急の用件とは何だ?怪しい者は取り次ぐ訳にはいかんぞ?」
「あ、僕は冒険者です。勇者が城から盗んだと思われる宝を数点、この鞄に入れたまま死んでいたので、拾ってこちらに届けに来ました。中を見ますか?」
と、彼は鞄から1つ宝を取り出し、衛兵に見せた。
「こ、これはっ!?お、おい、至急王に伝えて来てくれ。俺はこの者から経緯を確認しておく!」
「は、はいっ!」
衛兵が1人、城の中へと走っていった。
「さて、よくこれが盗まれた宝だと分かったな?何故分かった?」
「はい、勇者が城から宝を盗んだのは街でも噂になっていましたし、どの勇者が盗んだのかは分かりませんでしたが、偶然迷宮でこれを発見し、拾って参りました。」
「成る程、死体はいくつあった?」
「えっと…確認したのは3体です。」
「嘘は無いようだな。そうか、あの勇者達は死んだか……くっ………ざ、ざまぁぁぁぁぁぁぁっ!ふはっふははははっ!何が勇者だっ!盗賊共がっ!はっ!?」
彼はジト目で衛兵を見ていた。
「…ごほん。すまない、取り乱した。」
「い、いえ。勇者達に何か怨みでもあったのですか?」
「聞いてくれるか!…勇者達はいきなり何食わぬ顔で城に入ろうとしたんだ。止めようとしたらいきなり剣で切りつけてきやがったんだよ!しかもだ!勇者達を通したとか騎士団長に言われ、減給された!これが怨まずにいられるかぁぁぁぁっ!!!はぁっはぁっ!」
「そ、それは大変でしたね。」
「だが、その勇者達ももう居ない…!この喜びといったら…!しかも城の宝まで帰って来るなんて…!いや、ありがとう君!」
「やだなぁ~。僕は拾っただけですって。」
話をしていると知らせに向かった兵が戻ってきた。
「も、戻りました。王が御面会されるそうです。失礼の無いよう案内せよとの事!」
「うむ、私が案内しよう。経緯も聞いたしな。お前はここを頼む。」
「はっ!」
彼は衛兵に謁見の間まで案内された。
「面を上げよ。」
「はっ!」
彼は顔を上げ、王に視線を合わす。凄い眼力だ。思わず萎縮してしまいそうだ。これが威厳というものか。
「何でも城から盗まれた宝を持って来たそうであるな?」
「はいっ。何処に出しましょうか?」
「うむ、台座を持って参れ。」
控えていた兵が台座を持って彼の前に置いた。彼はその台座に宝を置いていく。盗まれた宝は三点。【結界の水晶】、【破邪の聖剣】、【深淵の魔導書】である。
「おぉっ!た、確かに…!直ぐに結界の水晶を装置に。」
「はいっ!」
そう、この水晶は街にモンス ターが入らない様に守護する結界を張る要なのである。どうやら騎士団総出で街の周囲を警備していたらしい。
「助かった…。礼を言うぞ、ガゼルよ。」
「勿体無きお言葉。」
「そなたには何か礼をせねばならぬな…。この街を救ってくれたのだ。何でも申してみよ。」
「とんでもございません。全ては王の御心のままに。」
「ふむ。気に入った!ガゼルよ、そなたに伯爵の位と北にある領地を与える。更に、第三王女と結婚する事を許す。共に良い国にしようではないか!かっかっか!」
「わ、私などに過分なれど、慎んでお受け致します。」
「うむ!誰ぞ、レイラを呼んで参れ。」
「はっ。」
暫く待つと兵が王女を連れ、謁見の間にやってきた。
「父上、何か?」
「うむ、レイラよ。お主、この者と結婚し、北の領地を守護いたせ。この者は我が国を救ってくれた英雄だ。失礼の無いようにな?」
王女は彼をジッと見ると…顔を赤くして言った。
「良い男…私好み…。父上、結婚するかはまだお待ち下さい。彼を一晩私に与えて下さい。彼が私で満足出来るならば、その時は結婚致しますわ。」
「ふむ。まだ見た目幼いからのう。あいわかった。ガゼルよ、今日は城に泊まりレイラと時間を共にすると良い。お主がいらぬと言うなら諦めよう。」
「いらぬ等と!レイラ様は見目麗しく、私では満足させられるかどうか…。」
王は彼に言った。
「まぁ、ゆっくりと話し合うが良い。結果は明日聞こう。下がって良いぞ。」
「はっ!」
「ではガゼル様、私の部屋へ参りましょうか。ふふっ。」
「はい。お供致します。」
彼は王女に案内され、部屋へと招かれた。
「あぁんっ♪格好いいですぅ!レイラはこの様な男性を待っていましたぁっ♪」
王女は部屋に入るなり彼に抱きついてきた。
「お、王女様?」
「ダ・メです。レイラと呼んで下さい、ガゼル。」
「れ、レイラ。」
「きゃうぅん♪も、もう良いですよね!?さ、さぁ…こ、子作りを…!」
「ち、ちょっと待って!?レイラは嫌じゃないの?いきなりこんな誰かも知らない男と結婚なんてさ?」
「何を言います。ガゼル様が来なければ、私は豚みたいなロリコン野郎に嫁がなければいけない所だったのですよ!?それに比べたら…イケメンだし、身体は細いのにしっかり締まってるし、貴方こそ、私みたいな幼い女の子でも抱いてくれますか?欲情しますか?」
と、王女は服を脱ぎ、身体を晒した。見た目通り幼いが、綺麗な肌をしている。胸は僅かに膨らみかけ、下は線が一本。
「き、綺麗ですよ?しかし…まだするには早いのでは?」
「む。そうでしょうか?ちゃんと身体は準備出来てますよ?それとも、やはり反応しませんか?」
「それは…はぁ…。分かりました。まぁ、これを見て下さい。」
彼は裸になり、王女に証拠を見せ付けた。
「ま、まぁ…立派ですわぁ♪わ、私でそんなにしてくれたのですね!」
「はい。で、本気でするのですか?」
「勿論です。そんなの見せられたら…益々我慢が効かなくなりました♪国と共に末永く宜しいお願い致します♪」
王女は何の躊躇も無く彼の上に跨がり、自分の中へと飲み込んでいった。初めてだったのだろう。最初は痛そうにしていたが、徐々に慣れていった様で、王女は夢中で腰を振っていた。彼もそんな王女に何度も注ぎ、優しく抱いてやった。
そして、今。2人は未だ繋がったまま、ベッドで抱き合っていた。
「身体の相性もバッチリです♪これなら毎日が幸せな日々になるでしょう♪ふふっ♪旦那様ぁ♪」
「そうだ、言い忘れていたけど、俺には他に女がいる。それでも良いの?」
「構いませんわ。優秀な方は沢山抱えるのが普通です。父だって何人も側室が居ますから。ガゼル様、私を正妻にして頂けますか?」
「それは…王から頂いたのだから、正妻にはする。が、肩書きだけで他と扱いは変わらないよ?」
「構いません。後から出てきた私が正妻となるのです。特別扱いされたら怨まれちゃいそうですので。」
「じゃあ、明日皆に紹介するよ。今日はこのまま寝ようか。」
「はいっ♪溢れない様に栓をして下さるのですね♪」
「離れたく無さそうでしたから、では、おやすみ。レイラ。」
「お休みなさいませ、ガゼル様…♪」
城に泊まった翌朝、彼は王に呼ばれたので、私室へと向かった。
「如何なされましたか?」
「うむ、レイラはどうだった?抱いたのだろう?」
「はい。可愛らしい方でした。私には勿体無い方です。」
「それは良い。で、孫はいつ頃見せて貰えるのかの?」
「はい?」
「レイラとお主の子供だ。勿論、避妊はしとらんだろう?ワシは早くお祖父ちゃんと呼ばれたいっ!」
彼は熱く語る王に若干引いていた。
「は、はは…。第1、第2王女には子供は?」
「まだじゃ…。結婚すらしておらん…。相応しい男が見つかるまで嫁がんと一点張りじゃよ。だから…ガゼル、お主には頑張って貰わんと。はっはっは!」
「はぁ…まぁ…レイラ様が凄く積極的でしたので、もしかしたら既に孕んでいるかもしれません。昨夜は何度注いだか…。」
「何ぃっ!?でかした!その調子で励め!ワシは早く孫を見たいっ!」
「は、はは…。来年には見せられると思いますので。それと、頂いた領地についてなのですが、どんな所なのですか?」
「うむ…、申し訳ないが、領地はの、未開発地域なのだ。小さな村が1つあるだけで、他は森や山だ。こんな場所しか与えられずにすまんっ!」
「いえいえ。頂けるだけでもありがたいですよ。場所はこの辺り…ですよね?」
彼は地図を開き、領地を丸で囲んで見せる。
「うむ。そこじゃ。それと、隣国に繋がる国境があるでな。もし隣国が攻めて来た場合、戦場になるやもしれん。許せ。」
「ははっ、そうならない様に外交お願いしますよ。それでは私はこれで失礼致します。」
「うむ。レイラを宜しく頼む。」
「お任せ下さい。」
彼は王女の部屋に向かった。
「レイラ、起きてる?」
「ん…お早うございます、旦那様♪昨夜は沢山の愛を注いで頂き、ありがとうございました。」
「身体は辛くないか?」
「辛くはありませんが…ここが寂しいです。この隙間…埋めて下さいませ…♪」
「朝からか…。良いだろう。」
彼は椅子に座り、王女を上に乗せて隙間を埋めた。
「そう言えば、父に呼ばれたみたいですがぁっ♪」
「ああ、早く孫を見たいんだそうだ。応援されたよ。」
「もう…父上ったら…。ならば…期待に答えねばなりませんね?うふふっ♪」
「時間が無いから1回だけだぞ?そろそろ屋敷に行かないと。」
「分かりましたぁ♪」
その後、行為を終えた2人は、身支度をし屋敷へと向かうのであった。
「あぁ、まさか無事に帰って来る事が出来るなんて…!」
「お母さんっ!」
母娘は抱き合って喜んでいた。
「喜んでいる所悪いが、しっかりと働いて貰うからな?そこを忘れるなよ?」
「はい。何でも致しますので。母娘共々、宜しく御願いします。」
「あぁ。それから、獣人の3人には屋敷の清掃や雑務を行って貰うから。そのつもりで。」
「「「はいっ!」」」
彼はユワンとミュリスを呼んだ。
「何でしょうか?ご主人様。」
「ユワンとミュリスは町で勇者の情報を集めるんだ。王都だけじゃなく、他の町や国、何でもいい。評判が悪い勇者の情報を集めてくれ。」
「分かりました。ミュリス、手分けして街を回りましょう。」
「あ、あまりおおっぴらに聞いて回るなよ?さりげなく、さりげな~く、聞き耳を立てる位にしておけよ?」
「はい、分かりました。」
2人は待ちへと情報を集めに向かった。獣人達が彼に聞いてくる。
「主様は何をなさるので?」
「俺か?そうだな…。取り敢えず、勇者達から回収したアイテムの確認かな。今まで殺した勇者達から魔法の鞄を取り上げていたからな。少し部屋に籠る。お前達はあの母娘から屋敷の案内をして貰い、それから仕事に入るといい。」
「分かりました。では、その様に。」
獣人達は母娘の所へと向かった。そして、彼は自室に籠り、今までに回収した物の確認を始めた。
「うわぁ…マジかよ。あのクズ共…、自分達が何を盗んだか分かっているんだろうな…。はぁ…。これとこれ、あとこれは城に返した方が良いな。後は……信じられんな…。女性物の下着がたんまり…としかもこれ、洗ってねぇ…。最低だな。これは処分しよう。後は…金とアイテム、装備品が多数。これは貰っておくか。」
彼は魔法の鞄の1つに城へと返却しなければならないような宝を詰め、背負った。
部屋から出ると、母娘が居たので、城に行ってくると伝え、屋敷を出た。
屋敷を出て暫く歩くと、城門が見えたので、衛兵に声を掛けた。
「あの~…すみません。至急の用件で王か誰か偉い人に取り次いで貰いたいのですが…。」
「何だお前は。至急の用件とは何だ?怪しい者は取り次ぐ訳にはいかんぞ?」
「あ、僕は冒険者です。勇者が城から盗んだと思われる宝を数点、この鞄に入れたまま死んでいたので、拾ってこちらに届けに来ました。中を見ますか?」
と、彼は鞄から1つ宝を取り出し、衛兵に見せた。
「こ、これはっ!?お、おい、至急王に伝えて来てくれ。俺はこの者から経緯を確認しておく!」
「は、はいっ!」
衛兵が1人、城の中へと走っていった。
「さて、よくこれが盗まれた宝だと分かったな?何故分かった?」
「はい、勇者が城から宝を盗んだのは街でも噂になっていましたし、どの勇者が盗んだのかは分かりませんでしたが、偶然迷宮でこれを発見し、拾って参りました。」
「成る程、死体はいくつあった?」
「えっと…確認したのは3体です。」
「嘘は無いようだな。そうか、あの勇者達は死んだか……くっ………ざ、ざまぁぁぁぁぁぁぁっ!ふはっふははははっ!何が勇者だっ!盗賊共がっ!はっ!?」
彼はジト目で衛兵を見ていた。
「…ごほん。すまない、取り乱した。」
「い、いえ。勇者達に何か怨みでもあったのですか?」
「聞いてくれるか!…勇者達はいきなり何食わぬ顔で城に入ろうとしたんだ。止めようとしたらいきなり剣で切りつけてきやがったんだよ!しかもだ!勇者達を通したとか騎士団長に言われ、減給された!これが怨まずにいられるかぁぁぁぁっ!!!はぁっはぁっ!」
「そ、それは大変でしたね。」
「だが、その勇者達ももう居ない…!この喜びといったら…!しかも城の宝まで帰って来るなんて…!いや、ありがとう君!」
「やだなぁ~。僕は拾っただけですって。」
話をしていると知らせに向かった兵が戻ってきた。
「も、戻りました。王が御面会されるそうです。失礼の無いよう案内せよとの事!」
「うむ、私が案内しよう。経緯も聞いたしな。お前はここを頼む。」
「はっ!」
彼は衛兵に謁見の間まで案内された。
「面を上げよ。」
「はっ!」
彼は顔を上げ、王に視線を合わす。凄い眼力だ。思わず萎縮してしまいそうだ。これが威厳というものか。
「何でも城から盗まれた宝を持って来たそうであるな?」
「はいっ。何処に出しましょうか?」
「うむ、台座を持って参れ。」
控えていた兵が台座を持って彼の前に置いた。彼はその台座に宝を置いていく。盗まれた宝は三点。【結界の水晶】、【破邪の聖剣】、【深淵の魔導書】である。
「おぉっ!た、確かに…!直ぐに結界の水晶を装置に。」
「はいっ!」
そう、この水晶は街にモンス ターが入らない様に守護する結界を張る要なのである。どうやら騎士団総出で街の周囲を警備していたらしい。
「助かった…。礼を言うぞ、ガゼルよ。」
「勿体無きお言葉。」
「そなたには何か礼をせねばならぬな…。この街を救ってくれたのだ。何でも申してみよ。」
「とんでもございません。全ては王の御心のままに。」
「ふむ。気に入った!ガゼルよ、そなたに伯爵の位と北にある領地を与える。更に、第三王女と結婚する事を許す。共に良い国にしようではないか!かっかっか!」
「わ、私などに過分なれど、慎んでお受け致します。」
「うむ!誰ぞ、レイラを呼んで参れ。」
「はっ。」
暫く待つと兵が王女を連れ、謁見の間にやってきた。
「父上、何か?」
「うむ、レイラよ。お主、この者と結婚し、北の領地を守護いたせ。この者は我が国を救ってくれた英雄だ。失礼の無いようにな?」
王女は彼をジッと見ると…顔を赤くして言った。
「良い男…私好み…。父上、結婚するかはまだお待ち下さい。彼を一晩私に与えて下さい。彼が私で満足出来るならば、その時は結婚致しますわ。」
「ふむ。まだ見た目幼いからのう。あいわかった。ガゼルよ、今日は城に泊まりレイラと時間を共にすると良い。お主がいらぬと言うなら諦めよう。」
「いらぬ等と!レイラ様は見目麗しく、私では満足させられるかどうか…。」
王は彼に言った。
「まぁ、ゆっくりと話し合うが良い。結果は明日聞こう。下がって良いぞ。」
「はっ!」
「ではガゼル様、私の部屋へ参りましょうか。ふふっ。」
「はい。お供致します。」
彼は王女に案内され、部屋へと招かれた。
「あぁんっ♪格好いいですぅ!レイラはこの様な男性を待っていましたぁっ♪」
王女は部屋に入るなり彼に抱きついてきた。
「お、王女様?」
「ダ・メです。レイラと呼んで下さい、ガゼル。」
「れ、レイラ。」
「きゃうぅん♪も、もう良いですよね!?さ、さぁ…こ、子作りを…!」
「ち、ちょっと待って!?レイラは嫌じゃないの?いきなりこんな誰かも知らない男と結婚なんてさ?」
「何を言います。ガゼル様が来なければ、私は豚みたいなロリコン野郎に嫁がなければいけない所だったのですよ!?それに比べたら…イケメンだし、身体は細いのにしっかり締まってるし、貴方こそ、私みたいな幼い女の子でも抱いてくれますか?欲情しますか?」
と、王女は服を脱ぎ、身体を晒した。見た目通り幼いが、綺麗な肌をしている。胸は僅かに膨らみかけ、下は線が一本。
「き、綺麗ですよ?しかし…まだするには早いのでは?」
「む。そうでしょうか?ちゃんと身体は準備出来てますよ?それとも、やはり反応しませんか?」
「それは…はぁ…。分かりました。まぁ、これを見て下さい。」
彼は裸になり、王女に証拠を見せ付けた。
「ま、まぁ…立派ですわぁ♪わ、私でそんなにしてくれたのですね!」
「はい。で、本気でするのですか?」
「勿論です。そんなの見せられたら…益々我慢が効かなくなりました♪国と共に末永く宜しいお願い致します♪」
王女は何の躊躇も無く彼の上に跨がり、自分の中へと飲み込んでいった。初めてだったのだろう。最初は痛そうにしていたが、徐々に慣れていった様で、王女は夢中で腰を振っていた。彼もそんな王女に何度も注ぎ、優しく抱いてやった。
そして、今。2人は未だ繋がったまま、ベッドで抱き合っていた。
「身体の相性もバッチリです♪これなら毎日が幸せな日々になるでしょう♪ふふっ♪旦那様ぁ♪」
「そうだ、言い忘れていたけど、俺には他に女がいる。それでも良いの?」
「構いませんわ。優秀な方は沢山抱えるのが普通です。父だって何人も側室が居ますから。ガゼル様、私を正妻にして頂けますか?」
「それは…王から頂いたのだから、正妻にはする。が、肩書きだけで他と扱いは変わらないよ?」
「構いません。後から出てきた私が正妻となるのです。特別扱いされたら怨まれちゃいそうですので。」
「じゃあ、明日皆に紹介するよ。今日はこのまま寝ようか。」
「はいっ♪溢れない様に栓をして下さるのですね♪」
「離れたく無さそうでしたから、では、おやすみ。レイラ。」
「お休みなさいませ、ガゼル様…♪」
城に泊まった翌朝、彼は王に呼ばれたので、私室へと向かった。
「如何なされましたか?」
「うむ、レイラはどうだった?抱いたのだろう?」
「はい。可愛らしい方でした。私には勿体無い方です。」
「それは良い。で、孫はいつ頃見せて貰えるのかの?」
「はい?」
「レイラとお主の子供だ。勿論、避妊はしとらんだろう?ワシは早くお祖父ちゃんと呼ばれたいっ!」
彼は熱く語る王に若干引いていた。
「は、はは…。第1、第2王女には子供は?」
「まだじゃ…。結婚すらしておらん…。相応しい男が見つかるまで嫁がんと一点張りじゃよ。だから…ガゼル、お主には頑張って貰わんと。はっはっは!」
「はぁ…まぁ…レイラ様が凄く積極的でしたので、もしかしたら既に孕んでいるかもしれません。昨夜は何度注いだか…。」
「何ぃっ!?でかした!その調子で励め!ワシは早く孫を見たいっ!」
「は、はは…。来年には見せられると思いますので。それと、頂いた領地についてなのですが、どんな所なのですか?」
「うむ…、申し訳ないが、領地はの、未開発地域なのだ。小さな村が1つあるだけで、他は森や山だ。こんな場所しか与えられずにすまんっ!」
「いえいえ。頂けるだけでもありがたいですよ。場所はこの辺り…ですよね?」
彼は地図を開き、領地を丸で囲んで見せる。
「うむ。そこじゃ。それと、隣国に繋がる国境があるでな。もし隣国が攻めて来た場合、戦場になるやもしれん。許せ。」
「ははっ、そうならない様に外交お願いしますよ。それでは私はこれで失礼致します。」
「うむ。レイラを宜しく頼む。」
「お任せ下さい。」
彼は王女の部屋に向かった。
「レイラ、起きてる?」
「ん…お早うございます、旦那様♪昨夜は沢山の愛を注いで頂き、ありがとうございました。」
「身体は辛くないか?」
「辛くはありませんが…ここが寂しいです。この隙間…埋めて下さいませ…♪」
「朝からか…。良いだろう。」
彼は椅子に座り、王女を上に乗せて隙間を埋めた。
「そう言えば、父に呼ばれたみたいですがぁっ♪」
「ああ、早く孫を見たいんだそうだ。応援されたよ。」
「もう…父上ったら…。ならば…期待に答えねばなりませんね?うふふっ♪」
「時間が無いから1回だけだぞ?そろそろ屋敷に行かないと。」
「分かりましたぁ♪」
その後、行為を終えた2人は、身支度をし屋敷へと向かうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる