転生?召喚?ー勇者(クズ)を屠る者ー

夜夢

文字の大きさ
51 / 123
第5章 魔族達の章

05 魔族領大改造

しおりを挟む
    ガゼル最初に取り掛かった事は、魔族領全体を覆う結界を作り上げる事だった。

「ガゼル様、これは何を?」

「ふむ、デスペリア。魔族領が豊かな土地に変わる事で何が起きると思う?」

「え?う~ん…皆が幸せになる?」

「違うな。」

「へ?」

    デスペリアは訳が分からないといった感じだった。そんな彼女にガゼルは優しく説明してやった。

「豊かな土地はやがて人間に狙われるだろう。今は魔族討伐の為と偽って戦で稼ごうとしているバカな国が攻めて来ているが…、豊かな土地になれば他の国も此処に手を出して来る様になる筈だ。」

「そ、そんなぁ…。」

「でだ、俺が今作っているコレは俺と魔族以外は決して入れない結界装置の役割を果たす塔だ。因みに破壊不能を不要してあるから壊される心配もない。」

「で、では!もう人間に脅かされる心配は無いと!?」

「完成したらそうなるな。中を作り直すのはこれが終わってからだ。完成まで勇者や人間を領内に入れるなよ?最初から中に居る人間は排除されないからな。」

「な、成る程!では他の魔姫達にも伝えておきますね?」

「ああ、頼むよ。塔は6本、領内を六芒星で囲む感じにする。国境の警備を怠るなと伝えてくれ。」

「はいっ♪」

    デスペリアは一度魔王の塔に戻り、全魔姫を引き連れて来た。 

「これが完成したらもう戦いは起きないと言うのは本当なのか?」

    魔雷姫がガゼルにそう質問した。

「あぁ、しかも…魔族は自由に出入り可能だ。安全を確保しつつ、集まってくる勇者共を駆逐出来る。素晴らしいと思わないか?」

「それが本当ならな。いつ完成するんだ?」

「後2本建てたら魔力を流す。それで完成だ。それまで国境の警備と、領内に人間がいないか確認して貰えるか?」

「タダでか?」

「そうだなぁ、報酬は一晩ヤり放題でどう…」

    聞き終わる前に魔姫達は恐ろしい早さで領内へと散っていった。

「そんなに欲しいのかねぇ…。」

「ガゼル様は大人気なんですよぉ?魔族領中から種が欲しいと嘆願書が届いています。」

「ふ~ん…。まぁ…それはおいおいだな。さて、ラスト一本だ。行くぞ、デスペリア。」

「はいっ!」

    ガゼルはデスペリアを連れて最後の塔建設に取り掛かった。

「何か報告は?」

「今の所は無いですね。この前勇者を大量に失ったし…もう来ないのでは?」

「それは無いな。金に目が眩んでいる奴がそう簡単に諦める訳が無い。今頃懲りずに勇者を召喚している筈だ。気を抜くなよ?」

    ガゼルの予想は当たっていた。

    とある国で。

「ぬぅぅっ!早く新しい勇者を呼べっ!今戦が終わったら債務しか残らんぞ!」

「し、しかし…これ以上呼んだら彼方の世界のバランスが…。」

「知るか!大事なのは我が国だ!それに…どうせ勇者達のいる世界にはまだまだ人が沢山いる。簡単には壊れないさ。ほら、さっさと呼べ。使える奴をな!」

「は、はいぃぃぃっ!」

    何処の国も大体同じだ。戦で武器やアイテムを大量に使う。そのお陰で様々な人が職にありつき、富を得ている。魔族を討ち滅ぼす目的はいつしか金稼ぎ目的に刷り変わっていた。

    その頃、ガゼルは最後の塔を建設し、魔王の塔の屋上に立っていた。

「魔姫達よ、領内に人間は居ないな?」

「大丈夫だ、隅から隅まで確認した。」

「了解だ。では…結界を起動する。」

    ガゼルは仕上げに魔王の塔の屋上に巨大な水晶を設置した。

「これは?」

「結界の起動と維持の為の装置だ。これに魔力を流せば結界が起動する。定期的に魔力を送らなければならないがな。じゃあ…流すぞ。はぁっ!!」

    ガゼルは水晶に手を触れながら魔力を流し込んだ。

「み、皆!空を!なんだアレは…!?」

    空には六芒星が浮かび上がっていた。そして、六芒星は一瞬輝き、地面に吸い込まれる様に消えた。

「完成だ。これでもう人間が攻めて来る事は無い。」

「流石ガゼル様です!」

    デスペリアがガゼルに抱きついた。

「ふぅ…。真面目に働いて疲れたな。今日は休むか。デスペリア、部屋に…」

「「「「ちょっと待った!」」」」

    魔姫達がガゼルの言葉を遮った。

「何だ?」

「いい加減、私達も抱いて欲しいのだが…。私達とはしないのか?魅力が足りないか?」

    魔雷姫がガゼルに詰め寄った。ガゼルはそんな魔雷姫の胸当ての中に手を入れた。

「んっ!ちょっ、何をっ!あっ♪」

「別に抱かないとは言って無いさ。魅力が無いとも思っていない。」

「んっ、あっ♪ち、乳首を弄るな…あっ!」

    ガゼルは反対の手を下に伸ばし、下着の中に滑りこませた。 

「んうぅぅぅっ!て、手がっ!あっ、やっ!」

「中々良い反応じゃないか。来い、魔雷姫。今日はお前だ。」

「い、良いのか!」

「したくないのか?なら他の…」

「い、行く!抱いて…欲しい。こんな弄られて放置なんて…我慢がっ!」

「じゃあ行こうか。そうだ、お前等、丁度7人居たよな?毎日日替わりってのはどうだ?」

「日替わり?」

「あぁ、週の初めから、地、炎、水、風、雷、氷、闇の順で必ず抱く。今日は丁度週の5だからエクレールの番だ。明日はグレイシアな?」

「「「「賛成っ!」」」」

    満場一致で可決した。

「んじゃ、行こうか。エクレール、デスペリアもな?」

「ん?デスペリアもか?」

「当たり前だ。一番気に入っているからな。デスペリアは常に一緒だ。」

「あらあらぁ♪嬉しいですわぁ♪エクレール、嫌なら断っても…」

「嫌じゃないが…恥ずかしいな。お前に全部見られるんだろう?」

「あら、エクレールだって私のを見るんだからおあいこじゃない。グレイシアなんて皆に見られながら玉座でしてたし…。」

「ぶいっ。」

    グレイシアはピースサインを出していた。可愛いな。

「わ、分かったよ。ガゼル、行こう。抱いてくれ…。」

「ああ。」

    こうして、ガゼルはエクレールとデスペリアを連れて部屋へと戻るのであった。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...