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第7章 神界と神々の章

10 領主の家族

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    中庭に行くと片腕の無い子供がいた。

「……誰ですか?」

「失礼、俺はガゼル。冒険者だ。君のお父さんの護衛の依頼で来たんだ。」

「そうですか。父の……。」

    それだけ言い、子供は再び剣を振り始めた。

「……片腕じゃきつくないか?」

「……仕方ないですよ。失った腕はもう……。」

「治してあげようか?」

「……えっ!?」

    子供は剣を落とした。

「な、治せるんですか!?」

「ああ。ここにダンジョンで拾ったエリクシルがある。飲めばたちまち腕が戻るだろう。さあ、どうする?信じる?信じない?」

「え、エリクシルって言ったら……伝説の回復薬じゃ……。……っ!下さいっ!お金は一生かかってでも払いますっ!」

「はは、金は要らないよ。実はこれも結構な数が手に入っててね。自分じゃ使わないから君にあげるよ。」

「そ、そんな……。さすがに悪いですよ。」

    ガゼルは少年の頭を撫でながら言った。

「な、なにを……。」

「幼い内からそんなつまらない表情をするな。諦めなきゃいつか願いは叶うんだ。さあ、これを飲め。」

「うっ……くっ……!ありがとう……ございます!」

    少年はエリクシルを口に含んだ。すると失った腕が光の形で生成され、やがて本当の腕となった。

「う、腕が……!ほ、本物のエリクシル!」

「な?叶っただろ?もう失くさない様に頑張ってな?」

「あ、ありがとうございましたっ!」

    少年は屋敷の中へと走って行った。その間に、ガゼルは中庭に水晶を設置し、屋敷全体を結界で包み込んだ。

「これで大丈夫だろ。ん?」

    設置を終えた頃、領主が中庭に走ってきた。 

「が、ガゼルくんっ!む、息子から話を聞いた!なんでも貴重なエリクシルを……!」

「ああ、あまりに不憫だったもので。腕が無いって大変じゃないですか。これは俺からの些細なプレゼントと言う事で。」

「くっ……ありがとう……ありがとう!久しぶりに息子が笑ったんだ……。君、今日は私の屋敷に泊まっていってくれ。せめて礼がしたい。」

「別に構わないのですが……、せっかくなのでお言葉に甘えるとします。」

「は、はは!なら部屋に案内しよう!私について来てくれ。」

    ガゼルは領主に案内され客間に通された。

「今夜はこの部屋を使ってくれ。食事の用意が出来たら迎えをよこす。暗殺者と戦い疲れただろう?ゆっくり休んでくれ。」

「疲れてはいませんが……取り敢えず横になります。」

「はは、ではまた夕食にでも。」

    そう言い、領主は部屋から出て行った。

「……いるんだろ?出てきな?」

「ひぅっ……。」

    部屋に人の気配があった。

「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

「ん?何をそんなに怯え……ああ、もしかして君が領主の娘か?酷い目にあわされたって言う……」

「あ……あぁぁ……!いやだ……いやだいやだいやだぁぁぁぁっ!」

    娘は急に錯乱し始めた。 

「ちっ……【リラックス】!」

    ガゼルは娘に気分を落ち着かせる魔法をかけた。

「……大丈夫、俺は君を襲わない。落ち着け。」

「うぅぅ……本当?」

「ああ。落ち着いたら出て行って良いよ?俺はちょっと寝たいからさ。」

「う、うん……。」

    ガゼルは装備を外しそのまま横になり目を閉じた。一時間くらい経っただろうか。ふと下半身に違和感を感じ、ガゼルは目を覚ました。

「何を……!」

「あっあっ……ご、ごめん……なさいっ!」

    娘がガゼルに跨がり腰を振っていた。

「お前……さっきいやだって……。」

「ち、違うの……。私……襲われてからへんになっちゃったの!」

「変に?どう言う意味だ?」

「……あれから私の中にもう一人私がいるの……。もう一人の私はその……えっちな事をしたいって思う私なの……。」

    二重人格ってやつか? 

「だがおかしいな?今の君は最初に会った君のようだが。」

「お兄ちゃんがいきなり起きたから驚いて……。いつもは一人で弄って満足してたんだけど……あの子、お兄ちゃんのおちんちん見て我慢出来なくなったみたいで……。その……ごめんなさい……でした。」

「いやまぁ……。俺は気持ち良いし、全然良いんだけど。」

「え?私……汚くないですか?」

「何故だ?」

「だって……私色んな男の人にいっぱい無理矢理えっちな事されて……。何回も何回も身体の中を汚された……。」

    ガゼルは領主の娘を優しく抱き締めた。

「汚くないし、大人だったら何人ともやってる奴なんていっぱいいるぞ。君は全然汚くなんかない。可愛い女の子だよ。」

「か、かわ……はうぅぅぅ…。」

    領主の娘は真っ赤になっていた。

「とりあえず抜こうか?このままじゃいやでしょ?」

「あっ!だ、だめ……。抜かないで……お兄ちゃん……。」

「な、なんで?」

「私がえっちな事されたのはもう貴族の間で有名になっちゃってて……誰も私を見てくれないの……。だから……私の身体で反応するお兄ちゃんともっと繋がってたいの……。だめ?」

「だめじゃないが……このまま続けてたら間違いなく君の身体に白いの入っちゃうよ?」

「だ、大丈夫です!私……まだきてませんから……。お兄ちゃんとなら……私の事可愛いって言ってくれたお兄ちゃんなら……いっぱい注いでくれても大丈夫……。お兄ちゃん……私に怖くないえっちな事……教えて下さい!」

「それで君が元気になるなら。」

「あっ……♪」

    それから夕食に呼ばれるまでたっぷりと少女を愛してやった。

    扉がノックされる。

「はい。」

「失礼します。お館様より夕食の準備が出来たと……。」

「ああ、今いっ……!」

「どうされました?」

「い、いや……大丈夫だ。」

    少女は布団の中でガゼルのモノに舌を這わせ先端を咥えていた。

「そうですか。では準備が出来次第下にお越し下さい。」

「あ、ああ。ありがとう。」

    そう言い、メイドは部屋を出て行った。ガゼルは布団をガバッとはいだ。

「やんっ♪」

「お前なぁ……バレるだろ?」

「えへへ……♪悪戯しちゃいました♪」

「これは後でお仕置きだな。さ、ご飯に行こうか。」

「は~い♪」

    ガゼルは少女と共に食堂へと向かった。

「なっ!?なにぃぃぃっ!?が、ガゼルくんっ!?」

「はい?」

    領主は驚いていた。事件以来顔も見せなかった娘がガゼルの腕にしがみつき笑顔を浮かべていたのである。

「む、息子ばかりか娘まで……。き、君は神か!?」

「いえ、ただの冒険者ですよ?ね?」

「うんっ♪ご飯にしましょ、お兄ちゃん♪」

「お兄ちゃん!?」

    娘はガゼルの膝に座り、食事を口に運ぶ。

「美味しい?お兄ちゃん?」

「ああ、美味いよ。君もたべな?」

「あ~ん♪」

「仕方ないな、ほら。」

「モグモグ……♪美味しぃ~♪」

    領主は固まったまま動かなかった。

「あ、あの塞ぎこんでいた娘が……。ガゼルくんっ……君は何者なのだ……。」

「別にお話をしただけですよ?全部聞いて、受け入れ、慰める。ただそれだけです。」

「お父さん!私お兄ちゃんのお嫁さんになるっ!」

「なっ!?お、お嫁さん!?は、はは。ま、まだ早いんじゃないかな?」

「早くないもんっ!今から言っておかないとお兄ちゃん誰かに捕られちゃうもんっ!」

「むっ!?そ、そうか……。娘と結婚すれば……いや、しかし……。ガゼルくんは家の娘をどう思うのかね?」

「可愛いと思いますよ?まだ若いので結婚は無理ですが、婚約ならしても良いかなって思います。」

    それを聞き、娘の股が熱くなっていく。 

「そ、そうか。なら……前向きに検討と言う事で……。娘を頼んでも良いかな?」

「ありがたいお話です。こちらからも是非。」

「お兄ちゃんっ♪お部屋行こっ!私もうっ……」

    娘は股をガゼルの足に擦りつけていた。

「はいはい。じゃあまたお話しよっか。」

「うんっ!お父さん、私たちもう行くね?」

「あ、ああ。迷惑をかけんようにな?」

「はぁ~い。お兄ちゃん、行こっ♪」

    ガゼルは娘に手を引かれ、先ほどの部屋に戻るのであった。
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