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冒険者トーナメント編
守護者の過去
しおりを挟む「ごめんな、大事な時期なのに、なるべく急いで帰ってくる。」
「こんくらいへっちゃらよ!あなたみたいにせっかちじゃなきゃ予定は3日後くらいだから」
「今ばかりは俺に似てなきゃいいが…とりあえず行ってくる。」
「気をつけてね。Sランク冒険者様!」
「あぁ、行ってくる。」
俺はいつものように家を出て、冒険者ギルドへ向かう。
今は妻が妊娠中ということで休暇中だったが街の付近でSランク魔物が発見されたということで緊急収集がかかってしまった。
「大事な時期なのにすまないな。」
「ギルマス、街を守るのも冒険者の役目だ」
「さすが守護者だな。あんたに守られる奥さんが羨ましいぜ。」
「ははは、守護者としても夫として頑張ってるからな。」
俺との他愛ない会話が終わり、ギルドマスターが今回の作戦の説明に入る。
「みんな話は聞いているな。今回、近くの森でオーガが発見された。相手はSランクだ。十分に気をつけて戦闘に当たれ。」
「「「「はっ!!」」」」
今回の作戦参加人数は8人
前衛3、後衛3、支援2の構成だ。
俺はその中でも最前線の壁役役だ。
「みんな、今回の作戦のリーダーを任されたアランだ。よろしく頼む。」
「あんたがリーダーなら平気だな。」
「そうね、なんたって守護者だものね。」
「そうだな、みんな作戦をきっちり終わらして守護者様を奥さんのところへはやく帰らしてやろうぜ!」
「みんな、ありがとう。それじゃあ今回の作戦は俺がオーガの攻撃を防ぐからそのうちに魔法隊、近接隊は攻撃の準備をしてくれ。支援術師は常に俺と近接隊に強化魔法をかけてくれ。」
「「「「はい!」」」」
今回のオーガ討伐作戦の場所は[魔獣の森]だ。
主にレッサーウルフやゴブリン、オークなどあまり強い魔物は出現しない。だが、それは森の外側だけであって中心に連れて行くにつれ強い魔物も出てくる。
「よし、ついたな。魔法隊、探知開始。」
「「「探知」」」
探知という魔法は魔力を波にし、範囲にいる魔物を見つける魔法だ。今回、複数人でやった理由は波が合成波となり、探知範囲を広げられるためだ。
「リーダー。ここから3キロ東にオーガの生命反応を確認。動いていないため休憩中の模様です。」
「そうか。じゃあ奇襲を仕掛けよう。じゃあ魔法隊、音消をかけてくれ。」
「音消」
俺たちに全員に音消をかけオーガにそっと近づく。
「よし、総員、攻撃準備開始。ダメージを稼ぐため同一魔法で合成魔法にして攻撃。近接隊は武器に魔力を込めといてくれ。」
「「「「「はっ!!!」」」」」
「よし、放て!!!!」
「「「地獄の氷槍!」」」
魔法隊が息を揃え、強力な魔法を構築し、オーガに攻撃する。
「グォォォォ!!」
完璧な奇襲だったが、オーガの気配察知が高かったせいか、直撃前に少しずらされてしまった。
「ちっ、総員!散らばれ!」
「グォォォォ!!」
オーガが驚異的な再生能力で血を止め、立ち上がり俺たちに突進してくる。
「こっちだ![挑発]!!」
俺は盾を叩き、オーガのヘイトを集める。
「グォォォォ!!」
「よし!俺が耐えてる間に近接隊は攻撃だ!安心しろ!攻撃は全て俺が受ける!」
「「はっ!!」」
俺はオーガの攻撃を全て受け、仲間に攻撃の隙を作る。
「近接隊!やれ!」
「グォォォォ!!」
近接隊が剣や斧で攻撃し、オーガに傷をつける。
我ながらいいコンビネーションだと思う。
「魔法隊!オーガの脚を固めろ!」
「「「はい!岩拘束」」」
魔法隊にオーガの脚を止めてもらい、俺の最大攻撃を発動する。
「お返しだ!解放!」
俺は守護者の職業スキルの解放を使用する。
これは相手から溜めた攻撃を解放する技だ。
「グギャ…」
俺の解放がモロに入り、オーガの拘束されている脚以外全て吹き飛ぶ。
それほどオーガが俺に与えた攻撃はデカかったということだ。
「お疲れさん。誰も怪我はないな。」
「はい!さすが守護者ですね。安心して攻撃に専念できました。」
「ありがとう。じゃあ帰るか。」
「「「「はい!」」」」
俺たちは誰の怪我もなくSランクを討伐することに成功した。
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