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第16話 マスターの企みと、二人のブレンド
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あの一杯のコーヒーが全てを変えたわけではなかった。
私とカイくんの間に流れる空気は依然としてぎこちない。私たちはまだ互いの目を見て自然に話すことができない。
けれど決定的に何かが変わった。
彼の作り出す絶対零度の壁はもうそこにはなかった。そして私の心の中にあった彼へのどうしようもない恐怖も雪解け水のように少しずつ流れ去っていった。
私たちはまるで生まれたてのひな鳥のようにお互いの距離感を探り合っている。傷つけず傷つけられずただそこにいること。それが今の私たちにできる精一杯のことだった。
その日カフェの朝は珍しく慌ただしかった。
店のオーナーであるマスターが大きな段ボール箱をいくつも抱えてきたからだ。
「やあ二人ともおはよう! ちょっと手伝っておくれ」
マスターはいつものにこやかな笑顔だ。
私とカイくんは顔を見合わせる。そのほんの一瞬視線が交差した。私たちは慌てて互いに目を逸らした。
「新しい販促グッズが届いてね。これを今日中に店内に飾り付けたいんだ」
段ボールの中には店のロゴが入ったお洒落なタンブラーやトートバッグそして新しいブレンドコーヒーのパッケージなどがぎっしりと詰まっていた。
「それでね相談なんだが」
マスターは悪戯っぽく片目を瞑った。
「この新しいブレンドコーヒーのポップ広告を二人に作ってもらえないだろうか」
「え……」
私が驚いて声を上げる。
カイくんも少し眉をひそめていた。
「ナギちゃんは絵を描くのが得意だと聞いたよ。そしてカイくんはこのブレンドの生みの親だ。君たち二人なら最高のポップが作れると思ってね」
マスターはなぜ私が絵を描くのが得意だと知っているのだろう。履歴書に書いた覚えはない。
私の戸惑いを見透かしたようにマスターは続けた。
「もちろんこれは業務命令だよ。時給もちゃんと発生するからね。さあそこのテーブル席を使って始めておくれ」
マスターはそう言うと有無を言わせぬ笑顔で私たちの背中をぽんと押した。
これはもう断ることはできない。
私とカイくんはまるで見えない糸に引かれるように店の隅にある四人掛けのテーブル席へと向かった。
マスターの企み。
その意図は明らかだった。
◇
テーブルの上には大きな画用紙と色とりどりのペンが並べられている。
私たちはテーブルを挟んで向かい合って座った。
気まずい。
心臓が早鐘のように鳴っている。
何を話せばいいのだろう。どこから手をつければいいのだろう。
私がただ途方に暮れていると先に口を開いたのは彼だった。
「……とりあえず構成考えるか」
彼の声はまだ硬い。けれどそれは私を拒絶する響きではなかった。
「このブレンドの一番のウリは……」
「あ、あの……! 苦味と酸味のバランスですよね。後味に甘い香りが残るところとか……」
私は慌てて口を挟んだ。
あの日彼が淹れてくれたコーヒーの味。その感動が鮮やかに蘇る。
彼は私の言葉に少しだけ驚いたように目を見開いた。
「……よく覚えてんな」
「え……。だ、だってすごく美味しかったですから……」
私の言葉に彼はふいっと顔を逸らした。
その耳がほんの少しだけ赤く染まっているのを私は見逃さなかった。
その事実に私の心臓がまた大きく跳ねる。
彼は照れているのだろうか。
あの塩対応のカイくんが?
その意外な一面に私の胸の奥がきゅんと甘く痛んだ。
「……キャッチコピーどうする」
彼は照れを隠すように話題を変えた。
私たちはそれから夢中でポップの制作に没頭した。
彼がコーヒーの専門的な知識を語る。豆の種類、焙煎の度合い、そしてこのブレンドに込めた想い。
私は彼の言葉を一つ一つ丁寧に拾い上げそれを絵と言葉に変えていく。
彼のコーヒーに対する情熱は本物だった。
語る彼の瞳は少年のようにきらきらと輝いている。
その姿は私が知っているどのカイくんとも違っていた。
塩対応な同僚でもない。
熱狂的なファンでもない。
ただ自分の好きなものに真っ直ぐな一人の男の子。
私は彼のその横顔から目が離せなくなっていた。
「……できた」
数時間後私たちは一枚のポップを完成させた。
画用紙の中央には私が描いた温かいコーヒーカップのイラスト。その周りには彼の言葉から紡ぎ出したキャッチコピーが踊っている。
『一日の終わりに雪解けの香りを』
それは二人の想いが溶け合ったまさに二人のブレンドだった。
「……悪くないな」
カイくんがぼそりと呟いた。
その声には満足そうな響きがあった。
私はそれがたまらなく嬉しかった。
◇
その日のバイトの帰り道。
私たちは並んで歩いていた。まだ会話はぎこちない。けれど私たちの間にはもう氷の壁はなかった。
代わりにそこには今日一緒に作り上げた一枚のポップという温かい繋がりが生まれていた。
「……あの」
先に口を開いたのは私だった。
「今日のポップ作り楽しかったです」
「……そうかよ」
彼はぶっきらぼうに答える。
でもその横顔は少しだけ笑っているように見えた。
「相田くんって本当にコーヒーが好きなんですね」
「……まあな」
私は勇気を出して続けた。
「なんだか意外でした。もっとクールな人だと思ってたから」
「……うるせえ」
彼は悪態をつきながらもその口調はどこか優しかった。
私たちは他愛のない会話を交わしながら夜道を歩く。
それは私がずっと夢見ていた光景だったのかもしれない。
特別な言葉はいらない。
ただこうして隣で同じ時間を共有できること。
それがこんなにも幸せなことだなんて。
アパートの前に着いた時私は彼に向き直った。
「あの、今日は本当にありがとうございました」
「……別に」
彼はそう言うとすぐに背を向けようとした。
その背中に私は声をかけた。
「相田くん!」
彼は驚いて振り返る。
「また、明日」
私は精一杯の笑顔でそう言った。
彼は一瞬虚を突かれたような顔をしてそしてすぐに顔を逸らした。
「……ああ」
そう短く答えて彼は歩き去っていく。
その後ろ姿がもう孤独には見えなかった。
私はその背中が見えなくなるまでずっと見送っていた。
部屋に戻り私はベッドに倒れ込む。
胸の中が温かいもので満たされている。
カイくんとの距離が確かに縮まった一日。
その時スマートフォンの通知が鳴った。
ナイト様からだった。
『明日の夜、コラボ配信の最終リハーサルをしましょう』
そのメッセージを見ても私の心はもう以前のようには揺れなかった。
私にはもう一つの大切な場所ができたから。
昼の世界の温かい居場所が。
天秤が大きく傾いたのを感じる。
私の心はもう決まりかけていた。
あとはこの想いをどう伝えるかだけ。
物語は静かにそして確かにクライマックスへと向かっていた。
私とカイくんの間に流れる空気は依然としてぎこちない。私たちはまだ互いの目を見て自然に話すことができない。
けれど決定的に何かが変わった。
彼の作り出す絶対零度の壁はもうそこにはなかった。そして私の心の中にあった彼へのどうしようもない恐怖も雪解け水のように少しずつ流れ去っていった。
私たちはまるで生まれたてのひな鳥のようにお互いの距離感を探り合っている。傷つけず傷つけられずただそこにいること。それが今の私たちにできる精一杯のことだった。
その日カフェの朝は珍しく慌ただしかった。
店のオーナーであるマスターが大きな段ボール箱をいくつも抱えてきたからだ。
「やあ二人ともおはよう! ちょっと手伝っておくれ」
マスターはいつものにこやかな笑顔だ。
私とカイくんは顔を見合わせる。そのほんの一瞬視線が交差した。私たちは慌てて互いに目を逸らした。
「新しい販促グッズが届いてね。これを今日中に店内に飾り付けたいんだ」
段ボールの中には店のロゴが入ったお洒落なタンブラーやトートバッグそして新しいブレンドコーヒーのパッケージなどがぎっしりと詰まっていた。
「それでね相談なんだが」
マスターは悪戯っぽく片目を瞑った。
「この新しいブレンドコーヒーのポップ広告を二人に作ってもらえないだろうか」
「え……」
私が驚いて声を上げる。
カイくんも少し眉をひそめていた。
「ナギちゃんは絵を描くのが得意だと聞いたよ。そしてカイくんはこのブレンドの生みの親だ。君たち二人なら最高のポップが作れると思ってね」
マスターはなぜ私が絵を描くのが得意だと知っているのだろう。履歴書に書いた覚えはない。
私の戸惑いを見透かしたようにマスターは続けた。
「もちろんこれは業務命令だよ。時給もちゃんと発生するからね。さあそこのテーブル席を使って始めておくれ」
マスターはそう言うと有無を言わせぬ笑顔で私たちの背中をぽんと押した。
これはもう断ることはできない。
私とカイくんはまるで見えない糸に引かれるように店の隅にある四人掛けのテーブル席へと向かった。
マスターの企み。
その意図は明らかだった。
◇
テーブルの上には大きな画用紙と色とりどりのペンが並べられている。
私たちはテーブルを挟んで向かい合って座った。
気まずい。
心臓が早鐘のように鳴っている。
何を話せばいいのだろう。どこから手をつければいいのだろう。
私がただ途方に暮れていると先に口を開いたのは彼だった。
「……とりあえず構成考えるか」
彼の声はまだ硬い。けれどそれは私を拒絶する響きではなかった。
「このブレンドの一番のウリは……」
「あ、あの……! 苦味と酸味のバランスですよね。後味に甘い香りが残るところとか……」
私は慌てて口を挟んだ。
あの日彼が淹れてくれたコーヒーの味。その感動が鮮やかに蘇る。
彼は私の言葉に少しだけ驚いたように目を見開いた。
「……よく覚えてんな」
「え……。だ、だってすごく美味しかったですから……」
私の言葉に彼はふいっと顔を逸らした。
その耳がほんの少しだけ赤く染まっているのを私は見逃さなかった。
その事実に私の心臓がまた大きく跳ねる。
彼は照れているのだろうか。
あの塩対応のカイくんが?
その意外な一面に私の胸の奥がきゅんと甘く痛んだ。
「……キャッチコピーどうする」
彼は照れを隠すように話題を変えた。
私たちはそれから夢中でポップの制作に没頭した。
彼がコーヒーの専門的な知識を語る。豆の種類、焙煎の度合い、そしてこのブレンドに込めた想い。
私は彼の言葉を一つ一つ丁寧に拾い上げそれを絵と言葉に変えていく。
彼のコーヒーに対する情熱は本物だった。
語る彼の瞳は少年のようにきらきらと輝いている。
その姿は私が知っているどのカイくんとも違っていた。
塩対応な同僚でもない。
熱狂的なファンでもない。
ただ自分の好きなものに真っ直ぐな一人の男の子。
私は彼のその横顔から目が離せなくなっていた。
「……できた」
数時間後私たちは一枚のポップを完成させた。
画用紙の中央には私が描いた温かいコーヒーカップのイラスト。その周りには彼の言葉から紡ぎ出したキャッチコピーが踊っている。
『一日の終わりに雪解けの香りを』
それは二人の想いが溶け合ったまさに二人のブレンドだった。
「……悪くないな」
カイくんがぼそりと呟いた。
その声には満足そうな響きがあった。
私はそれがたまらなく嬉しかった。
◇
その日のバイトの帰り道。
私たちは並んで歩いていた。まだ会話はぎこちない。けれど私たちの間にはもう氷の壁はなかった。
代わりにそこには今日一緒に作り上げた一枚のポップという温かい繋がりが生まれていた。
「……あの」
先に口を開いたのは私だった。
「今日のポップ作り楽しかったです」
「……そうかよ」
彼はぶっきらぼうに答える。
でもその横顔は少しだけ笑っているように見えた。
「相田くんって本当にコーヒーが好きなんですね」
「……まあな」
私は勇気を出して続けた。
「なんだか意外でした。もっとクールな人だと思ってたから」
「……うるせえ」
彼は悪態をつきながらもその口調はどこか優しかった。
私たちは他愛のない会話を交わしながら夜道を歩く。
それは私がずっと夢見ていた光景だったのかもしれない。
特別な言葉はいらない。
ただこうして隣で同じ時間を共有できること。
それがこんなにも幸せなことだなんて。
アパートの前に着いた時私は彼に向き直った。
「あの、今日は本当にありがとうございました」
「……別に」
彼はそう言うとすぐに背を向けようとした。
その背中に私は声をかけた。
「相田くん!」
彼は驚いて振り返る。
「また、明日」
私は精一杯の笑顔でそう言った。
彼は一瞬虚を突かれたような顔をしてそしてすぐに顔を逸らした。
「……ああ」
そう短く答えて彼は歩き去っていく。
その後ろ姿がもう孤独には見えなかった。
私はその背中が見えなくなるまでずっと見送っていた。
部屋に戻り私はベッドに倒れ込む。
胸の中が温かいもので満たされている。
カイくんとの距離が確かに縮まった一日。
その時スマートフォンの通知が鳴った。
ナイト様からだった。
『明日の夜、コラボ配信の最終リハーサルをしましょう』
そのメッセージを見ても私の心はもう以前のようには揺れなかった。
私にはもう一つの大切な場所ができたから。
昼の世界の温かい居場所が。
天秤が大きく傾いたのを感じる。
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