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アクセルのご執心
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「はぁ……。あんなブスが僕の妃なんて、僕が何をしたっていうのさ。ちょっと身の程を分からせるために脅したら、部屋に引きこもるなんて、あんなに心の弱い豚は妃に相応しくない!王子妃教育もどうせ進んでないんだろうな。見るからに阿保面だったし!」
「そんな…!お兄様!」
アクセルは弓の訓練で、的を射抜きながら毒を吐く。
気に入らない豚を射るような気持ちで、全てを矢にぶつけて離せば、大体中心に当てることが出来た。
隣で同じように弓の鍛錬をしている弟のブレーキはおろおろしている。
「結婚しても顔なんてみるもんか。離宮に閉じ込めて白い結婚にすればいいんだっ。」
「お兄様、アミュレット様は可愛いじゃないか!少しお話をしてみたらいいのに。そうすれば距離も縮まるってお母さまが」
「は!絶対嫌だね!大体、僕にだって結婚に憧れがあったんだ。僕は、『妖精』と結婚したかったんだ。」
「妖精?」
「そうだ。この世界のどこかには、妖精の末裔が王族をやっている国があるんだ。妖精の姫はどんなに美しいだろう!可憐だろう!」
アクセルの顔はリンゴのように真っ赤になり、うっとりした瞳になる。
「妖精、ですか……。」
「不治の病を癒し、土地を浄化し、豊かにする力があるんだ。まさに僕の妃に相応しいと思わないか!?……それなのに、僕はその機会を若干10歳にして奪われたんだ。」
ブレーキは内心、兄に呆れてしまった。
(この人馬鹿じゃないだろうか。僕より4つも年上だし、教育を受けてるよね?)
―――――――兄の言う、妖精の末裔の国とは、まさに『クローバー王国』だ。
そう、アミュレット様こそ、妖精の末裔。
(このあたりのことは、習っているはずなんだけど。)
しかも彼は、彼の母親と同じように『妖精』の血が濃く発現した。
妖精王アヴァロンは、蝶のような羽を持っていたという。
蝶は、幼虫時代、蛹と、丸いフォルムで愛らしい。
白鳥が幼い頃は純白の羽毛を持たないように、妖精も初めから華やかな姿はしていないのだ。
つまり、成長すればアミュレット様は誰より美しくなるだろう。
お母様が美妃と名高い彼の母親と彼がそっくりだといっているのだから。
―――――――それに。
アミュレット様が馬鹿だとか、そっくりそのまま兄にお返ししたい。
来てから僅か1週間で王子妃教育は修了し、機密事項以外の王妃教育がスタートしたところだ。
兄が傷つけたせいで部屋から一歩も出ないけど、両親もそれを認めているし、ちゃんと交流している。
社交だって、社交界に出ることだけが全てじゃない。
部屋にいながら、細かなことまでこの国の貴族を網羅し、それぞれの領地の困りごとに対し助言や支援を行っている。
貴族たちは、すっかりアミュレット様のファンなんだ。
何も知らない、知ろうともしない、目にも入れないのは兄だけ。
全く呆れる。
実は、僕の王太子教育が始まった。
両親は兄を見限っている。
恋求めている『妖精の姫』を自ら手放して、いつか相当後悔するだろうな。
だが、自業自得だ。
「そんな…!お兄様!」
アクセルは弓の訓練で、的を射抜きながら毒を吐く。
気に入らない豚を射るような気持ちで、全てを矢にぶつけて離せば、大体中心に当てることが出来た。
隣で同じように弓の鍛錬をしている弟のブレーキはおろおろしている。
「結婚しても顔なんてみるもんか。離宮に閉じ込めて白い結婚にすればいいんだっ。」
「お兄様、アミュレット様は可愛いじゃないか!少しお話をしてみたらいいのに。そうすれば距離も縮まるってお母さまが」
「は!絶対嫌だね!大体、僕にだって結婚に憧れがあったんだ。僕は、『妖精』と結婚したかったんだ。」
「妖精?」
「そうだ。この世界のどこかには、妖精の末裔が王族をやっている国があるんだ。妖精の姫はどんなに美しいだろう!可憐だろう!」
アクセルの顔はリンゴのように真っ赤になり、うっとりした瞳になる。
「妖精、ですか……。」
「不治の病を癒し、土地を浄化し、豊かにする力があるんだ。まさに僕の妃に相応しいと思わないか!?……それなのに、僕はその機会を若干10歳にして奪われたんだ。」
ブレーキは内心、兄に呆れてしまった。
(この人馬鹿じゃないだろうか。僕より4つも年上だし、教育を受けてるよね?)
―――――――兄の言う、妖精の末裔の国とは、まさに『クローバー王国』だ。
そう、アミュレット様こそ、妖精の末裔。
(このあたりのことは、習っているはずなんだけど。)
しかも彼は、彼の母親と同じように『妖精』の血が濃く発現した。
妖精王アヴァロンは、蝶のような羽を持っていたという。
蝶は、幼虫時代、蛹と、丸いフォルムで愛らしい。
白鳥が幼い頃は純白の羽毛を持たないように、妖精も初めから華やかな姿はしていないのだ。
つまり、成長すればアミュレット様は誰より美しくなるだろう。
お母様が美妃と名高い彼の母親と彼がそっくりだといっているのだから。
―――――――それに。
アミュレット様が馬鹿だとか、そっくりそのまま兄にお返ししたい。
来てから僅か1週間で王子妃教育は修了し、機密事項以外の王妃教育がスタートしたところだ。
兄が傷つけたせいで部屋から一歩も出ないけど、両親もそれを認めているし、ちゃんと交流している。
社交だって、社交界に出ることだけが全てじゃない。
部屋にいながら、細かなことまでこの国の貴族を網羅し、それぞれの領地の困りごとに対し助言や支援を行っている。
貴族たちは、すっかりアミュレット様のファンなんだ。
何も知らない、知ろうともしない、目にも入れないのは兄だけ。
全く呆れる。
実は、僕の王太子教育が始まった。
両親は兄を見限っている。
恋求めている『妖精の姫』を自ら手放して、いつか相当後悔するだろうな。
だが、自業自得だ。
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