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お前本当にわかんないのか
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力尽くで部屋に押し込められて、鍵を回す音が聞こえた。
「北村!何するんだッ!!」
「何って、オメガがこんな店で働いといて?何されても文句言えないだろ?」
腕の力で抑え込められる。
「仕方ないだろ!抑制剤は高いんだよ!離せっ!オメガなら喜んでみんなアルファに抱かれると思ったら大間違いだ!」
「大体なんでいつも大学ではあんななんだ。まあ、いいけど。他のやつに見せたくないし。」
はあはあ息が荒い。
なんだこいつ。
ちくしょう。
俺は6年前を思い出していた。
高校1年になったばかりで。
俺はバース判定が遅れていて。
体は小柄だったけど、2つ上の兄も3つ上の兄もアルファだったし、あいつらより俺のほうが学校の成績も良かったから、自分はアルファだと信じていた。
俺の母親は後妻だ。
オメガだったけど努力していい大学を出て、政治記者をしていた。
誰からもオメガだと気づかれずにいたのに、本妻を亡くしたあいつが気づいて無理やり嫁にして。
自力で掴んだ仕事も奪われて家に捕らわれて。
俺が3歳くらいの時に弱って死んだ。
祖父も祖母も兄たちも、使用人さえ俺たちには冷たかった。
だから、母のためにも、あいつらより優秀なアルファになって見返してやろうと思っていた。
あいつらが入れなかった偏差値が1番高い高校に入って、悦に入っていたら、バース判定の結果が届いた。
オメガだ。
晴天の霹靂。
築いてきたもの、考えていた人生設計が崩れた。
だが、俺は思ったんだ。
世間ではオメガは劣っていると言われているけど、それは間違っているんだ。
ヒートが不利なだけで、それさえコントロールできれば、元々の能力はバース性に関係しない。
だって、母も俺も優秀なんだから。
そう考えたら、将来の夢ができた。
オメガのための弁護士になろう。
そう、思っていたのに。
「蜜瑠。オメガだったそうだな。今の高校には退学届を出してやったから、オメガの学校へ行くといい。上流家庭のオメガの子女が行く学校だ。花嫁修業をして、家の役に立つ良家に嫁げ。それがお前の役割だ。」
元々父とも思っていなかったけど、他人に思えた。
冗談じゃない。
怒りに震えながら自室へ向かっていると、兄たちが廊下で待ち構えていた。
「蜜瑠、オメガだったんだってな。」
「お前は可愛げがないから、優しいお兄様たちがオメガの身の振り方を教えてやるよ。」
「………ぐぅっ!!!」
2人がかりで兄の部屋に押し込められて、手籠めにされそうになったけど。
持っていたスマホで思わず襲われかけている写真を撮影して、相手が動揺した隙に蹴倒して逃げた。
自室に逃げ込んで鍵を閉め、身の回りのものと通帳類をリュックに詰め込んで、窓から逃げた。
オメガの緊急避難施設をスマホで検索して逃げ込み、父親には兄たちの凶行を証明する画像を送りつけて、籍を抜かせた。
家名に傷をつけたくなければ、要求はのむと思っていた。
父のせいで母の実家からも疎まれていて、頼ることはできなかったけど、母の旧姓を名乗ることだけは許してもらった。
一人で生きていかなくてはならなくなったが、夢を諦めたくなかった俺は、『ハニー』として収入を得ながら、大検で資格をとって、通常より1年早く大学に入学したんだ。
俺は、俺を諦めない。
覆いかぶさる男の肩に嚙みついた。
「……!!ってぇ!」
「調子に乗るんじゃねえよ!俺は誰にも抱かれない!」
肩を押さえてのけぞる男を自分の上から突き飛ばす。
「…どんだけ強い抑制剤飲んでるんだ、飲んでるとしても『運命の相手』を拒絶できるなんて…、どうして?何の香りも感じていないのか!?」
「はあ?運命だかなんだかしらないけど、香りならしてるぞ。シトラスの香水がくせーんだよ。」
「なんでわからないんだ、それだけの抑制剤を使って匂いが分かるのはそれはもう……。」
「うるさい、うるさい!俺の人生設計の邪魔だ!お前のせいでめちゃくちゃだ!ここは、無理に売りもさせないし、お客さんも変なのがいなくていい店だったんだぞ!こんな騒ぎ起こして!もう俺、ここで働けないじゃないか!どうしてくれるんだ!」
「売り………。蜂谷もしかしてしょ……。」
「煩いっ!」
ボディブローをかますと、北村は今度は腹を抱えてうずくまった。
「……うおっ…。おま。ぐぇえ。」
「俺は、一生誰とも番わない。ベータとして、弁護士になるんだ。抑制剤飲めばどうにでもなるんだ。」
「………きか……なくなったらどうすんだ…。おえぇぇ。」
「そのときは生殖機能を捨てる手術をする。機能がなくなれば、ヒートは起きねえ。」
きっぱり言い切ると、北村は項垂れた。
俺は、部屋の扉をバン!とあけると、店のお客様やスタッフの皆さんに深々と頭を下げた。
「知り合いが乗り込んできてすみませんでした。俺と何の関係もない人なんですが。よく言い聞かせました。」
そして、ママに伝える。
「迷惑料をふんだくってやってください。金持ちのボンボンなんで払えるはずですから。」
「あなた凄いわねぇ。アルファに襲われたのに、返り討ちにしたの。」
「あたりまえです。」
俺の服装も髪も一切乱れていない。
「かっこいい!」
「さすが俺たちのハニーちゃん!女王様!」
「センパイ、素敵!」
おお。
客や仲間が俺を応援してくれている。
これは俺はまだここにいても良さそうだ。
明日はなんかお詫びのスイーツでも買ってきてやろうかな。
「北村!何するんだッ!!」
「何って、オメガがこんな店で働いといて?何されても文句言えないだろ?」
腕の力で抑え込められる。
「仕方ないだろ!抑制剤は高いんだよ!離せっ!オメガなら喜んでみんなアルファに抱かれると思ったら大間違いだ!」
「大体なんでいつも大学ではあんななんだ。まあ、いいけど。他のやつに見せたくないし。」
はあはあ息が荒い。
なんだこいつ。
ちくしょう。
俺は6年前を思い出していた。
高校1年になったばかりで。
俺はバース判定が遅れていて。
体は小柄だったけど、2つ上の兄も3つ上の兄もアルファだったし、あいつらより俺のほうが学校の成績も良かったから、自分はアルファだと信じていた。
俺の母親は後妻だ。
オメガだったけど努力していい大学を出て、政治記者をしていた。
誰からもオメガだと気づかれずにいたのに、本妻を亡くしたあいつが気づいて無理やり嫁にして。
自力で掴んだ仕事も奪われて家に捕らわれて。
俺が3歳くらいの時に弱って死んだ。
祖父も祖母も兄たちも、使用人さえ俺たちには冷たかった。
だから、母のためにも、あいつらより優秀なアルファになって見返してやろうと思っていた。
あいつらが入れなかった偏差値が1番高い高校に入って、悦に入っていたら、バース判定の結果が届いた。
オメガだ。
晴天の霹靂。
築いてきたもの、考えていた人生設計が崩れた。
だが、俺は思ったんだ。
世間ではオメガは劣っていると言われているけど、それは間違っているんだ。
ヒートが不利なだけで、それさえコントロールできれば、元々の能力はバース性に関係しない。
だって、母も俺も優秀なんだから。
そう考えたら、将来の夢ができた。
オメガのための弁護士になろう。
そう、思っていたのに。
「蜜瑠。オメガだったそうだな。今の高校には退学届を出してやったから、オメガの学校へ行くといい。上流家庭のオメガの子女が行く学校だ。花嫁修業をして、家の役に立つ良家に嫁げ。それがお前の役割だ。」
元々父とも思っていなかったけど、他人に思えた。
冗談じゃない。
怒りに震えながら自室へ向かっていると、兄たちが廊下で待ち構えていた。
「蜜瑠、オメガだったんだってな。」
「お前は可愛げがないから、優しいお兄様たちがオメガの身の振り方を教えてやるよ。」
「………ぐぅっ!!!」
2人がかりで兄の部屋に押し込められて、手籠めにされそうになったけど。
持っていたスマホで思わず襲われかけている写真を撮影して、相手が動揺した隙に蹴倒して逃げた。
自室に逃げ込んで鍵を閉め、身の回りのものと通帳類をリュックに詰め込んで、窓から逃げた。
オメガの緊急避難施設をスマホで検索して逃げ込み、父親には兄たちの凶行を証明する画像を送りつけて、籍を抜かせた。
家名に傷をつけたくなければ、要求はのむと思っていた。
父のせいで母の実家からも疎まれていて、頼ることはできなかったけど、母の旧姓を名乗ることだけは許してもらった。
一人で生きていかなくてはならなくなったが、夢を諦めたくなかった俺は、『ハニー』として収入を得ながら、大検で資格をとって、通常より1年早く大学に入学したんだ。
俺は、俺を諦めない。
覆いかぶさる男の肩に嚙みついた。
「……!!ってぇ!」
「調子に乗るんじゃねえよ!俺は誰にも抱かれない!」
肩を押さえてのけぞる男を自分の上から突き飛ばす。
「…どんだけ強い抑制剤飲んでるんだ、飲んでるとしても『運命の相手』を拒絶できるなんて…、どうして?何の香りも感じていないのか!?」
「はあ?運命だかなんだかしらないけど、香りならしてるぞ。シトラスの香水がくせーんだよ。」
「なんでわからないんだ、それだけの抑制剤を使って匂いが分かるのはそれはもう……。」
「うるさい、うるさい!俺の人生設計の邪魔だ!お前のせいでめちゃくちゃだ!ここは、無理に売りもさせないし、お客さんも変なのがいなくていい店だったんだぞ!こんな騒ぎ起こして!もう俺、ここで働けないじゃないか!どうしてくれるんだ!」
「売り………。蜂谷もしかしてしょ……。」
「煩いっ!」
ボディブローをかますと、北村は今度は腹を抱えてうずくまった。
「……うおっ…。おま。ぐぇえ。」
「俺は、一生誰とも番わない。ベータとして、弁護士になるんだ。抑制剤飲めばどうにでもなるんだ。」
「………きか……なくなったらどうすんだ…。おえぇぇ。」
「そのときは生殖機能を捨てる手術をする。機能がなくなれば、ヒートは起きねえ。」
きっぱり言い切ると、北村は項垂れた。
俺は、部屋の扉をバン!とあけると、店のお客様やスタッフの皆さんに深々と頭を下げた。
「知り合いが乗り込んできてすみませんでした。俺と何の関係もない人なんですが。よく言い聞かせました。」
そして、ママに伝える。
「迷惑料をふんだくってやってください。金持ちのボンボンなんで払えるはずですから。」
「あなた凄いわねぇ。アルファに襲われたのに、返り討ちにしたの。」
「あたりまえです。」
俺の服装も髪も一切乱れていない。
「かっこいい!」
「さすが俺たちのハニーちゃん!女王様!」
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