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番外編など
学園のアイドル
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「ねえ、海。海は大学どうするの?」
小柄で華奢な体格の北村海は、俺たちの父親が仕えていた政治家の大先生のお孫さんで、同じ政治家の北村先生のお孫さんでもある。
大先生………和泉先生は、政治基盤を継がせた男の子どもである俺たち二人のどちらかが海と結婚してくれたら万々歳、みたいに考えているみたいだけど、こればっかりはね。
大体、海ってオメガだけど色気ないっていうか、幼稚っていうか。
かわいいし、守ってあげたいとは思うけど、いまのところはそれだけだなあ。
「ん、と。とりあえず父さん母さんと同じとこ行きたい。………でも、生物学やりたいんだあ。水族館の職員がいいの。漁師も興味あったんだけど、力ないし。」
首を斜めに傾げて、身長差があるから見上げてくる。
「そっかあ。俺は経済学部かなあ。」
「一君は頭いいもんねえ。」
「海が言う?」
席次は海のほうが上でしょうが。
「あっ!」
海が誰かを見つけて、窓から手を振る。
誰かは分かってる。
「大変だなあ、芸能人は。今から学校か。」
海は氷室京の大ファンだ。
向こうは少し避けてるけど。
氷室君はああ見えてシャイらしい。
テレビでは人懐っこいけど、本当はすごい真面目でクール。
俺たちは仲良し。
そして、氷室と俺は、海姫のナイトだ。
小柄で華奢な体格の北村海は、俺たちの父親が仕えていた政治家の大先生のお孫さんで、同じ政治家の北村先生のお孫さんでもある。
大先生………和泉先生は、政治基盤を継がせた男の子どもである俺たち二人のどちらかが海と結婚してくれたら万々歳、みたいに考えているみたいだけど、こればっかりはね。
大体、海ってオメガだけど色気ないっていうか、幼稚っていうか。
かわいいし、守ってあげたいとは思うけど、いまのところはそれだけだなあ。
「ん、と。とりあえず父さん母さんと同じとこ行きたい。………でも、生物学やりたいんだあ。水族館の職員がいいの。漁師も興味あったんだけど、力ないし。」
首を斜めに傾げて、身長差があるから見上げてくる。
「そっかあ。俺は経済学部かなあ。」
「一君は頭いいもんねえ。」
「海が言う?」
席次は海のほうが上でしょうが。
「あっ!」
海が誰かを見つけて、窓から手を振る。
誰かは分かってる。
「大変だなあ、芸能人は。今から学校か。」
海は氷室京の大ファンだ。
向こうは少し避けてるけど。
氷室君はああ見えてシャイらしい。
テレビでは人懐っこいけど、本当はすごい真面目でクール。
俺たちは仲良し。
そして、氷室と俺は、海姫のナイトだ。
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