くず勇者にざまあ。虐げられた聖者に一目ぼれした魔王の側近はやり直す

竜鳴躍

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18歳

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季節は巡り、春が来る。


「卒業おめでとう、カルディ!」

「ルシフェル様、おめでとうございます!」

今ではデイユは普通に開けた。
卒業式に来てくれた両親たちがこそばゆい。


ちょっとした観光名所になり、道だって整備されて、普通の人も行きやすくなった。

特に神職にある人に人気だ。



今日は私たちの卒業式。

ルシフェル様は、セリーナ王女様を連れてデイユに帰る。

でも、私は…………。



「カルディ。寂しくなるが、君はこれからもこの国にいて、国と国の架け橋になってくれ。任せたよ。」

「ありがとうございます。ルシフェル様。」



ユースは、大神官として、神殿に勤める。

姿のある魔物は倒しやすいが、そうでない者が人間に紛れていることが分かり、私たちはユースの力を込めた魔道具を関所に設けた。

魔物がいれば、あぶりだせるように。


そしてそれを小型化したペンダントをつけて、グラディウスは旅に出た。



彼はこれから、一生をかけて、戦い続ける。


「ところで、君たち。やっと恋人同士になったみたいだけど。まだキスもしてないんでしょう?」

私の隣のユースをちらっと見た。


「る、ルシフェル様あ!」

「結婚式、期待しているからね。」


もう!
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