【R18/TL】ハイスペックな元彼は私を捉えて離さない

春野カノン

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成長と期待と少しの嫉妬(3)

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それが跡を付けられていると知っていながらも止められないほど、私は快感を求めてしまっている。
鈍い痛みですらじゅわっと秘部からは蜜が滲み、理玖くんから与えられるその快楽を私はただ受け入れることしか出来ない。


「触ってあげたいけどまだダメだよ」

「んんっ⋯⋯ぁぁん」

「陽葵ちゃんの細い首元に綺麗についたね。キスマーク」

「ぁぁ、だ、めっ⋯」

「本当に嫌ならやめるよ。陽葵ちゃんの嫌がることはしたくないからね」


理玖くんはずるい。
そのセリフを言われて私が嫌だなんて言えるわけがないのに。


本当に嫌なことを理玖くんは絶対しないし、私だって理玖くんに触れられることが嫌なわけない。
私が嫌だと言わないことが分かっているから、そんなに余裕そうに微笑んでいるんだ。


「陽葵ちゃん分かる?俺に早く触られたくてぷっくり主張してるここが」

「んんっ⋯」


ピンッと膨らみの頂きを弾かれ小さく身体が跳ねると同時に声が漏れる。
それを満足そうに微笑みながら見つめる理玖くんの瞳の奥には獣が見えた。


膨らみの頂きを長い指先で摘まれコリコリと弄られる度に甘ったるい喘ぎ声が漏れ、恥ずかしさでどんどん体温が上がっていく。
両手で乳首を弄られ首元には理玖くんの唇が肌を撫で全身が性感帯になったようにビクビクと震えた。


「なんで⋯今日、そんないじわるなの?」

「いじわるじゃないよ。いつもと同じだけどな」

「いつもと違う⋯こんなに、焦らさないもん」


理玖くんは私にとっても甘い。
だけど今日はいつもと違って少しいじわるだ。


笑顔の裏に小さな嫉妬心のようなものが垣間見えた気がした。
嫉妬されるようなことは何もしていない気がするが、なぜそんな感情を向けられているのか分からない。


「陽葵ちゃん。俺のことよく見てるね」


理玖くんは愛撫する手を止めると後ろからぎゅっと身体を包み込まれた。
首元に顔を埋めまるで甘えるように顔を擦り付ける理玖くんは年上だと言うのにすごく可愛い。


「ごめん⋯嫉妬してた」

「嫉妬?」

「うん⋯⋯2回も」

「2回も⋯⋯」


素直に話す理玖くんは更にぎゅっと私の身体を抱きしめる。
その行為がとても愛おしくて私も後ろから伸びるその腕にそっと触れた。


「1回目は陽葵ちゃんが出張に行くって決まった時」

「そうだったんだ⋯」


(声がムスッとしてる⋯)


「今回の出張に俺は行けないのに圭哉と横山くんが行くでしょ?男2人で女の子は陽葵ちゃん1人で、それに泊まりなんて、そんなの嫉妬するに決まってる」

「何もあるわけないよ?」

「分かってる何もないってことくらい。でも俺の知らない所で陽葵ちゃんが他の男と過ごすのも本当は嫌だし、俺の陽葵ちゃんじゃん」


いつもは大人っぽくて私を引っ張っていってくれる理玖くんが甘えてくるのは珍しい。
理玖くんがどんな顔をしているのか見たいが、ガッチリホールドされておりそれは許してもらえなさそうだ。


「しかもよりによって圭哉。なんであいつが⋯ムカつく」

「笠井さんなんて1番心配しなくていいでしょ」

「圭哉は陽葵ちゃんを気に入ってる。というか可愛がってる。あいつかっこいいじゃん、だから危ないんだよ」

「笠井さんは上司として憧れてるけど好きなのは理玖くんだよ」


理玖くんの腕の中で身体を捻り正面を向くように向きを変えた。
するとムスッとしたように頬を膨らませる理玖くんの表情が目に入り思わず笑ってしまう。


そんな私の顔を見て笑わないで、と恥ずかしそうに頬を赤く染める理玖くんがやっぱり可愛い。
私は理玖くんの大きな身体をぎゅっと抱き締める。


少しでも私の気持ちが伝わるように肌と肌に隙間がなくなるくらい密着させた。
体温が溶け合いすごく心地いい。


「2回目は横山くんとカフェスペースで話してたとこ見て嫉妬した」

「いつの間に見てたの」

「たまたま見ちゃった。陽葵ちゃんにとっては可愛い後輩だって分かってるけど、真剣そうな話をしてるのも先輩として信頼してるからって分かってるのに、ほんと大人気ない」


あの一瞬、私は確かに横山くんにドキッとしてしまったし、本当に見られているとは思わなかった。
だけど素直に自分の気持ちを吐き出す理玖くんに対して悪い気は全くしない。


「ほんと大人気ないね」

「⋯⋯⋯ごめん」

「大人気なくて、すごく可愛い」

「えっ?」


明らかに落ち込んだように語尾がどんどん小さくなっていく理玖くんに対し、私も素直に気持ちをぶつける。
理玖くんは以前言ってくれた。


私の全部を知って受け止めたいと。
だから私も隠すことなく自分の気持ちを伝えようと思う。


我慢したことで私は1度理玖くんと向き合うことから逃げてしまったため、もう同じことを繰り返したくない。
私を見つめる理玖くんの瞳は不安げに揺れていて、安心させるようにほほ笑みかける。


「理玖くんは私よりも年上でいつも私を引っ張っていってくれるよね。そんな理玖くんがこうやって嫉妬して甘えてくれるのすごく嬉しいよ」

「陽葵ちゃん⋯⋯」


理玖くんの額にちゅっと触れるだけの口付けを落とす。
すると理玖くんは私の身体をぎゅっと抱き締め、貪るように唇を奪った。


「ふっ⋯んっぁ⋯は⋯」

「んっ、ひまり、ちゃん⋯好きっ、大好き」


唾液が混ざり合いちゅぱちゅぱと卑猥な水音が耳を犯していく。
私を抱きしめる手は腰の湾曲を撫で、そのまま太ももを優しく愛撫していった。


「私が好きなのは理玖くんだよ。こうやって触れたいのも、キスしたいのも全部理玖くんだからだよ」

「うん⋯」

「だから安心して。理玖くん以外に気持ちがいくことなんてないから」

「うん」

「でももしそれでも嫉妬しちゃうことがこれからあったらその時はこうやって教えて?その度に私も理玖くんが好きだよって何度も伝えるから。理玖くんが私にずっと伝えてくれたみたいに、何度だって伝えるから」


理玖くんの頬に手を添えてそっと微笑む。
今度は私から彼の唇を奪うように重ね合わせた。


開いた隙間からするりと舌を滑り込ませ、ちゅぱつと理玖くんの舌に吸い付く。
肉厚なその舌と舌が絡み合う度にどんどん身体の熱が上がっていき、昂っていくのが分かった。 


それは理玖くんも同じのようで私の背中を手で支えたままそのままゆっくりとベッドに押し倒される。
布団に手を縫い付けられ、見下ろされるその瞳は先程までの不安は感じられなかった。                           
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