【R18/TL】ハイスペックな元彼は私を捉えて離さない

春野カノン

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成長と期待と少しの嫉妬(4)

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「陽葵ちゃんの言葉ってすごいね。それだけで俺の気持ち全部さらってく」

「言葉って魔法みたいだよね」

「ほんとだね。陽葵ちゃんの言葉が特別な魔法みたいだ」


首元にちゅっと唇を這わせ、そのまま触れながら鎖骨を通り私の膨らみに到着すると頂きをペロッと舐め取られる。
たっぷり唾液がまとった舌でちろちろと先端を転がされ甘さを含んだ声が漏れた。


じゅるじゅると音をさせながら乳首を転がされ、既にたっぷり愛撫されていたため私の秘部は準備万端だ。
早く理玖くんのモノが欲しくなった私は欲望のままテントを張ったように主張するソレに手を伸ばす。


一瞬身体をビクつかせた理玖くんだが、全体をさわさわと撫で、亀頭部分を爪先で弾いてあげると小さな声が漏れた。
ほんの一瞬の濡れた声だったにも関わらず、完全に私の理性を砕いていく。


「理玖くん。早く入れて?」

「う⋯そんな可愛い顔して言わないで。もっといっぱい触れたかったのに、そんな顔されたら我慢できなくなる」

「我慢しないでいいよ。理玖くんにたくさん触れて欲しい」

「そんなこと言って、俺遠慮しないよ?」


ギラついた瞳の奥で理玖くんがひた隠す獣のような荒っぽさが一瞬見えた気がした。
彼は唇をペロッと舐めるとぱんぱんに張った反り返る自分の肉棒にゴムを装着させる。


そのまま十分に潤った割れ目に亀頭を宛てがい、先端を濡らすとそのままぬぷぷっと押し拡げながらソレが入ってきた。
ざらざらとした膣壁を擦るように奥まで挿入され、ふーっと小さく息を吐く。


「陽葵ちゃんのナカほんと気持ちいい⋯」

「⋯⋯お腹の中が理玖くんのでいっぱいになってる」

「⋯煽ったのは陽葵ちゃんだからね。覚悟して?」


ニヤッと微笑んだ理玖くんは一気に腰を引くとそのまま子宮口に届くほど奥までその太くて長い肉棒を押し込んだ。
あまりの快感に視界がぱちぱちと明滅し意識が飛びそうになる。


どちゅどちゅと何度も奥を突かれ私はただその快感に浸りながら、だらしなく声を出すことしか出来ない。
私の腰をグッと掴み、容赦なく腰を打ち付ける理玖くんは雄々しくてとても色っぽく、浮き出る筋肉が視界に入るだけでキュンと膣を締め付けてしまう。


「あ、っぁ、ん、ぁーーーっぅ、ァンンッァ」

「奥をこうして突かれるの陽葵ちゃん好きだよね⋯っ」

「んっーーーぁぁっ、んっぅあーーっはぁっ」

「陽葵ちゃんの弱いとこをぐりぐりしてあげる度にナカがぎゅーって締まるんだよ。分かる?俺のを食いちぎろうとするくらい強く締め付けるんだ」

「そ、ん⋯⋯っぁ、わかん、なぁっ、いっ⋯ぁっんんっ」


私の弱い部分を的確に突き上げ、子宮が何度も収縮するのが自分でも分かり、呆気なくイカされそうになる。
ベッドに縫い付けた手を恋人繋ぎのように絡め、ばちゅばちゅと最奥に腰を激しく打ち付けた。


「俺の嫉妬も何もかも全部受け止めて⋯陽葵ちゃんっ」

「んっぁーーう、んっぜん、ぶーーうけ、とめるからっーーー」

「もっとたくさん、俺に溺れて」


私をイカせるために夢中に腰を打ち付ける理玖くんは、ただ快楽を与えるための容赦ないピストン運動を繰り返す。
繋がった結合部分からは白濁と泡立ちその動きの激しさを物語っていた。


「あぁ⋯イクッ、い、くーーイ、クっんんぁんん、ぁぁっあ⋯!」


絶頂を迎えると同時に理玖くんの張り詰めた亀頭の先端が子宮口に届き、つま先までピンッと力が入る。
達した直後のため膣を何度も締め付けてしまい、理玖くんが我慢するように眉をひそめ唇を噛み締めた。


その姿を見てしまうときゅんと子宮が疼き、再び膣の中に居座る竿を無意識のうちに締め上げる。
意識を他へ逃がすように理玖くんは私の腰に指を食い込ませた。


「ちょ⋯陽葵ちゃん、ほんとそんな締め付けないで⋯っ」

「む、り⋯っ⋯だって、気持ちよくて⋯」

「そんなこと言われると止まれなくなる」

「ん、っ?!ぁんーーーはぁっ、んぁぅ」


身体を横向きに転がされそのまま足を抱え込まれるとさっきの正常位よりも奥まで理玖くんの肉棒が届き、あまりの気持ちよさに目尻に涙が滲む。
それに気づいた理玖くんが優しくそっと指先でその雫を拭ってくれた。


何度も与えられる激しい快感はどんどん私の思考を奪い取っていき、何も考えられない。
今はただ何度も奥を打ち付け、中で更に硬さを増していくその熱くて凶暴なソレを受け止めることしか出来なかった───。


あれから何度もイカされ疲れ果て動けなくなった私の全身を綺麗に拭き取ってくれた理玖くんは満足そうに微笑んで私を見つめている。
あんなにしたのになんでそんな余裕そうに笑えるんだと、思わずツッコミを入れたくなった。


あまりにも絶倫すぎる理玖くんに私の身体がついていかない。
もう少し回数を減らしてもらおうと交渉しようかと思うくらいだ。


ベッドの中で理玖くんに腕枕されながら先程までの激しい情事の余韻に浸る。
私の髪を撫でながらむず痒くなるくらい甘い視線を注がれ、思わず頬が赤く染まった。


(思い出すだけでも恥ずかしい⋯⋯)


「さっきは陽葵ちゃんが泊まりがけで出張行くことに嫉妬しちゃったけど、実は嬉しい気持ちもあってね」

「嬉しい気持ち?」

「陽葵ちゃんの頑張りが認められ始めてるんだなって思ってさ。期待されてるってことじゃん?それが嬉しいって思う反面、俺が一緒に行きたかったなっていう嫉妬とわがままが混じって複雑な気持ちになる」

「ふふふっ嫉妬されるほど愛されてるってことかな⋯?」

「そういうこと。ほんとずっと閉じ込めておきたいくらい好き。誰の目にも晒したくないもん」

「それはちょっと重たいかな。外には出たいです」


理玖くんの言葉に冗談交じりに返すとお互いどちらからともなく笑い合う。
私たちは今昔とは違ってちゃんとお互いの気持ちを話せているはずだ。


あの時、素直に嫉妬や不安をぶつけられなかった私は1人で抱え切れなくなり理玖くんから逃げてしまった。
だけど今は違う。


理玖くんも素直に自分の感情をさらけ出してくれて、私もそれにちゃんと気持ちで返せているはずだ。
こうして気持ちを伝え合いながら少しずつ前に進んでいきたい。


昔はうまくいかなかったその部分を今度は間違えないようにしたい。
私は理玖くんの胸に頬を寄せ心音を聞きながらゆっくりと目を閉じた。
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