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第三章 メイドの恋
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フィナに抱きしめられたアルバは、目を見開いて驚いていた。
「どうか私を、好きに使ってください」
けれどフィナの口から「使う」という言葉が出た途端、アルバは彼女の肩を掴んでゆっくりと離す。彼女の手が気持ちいいと話した時に言った「使う」とはまた別の意味だったからだ。
「ええとね、フィナ……俺は大丈夫だよ」
「本当にそうでしょうか」
「心配してくれてありがとう。でも、フィナは恋人ができたらとても後悔するんじゃないかな。だから、そんなことは言わないで欲しい」
「私に恋人はできません。そのような感情を抱く相手すら、できないと思います。なので後悔するようなことにはなりません」
「きっとできるよ。ううん、できて欲しいな」
「……難しい、です」
「フィナでも難しいことってあるんだね」
「……アルバ様」
その声にはフィナらしくない批難の色が混ざっていた。媚薬草のせいで思考がまとまっていないのかもしれない。能面のように隙がない表情も、今は普通の人のように緩んでいた。
「ごめん、でもフィナには幸せになって欲しいから」
「幸せと言われても、よく分かりません。求めたこともありません」
彼女の人生は生きることで精一杯だった。簡単に崩れてしまう幸福を求めるよりも、苦しくても生きるのに問題がない方を選んできた。喜びに価値はない。幸福にも、価値がない。それらはその時だけの感情なのだ。そしてそれらを失うことの方が、苦しくてたまらない。だからひたすら家事をした。そうして進んだ先に、メイドの仕事だけを忠実にこなす人間が生まれたのだ。
「フィナは俺のことをいつも幸せにしてくれるよ」
それなのに、きみは幸せが分からないんだね。
「今、この瞬間も──」
「アルバ様、あの」
「──本当に、きみを好きに使っていいの?」
穏やかな口調をしていたから、フィナはすぐに気づかなかった。
アルバは今、怒っている。何に怒っているのかは分からない。それは彼女にとって、とても恐ろしいことだった。フィナは幼い子どもが、母親が何に怒っているのか分からず泣き出しそうになるような表情でアルバを見つめる。
「きみが恥ずかしくてたまらないことをたくさんするよ」
アルバは離したはずの体を再び引き寄せ、フィナの後ろから太ももを掴む。両手を使い、ネグリジェ越しに太ももの内側に触れる。昨晩とは違い、動きは性急だった。
「きみが嫌だと拒む声を出せないのを利用するよ」
それでもいいの、と聞かれてフィナは首を横に振ることができなかった。ただ表情を真っ赤にして、受け入れるように目を瞑ってしまう。どうしていいのか分からなかった。自分からそうしてもいいと言ったはずなのに、こんな風に怒って触られると心臓の奥がズキズキと痛む。
なのにフィナの体は熱いままだった。ショーツに覆われた箇所は、蜜のようにねっとりとした汁が滲んでいる。
アルバの手は彼女のショーツを剥ぎ取り、蜜汁で汚れてしまった肉の割れ目に触れると、指先でかき混ぜるように撫でていく。
「……っ」
くちゅくちゅと卑猥な音が響き、フィナは思わず腰を跳ね上げた。するとお尻の間に棒状の硬いものが触れてしまう。
「フィナ」
「あ……」
フィナの唇から思わず声が漏れる。
「こんな状態で、ずっと俺のそばにいたの?」
「申し訳、ございませ……っ」
「謝ってもらいたいわけじゃないんだ。そうじゃなくて、気づいてあげられなかったらまたフィナが眠れなかったかもしれないから」
「いいえ、昨日ほどではありませんから……」
「そうかな?」
「──っン!」
「まだ触ったばかりなのに、すごく濡れてる。股の間にある、フィナの尖っているところも硬くて……たくさん触れるとどんどん溢れてくるよ」
アルバの指が容赦なくフィナの股間を弄る。小さな肉の突起を摘まむように触れ、もう一方の手では蜜路に続く小さな穴を擦り始めた。
「それほど強く触ってもいないのに」
股の間を刺激されたフィナは体がガクガクと揺れる。指から逃れようとつい、腰を退いてしまうも、アルバの屹立を擦るだけに終わってしまう。当然、逃げられるはずはなかった。
「こ、これでは……アルバ様が気持ちよくなっていません」
「気持ちいいよ?」
「ですが、私の体を触っても……アルバ様が……んっ」
話をしている最中だというのに、アルバはフィナの肉の芽をきゅうっと摘まむ。そのせいでフィナの言葉が途切れる。
このままではだめだ。
自分から何かしなければ、アルバはフィナの性欲だけを発散させるだろう。フィナは分かっているのに、自分から動けなかった。何をすればいいのか、その分野の知識は乏しいからだ。唯一分かっている方法は、アルバの屹立をフィナの体に埋め込むことである。そうすれば確実に快楽を得てもらえる。しかし問題は、お尻に触れているものはどう考えてもフィナが受け入れるには大きすぎることだ。フィナ自身は痛みを我慢できるが、アルバの方は無理に入れようとすれば苦しむのではないだろうか。
そんな不安があったので、唯一知っている方法を使うこともできず、されるがままになってしまう。
「俺はちゃんと気持ちよくなってるよ」
「こ、こんなのはだめです。もっと……アルバ様が気持ちよくなる方法を……──っ!」
蜜路へと続く小さな穴がビクビクと収縮する。フィナの意思に反して、そこはアルバから受ける快楽を悦んでいた。もっと欲しいとねだるように指に張り付き、とろとろと汁が溢れていく。泣きそうなほど感じたフィナはアルバの手が止まって安心する。
「俺を気持ちよくしたいなら、フィナが動いてみる?」
「……どのように動けばいいのですか」
「俺の指に向かって股を擦りつければいいんだよ」
「それでアルバ様は気持ちよくなるのですか」
「うん。フィナのここは柔らかいし、温かいから。擦ってくれると気持ちいいよ」
「……そうなの……ですね……?」
果たして、本当にそうなのだろうか。
だが、疑ったところで他にできることもない。ようやくフィナの方で何かすることを許されたのだ。アルバの言葉を信じて、フィナはぎこちない動作で腰を前後に動かす。
「こ、これで……っ、あ、あっています……か? んっうう」
「ううん。ええとね、フィナのこの尖ったところで俺の指を擦るように……」
「は、はい……ン……っ、ふぁ」
股の間にある肉の尖りをアルバの指に当てながら、フィナは再び腰を揺らす。けれどそれは、先ほどの動きよりも辛いものだった。アルバに言われた箇所はじんじんと熱を孕み、充血したような状態になっていく。愛液が溢れているのも相まって、ぬるぬると触れている箇所が滑る。そうしていると、フィナは自分の汚れをアルバに押しつけているような気分になって落ち着かなかった。今日こそすべてが終わったら、手を清潔な水と布巾で拭わなければ……。
そう思うのに、フィナの腰は再びピクピクと痙攣する。
「……あ」
「フィナ、気持ちよくなっちゃった?」
「も……申し訳、ございません……」
アルバを気持ちよくしたい。それなのに、フィナの方が先に参ってしまう。
「ま、まだ……でき、できます……」
気持ちよくなってしまった余韻も冷めないうちに、フィナは再び腰を動かす。
そのせいで、アルバの手のひらはフィナの蜜液でどろどろに濡れている。けれどアルバは指先一つ動かさず、彼女の腰使いが艶めかしいものになっていくのを見守った。
「どうか私を、好きに使ってください」
けれどフィナの口から「使う」という言葉が出た途端、アルバは彼女の肩を掴んでゆっくりと離す。彼女の手が気持ちいいと話した時に言った「使う」とはまた別の意味だったからだ。
「ええとね、フィナ……俺は大丈夫だよ」
「本当にそうでしょうか」
「心配してくれてありがとう。でも、フィナは恋人ができたらとても後悔するんじゃないかな。だから、そんなことは言わないで欲しい」
「私に恋人はできません。そのような感情を抱く相手すら、できないと思います。なので後悔するようなことにはなりません」
「きっとできるよ。ううん、できて欲しいな」
「……難しい、です」
「フィナでも難しいことってあるんだね」
「……アルバ様」
その声にはフィナらしくない批難の色が混ざっていた。媚薬草のせいで思考がまとまっていないのかもしれない。能面のように隙がない表情も、今は普通の人のように緩んでいた。
「ごめん、でもフィナには幸せになって欲しいから」
「幸せと言われても、よく分かりません。求めたこともありません」
彼女の人生は生きることで精一杯だった。簡単に崩れてしまう幸福を求めるよりも、苦しくても生きるのに問題がない方を選んできた。喜びに価値はない。幸福にも、価値がない。それらはその時だけの感情なのだ。そしてそれらを失うことの方が、苦しくてたまらない。だからひたすら家事をした。そうして進んだ先に、メイドの仕事だけを忠実にこなす人間が生まれたのだ。
「フィナは俺のことをいつも幸せにしてくれるよ」
それなのに、きみは幸せが分からないんだね。
「今、この瞬間も──」
「アルバ様、あの」
「──本当に、きみを好きに使っていいの?」
穏やかな口調をしていたから、フィナはすぐに気づかなかった。
アルバは今、怒っている。何に怒っているのかは分からない。それは彼女にとって、とても恐ろしいことだった。フィナは幼い子どもが、母親が何に怒っているのか分からず泣き出しそうになるような表情でアルバを見つめる。
「きみが恥ずかしくてたまらないことをたくさんするよ」
アルバは離したはずの体を再び引き寄せ、フィナの後ろから太ももを掴む。両手を使い、ネグリジェ越しに太ももの内側に触れる。昨晩とは違い、動きは性急だった。
「きみが嫌だと拒む声を出せないのを利用するよ」
それでもいいの、と聞かれてフィナは首を横に振ることができなかった。ただ表情を真っ赤にして、受け入れるように目を瞑ってしまう。どうしていいのか分からなかった。自分からそうしてもいいと言ったはずなのに、こんな風に怒って触られると心臓の奥がズキズキと痛む。
なのにフィナの体は熱いままだった。ショーツに覆われた箇所は、蜜のようにねっとりとした汁が滲んでいる。
アルバの手は彼女のショーツを剥ぎ取り、蜜汁で汚れてしまった肉の割れ目に触れると、指先でかき混ぜるように撫でていく。
「……っ」
くちゅくちゅと卑猥な音が響き、フィナは思わず腰を跳ね上げた。するとお尻の間に棒状の硬いものが触れてしまう。
「フィナ」
「あ……」
フィナの唇から思わず声が漏れる。
「こんな状態で、ずっと俺のそばにいたの?」
「申し訳、ございませ……っ」
「謝ってもらいたいわけじゃないんだ。そうじゃなくて、気づいてあげられなかったらまたフィナが眠れなかったかもしれないから」
「いいえ、昨日ほどではありませんから……」
「そうかな?」
「──っン!」
「まだ触ったばかりなのに、すごく濡れてる。股の間にある、フィナの尖っているところも硬くて……たくさん触れるとどんどん溢れてくるよ」
アルバの指が容赦なくフィナの股間を弄る。小さな肉の突起を摘まむように触れ、もう一方の手では蜜路に続く小さな穴を擦り始めた。
「それほど強く触ってもいないのに」
股の間を刺激されたフィナは体がガクガクと揺れる。指から逃れようとつい、腰を退いてしまうも、アルバの屹立を擦るだけに終わってしまう。当然、逃げられるはずはなかった。
「こ、これでは……アルバ様が気持ちよくなっていません」
「気持ちいいよ?」
「ですが、私の体を触っても……アルバ様が……んっ」
話をしている最中だというのに、アルバはフィナの肉の芽をきゅうっと摘まむ。そのせいでフィナの言葉が途切れる。
このままではだめだ。
自分から何かしなければ、アルバはフィナの性欲だけを発散させるだろう。フィナは分かっているのに、自分から動けなかった。何をすればいいのか、その分野の知識は乏しいからだ。唯一分かっている方法は、アルバの屹立をフィナの体に埋め込むことである。そうすれば確実に快楽を得てもらえる。しかし問題は、お尻に触れているものはどう考えてもフィナが受け入れるには大きすぎることだ。フィナ自身は痛みを我慢できるが、アルバの方は無理に入れようとすれば苦しむのではないだろうか。
そんな不安があったので、唯一知っている方法を使うこともできず、されるがままになってしまう。
「俺はちゃんと気持ちよくなってるよ」
「こ、こんなのはだめです。もっと……アルバ様が気持ちよくなる方法を……──っ!」
蜜路へと続く小さな穴がビクビクと収縮する。フィナの意思に反して、そこはアルバから受ける快楽を悦んでいた。もっと欲しいとねだるように指に張り付き、とろとろと汁が溢れていく。泣きそうなほど感じたフィナはアルバの手が止まって安心する。
「俺を気持ちよくしたいなら、フィナが動いてみる?」
「……どのように動けばいいのですか」
「俺の指に向かって股を擦りつければいいんだよ」
「それでアルバ様は気持ちよくなるのですか」
「うん。フィナのここは柔らかいし、温かいから。擦ってくれると気持ちいいよ」
「……そうなの……ですね……?」
果たして、本当にそうなのだろうか。
だが、疑ったところで他にできることもない。ようやくフィナの方で何かすることを許されたのだ。アルバの言葉を信じて、フィナはぎこちない動作で腰を前後に動かす。
「こ、これで……っ、あ、あっています……か? んっうう」
「ううん。ええとね、フィナのこの尖ったところで俺の指を擦るように……」
「は、はい……ン……っ、ふぁ」
股の間にある肉の尖りをアルバの指に当てながら、フィナは再び腰を揺らす。けれどそれは、先ほどの動きよりも辛いものだった。アルバに言われた箇所はじんじんと熱を孕み、充血したような状態になっていく。愛液が溢れているのも相まって、ぬるぬると触れている箇所が滑る。そうしていると、フィナは自分の汚れをアルバに押しつけているような気分になって落ち着かなかった。今日こそすべてが終わったら、手を清潔な水と布巾で拭わなければ……。
そう思うのに、フィナの腰は再びピクピクと痙攣する。
「……あ」
「フィナ、気持ちよくなっちゃった?」
「も……申し訳、ございません……」
アルバを気持ちよくしたい。それなのに、フィナの方が先に参ってしまう。
「ま、まだ……でき、できます……」
気持ちよくなってしまった余韻も冷めないうちに、フィナは再び腰を動かす。
そのせいで、アルバの手のひらはフィナの蜜液でどろどろに濡れている。けれどアルバは指先一つ動かさず、彼女の腰使いが艶めかしいものになっていくのを見守った。
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