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19.5話
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「姉ちゃんの住んでる場所に着いた!」遡ること1週間前『久し振りに姉ちゃんの家に行くの!』『妙って本当お姉さん好きだよね…』『当たり前でしょ!喧嘩なんてしたことないし…』『それは妙とお姉さんは7つ違いでしょ…お姉さんが勝つこと見え見え』『姉ちゃん!』(シスコンめ…)『じゃあ…これ以上自慢聞くと面倒になる!』『そっか…じゃあね』「フフフ…親の反対を押切り!姉ちゃんにアポなし訪問開始!でも中学以来だからなぁ…あれから変わってるし誰かに…」「蛍ちゃんがデートに誘ってくれるなんて…」「そんなの…奏太君と一緒に居たいから…ねぇ…あの子上京してきたのかな?」「こっちに向かって来てるよ?」「あの!」(うわぁ~!美男美女!しかも彼女さん超美人!)「どうしたのかな?」「実は姉に会いたくてここに来たんです!」「お姉さんに会いに来たんだ!」「お姉さんかぁ~!私もお姉ちゃんがいて…」「そうなんですか~!」「君の若そうだけど?」「私は今年19歳です!」「私は22!お姉さんいくつ?」(私ら位か…) 「25歳です!」「嘘!私のお姉ちゃんも25歳なの!」「同い年ですか~!お姉さんもかなりの美女…」「うーん…顔は良いけど中身が…」「ハクシュン!」「ビックリしたぁ…どうしたの?」「噂されてる気が…」「気のせいじゃない?ってそれより練習!」(絶対噂してる…蛍?)「ちょっと沙弓!」「ごめんごめん!」「中身が…ですか?」「そう!時間にはルーズだし言ったら逆ギレ…」「じゃあ…しっかり…」「全然!お姉ちゃんを反面教師として私がしっかりとね!」「なるほど!私も実家にほとんど帰ってこないんですけど昔は時間にうるさくなかったんですけどものすごくうるさくなりました…」「友達が時間にルーズだね…」「2人共!」「何?奏太君?」「どうしたんですか?」「蛍ちゃん…えっと…名前聞いてなかったから誰か…」「妙です」「…妙ちゃん!君達のお姉さん実は顔見知り何じゃないかな?」『えっ?』「姉と蛍さんのお姉さんはまさか…」「いやいや!ここ人口多いんだよ?確率低いよ?」「蛍ちゃんお姉さんの大学どこ?」「N大だよ」「妙ちゃんは?」「私の姉もN大です…」「やっぱり…」『やっぱり?』「奏太君さっきから意味が分からないんだけど…」「蛍ちゃん、妙ちゃん…お姉さん達に同時に電話してみて!」「電話…ですか?」「わ…分かった!」♪~「電話だ!」「こっちも電話…」「えっ?蛍!?」「妙からだ!」ピッ!『もしもし?』「蛍いきなりどうした?」『えっ?今何してるかな…って!』「今は夏希と一緒にいるけど…」「珍しい…父さんと母さん元気?」『元気だよ!もう…親父も体がヤバいって言ってるし!「いや…元々ヤバいじゃん!」「まぁーね!」『お袋ももう…あはは~!』「妙!?」『プッ!』「蛍何で笑って…?何か見覚えある声がするんだけど…」『えっ?知り合い?』「知り合いって言うか…」『もしかして上京してからの友達?』「それしかないでしょ!?」『姉貴…夏希さんも電話してるんでしょ?』「うん、夏希誰と電話してるんだろう…」『友達か家族じゃない?』「だね!」『蛍ちゃん!た…』ブチッ!ツーツー!「ええっ!?」「妙!」『どうしたの?』「ううん…気のせいかな知り合いの声がしたの『妙ちゃん』って」『そう…なの…あれ?電波悪いみたい…後で掛け直すね!』「切られた…」「でも何で同時…って!」『まさか!?』「あはは~!妙はいるわけないし!」「蛍と妙ちゃんが会う確率低いし…それに蛍は奏太君といた…」「まぁ…後にしよう!」「そうだね」スタスタ…「ジュースどうぞ!」「ありがとう!」「すいません!私が行けば良かったんですけど…」「大丈夫だよ!よいしょ…」「妙ちゃんって誰につけてもらったの?」「姉につけてもらいました」「お姉ちゃんかぁ~!」「私が幼稚園の時に姉に聞かされました…」『妙ちゃんの名前ってお父さんとお母さんがつけたの?』『違うよ!私がつけたの』『お姉ちゃんが?』『そう…まぁ…私のように変につけられて欲しくなかったから!』『お姉ちゃんの名前変じゃないよ!』『理由が変なの…私12月生まれなのにおじいちゃんに「夏希」ってつけられた!せめて雪か冬ってつけられたかった!だから妹のあんたには普通の名前に…』「って…当時何言ってるか分からなかったんですけど…」「お姉さんの必死さが…」「お姉さんって性格熱かったりする?」「まぁ…熱いですけどどちらかと言えば涙もろいです!」『何か私には泣くようなシーン無かった…』『グスン…マルティーヌ~!』『ええっ!?』「あはは…」「蛍さんのお姉さんってどんな人なんですか?」「顔は美人だよね?」「そう!見た目は私がさっぱり系、姉貴がふわふわ系!ただ中身がズボラ!」「蛍さんお姉さんがズボラ…イメージがない」「ヤバいよ~!姉貴は!」「そんなにですか!?」「今度生で会わせるよ~!」「じゃあ!私も姉に!」「結構相性合ったりして~!」「どうでしょう…意外に顔見知りだったりして!」「あの2人共…そろそろ…」「あっ!そうだね!妙ちゃんはこのあとどうするの?」「ホテルに泊まろうかな…」「待ってよ~!沙弓!」「いや…蛍がここにいる!」「そんな確信…えっ!?」「姉貴!」「姉ちゃん!」「あれ?何で妙がいるの?」「それは姉ちゃんに会いに来たから!」「そう…」「姉貴よくここが分かったね!」「それは電話で妙ちゃんって言ってたのが聞こえたからよ!」「いや…理由になってない」「やっぱり…まさか知り合いだった」「奏太君まさか姉貴と夏希さんが知り合いってどこら辺で分かったの?」「うーん…お姉さん達が同い年の同じ学校って言ってたところで『?』になった」「でも私達が知り合いとは分からないじゃん…」「だから電話を2人にさせたんです!そこで確信しました!知り合いってことが…」「奏太君凄いね…」「本当です…」「妙!私の家に来るでしょ?」「えっ!?泊まっていいの?」「いや…その気でいたでしょ?」「姉ちゃんありがとう…」「蛍ちゃん、奏太君今日は妹と一緒にいてくれてありがとう」「本当にありがとうございました!」「こちらこそ!デートはあれになったけど楽しかったよね?」「うん!是非!そうだ…」ゴソゴソ…「はい」「ありがとうございます!『蛍Yukawa?』」「蛍店今度だっけ?」「そうそう!まぁ…趣味はしばらくお休みだね」「家族と食べに来ますね!」「うん!是非!」「ありがとうございました」カランコロン…「じゃあね夏希妙ちゃん!」「バイバイ!」「さようなら!」「…」「姉ちゃんやっぱり勝手に来たこと…」「怒ってない!むしろ嬉しい!」「姉ちゃん…」「わざわざありがとう」「じゃあ!いつまで泊まって…」「母さんに言ったら『明日には帰って来い』ってさ」「…」一方沙弓は「姉貴じゃあまた連絡するわ」「ちょっと付き合って…」「今日はデートだったけど予定狂ったから朝まで2人っきりにさせて」「お願い!」「嫌だ!」「まぁまぁ…蛍ちゃん沙弓さんと近くなったとはいえ一緒にいる時間少ないから…」「奏太君~!」「お人好しだなぁ…いいよ!ただし!姉貴よろしく!」「私のお金が…」「当然でしょ!?」
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