パーティー!

マッシュルームきのこ

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サイドストーリー(阿木四美編)

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「阿木!」「何?」「今度牧野さんの誕生日パーティーの会費…」「あぁ~!あれね!あれがどうしたの?」「会費新人関係なしに14万…」「えっ?新人にも14万!?それって会費回収したの高下さんだよね…」「うん…」「私さ…高下さん会費自分に使ってると思うんだよね!」「確かにそんな感じの人だけどまさか…」「ちょっと確認してくる!」「えっ?待って阿木…足速っ!」「ねぇ…これって言った方がいいよね?」「うーん…忘れてそう」「アホか!あの高下さんだぞ!絶対返ってこないに決まってる!」(何か話してる…高下さんのことだなぁ…)「どうしたの?」「あっ!阿木さん!」「実はですね…」『牧野さんの誕生日パーティーの会費返して下さい!』『もう使ってしもうたからないで』「…としかも『牧野さんの誕生日パーティーで使ったやん!』って…」「…分かった!任せて!」「阿木さん…大丈夫ですか?」「大丈夫だよ!必ず返してもらおう?君達このまま思い通りにされると困るでしょ?」「阿木さん…」「阿木さん気をつけて下さい…」「よろしく…お願いします!」「うん!」スタスタ…「元気お調子者キャラだけどやる時にはやる人だから…」「うん!私阿木さんが男性だったら好きになってたよ…」「阿木さん超怖い彼氏いるじゃん」『知ってるよ!』「あぁ…見失った!あなた達阿木見なかった?」「さっきあっちに歩いてましたよ?」「ありがとう!あのバカ…」「さてと愛する彼氏の所に帰ろっかな!」 「阿木!」「まーちゃん!」「高下さんの所に…」「行かないよ!今はね…」「今は?」「じゃあね!まーちゃん!」スタスタ「…」ガチャ…「ただいま…」「四美…今何時だと思ってる!」「えっと…すいません…」(怖いよ…)「何があったか心配するだろうが!」「うん…ごめん!」「別に泣くことないだろう…」「あはは~!泣いてないよ?」「何で遅くなった?」「後輩のお悩み相談!実はね高下さんが牧野さんの誕生日パーティーがあったじゃん!」「そんなことあったなぁ…で?」「高下さんみんな…私含めて会費を回収したんだけど高下さんが使っちゃったんだよ…」「うわぁ…噂通りの人だったんだ」「正直許せなくて…使ったこともだけど14万って…」「そうだなぁ…」「?」チュッ!「!?」「柑橘類の味…」「もうちょっと!」「じゃあこれで…」ギュッ…「四美好き…って寝てるし!」「全力…守る…よ」翌日「阿木おはよう…結構可愛らしい髪型してるね」「でしょ~?彼氏がしてくれたの!」「あれ?阿木と市島!」「本当だ…おはよう!」『おはようございます!牧野さん、矢野さん!』「おはよう!」「阿木…その髪型めちゃくちゃ可愛いじゃん!」「本当ですか!?ありがとうございます!」「そうだ!矢野あれはダメかな?」「あれって?」「ゴニョゴニョ…」「良いと思うよ!けど阿木が喜ぶかどうかが問題だけど…」「はい!」「これは『ヨハネ&ヨハン』ありがとうございます!」「これね…特注!」「これ高いんじゃ…」「全然!だってこれ2人で作ったんだから!」「そうそう!アイディアは牧野!それを私が作った!」「良かったね阿…って泣いてるし!」「あ…うわぁーん!」「ええっ!?嫌なの!?」「いや…絶対違う」「牧野さん…違うんです…嬉し泣きですよ!」「何だ~!良かった!頑張って」「今度コラボよろしく!」「もちろん!」「そろそろ行かないとじゃあね!」スタスタ…「ぐすん…まーちゃん…私決めた!」「何を…ってまた!」「今日高下さんとイベント一緒でしょ?悪事をばらす!」「ええっ!?って待ってよ!」イベント「今日は高下さんにゲストで来てもらってます!」「よろしくな!」「よろしくお願いします!」(阿木の笑顔が怖い…)「そんな事より高下さん」「なんやな」「この間の牧野さんの誕生日パーティやったじゃないですか?」「やったな」「ヘリコプター、クルーズとかプレゼントするって言ってましたよね?そのお金私含めた後輩から回収したと思うんですけどあれ牧野さんの為に使われてないですよね?」「はぁ?何言ってるんやお前」「あのお金どうしたんですか?まさかご自分に使ったんですか?ちょろまかしたですか?」ざわざわ…「ちょっと阿木…」(黙り混んでる…ハッキリと使ってないって言えないんだ…)「まーちゃん…この場から離れて…」「何言って…」「良いから離れて!皆さん!勝手ながら中止にさせて下さい!後でお金は返しますから…!イタタ…」キャア!「阿木!」「まつり!私は構わない…後輩達が無事…」「来い!」「阿木!お客さんがいない…」バタン!「お前ふざけんなやコラ!」「ふざけてまへん!」「ふざけとるやろうが!俺がお金をちょろまかす!?ええ加減な事言うてんちゃうぞ!」「いや現に返してまへんよね!みんな不審に思ってるから!」「それやとしてもそれをイベントで言うことちゃうやろうが!ほんまええ加減にしとけよ!?」「じゃあ取り敢えずお金返して下さいよ!!」「黙れこのクソが!!」「えっ…」ガッ!「イタタ…何す…グハッ!」バシン!(助け…体が動かない…誰か…)「二度と目の前に現れるな!」バタン…「阿木遅いなぁ…探そう!」ざわざわ…「何があったの…」「…さんが気を失って…」「ええっ!?まさか…」(嫌な予感しかない…)「ねぇ…どうしたの?」「市島さん!阿木さんが…」「…嘘でしょ!阿木!阿木!」ピーポーピーポー「…き!」「…み!」「…阿木!」「…四美!」「…イテテ!目が」「四美…何があったんだよ…」「いやぁ~!多分脂っこい物とかアルコール飲み過ぎたんだと思う…」「…高下さんでしょ?殴られたんでしょ?」「まーちゃんあはは…」ギュッ「…四美!頼む正直話してくれ!」「分かった…正直言うよ!あの後私は高下さんを問い詰めた…物を投げられて目を負傷…そして馬乗りにされて体が…動かなくなった…そしてそこから記憶がない…多分気を失ったんだと思う…」「それ立派な犯罪だぞ!?」「うん…けど私にも原因…」「阿木に原因なんかない!全部高下さんが悪いのに…」「…まーちゃん!」「じゃあ…これ…事務所に報告してくれる?」「分かった!」「あと…やり過ぎかもしれないけどあっち系も…」「了解!」「よろしく…イテテ!」その後私は退院した。「いやぁ~!体の痛みは治ったけど目が…」「不便そうだね…」「そうでもないよ?カ○シ先生みたいでカッコいいし?」「いや…顔はいい顔だから…そう言えば彼氏君心配してたんじゃ…」「うん!めちゃくちゃ怒れた…『人の為に自分を犠牲にするな』って!」「心配してくれたんだ…」「私が止めなかったばかりに…」「大丈夫だよ!武本のせいじゃない…」「自分を責めないで!」「あっ…阿木!」「武本さん!ちょっとどうしたんですか!?」「ごめん…ホンマごめんなさい!」「顔上げて下さい…って阿木!?」「本当…何だと思ってるんですか!?」「許さないと思ってる…責任は取る!」「じゃあ遠慮なく」「ちょっ…阿木!」「…手出したら私がなるので!」「阿木…」「だって!阿木は武本を責めたりしないよ?」「牧野さん…」「武本は短気な性格だし!」「…矢野さんそれ慰めてます?けどありがとう…」「武本さんを責めることがあったら守ることを約束します!牧野さんどうですか?」「うん!阿木の意見に賛成!」「私も武本は事件に全く関係ないしね!」「ありがとう…ございます!じゃあ…仕事に間に合わないので失礼します」「私達も!」『はい!』(私の出番なくない?)「まーちゃん!張り切って行こう!」「お…おー!相変わらず元気だなぁ…」「えへへ!」「阿木さん目大丈夫ですか!?」「大丈夫!大丈夫!」「無理しないで下さいね?」「心配ありがとう!後輩に愛されてるなぁ…」「阿木自分で言うなよ~!」「あはは!まーちゃんよりは愛されてるよ!」「いやいや!ナイナイ!」「えー!」ガサガサ…「?」(何?今の…)「阿木どうしたの?」「ううん…何でもない!」スタスタ…「うーん!今日も頑張った!」♪~「えっ…」「どうしたの?」「まーちゃん…携帯使っていい?」「別に…はい」「ありがとう!」ピッ!「もし…」『お前おもんないから辞めちまえ!』「…すいません…高下さんの気持ち考えずに言ってしまいました」(高下さん?電話の相手…えっ!?)「以後気をつけます…本当すいませんでした」『謝れば済むって問題やない!後で1人で来い!』「分かりました…」ブチッ!ピッ!「…まーちゃん」「高下さんから来いって…」「大丈夫…うん平気!あのねまーちゃん…」「何?」「牧野さん、矢野さん、武本さん、他の後輩、被害にあった人達呼べるだけ呼んで…」「わ…分かった!」「素通り装って…一斉送信っと!」ピッ!コンコン…ガチャ「失礼します…」ガン!「遅い!」「すいません…」「さっきも言ったよな謝れば済むって問題やないって…」「ぐっ…」「何や反抗的な目は!?」(この人に何言ってもダメだ…)「…武本さんがどんな気持ちで謝ってるかあんたに分からないでしょね!まぁ…人の金をとんずらしてる人間だからね!」「反省してないやろう!」(またやられる…)バン!「高下やめろ!」「えっ…」「阿木!」「まーちゃん!」「大丈夫!?」「う…うん!」「高下…ダメだよ!何で悪いことを悪いと思わないの!?」「ち…違うんや武本!」「何が違うんや!あんたのしたことは最低な行為!」グイッ!「あんたが後輩達…そして牧野さんに何しでかしたか!謝れ!!!!!!!」「武本さん…」「はぁはぁ…みんな…本当にごめんなさい!私にも責任あるから…」「武本さんは怒ると怖いけどいつも優しく接してくれるじゃないですか!」「そうですよ!僕は武本さんを信頼してます!」「私も武本さんの性格好きですし!」「ありがとう…」ポン…「武本って信頼されてるね!」「そう…ですか?」「そうそう!」「キャーア!!!!」「まーちゃん!」「うわぁ~!」ドンッ!「イテテ…」「あ…の!私思った以上に重いですから!」「…助ける気にもならない」「そうだね…」「えっ?牧野さん矢野さん?それ…」ペコリ…「武本…」「は…はい!」「ゴニョゴニョ…」「…はい…もちろん覚悟の上です…」「私達武本と社長の所に行ってくる」「えっ…分かりました」パタン…「お前…チクったな?」グイッ!「阿木!」『阿木さん!』「また暴行ですか?武本さんの言葉響かへんかったんですか?」「何やて!?先輩にまた歯向かうつもりか!?」「歯向かうつもりって言うかお話にならへん…ただそれだけです!」「ちょっと待ってやなぁ…お前ら?」『…』「市島お前あいつを止めてくれや!」「…無理ですよ?正直に言います…脳みそ取り換える…いや人生最初ッからやり直してこい!そしたら相手しますよ?」「お前まで!?」「何ですか?顔見たくないんで」「何やと!?」「阿木を殴ったこと許しませんから」パタン…その後高下さん…いや高下は事務所をクビになった。武本さんにも事務所は問いただしたがみんなが牧野さん、矢野さんによって少しだけだけど収まった。「ふぅ…安心だね~!」「そう言えばまーちゃん遅かったよね?何で遅かったの?」「それは…」♪~「電話だ…もしもし?えっ?本当ですか!?まーちゃんまーちゃん!武本さんがお詫びに旅行連れていってくれるって!」「えっ!?武本さんありがとうございます!」『悪いことしたし…ダメ元なんだけど他の子達も誘ってくれたら…』「オッケーしてくれると思いますよ?ちなみに合宿じゃないですよね?」『違うわ!そんなわけないでしょ!?』「やっぱり武本さんはいつものじゃないと!」『あはは!じゃあその日の予定空けておいてね!』「楽しく簡単にですけどパンフレット作っておきますね!」『ありがとう!じゃあ…』「…やったー!」「武本さん流石~!」「フフン…まーちゃん喜んでるね~!」「うるさいっ!」
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