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欲しがりなヴァージン(梢SIDE)
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ランニングイベントのあった次の週末、私は晴香たんの一人暮らしする部屋へ遊びに来ていた。
無視したって構わない事であるにも関わらず、私がシャワーブースにて「直接犯して」なんて頼んだ事をちゃんと覚えてくれてるんだから、律儀な娘だと思う。
若いのに稼いでるんだな~とわかるような、ゆとりの間取り。
いわゆるファミリータイプのマンションだよね?これ。
私自身は暮らしそのものが身軽だから、住む部屋のこだわりなんて何もないんだけど、そりゃやっぱり広いお部屋は贅沢感があっていい。
今日は駅で待ち合わせして、それから途中のコンビニへ二人で立ち寄り、ペットボトルのジュースやお菓子なんかを買い込んである。
これなら晴香たんの手を煩わす事もないだろう。
リビングと思しきスペースに通されて、でもちょっと不思議な感じのする一角で私たちは座って話しをしていた。
ふかふかした灰色のラグが敷いてあるから、直接床に座っても全然身体は痛くならない。
「ねえ、なんでここだけ壁もカーテンも真っ黒なの?」
疑問をそのままぶつけてみる。
「あ、ここ自撮り用スペースなんです」
「…へー」
よく見ると確かに壁にはカメラ用の三脚が立てかけられていたりするし、何か練習などで自撮りする事もあるんだろうな、と私は勝手に納得している。
「晴香たんもしかして…」
私は画像をアップする方式のSNSの名前を挙げ、その利用について聞いてみた。
「それはやってません」という答えが返ってくる。
…なーんだ、やってるなら是非フォローしたかったんだけどな。
私たちはそれぞれ脚を崩して床に座っているんだけど、今日の晴香たんのお洋服は、淡いピンク色のワンピース、それも二の腕が隠れるような袖の長さなんだけど、袖だけが透けてる素材になっていて、実に可憐だ。
冴子ちゃんも晴香たんの事を魔法少女っぽく見えると言ってたけど、今日の服装なんて正にそんな感じ。
…私自身はもう、晴香たんの魔法にかかってしまったうちの一人かもしれないな、なんて呑気に考えたりしていた。
「…でも、それならここでどんな写真撮ってるの?」
「…それは」
あれ、聞いたらまずい内容だったかな?
私は答えを急ぐでもなく、炭酸水のボトルに口を付けた。
「お話はしますけど、その前に…あの方と冴子さんが少しギクシャクしている時期があった事は、記憶にありませんか」
「え?……あー、言われてみれば程度だけど、あったかな?」
そう言えばある時期ちょっと冴子ちゃんが浮かない顔をしているなーと思われる事はあったような気がする。
しかもその時期は松浦部長が冴子ちゃんをランチに誘いに来なかった。
ただの偶然かと思ってたけど、あれって二人ちょっと喧嘩してたのかな?
「それの原因が私のようでして」
「あら、そうなんだ?何やらかしたの?…教えてくれたら私も喋っちゃうよ」
冴子ちゃんによからぬ悪戯をしている罪を背負っているのは私も彼女も同じ立場だ。
「あの、これと言う理由そのものはわかってるんですけど、実際どの程度ご迷惑だったのか、冴子さんはあまり教えてくれなかったんです」
「なるほどね…ま、聞かせてよ?」
「…ここで一人エッチしてる自撮り動画を、冴子さんに送りました」
「わー、大胆っ」
「それがどうも、冴子さんに着信した時のサムネイルをあの方に見つかったらしくて」
「おおー……」
晴香たんの一人エッチ動画も凄いインパクトがありそうだけど、それをあの松浦部長に見つかったとは。
考えるだけで身体がすくんでしまう。
「あ、でもそれにしてはこないだのランニングの時も、冴子ちゃんと一緒にいたよね?…そんな派手にやらかした割には松浦部長も寛大だなあ、なんかあの感じだと『二度と冴子ちゃんには近づくな』ぐらい言われてもおかしくなさそうなんだけど」
「え、そういう方なんですか?!」
「…うん、そうだけど、違う認識なんだね?」
「…はい、そういう感じではない罰を受けましたので」
「…はぁ?」
私は思わず身を乗り出した。
「前に『三人でした』っていうのが、その時のペナルティです」
「えー……そこからの?なの?」
「はい」
まあ仕打ちと言えばそうなのかもしれないけど、随分回りくどい方法だなと思う。
「って言うかそれ、ペナルティになってるの?…なんかこう、目くるめく淫欲の交錯みたいな場面にしか思えないんだけど」
「まあ目くるめく淫欲の交錯はしてましたけど、その最中は死ぬかと思うほど心臓がバクバクしてました」
「…それもそっか」
私にしてみれば二人だろうが三人だろうがエッチな事には変わりなく、そんなに大きな違いは感じない方だけど、冴子ちゃん一筋な娘なら、そりゃ自分以外の二人が触り合ってあんあん言ってるのを見るなどしたらちょっと凹むかもしれないとは思う。
「じゃ無理してたんだ」
「…そうだと思います」
「でも、結果的に目くるめく淫欲だったわけだよね」
「それは事実ですけど、ちょっと言葉にして表現しづらいです」
「…だよね」
「梢さんも話してくださいよ」
「あ、そうだよね…私はね、会社の更衣室で冴子ちゃんにおねだりして、触ってもらっちゃったって感じ」
「会社で…ですか?」
軽く侮蔑の眼差しを向けられた。
それもそうだろうなと思いつつ、そんな視線を浴びる事すらほんのり興奮してしまっている。
「けど無理やりお願いしちゃったし、冴子ちゃんけっこう上から目線で攻めてきたりしてさ…手早く終わらすつもりだったんだろうけど、むしろこっちは感じちゃった」
「…バレてるんですか、それ」
「知らない」
「……」
晴香たんは「なんだよ」という顔つきになる。
「だけど私は冴子ちゃんの身体触った事ないんだからね、晴香たんよりかは多少罪は軽いはず」
「…そういう問題じゃないと思いますけど」
相変わらず冷めた目線を注がれる。
先週のシャワーブースでの私の行動から、おおよそその時の様子も想像がついたのだろう。
「…まあ見られてるだけで勝手に興奮するような人ですからね、梢さんは」
「人聞きが悪いなぁ、否定はしないけど」
酷い言われ様だ。
「晴香たんだってカメラ相手にオナニーしてるくせに」
「それは…」
「あ!わかった」
「…何ですか、急に」
私は匍匐前進で晴香たんににじり寄る。
それから彼女の膝の直前で止まり上目遣いに顔を見た。
「カメラ相手に…じゃなくて、カメラを冴子ちゃんの目だと思ってるんだね?晴香たんは」
彼女は姿勢を変えずに「まあ…そうですけど」などと答えている。
「オナニー動画じゃなくて、モデルの時も、って事」
「あー…そっちですか」
「そうそう」
ちょっと考えるような素振りを見せてから晴香たんは語り始めた。
「…私モデルやらされるの最初は嫌だったんです」
「…そうなの?びっくり」
私が見てきた数々の写真からは、そんな雰囲気をみじんも感じなかった。
「でも冴子さんを好きになってから、モデルをやるのも悪くないなって思うようになったんです」
「へー、そんないきさつがあったのね」
「はい」
私は腹這いのまま話を続けていた。
ふわふわのラグの毛足が適度に身体を包んで心地良い。
でもちょっと行儀が悪いかなと思い、私はさっと身体を起こして、炭酸水のペットボトルを置いた位置まで戻った。
改めて最初と同じ恰好で座り直しペットボトルに口を付けようとしたのだけれど、揺らしてしまったのかキャップを緩めた時に少し中身が飛び出してきた。
「…ありゃ」
慌ててキャップを戻したけど、自分の履いているデニムスカートの真ん中辺りに炭酸水がこぼれてしみを作っている。
…ま、どうせ味の付いていないただの水だし、放っておけば乾くだろうと思って私は気にしなかった。
…だけどどこからか視線が突き刺さってくるような気配があってそちらを見てみると、彼女は拭く物を用意するでもなく、慌てるでもなく、ただ私のスカートをじっと見ている。
「あ、大丈夫大丈夫」
努めて明るく言ってみるけど、これを言おうが言うまいが、晴香たんは動かないんだろうなとなんとなくわかっていた。
「なんか、お漏らししたみたいですね…それ」
ぼそりと言い放たれるだけで、笑ってくれるわけでもない。
急に空気が重くなった気がして私は焦った。
今日の私の恰好は、下は淡いブルーのデニムフレアスカート、トップスは少し身体にぴったりした感じの黒いTシャツを着ている。
「お漏らし」という響きに身体が硬くなりつつも、ごまかしたくなり私は話題を変えるネタを探して辺りを見回した。
「…あ、これ何?見ても良い?」
「…いいですよ」
部屋の隅っこに、押し入れ用ぐらいの大きなサイズの衣装ケースが置かれていた。
半透明のケースで、中には色々な衣服が入っているらしいのもわかる。
私は衣装ケースのふたを開けて中を観察した。
すると、当たり前なんだけど晴香たんが撮影用に使ったものと思われるランジェリーをはじめ、たくさんの衣装が見つかった。何故かメイド服なんかもあったりする。
…ある程度整理してあるけど、ぱっと見るだけでほとんどのデザインには見覚えがある。
「これ、アプリの中で販売してた下着だよね…?」
「はい…販売にならなかった物とか改良後の発売で先送りのものもありますけど」
「ふむ」
確かに私の知らないデザインのものもちらほら散見される。
「あ…これ」
そんなたくさんの試作品の中から私は一枚のベビードールを取り出した。
宙に掲げてそれを広げる。
…ベビードールと言ってもシンプルなワンピースのようなデザインで、だけど一切の装飾がなく、一枚布のような薄水色の透け素材だけで作られているものだ。
「これこれ、『楽園の天使』の時のやつだよね?…欲しかったんだけど速攻で完売になっちゃって、買えなかったんだ~」
「…そうでしたか」
晴香たんの声が申し訳なさそうに響く。
「これのモデル写真の晴香たんも、ほんと天使みたいで可愛かったなあ」
「……」
あ、いけない。
ファンの談話のようになってしまっているが、話している相手はそのモデル本人だ。
でも、私は衣装ケースの中身にちょっと胸がときめいてしまって、ついついそれを忘れがちになる。
「あとこれも、すっごい可愛かったな」
コラボランジェリーには必ずシーズンテーマとしてキーワードが与えられている。
私は衣装ケースの中身を改めながら、ほとんど丸暗記しているそれらのシーズンテーマを言い当てる事ができた。
その様子に、晴香たんもだんだんリアクションが熱くなってくる。
「随分よくご存知なんですね…」
「だって私、晴香たんのモデル写真はほとんど全部追っかけてるからね」
「そう、だったんですか…」
ファンとの対面など慣れっこなのかと思ってたけど、案外そうでもないのかな。
「…だけど実際にポチったものは少ないんだ、晴香たんの可愛さにやられて『バレンタインナイト』の上下は買っちゃったけど」
「…あまりそういう下着は着ないんですか?」
気が付くと、先ほどよりも近くに晴香たんが座っていた。
「あんまり、着ないかなぁ」
「…どうして?」
「だって別に、今日はやってやるぞみたいな日があるわけでもないし、そういう意気込みプンプンですってのが知られるのも、恥ずかしい気がするし」
「勿体ない、着れば良いのに」
「そういう晴香たんはどうなのよ」
「私も…あんまり着ない方だけど」
「…えー、それこそ勿体ないなぁ、…あでも、冴子ちゃんたちと3Pした時は着てたとか?」
「…なんでわかるんですか」
適当に言ったつもりだったけど、どうやら図星のようで彼女はうつむいてしまった。
「いいんだよ、晴香たんは毎日だってこういうの着てておかしくないんだから」
「……」
また気まずい空気になりかけている気がして、私は更に衣装ケースを探索した。
すると下の方に硬い化粧箱のような黒いボックスを発見する。
アクセサリーやコサージュでも入ってるのかな?なんて思って不用意に開けたら、中身は全然違う物が入っていた。
うつむいていた晴香たんは反応が遅れてしまったのか「あ」と声を上げている。
「…こんな所に…ねぇ」
「まあ、一人暮らしなので」
これはそう、お道具箱という奴だ。
箱の大きさの割に中身は少ない。
まず目に入ったのは淡い色のバイブレーター。あとはローターとかペニスバンドとか、他にもいくつかの物がある。
アナルビーズっぽい物もあったけど、これはパッケージごと入っているので未開封という事だろう。
…それに、箱には入れていないまでもそれっぽいアイテムが衣装ケースの中に紛れていたのを私は見逃していない。
なんで箱に入れてないのか疑問だけど、革製の手枷みたいな物などは目立つ存在だった。
「なんでこれは箱じゃなくて普通に転がしてるの」
私はそれを手に取りついついディテールを観察してしまう。
作りは簡単でスナップボタンでベルトを止める感じのものだった。
「特に意味はないけど…これ、使いたいですか?」
「…え」
私の表情がよほど興味津々に映っていたのかな。
でも晴香たんが思っているのはちょっと違う事のようである。
「…どーせ使った事ぐらいあるんでしょ」
「…ないよ」
私って、すごい遊んでるみたいに見られてるのかな。
案外濃厚なお付き合い自体は少ないから、誤解なんだけど。
「ふーん」
「ってかなんでこんなもん持ってるの?冴子ちゃんに使うため?」
「違いますよ、ビンゴの景品か何かでもらったんです」
彼女もまた、これを冴子ちゃんの為にわざわざ買ったのかもという私の思惑を強く否定してくる。
誰も着けてないのか。それなら第一号に名乗り出ても良いかな、なんて気分になった。
「…なんかちょっと、着けてみたいかも」
「じゃ着けてあげます」
「うん」
私から手枷を受け取りながら、彼女は何でもない事のように付け加えた。
「その前に、上は全部脱いで下さい」
「え?なんで…」
「…着けた後は脱げないから」
にわかに同調はできないけど、一応私は黙ってそれに従う。
黒いTシャツを脱いで、次は同じ色のブラを外した。
外す途中で「今日も黒なんだから、可愛い下着でも着けて来れば良かったのに」とぼやかれる。
私は晴香たんを振り返って「でも今脱いでるし」と細かい反論をした。
「それもそうですね」
彼女は可笑しくなったのか、急に笑い出した。
「…はい、脱いだよ」
フローリングの床にTシャツとブラを脱ぎ散らかしたまま、私は両方の手首を差し出す。
彼女は淡々と、私の両手首に手枷を取り付けた。
…本当に、何の特別感も緊張感もない。手枷をはめた今も、別に全然変な雰囲気にはなっていない。
「…どうですか?」
伺うように尋ねられるけど、不思議なぐらい、全然エッチな気分にはなっていなかった。
「全然、いつも通り」
「そうですか、じゃこっち向いてください」
「向いてる…っん」
真正面からいきなり唇を奪われた。
晴香たんの身体と、私の身体の間には拘束された自分の手首がぶら下がっていて、急に自分の手の自由が奪われた事を実感させられる。
「…ん、ふ…ぅ…」
ぶつかるように始まったキスは、一方的に私が口内を犯される恰好で進行する。
手首しか拘束されていないはずなのに、手枷は私の唇や舌からも自由を奪っていた。
ちょっと強引なぐらいに差し込まれる舌をおずおずと受入れ、ぎこちなく自分の舌を絡めていく。
制御が利かなくなった口内からは急にどばっと唾液が溢れてきて、軽く口の横にまで漏れ出てしまった。
「……ん」
顎を軽く掴まれ少し上を向かされるような態勢でキスを受け止めているのは、自分が酷く見下されているような気がしてきて、胸が切なくなる。
それにそんな激しいキスを受けているにも関わらず、私の頭の中には突然に、彼女と冴子ちゃんが激しくキスを交わす場面が思い浮かんでしまい、かっと頭が熱くなった。
そうなった瞬間に私の身体は燃えるように熱を持ち始め、いいように口内を嬲っている晴香たんの舌を思い切りとらえて、こちらから舌全体を使って彼女の舌を包むように愛撫した。
「……ふ」
彼女の身体にも甘い刺激が走ったのか、ごくわずかに感じているような吐息が漏れた。
私は嬉しくなりますます唾液をいっぱいにした口内に彼女を誘い、くちゅくちゅと音を立てていやらしいキスへと彼女をいざなう。
ぐっと肩を引き寄せられて、唇への圧迫は更に強くなる。
…何か来る、と思ったら舌で丁寧に私の口内の空間を確かめてから、彼女の唾液が注がれた。
元々溢れるぐらいにあった自分のそれと、彼女のそれが私の口内で攪拌され、口の中にあるのにそれが泡立っているのもわかるほどだった。
「…っ、ん…く」
一口では飲み切れないほどに溜まったそのごちゃ混ぜの液体を、それでも極力多く喉に落とすように飲み下した。
ゴクッと喉が大きく鳴り、その涎の量がいかに多いのか、聞いているだけでもわかるぐらいだった。
喉に落とした後から、遅れて鼻の奥にその後味が抜けていく。
…甘酸っぱいような独特の鮮度のある、女の子の味だった。
「…ん、は」
彼女の唇が急に離れていき、吸い取れなかった唾液の残りが糸を引いて下に落ちた。
それがちょうど、私が炭酸水をこぼしたスカートのしみの上に落ちて、私は今更のように羞恥を感じた。
「…恥ずかしい?」
炭酸水のしみと二人の涎のしみが付いたスカートと、そこに重なるように手枷を付けられた二本の手首しか見えなかった視界が急に上を向かされる。
彼女が再び私の顎を軽く掴んで上を向かせたのだ。
「…うん」
呆けた顔で彼女を見上げつつ答える。
…いつも、肝心な所は彼女に先回りされちゃうんだな、なんて事を思いながら。
「こっち」
私は先ほど座っていたラグの上に寝かされて、いきなりショーツを剥ぎ取られ両脚を思い切り開かされた。
ただでさえ私のTシャツやブラが脱ぎ散らかされている床に、更にショーツまで放り投げられ、床が私の脱いだものでどんどん埋め尽くされていくような錯覚を覚える。
天使のような彼女の、その顔が躊躇なく私の股間の前まで降りて行く。
ちょっと乱暴にスカートの生地を上にどかすようにしながら、太腿を強く押さえつけられる。
「い、いきなりは……あ、あんっ」
止める間もなく彼女は私の秘部を啄むように吸った。
とりあえず今はチュッ、チュッという可愛らしい音が響いているけど、私はそれを聞いているだけでももどかしくなる。
「あれ、もう濡れてきてるような…」
「だって、……」
「キスだけでこんなに濡らしちゃうなんて…ほんとに梢さんって、淫乱なんですね」
「…」
「淫乱」という単語に、私は殴られたような衝撃を受けた。
こんなに可憐で、無垢な感じしかしない娘なのに。全く似つかわしくない台詞に私は戦慄し、同時に言いようのない興奮を感じている。
…だって、もっともっとそういう事を言われたい、と無意識に望んでしまっているのだから。
今度は会陰の辺りから舌先で萌芽の頂点まで、ねっとりと舐め上げられた。
「や…あっ…ん」
「やっぱり淫乱じゃないですか?」
もう一度「淫乱」と言われたいという私の欲帽を見透かしているかのように、またその言葉を重ねてこられて私の身体は硬直した。
それを悟られたくなくて、必死に言い訳する。
「そんな風に、されたら…誰だって…っ」
彼女は面白がるように、また私の花弁や萌芽の先端を何度も啄みながら、恐ろしい事を尋ねてきた。
「そもそも、梢さんってここ…何人に触らせてるんですか」
「え……」
ついつい頭の中で真面目に数を数えていたら、当然彼女はその隙を見逃さず容赦ない言葉を浴びせてきた。
人からは初めて言われた言葉なので、とにかく強烈な印象でしかなくて、私は文字通り思考が停止しそうになった。
「…不潔」
「っ……」
頭と心の中に、相反する二つの感情が渦巻いていく。
それは、屈辱であり歓喜であった。
…他の娘に言われても、多分何とも思わない。
「自分だって」とか「どーだか」とか、簡単に言い返す事はできるだろう。
でも彼女に言われたら…もう何も言えない。
その通り、私は不潔ですとしか答えられないと思った。
…だって彼女が身体を捧げたのは冴子ちゃんだけなんだから。
だから彼女にはそれを言う資格がある。
私の表情に恍惚の色が入り混じっていたので、彼女はますます冷たい眼差しで私を見てきた。
唇を私の恥蜜で濡らしながら、華奢な指先では私の花弁を広げたまま固定していて、きっと内側の陰唇や蜜に濡れた蜜穴の入り口もよく見えている事だろう。
私の方は、本来空気に触れないはずの粘膜が外気と彼女の視線に晒される事で、蜜穴の入り口が緩くひくついているのがわかる。
「…でも、そんな不潔なおまんこ舐めてくれるの…?」
消え入りそうな声でそんな事を尋ねてみる。
「舐めて、綺麗にしてあげる」
既に私の恥蜜で十分に唇も指も汚している彼女なのに、きっぱりとそう言われるとそれが本当の事のように信じられた。
だから私ははっきりと懇願する。
「うん、して…いっぱい、舐めて」
彼女が舐めてくれるなら。
魔法少女の口淫でなら、とてもとても不潔だと思われている私の秘部も、綺麗になるんじゃないかと本気で期待してしまう。
そんな期待を確信へと変えさせるかのように、再度彼女は宣言した。
「…おまんこ、いーーっぱい舐めてあげる」
「……」
その瞬間にとてつもない歓喜の疼きが全身を駆け巡った。
わずかに絶頂したかもしれないとさえ思うほどの、電撃のような歓喜だった。
「いっぱい」とは、本当にいっぱいだった。
時計はきちんと見てないけど、それこそ私が過去にされたどの口淫よりも、執拗かつ長時間にわたっている。軽く30分以上は継続しているはずだ。
「あ…もう、だめぇ…あはぁ…ん」
その間中、私の秘部からは彼女が蜜をすするジュルジュルという音と、時折強く吸われた時に出るチュパッという音が絶え間なく響いていた。
「…綺麗にしてあげるって言ってるのに、どれだけ垂らせば気が済むんですか」
ジュルジュルと蜜をすすりながらその合間に彼女はそう罵ってくる。
「だってだって、そんな…されちゃったら…あぁん、あ…あ…」
抵抗も虚しく容赦ない口淫は続く。
もう、途中からはこわばっていた身体からも力が抜けてしまって、ただされるがままに彼女の口淫に悦びの声を上げるだけになっていた。
「それ、いいっ…あ、ん…あぁぁっ」
「…これ?もっと?」
「うん、あ…あぁぁ」
気持ちいい。
吸いとられるよりはるかに大量の蜜を迸らせ、私は彼女の口元から自分の太腿までをびしょびしょにして悦んでいる。
…そう、こうやって蜜と唾液でぐしょぐしょになった所を、唇と舌でたっぷり嬲られるのが、すごく気持ちいい。
「あん、…もっとぉ」
ついつい本音がこぼれてしまう。
普通じゃないほど長い時間、口淫されていると言うのに。
「わかった…してあげる」
「はぁ、は…あぁんっ…あぁぁ」
舌先を尖らせて蜜穴の入り口をこじるように嘗め回されたり、お尻の割れ目まで垂れた蜜を舐め取るようにされたり、そうかと思えば萌芽にかぶりついて甘噛み混じりに強く刺激されたり。
飽きる事なくそれぞれの場所に的確な刺激を与えられ、私は今もう達しているのかそうではないのか、わからなくなっていた。
「やん、もっと…もっと綺麗にして…っ」
「ほんと、こんなにびしょびしょにして…不潔なおまんこ」
言い終わるが早いか、叱りつけるように彼女は私の秘部にかぶりつき強い力でそこを吸い立てた。
「あ、あぁ…ん…はぁっ」
彼女の施す、荒っぽいのに適格な口淫と、時折浴びせられるきつい言葉の両方に私は酔った。
もっともっと罵って欲しいという気持ちもあるからますます蜜が溢れ出てしまう。
恥蜜をたくさんこぼせばこぼすほど、それだけ私は彼女の激しい言葉をもらえる気がして、むしろ積極的に淫蜜を垂れ流した。
「…何これ、全然泊まらないんだけど」
彼女は呆れたように呟くけど、そんなの当たり前だ。
だって今私は、あの晴香たんに股間をしゃぶられているんだもの。
「うん、晴香たんだから…止まんないの」
「……」
その直後、すごい力で膨らんだクリトリスを強く吸引された。
全部まとめて吸い取ってやろうというぐらいの強さで。
「え、あ…あイっちゃう…っ!」
強烈な吸引の力と共に、私の中に漂っていた何かも消え去り果てへと飛ばされる。
ほんの少し残った意識の中では、イきたくなかったな…なんて事を思ったかもしれない。
イった所で相変わらず私の秘部も、内腿もびしょびしょなのは変わらないけど。
…不潔なおまんこは、綺麗になっただろうか。
全然、なってないんだろうな。
でも、不潔であれば「綺麗にしてもらう」事をもっとおねだりできるんだから、不潔なままでいたいと思う自分がいた。
私は息を整えながら彼女を見つめる。
手の甲で口元を拭いながら、彼女は呆れたような、興奮しているような目つきで私を見返してきた。
「…その顔、まだ欲しがってる」
「……」
私は確かに、もっと欲しがっている。
でもそれを言葉にされてしまうと、ものすごく恥ずかしい。
彼女は一旦私の傍から離れてさっきの黒い道具箱を持って戻って来た。
ぶちまけるように箱の中身を床に並べながら、「どれがいい?」などと聞いてくる。
私は怯えながら、自分の身体の横に転がされたそれらの道具にただ見入ってしまっていた。
「…これかな」
そんな事を言いながら、彼女は私の顔の横に転がっていた偽竿を無造作に手に取った。
それだけで私は、期待感で胸がいっぱいになり熱い呼吸で応えてしまった。
彼女はワンピースを着たままショーツだけを脱ぎ捨てて、それを装着していく。
本来は膝の辺りまで垂れているはずのワンピースの裾が、偽竿の所だけ持ち上がっていてその付け根に布が溜まっているのがいやらしいと思った。
「…ほら」
膝立ちになった彼女が偽竿を突き出してくる。
私は身体を起こして、座った状態からそこへ倒れ込むように屈み偽竿を口に含んだ。
「さすが、淫乱だから…何も言わなくてもわかるんだ?」
頭を撫でられそう言われて、私は無性に嬉しくなる。
それがすぐに口の動きにも現れてしまって、それまでよりもいっそう深く偽竿を喉の奥まで咥えながら、飛び散るぐらいにたくさんの唾液をそれに塗り付けていく。
彼女は「ふふ」と余裕の笑みで私の必死なフェラチオに陶然としている。
「ん、ん…んん」
「そう、すっごくいやらしいね?」
もう「いやらしい」程度は純粋な褒め言葉にしか聞こえない。
私は拘束された両手を床につきながら、ぎこちなく…それでも一生懸命に偽竿をしゃぶった。
動きに合わせて彼女の腰が前後にゆらゆらと揺れる。
同時にワンピースの裾もゆらゆら揺れて、それと偽竿の隙間から白い太腿が見えていて、それが目の前の景色の全てとなった。
「む…ふぅん…っ」
偽竿を横から咥えて舌を出しながら舐めていく。
唇と舌で挟むようにして、偽竿を何度もスライドさせた。
「梢さんったら、すごくエッチな舐め方してる」
「……」
改めて偽竿の頭部分をぱくっと咥えながら、上目遣いに彼女を見上げた。
軽く頭を前後に動かすように手が添えられて、私は自分から大きく顔を前後に動かしていく。
…わざとジュプジュプという音を立てて、唾液もだらだらとこぼす。
「あ、…もう、入れていい?」
答えなんて求めてないんだろうけど、彼女は疑問形で言った。
実は私は、その…男性との経験がないから、分類上はヴァージンだったりする。
「あ、あの、実は…」
こなれたようなフェラチオをしておきながら言うのは非常にいたたまれないのだが、私は彼女を見ながら「そういうの、入れるの初めてだから」と説明した。
「……処女、なんですか、梢さん」
まさかと思っているらしく、彼女は私の目線に合わせてしゃがんで尋ねてくる。
「…指とかは入れた事あるから、大丈夫だとは思うけど」
「……」
彼女がふーっと長い溜め息を吐いた。
それから少し温度のある声で改めて聞いてくる。
「…いいんですか、これで」
偽竿がクイっと動く。
「いいよ…」
なんでそんな事聞くの?とは言葉にせず瞳で訴えた。
彼女は何も言わず黙って私を押し倒してくる。
それから、一応気使いながらゆっくりと、偽竿を私の秘部にあてがい少しずつ沈めていった。
「……んん」
少し緊張して息が詰まる。
偽竿が入ってくる挿入感が、膣壁をみしっと鳴らして脳にまで伝わってきた。
不安になった瞬間、彼女の手が私の丸い乳房をやわやわと揉んだかと思うと、チュッと乳首に吸い付いてきて、私は強制的に脱力してしまった。
それと同時に偽竿がぐっと奥まで押し込まれていく。
「…痛い?」
「……うーん」
乳房を緩く揉み回すのは続けたままで、彼女はゆっくりと偽竿を引いていく。
痛かったはずなのに、なくなったらなくなったでどこか寂しい気がした。
ギリギリの所まで偽竿を引いてから、彼女はまた乳房をきゅっと揉み先端を尖らせるように握ったかと思うと、赤くなった乳首にチュッと吸い付いてくる。
「…あふ、ん」
離れるのかと思ったら今度は乳首を丸ごと口に含んで、先端を舌先でころころと転がされた。
「…あぁっ、あぁん…」
「梢さん、全然不潔になんて見えないよ、どこもかしこもものすごく、形も色も綺麗で」
「……」
彼女がチュパチュパと、何度も乳首に吸い付いてくる。
断続的なその刺激と、やわやわと揉まれる乳房への緩慢な刺激が交錯して、それだけで私はどうにかなりそうなぐらいに感じてしまっていた。
「でもごめん、…だからメチャクチャに犯したくなるんだ」
我慢できないという様子で、彼女は私の乳首に軽く歯を立ててきた。
それまでの愛撫も十分気持ち良かったはずなのに、その刺激によって弾かれたような、強烈な快感が身体の中心を駆け抜けていった。
思わず身震いして、いやらしいおねだりを始めてしまう。
「あぁぁ…噛んで、いっぱい」
「いっぱい噛んであげる、それからこっちもいっぱい犯してあげる」
「うん、いっぱい…してぇ…あぁん」
それからもう一度、胸を揉み回されながら偽竿を挿入された時、最初と違ってそれはいとも簡単に、スムーズなものへと変わっていて驚く。
「あれ…痛くない」
「…え?」
「大丈夫みたい」
身体を起こして慎重に偽竿を操っている彼女が、拍子抜けしたように確認してくる。
「ほんとに処女なんですか…?」
「そのはず、なんだけど」
嘘でも吐かれたのではないかといぶかる表情は一瞬で消えて、彼女は「それなら」という言葉を続けて発する。
何されるんだろう?と思っていると、手加減なしの深い挿入が繰り返され始めた。
「や、あ…っそんな…したらぁ」
「……」
もう彼女は言葉を発しない。ただ黙って私を観察しているようだった。
もしかすると、途中で痛みに気付いて辛くなるかもとか、そんな事を考えてくれてたのかもしれないけど、私の方は一突きごとに、膣壁で生まれる快楽の度合いがどんどん強くなる事に戸惑うばかりだった。
「あれ、あ…あ…ん」
私の感じる度合は、声に現れてしまって隠しようがない。
「あ、はぁ…あ…ん……あぁっ」
明らかに私が良がっているのに安心したのか、彼女はいよいよ本気で腰の動きを激しくしていく。
…え、まだ全力じゃないの?と戸惑う間もなく、彼女は私の腰を手で押さえつけながら、猛烈なピストン運動を開始した。
彼女の手が離れたのもあって、激しく揺すられる身体の上に乗った私の胸も、ぷるぷると揺れてしまう。
彼女は目を細めてそれをうっとりと眺めながらも、腰の方は別人のように容赦なく激しい動きを止めなかった。
「あぁぁ…っ、あ、あ、あっ」
何これ、激しいんだけど…?
これってみんながしている普通のセックスなの?…
「は、激しいよぉ、こんなっ」
「同じ事、冴子さんにも言われました」
「やだ、冴子ちゃんの話なんかしないで…私だけ見て」
「……」
そんな事、言った所で人の頭の中まではどうせ支配できない。
私は繋がれた両手を持ち上げて彼女の手に重ねた。
…不潔って言われたし、今だって蔑むような顔して私の中をメチャクチャに犯してるんだし、私が何かを頼むような立場ではないのはわかってるけど。
でも、身代わりでいいなんて事は全然思わなかった。
だいたい冴子ちゃんには「不潔」だの「淫乱」だのという言葉はかけてないんだろうし。
…そう考えていると、彼女のそんな罵りの言葉を浴びているのは私だけなのかもという気がしてきて、もっと言われたくなった。
「あ…あ、あ…私、もっと…い、言われたい」
言葉が続かなかったけど、察してくれたのか彼女は私の顔に近づいてきて「淫乱って言われたいの?」と甘く囁いてきた。
「そう、うん、あ…っ…あぁぁ」
身体が揺すられているから、どうしても同じ言葉を二度言ってしまう感じになる。
そのまま、彼女は耳元で私を「変態」と言った。
「淫乱」が来ると思ってたのに、これは不意打ちだった。
「…あぁぁっ、あ…また…イっちゃうよぉ…っ」
たった一言「変態」と言われただけで、私はまたあっさりと果てを見る。
彼女は面白い物でも見るように、相変わらず間近で私を観察している。
秘部に突き刺さった偽竿は、抜かずにゆるゆると動かしていた。
「あれ、あ…また…来ちゃう」
身体の様子から私が連続絶頂したいのかと解釈した彼女は、再び急激にピストンのスピードを上げて私の膣壁を擦りまくる。
「だからそれ、激し…っんん…あはぁ…っ…!」
そうしながら今度は「淫乱」と囁かれ私はまた絶頂を迎えてしまった。
…どうしよう、止まらないよ。晴香たん。
秘部ではジュプジュプと卑猥な水音を奏でながら偽竿が激しく出入りしている。
耳元には、小馬鹿にしたように、でも最上の褒め言葉をかけてくれているとわかるように、彼女はいやらしい罵りの言葉を囁き続けていて、それらの異なる刺激の両方に私の身体は歓喜の絶頂を延々と追いかけていた。
「…もっと、して、いっぱい…壊れるくらいに」
膣から偽竿を抜いて欲しくなくて、私は偽竿をきゅうきゅうと締め上げながら彼女に甘くおねだりしてしまう。
彼女は嬉しそうに「いいよ」と短く答えて、その瞬間からまたトップスピードで私の秘部に偽竿を突き入れ続けた。
「あ、あ…あひぃ…ん」
情けない声で鳴くばかりの私に、彼女はいくらでもいやらしい罵りの言葉をかけてくれる。
短い言葉ばかりだけど、それは私の本当の姿を理解しているからこそのもののような気がして、だから私は嬉しくて「淫乱」と言われても「変態」と言われても、拒む事なく「そうなの、だからもっと」と訴え続けてしまっていた。
「…こんなに欲しがるなんて、欲張りだね」
「…ごめんなさい、でも…許して、…い、あぁぁぁ…ん」
中の奥深くまで、文字通り全てをめちゃくちゃに掻き回され、貫かれ、穿たれる。
彼女に全てを捧げるような気持で、私はもっともっとと行為をねだり続けた。
無視したって構わない事であるにも関わらず、私がシャワーブースにて「直接犯して」なんて頼んだ事をちゃんと覚えてくれてるんだから、律儀な娘だと思う。
若いのに稼いでるんだな~とわかるような、ゆとりの間取り。
いわゆるファミリータイプのマンションだよね?これ。
私自身は暮らしそのものが身軽だから、住む部屋のこだわりなんて何もないんだけど、そりゃやっぱり広いお部屋は贅沢感があっていい。
今日は駅で待ち合わせして、それから途中のコンビニへ二人で立ち寄り、ペットボトルのジュースやお菓子なんかを買い込んである。
これなら晴香たんの手を煩わす事もないだろう。
リビングと思しきスペースに通されて、でもちょっと不思議な感じのする一角で私たちは座って話しをしていた。
ふかふかした灰色のラグが敷いてあるから、直接床に座っても全然身体は痛くならない。
「ねえ、なんでここだけ壁もカーテンも真っ黒なの?」
疑問をそのままぶつけてみる。
「あ、ここ自撮り用スペースなんです」
「…へー」
よく見ると確かに壁にはカメラ用の三脚が立てかけられていたりするし、何か練習などで自撮りする事もあるんだろうな、と私は勝手に納得している。
「晴香たんもしかして…」
私は画像をアップする方式のSNSの名前を挙げ、その利用について聞いてみた。
「それはやってません」という答えが返ってくる。
…なーんだ、やってるなら是非フォローしたかったんだけどな。
私たちはそれぞれ脚を崩して床に座っているんだけど、今日の晴香たんのお洋服は、淡いピンク色のワンピース、それも二の腕が隠れるような袖の長さなんだけど、袖だけが透けてる素材になっていて、実に可憐だ。
冴子ちゃんも晴香たんの事を魔法少女っぽく見えると言ってたけど、今日の服装なんて正にそんな感じ。
…私自身はもう、晴香たんの魔法にかかってしまったうちの一人かもしれないな、なんて呑気に考えたりしていた。
「…でも、それならここでどんな写真撮ってるの?」
「…それは」
あれ、聞いたらまずい内容だったかな?
私は答えを急ぐでもなく、炭酸水のボトルに口を付けた。
「お話はしますけど、その前に…あの方と冴子さんが少しギクシャクしている時期があった事は、記憶にありませんか」
「え?……あー、言われてみれば程度だけど、あったかな?」
そう言えばある時期ちょっと冴子ちゃんが浮かない顔をしているなーと思われる事はあったような気がする。
しかもその時期は松浦部長が冴子ちゃんをランチに誘いに来なかった。
ただの偶然かと思ってたけど、あれって二人ちょっと喧嘩してたのかな?
「それの原因が私のようでして」
「あら、そうなんだ?何やらかしたの?…教えてくれたら私も喋っちゃうよ」
冴子ちゃんによからぬ悪戯をしている罪を背負っているのは私も彼女も同じ立場だ。
「あの、これと言う理由そのものはわかってるんですけど、実際どの程度ご迷惑だったのか、冴子さんはあまり教えてくれなかったんです」
「なるほどね…ま、聞かせてよ?」
「…ここで一人エッチしてる自撮り動画を、冴子さんに送りました」
「わー、大胆っ」
「それがどうも、冴子さんに着信した時のサムネイルをあの方に見つかったらしくて」
「おおー……」
晴香たんの一人エッチ動画も凄いインパクトがありそうだけど、それをあの松浦部長に見つかったとは。
考えるだけで身体がすくんでしまう。
「あ、でもそれにしてはこないだのランニングの時も、冴子ちゃんと一緒にいたよね?…そんな派手にやらかした割には松浦部長も寛大だなあ、なんかあの感じだと『二度と冴子ちゃんには近づくな』ぐらい言われてもおかしくなさそうなんだけど」
「え、そういう方なんですか?!」
「…うん、そうだけど、違う認識なんだね?」
「…はい、そういう感じではない罰を受けましたので」
「…はぁ?」
私は思わず身を乗り出した。
「前に『三人でした』っていうのが、その時のペナルティです」
「えー……そこからの?なの?」
「はい」
まあ仕打ちと言えばそうなのかもしれないけど、随分回りくどい方法だなと思う。
「って言うかそれ、ペナルティになってるの?…なんかこう、目くるめく淫欲の交錯みたいな場面にしか思えないんだけど」
「まあ目くるめく淫欲の交錯はしてましたけど、その最中は死ぬかと思うほど心臓がバクバクしてました」
「…それもそっか」
私にしてみれば二人だろうが三人だろうがエッチな事には変わりなく、そんなに大きな違いは感じない方だけど、冴子ちゃん一筋な娘なら、そりゃ自分以外の二人が触り合ってあんあん言ってるのを見るなどしたらちょっと凹むかもしれないとは思う。
「じゃ無理してたんだ」
「…そうだと思います」
「でも、結果的に目くるめく淫欲だったわけだよね」
「それは事実ですけど、ちょっと言葉にして表現しづらいです」
「…だよね」
「梢さんも話してくださいよ」
「あ、そうだよね…私はね、会社の更衣室で冴子ちゃんにおねだりして、触ってもらっちゃったって感じ」
「会社で…ですか?」
軽く侮蔑の眼差しを向けられた。
それもそうだろうなと思いつつ、そんな視線を浴びる事すらほんのり興奮してしまっている。
「けど無理やりお願いしちゃったし、冴子ちゃんけっこう上から目線で攻めてきたりしてさ…手早く終わらすつもりだったんだろうけど、むしろこっちは感じちゃった」
「…バレてるんですか、それ」
「知らない」
「……」
晴香たんは「なんだよ」という顔つきになる。
「だけど私は冴子ちゃんの身体触った事ないんだからね、晴香たんよりかは多少罪は軽いはず」
「…そういう問題じゃないと思いますけど」
相変わらず冷めた目線を注がれる。
先週のシャワーブースでの私の行動から、おおよそその時の様子も想像がついたのだろう。
「…まあ見られてるだけで勝手に興奮するような人ですからね、梢さんは」
「人聞きが悪いなぁ、否定はしないけど」
酷い言われ様だ。
「晴香たんだってカメラ相手にオナニーしてるくせに」
「それは…」
「あ!わかった」
「…何ですか、急に」
私は匍匐前進で晴香たんににじり寄る。
それから彼女の膝の直前で止まり上目遣いに顔を見た。
「カメラ相手に…じゃなくて、カメラを冴子ちゃんの目だと思ってるんだね?晴香たんは」
彼女は姿勢を変えずに「まあ…そうですけど」などと答えている。
「オナニー動画じゃなくて、モデルの時も、って事」
「あー…そっちですか」
「そうそう」
ちょっと考えるような素振りを見せてから晴香たんは語り始めた。
「…私モデルやらされるの最初は嫌だったんです」
「…そうなの?びっくり」
私が見てきた数々の写真からは、そんな雰囲気をみじんも感じなかった。
「でも冴子さんを好きになってから、モデルをやるのも悪くないなって思うようになったんです」
「へー、そんないきさつがあったのね」
「はい」
私は腹這いのまま話を続けていた。
ふわふわのラグの毛足が適度に身体を包んで心地良い。
でもちょっと行儀が悪いかなと思い、私はさっと身体を起こして、炭酸水のペットボトルを置いた位置まで戻った。
改めて最初と同じ恰好で座り直しペットボトルに口を付けようとしたのだけれど、揺らしてしまったのかキャップを緩めた時に少し中身が飛び出してきた。
「…ありゃ」
慌ててキャップを戻したけど、自分の履いているデニムスカートの真ん中辺りに炭酸水がこぼれてしみを作っている。
…ま、どうせ味の付いていないただの水だし、放っておけば乾くだろうと思って私は気にしなかった。
…だけどどこからか視線が突き刺さってくるような気配があってそちらを見てみると、彼女は拭く物を用意するでもなく、慌てるでもなく、ただ私のスカートをじっと見ている。
「あ、大丈夫大丈夫」
努めて明るく言ってみるけど、これを言おうが言うまいが、晴香たんは動かないんだろうなとなんとなくわかっていた。
「なんか、お漏らししたみたいですね…それ」
ぼそりと言い放たれるだけで、笑ってくれるわけでもない。
急に空気が重くなった気がして私は焦った。
今日の私の恰好は、下は淡いブルーのデニムフレアスカート、トップスは少し身体にぴったりした感じの黒いTシャツを着ている。
「お漏らし」という響きに身体が硬くなりつつも、ごまかしたくなり私は話題を変えるネタを探して辺りを見回した。
「…あ、これ何?見ても良い?」
「…いいですよ」
部屋の隅っこに、押し入れ用ぐらいの大きなサイズの衣装ケースが置かれていた。
半透明のケースで、中には色々な衣服が入っているらしいのもわかる。
私は衣装ケースのふたを開けて中を観察した。
すると、当たり前なんだけど晴香たんが撮影用に使ったものと思われるランジェリーをはじめ、たくさんの衣装が見つかった。何故かメイド服なんかもあったりする。
…ある程度整理してあるけど、ぱっと見るだけでほとんどのデザインには見覚えがある。
「これ、アプリの中で販売してた下着だよね…?」
「はい…販売にならなかった物とか改良後の発売で先送りのものもありますけど」
「ふむ」
確かに私の知らないデザインのものもちらほら散見される。
「あ…これ」
そんなたくさんの試作品の中から私は一枚のベビードールを取り出した。
宙に掲げてそれを広げる。
…ベビードールと言ってもシンプルなワンピースのようなデザインで、だけど一切の装飾がなく、一枚布のような薄水色の透け素材だけで作られているものだ。
「これこれ、『楽園の天使』の時のやつだよね?…欲しかったんだけど速攻で完売になっちゃって、買えなかったんだ~」
「…そうでしたか」
晴香たんの声が申し訳なさそうに響く。
「これのモデル写真の晴香たんも、ほんと天使みたいで可愛かったなあ」
「……」
あ、いけない。
ファンの談話のようになってしまっているが、話している相手はそのモデル本人だ。
でも、私は衣装ケースの中身にちょっと胸がときめいてしまって、ついついそれを忘れがちになる。
「あとこれも、すっごい可愛かったな」
コラボランジェリーには必ずシーズンテーマとしてキーワードが与えられている。
私は衣装ケースの中身を改めながら、ほとんど丸暗記しているそれらのシーズンテーマを言い当てる事ができた。
その様子に、晴香たんもだんだんリアクションが熱くなってくる。
「随分よくご存知なんですね…」
「だって私、晴香たんのモデル写真はほとんど全部追っかけてるからね」
「そう、だったんですか…」
ファンとの対面など慣れっこなのかと思ってたけど、案外そうでもないのかな。
「…だけど実際にポチったものは少ないんだ、晴香たんの可愛さにやられて『バレンタインナイト』の上下は買っちゃったけど」
「…あまりそういう下着は着ないんですか?」
気が付くと、先ほどよりも近くに晴香たんが座っていた。
「あんまり、着ないかなぁ」
「…どうして?」
「だって別に、今日はやってやるぞみたいな日があるわけでもないし、そういう意気込みプンプンですってのが知られるのも、恥ずかしい気がするし」
「勿体ない、着れば良いのに」
「そういう晴香たんはどうなのよ」
「私も…あんまり着ない方だけど」
「…えー、それこそ勿体ないなぁ、…あでも、冴子ちゃんたちと3Pした時は着てたとか?」
「…なんでわかるんですか」
適当に言ったつもりだったけど、どうやら図星のようで彼女はうつむいてしまった。
「いいんだよ、晴香たんは毎日だってこういうの着てておかしくないんだから」
「……」
また気まずい空気になりかけている気がして、私は更に衣装ケースを探索した。
すると下の方に硬い化粧箱のような黒いボックスを発見する。
アクセサリーやコサージュでも入ってるのかな?なんて思って不用意に開けたら、中身は全然違う物が入っていた。
うつむいていた晴香たんは反応が遅れてしまったのか「あ」と声を上げている。
「…こんな所に…ねぇ」
「まあ、一人暮らしなので」
これはそう、お道具箱という奴だ。
箱の大きさの割に中身は少ない。
まず目に入ったのは淡い色のバイブレーター。あとはローターとかペニスバンドとか、他にもいくつかの物がある。
アナルビーズっぽい物もあったけど、これはパッケージごと入っているので未開封という事だろう。
…それに、箱には入れていないまでもそれっぽいアイテムが衣装ケースの中に紛れていたのを私は見逃していない。
なんで箱に入れてないのか疑問だけど、革製の手枷みたいな物などは目立つ存在だった。
「なんでこれは箱じゃなくて普通に転がしてるの」
私はそれを手に取りついついディテールを観察してしまう。
作りは簡単でスナップボタンでベルトを止める感じのものだった。
「特に意味はないけど…これ、使いたいですか?」
「…え」
私の表情がよほど興味津々に映っていたのかな。
でも晴香たんが思っているのはちょっと違う事のようである。
「…どーせ使った事ぐらいあるんでしょ」
「…ないよ」
私って、すごい遊んでるみたいに見られてるのかな。
案外濃厚なお付き合い自体は少ないから、誤解なんだけど。
「ふーん」
「ってかなんでこんなもん持ってるの?冴子ちゃんに使うため?」
「違いますよ、ビンゴの景品か何かでもらったんです」
彼女もまた、これを冴子ちゃんの為にわざわざ買ったのかもという私の思惑を強く否定してくる。
誰も着けてないのか。それなら第一号に名乗り出ても良いかな、なんて気分になった。
「…なんかちょっと、着けてみたいかも」
「じゃ着けてあげます」
「うん」
私から手枷を受け取りながら、彼女は何でもない事のように付け加えた。
「その前に、上は全部脱いで下さい」
「え?なんで…」
「…着けた後は脱げないから」
にわかに同調はできないけど、一応私は黙ってそれに従う。
黒いTシャツを脱いで、次は同じ色のブラを外した。
外す途中で「今日も黒なんだから、可愛い下着でも着けて来れば良かったのに」とぼやかれる。
私は晴香たんを振り返って「でも今脱いでるし」と細かい反論をした。
「それもそうですね」
彼女は可笑しくなったのか、急に笑い出した。
「…はい、脱いだよ」
フローリングの床にTシャツとブラを脱ぎ散らかしたまま、私は両方の手首を差し出す。
彼女は淡々と、私の両手首に手枷を取り付けた。
…本当に、何の特別感も緊張感もない。手枷をはめた今も、別に全然変な雰囲気にはなっていない。
「…どうですか?」
伺うように尋ねられるけど、不思議なぐらい、全然エッチな気分にはなっていなかった。
「全然、いつも通り」
「そうですか、じゃこっち向いてください」
「向いてる…っん」
真正面からいきなり唇を奪われた。
晴香たんの身体と、私の身体の間には拘束された自分の手首がぶら下がっていて、急に自分の手の自由が奪われた事を実感させられる。
「…ん、ふ…ぅ…」
ぶつかるように始まったキスは、一方的に私が口内を犯される恰好で進行する。
手首しか拘束されていないはずなのに、手枷は私の唇や舌からも自由を奪っていた。
ちょっと強引なぐらいに差し込まれる舌をおずおずと受入れ、ぎこちなく自分の舌を絡めていく。
制御が利かなくなった口内からは急にどばっと唾液が溢れてきて、軽く口の横にまで漏れ出てしまった。
「……ん」
顎を軽く掴まれ少し上を向かされるような態勢でキスを受け止めているのは、自分が酷く見下されているような気がしてきて、胸が切なくなる。
それにそんな激しいキスを受けているにも関わらず、私の頭の中には突然に、彼女と冴子ちゃんが激しくキスを交わす場面が思い浮かんでしまい、かっと頭が熱くなった。
そうなった瞬間に私の身体は燃えるように熱を持ち始め、いいように口内を嬲っている晴香たんの舌を思い切りとらえて、こちらから舌全体を使って彼女の舌を包むように愛撫した。
「……ふ」
彼女の身体にも甘い刺激が走ったのか、ごくわずかに感じているような吐息が漏れた。
私は嬉しくなりますます唾液をいっぱいにした口内に彼女を誘い、くちゅくちゅと音を立てていやらしいキスへと彼女をいざなう。
ぐっと肩を引き寄せられて、唇への圧迫は更に強くなる。
…何か来る、と思ったら舌で丁寧に私の口内の空間を確かめてから、彼女の唾液が注がれた。
元々溢れるぐらいにあった自分のそれと、彼女のそれが私の口内で攪拌され、口の中にあるのにそれが泡立っているのもわかるほどだった。
「…っ、ん…く」
一口では飲み切れないほどに溜まったそのごちゃ混ぜの液体を、それでも極力多く喉に落とすように飲み下した。
ゴクッと喉が大きく鳴り、その涎の量がいかに多いのか、聞いているだけでもわかるぐらいだった。
喉に落とした後から、遅れて鼻の奥にその後味が抜けていく。
…甘酸っぱいような独特の鮮度のある、女の子の味だった。
「…ん、は」
彼女の唇が急に離れていき、吸い取れなかった唾液の残りが糸を引いて下に落ちた。
それがちょうど、私が炭酸水をこぼしたスカートのしみの上に落ちて、私は今更のように羞恥を感じた。
「…恥ずかしい?」
炭酸水のしみと二人の涎のしみが付いたスカートと、そこに重なるように手枷を付けられた二本の手首しか見えなかった視界が急に上を向かされる。
彼女が再び私の顎を軽く掴んで上を向かせたのだ。
「…うん」
呆けた顔で彼女を見上げつつ答える。
…いつも、肝心な所は彼女に先回りされちゃうんだな、なんて事を思いながら。
「こっち」
私は先ほど座っていたラグの上に寝かされて、いきなりショーツを剥ぎ取られ両脚を思い切り開かされた。
ただでさえ私のTシャツやブラが脱ぎ散らかされている床に、更にショーツまで放り投げられ、床が私の脱いだものでどんどん埋め尽くされていくような錯覚を覚える。
天使のような彼女の、その顔が躊躇なく私の股間の前まで降りて行く。
ちょっと乱暴にスカートの生地を上にどかすようにしながら、太腿を強く押さえつけられる。
「い、いきなりは……あ、あんっ」
止める間もなく彼女は私の秘部を啄むように吸った。
とりあえず今はチュッ、チュッという可愛らしい音が響いているけど、私はそれを聞いているだけでももどかしくなる。
「あれ、もう濡れてきてるような…」
「だって、……」
「キスだけでこんなに濡らしちゃうなんて…ほんとに梢さんって、淫乱なんですね」
「…」
「淫乱」という単語に、私は殴られたような衝撃を受けた。
こんなに可憐で、無垢な感じしかしない娘なのに。全く似つかわしくない台詞に私は戦慄し、同時に言いようのない興奮を感じている。
…だって、もっともっとそういう事を言われたい、と無意識に望んでしまっているのだから。
今度は会陰の辺りから舌先で萌芽の頂点まで、ねっとりと舐め上げられた。
「や…あっ…ん」
「やっぱり淫乱じゃないですか?」
もう一度「淫乱」と言われたいという私の欲帽を見透かしているかのように、またその言葉を重ねてこられて私の身体は硬直した。
それを悟られたくなくて、必死に言い訳する。
「そんな風に、されたら…誰だって…っ」
彼女は面白がるように、また私の花弁や萌芽の先端を何度も啄みながら、恐ろしい事を尋ねてきた。
「そもそも、梢さんってここ…何人に触らせてるんですか」
「え……」
ついつい頭の中で真面目に数を数えていたら、当然彼女はその隙を見逃さず容赦ない言葉を浴びせてきた。
人からは初めて言われた言葉なので、とにかく強烈な印象でしかなくて、私は文字通り思考が停止しそうになった。
「…不潔」
「っ……」
頭と心の中に、相反する二つの感情が渦巻いていく。
それは、屈辱であり歓喜であった。
…他の娘に言われても、多分何とも思わない。
「自分だって」とか「どーだか」とか、簡単に言い返す事はできるだろう。
でも彼女に言われたら…もう何も言えない。
その通り、私は不潔ですとしか答えられないと思った。
…だって彼女が身体を捧げたのは冴子ちゃんだけなんだから。
だから彼女にはそれを言う資格がある。
私の表情に恍惚の色が入り混じっていたので、彼女はますます冷たい眼差しで私を見てきた。
唇を私の恥蜜で濡らしながら、華奢な指先では私の花弁を広げたまま固定していて、きっと内側の陰唇や蜜に濡れた蜜穴の入り口もよく見えている事だろう。
私の方は、本来空気に触れないはずの粘膜が外気と彼女の視線に晒される事で、蜜穴の入り口が緩くひくついているのがわかる。
「…でも、そんな不潔なおまんこ舐めてくれるの…?」
消え入りそうな声でそんな事を尋ねてみる。
「舐めて、綺麗にしてあげる」
既に私の恥蜜で十分に唇も指も汚している彼女なのに、きっぱりとそう言われるとそれが本当の事のように信じられた。
だから私ははっきりと懇願する。
「うん、して…いっぱい、舐めて」
彼女が舐めてくれるなら。
魔法少女の口淫でなら、とてもとても不潔だと思われている私の秘部も、綺麗になるんじゃないかと本気で期待してしまう。
そんな期待を確信へと変えさせるかのように、再度彼女は宣言した。
「…おまんこ、いーーっぱい舐めてあげる」
「……」
その瞬間にとてつもない歓喜の疼きが全身を駆け巡った。
わずかに絶頂したかもしれないとさえ思うほどの、電撃のような歓喜だった。
「いっぱい」とは、本当にいっぱいだった。
時計はきちんと見てないけど、それこそ私が過去にされたどの口淫よりも、執拗かつ長時間にわたっている。軽く30分以上は継続しているはずだ。
「あ…もう、だめぇ…あはぁ…ん」
その間中、私の秘部からは彼女が蜜をすするジュルジュルという音と、時折強く吸われた時に出るチュパッという音が絶え間なく響いていた。
「…綺麗にしてあげるって言ってるのに、どれだけ垂らせば気が済むんですか」
ジュルジュルと蜜をすすりながらその合間に彼女はそう罵ってくる。
「だってだって、そんな…されちゃったら…あぁん、あ…あ…」
抵抗も虚しく容赦ない口淫は続く。
もう、途中からはこわばっていた身体からも力が抜けてしまって、ただされるがままに彼女の口淫に悦びの声を上げるだけになっていた。
「それ、いいっ…あ、ん…あぁぁっ」
「…これ?もっと?」
「うん、あ…あぁぁ」
気持ちいい。
吸いとられるよりはるかに大量の蜜を迸らせ、私は彼女の口元から自分の太腿までをびしょびしょにして悦んでいる。
…そう、こうやって蜜と唾液でぐしょぐしょになった所を、唇と舌でたっぷり嬲られるのが、すごく気持ちいい。
「あん、…もっとぉ」
ついつい本音がこぼれてしまう。
普通じゃないほど長い時間、口淫されていると言うのに。
「わかった…してあげる」
「はぁ、は…あぁんっ…あぁぁ」
舌先を尖らせて蜜穴の入り口をこじるように嘗め回されたり、お尻の割れ目まで垂れた蜜を舐め取るようにされたり、そうかと思えば萌芽にかぶりついて甘噛み混じりに強く刺激されたり。
飽きる事なくそれぞれの場所に的確な刺激を与えられ、私は今もう達しているのかそうではないのか、わからなくなっていた。
「やん、もっと…もっと綺麗にして…っ」
「ほんと、こんなにびしょびしょにして…不潔なおまんこ」
言い終わるが早いか、叱りつけるように彼女は私の秘部にかぶりつき強い力でそこを吸い立てた。
「あ、あぁ…ん…はぁっ」
彼女の施す、荒っぽいのに適格な口淫と、時折浴びせられるきつい言葉の両方に私は酔った。
もっともっと罵って欲しいという気持ちもあるからますます蜜が溢れ出てしまう。
恥蜜をたくさんこぼせばこぼすほど、それだけ私は彼女の激しい言葉をもらえる気がして、むしろ積極的に淫蜜を垂れ流した。
「…何これ、全然泊まらないんだけど」
彼女は呆れたように呟くけど、そんなの当たり前だ。
だって今私は、あの晴香たんに股間をしゃぶられているんだもの。
「うん、晴香たんだから…止まんないの」
「……」
その直後、すごい力で膨らんだクリトリスを強く吸引された。
全部まとめて吸い取ってやろうというぐらいの強さで。
「え、あ…あイっちゃう…っ!」
強烈な吸引の力と共に、私の中に漂っていた何かも消え去り果てへと飛ばされる。
ほんの少し残った意識の中では、イきたくなかったな…なんて事を思ったかもしれない。
イった所で相変わらず私の秘部も、内腿もびしょびしょなのは変わらないけど。
…不潔なおまんこは、綺麗になっただろうか。
全然、なってないんだろうな。
でも、不潔であれば「綺麗にしてもらう」事をもっとおねだりできるんだから、不潔なままでいたいと思う自分がいた。
私は息を整えながら彼女を見つめる。
手の甲で口元を拭いながら、彼女は呆れたような、興奮しているような目つきで私を見返してきた。
「…その顔、まだ欲しがってる」
「……」
私は確かに、もっと欲しがっている。
でもそれを言葉にされてしまうと、ものすごく恥ずかしい。
彼女は一旦私の傍から離れてさっきの黒い道具箱を持って戻って来た。
ぶちまけるように箱の中身を床に並べながら、「どれがいい?」などと聞いてくる。
私は怯えながら、自分の身体の横に転がされたそれらの道具にただ見入ってしまっていた。
「…これかな」
そんな事を言いながら、彼女は私の顔の横に転がっていた偽竿を無造作に手に取った。
それだけで私は、期待感で胸がいっぱいになり熱い呼吸で応えてしまった。
彼女はワンピースを着たままショーツだけを脱ぎ捨てて、それを装着していく。
本来は膝の辺りまで垂れているはずのワンピースの裾が、偽竿の所だけ持ち上がっていてその付け根に布が溜まっているのがいやらしいと思った。
「…ほら」
膝立ちになった彼女が偽竿を突き出してくる。
私は身体を起こして、座った状態からそこへ倒れ込むように屈み偽竿を口に含んだ。
「さすが、淫乱だから…何も言わなくてもわかるんだ?」
頭を撫でられそう言われて、私は無性に嬉しくなる。
それがすぐに口の動きにも現れてしまって、それまでよりもいっそう深く偽竿を喉の奥まで咥えながら、飛び散るぐらいにたくさんの唾液をそれに塗り付けていく。
彼女は「ふふ」と余裕の笑みで私の必死なフェラチオに陶然としている。
「ん、ん…んん」
「そう、すっごくいやらしいね?」
もう「いやらしい」程度は純粋な褒め言葉にしか聞こえない。
私は拘束された両手を床につきながら、ぎこちなく…それでも一生懸命に偽竿をしゃぶった。
動きに合わせて彼女の腰が前後にゆらゆらと揺れる。
同時にワンピースの裾もゆらゆら揺れて、それと偽竿の隙間から白い太腿が見えていて、それが目の前の景色の全てとなった。
「む…ふぅん…っ」
偽竿を横から咥えて舌を出しながら舐めていく。
唇と舌で挟むようにして、偽竿を何度もスライドさせた。
「梢さんったら、すごくエッチな舐め方してる」
「……」
改めて偽竿の頭部分をぱくっと咥えながら、上目遣いに彼女を見上げた。
軽く頭を前後に動かすように手が添えられて、私は自分から大きく顔を前後に動かしていく。
…わざとジュプジュプという音を立てて、唾液もだらだらとこぼす。
「あ、…もう、入れていい?」
答えなんて求めてないんだろうけど、彼女は疑問形で言った。
実は私は、その…男性との経験がないから、分類上はヴァージンだったりする。
「あ、あの、実は…」
こなれたようなフェラチオをしておきながら言うのは非常にいたたまれないのだが、私は彼女を見ながら「そういうの、入れるの初めてだから」と説明した。
「……処女、なんですか、梢さん」
まさかと思っているらしく、彼女は私の目線に合わせてしゃがんで尋ねてくる。
「…指とかは入れた事あるから、大丈夫だとは思うけど」
「……」
彼女がふーっと長い溜め息を吐いた。
それから少し温度のある声で改めて聞いてくる。
「…いいんですか、これで」
偽竿がクイっと動く。
「いいよ…」
なんでそんな事聞くの?とは言葉にせず瞳で訴えた。
彼女は何も言わず黙って私を押し倒してくる。
それから、一応気使いながらゆっくりと、偽竿を私の秘部にあてがい少しずつ沈めていった。
「……んん」
少し緊張して息が詰まる。
偽竿が入ってくる挿入感が、膣壁をみしっと鳴らして脳にまで伝わってきた。
不安になった瞬間、彼女の手が私の丸い乳房をやわやわと揉んだかと思うと、チュッと乳首に吸い付いてきて、私は強制的に脱力してしまった。
それと同時に偽竿がぐっと奥まで押し込まれていく。
「…痛い?」
「……うーん」
乳房を緩く揉み回すのは続けたままで、彼女はゆっくりと偽竿を引いていく。
痛かったはずなのに、なくなったらなくなったでどこか寂しい気がした。
ギリギリの所まで偽竿を引いてから、彼女はまた乳房をきゅっと揉み先端を尖らせるように握ったかと思うと、赤くなった乳首にチュッと吸い付いてくる。
「…あふ、ん」
離れるのかと思ったら今度は乳首を丸ごと口に含んで、先端を舌先でころころと転がされた。
「…あぁっ、あぁん…」
「梢さん、全然不潔になんて見えないよ、どこもかしこもものすごく、形も色も綺麗で」
「……」
彼女がチュパチュパと、何度も乳首に吸い付いてくる。
断続的なその刺激と、やわやわと揉まれる乳房への緩慢な刺激が交錯して、それだけで私はどうにかなりそうなぐらいに感じてしまっていた。
「でもごめん、…だからメチャクチャに犯したくなるんだ」
我慢できないという様子で、彼女は私の乳首に軽く歯を立ててきた。
それまでの愛撫も十分気持ち良かったはずなのに、その刺激によって弾かれたような、強烈な快感が身体の中心を駆け抜けていった。
思わず身震いして、いやらしいおねだりを始めてしまう。
「あぁぁ…噛んで、いっぱい」
「いっぱい噛んであげる、それからこっちもいっぱい犯してあげる」
「うん、いっぱい…してぇ…あぁん」
それからもう一度、胸を揉み回されながら偽竿を挿入された時、最初と違ってそれはいとも簡単に、スムーズなものへと変わっていて驚く。
「あれ…痛くない」
「…え?」
「大丈夫みたい」
身体を起こして慎重に偽竿を操っている彼女が、拍子抜けしたように確認してくる。
「ほんとに処女なんですか…?」
「そのはず、なんだけど」
嘘でも吐かれたのではないかといぶかる表情は一瞬で消えて、彼女は「それなら」という言葉を続けて発する。
何されるんだろう?と思っていると、手加減なしの深い挿入が繰り返され始めた。
「や、あ…っそんな…したらぁ」
「……」
もう彼女は言葉を発しない。ただ黙って私を観察しているようだった。
もしかすると、途中で痛みに気付いて辛くなるかもとか、そんな事を考えてくれてたのかもしれないけど、私の方は一突きごとに、膣壁で生まれる快楽の度合いがどんどん強くなる事に戸惑うばかりだった。
「あれ、あ…あ…ん」
私の感じる度合は、声に現れてしまって隠しようがない。
「あ、はぁ…あ…ん……あぁっ」
明らかに私が良がっているのに安心したのか、彼女はいよいよ本気で腰の動きを激しくしていく。
…え、まだ全力じゃないの?と戸惑う間もなく、彼女は私の腰を手で押さえつけながら、猛烈なピストン運動を開始した。
彼女の手が離れたのもあって、激しく揺すられる身体の上に乗った私の胸も、ぷるぷると揺れてしまう。
彼女は目を細めてそれをうっとりと眺めながらも、腰の方は別人のように容赦なく激しい動きを止めなかった。
「あぁぁ…っ、あ、あ、あっ」
何これ、激しいんだけど…?
これってみんながしている普通のセックスなの?…
「は、激しいよぉ、こんなっ」
「同じ事、冴子さんにも言われました」
「やだ、冴子ちゃんの話なんかしないで…私だけ見て」
「……」
そんな事、言った所で人の頭の中まではどうせ支配できない。
私は繋がれた両手を持ち上げて彼女の手に重ねた。
…不潔って言われたし、今だって蔑むような顔して私の中をメチャクチャに犯してるんだし、私が何かを頼むような立場ではないのはわかってるけど。
でも、身代わりでいいなんて事は全然思わなかった。
だいたい冴子ちゃんには「不潔」だの「淫乱」だのという言葉はかけてないんだろうし。
…そう考えていると、彼女のそんな罵りの言葉を浴びているのは私だけなのかもという気がしてきて、もっと言われたくなった。
「あ…あ、あ…私、もっと…い、言われたい」
言葉が続かなかったけど、察してくれたのか彼女は私の顔に近づいてきて「淫乱って言われたいの?」と甘く囁いてきた。
「そう、うん、あ…っ…あぁぁ」
身体が揺すられているから、どうしても同じ言葉を二度言ってしまう感じになる。
そのまま、彼女は耳元で私を「変態」と言った。
「淫乱」が来ると思ってたのに、これは不意打ちだった。
「…あぁぁっ、あ…また…イっちゃうよぉ…っ」
たった一言「変態」と言われただけで、私はまたあっさりと果てを見る。
彼女は面白い物でも見るように、相変わらず間近で私を観察している。
秘部に突き刺さった偽竿は、抜かずにゆるゆると動かしていた。
「あれ、あ…また…来ちゃう」
身体の様子から私が連続絶頂したいのかと解釈した彼女は、再び急激にピストンのスピードを上げて私の膣壁を擦りまくる。
「だからそれ、激し…っんん…あはぁ…っ…!」
そうしながら今度は「淫乱」と囁かれ私はまた絶頂を迎えてしまった。
…どうしよう、止まらないよ。晴香たん。
秘部ではジュプジュプと卑猥な水音を奏でながら偽竿が激しく出入りしている。
耳元には、小馬鹿にしたように、でも最上の褒め言葉をかけてくれているとわかるように、彼女はいやらしい罵りの言葉を囁き続けていて、それらの異なる刺激の両方に私の身体は歓喜の絶頂を延々と追いかけていた。
「…もっと、して、いっぱい…壊れるくらいに」
膣から偽竿を抜いて欲しくなくて、私は偽竿をきゅうきゅうと締め上げながら彼女に甘くおねだりしてしまう。
彼女は嬉しそうに「いいよ」と短く答えて、その瞬間からまたトップスピードで私の秘部に偽竿を突き入れ続けた。
「あ、あ…あひぃ…ん」
情けない声で鳴くばかりの私に、彼女はいくらでもいやらしい罵りの言葉をかけてくれる。
短い言葉ばかりだけど、それは私の本当の姿を理解しているからこそのもののような気がして、だから私は嬉しくて「淫乱」と言われても「変態」と言われても、拒む事なく「そうなの、だからもっと」と訴え続けてしまっていた。
「…こんなに欲しがるなんて、欲張りだね」
「…ごめんなさい、でも…許して、…い、あぁぁぁ…ん」
中の奥深くまで、文字通り全てをめちゃくちゃに掻き回され、貫かれ、穿たれる。
彼女に全てを捧げるような気持で、私はもっともっとと行為をねだり続けた。
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