庶民的な転生公爵令嬢はふわふわ生きる

くしゃもち

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これも全部歴史書のせいだ!!

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『それから………は……に…し、……を……のです。』
まだ終わらねえ…真夜中だぞ…
いや、声はそこまで大きくないの。だけどね、考えてみて。真夜中、本来なら寝ている時間にぼそぼそと呟かれ続けたら気が滅入るわ。
今ね、すっごく後悔してる。眠れない。私は繊細なんだぞ!デリゲートなんだぞ!!前世では豆球がついてるだけで眠れなかったり、時計の秒針の音で目が冴えるくらいなんだぞ!気になるわい!!
『………に送る、………。』
ん?終わった…のか?あ、宝石も消えてる!やったー!やっと安眠が出来るよおおおお!

「ユーク様、起床時間ですよ。起きて下さい。」
「ううん、しゃーさぁ…まって…あとごふん…」
「どうなさいました?体調が悪いのですか!?」
朝日が目に染みる…目がむずむずする…
これも全部歴史書のせいだ!!…八つ当たりはおしまいにして、と。
「ちがうよ…眠れなかったの。」
「そうですか。ではもう少しお休みになられますか?旦那様と奥方様には朝食の席に遅れる、とお伝えしておきます。」
「ありがと~。おやすみ…」

ふっっっかーつ!!!
目はパッチリ、目覚めもスッキリ~。今日の朝ご飯も美味しかった!
さーってと、今日も解読頑張りますか~。
まずは現実から目を背けないようにページ数の確認だ!!というかこんなに分厚い本…いや、でも諦めたらダメだ!振出しにまた戻ってしまう!
「えーと、最後のページ、最後のページ…」
って…
「現代語訳、しとるやないかーい!!!」
失礼、取り乱し過ぎて大阪弁になってしまいました。
でもびっくりするわ!結構頑張ったのに!今日もがんばるぞって気合い入れた時に!現代語訳があるってどういうことじゃぁぁぁぁ

~小一時間後~

なになに?

これは精霊と人間がお互いに目視できた時代のこと。
名もない国、国と言ってもほんの小さなものだが、あった。
その国に一人の赤子が生まれた。
しかしその赤子は他の赤子とは違った。
奇怪な言葉を話すのだ。
悪魔の子だ、人外の子だ、自分たちに害を与える存在だ、と言ってその赤子を殺そうとした。
その様子を見て赤子を哀れに思った二人の精霊が、その赤子を精霊界へ連れ出しました。
そして二人はその赤子を育てていくうちに、赤子…彼女の話している言葉を理解していきました。
それから彼女はありきたりなものから、見たことも聞いたこともないような、もちろん食べたこともないようなお菓子を作り、皆に振る舞いました。
それが………です。

んん?ここの文字が見えない…靄がかかってるみたい。
すると後ろから肩を叩かれた。
「シャーサ?どうしたの?いつもみたいに声かけて……え?」
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