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瑠璃彩side
歌う以外伝え方がわからない。
私は生まれた時から祖父以外の家族に愛されていなかった。
母親は私を産んだ時に死んだらしい。元々身体が弱く、出産にリスクがあった。案の定出産の時に大量出血で帰らぬ人になった。父は母のことを心から愛していた。だから、
「お前なんか生まれて来なければ、美紅 は、美紅は死ななかった!!なんでお前が生きてるんだ!」
父は、幼い私を殴りながら怒鳴る。少しでも声を出すと、
「その声で話すな!泣くな!美紅と同じ声で!!!!!!」
私の声は母にそっくりだから、思い出してしまうらしい。それから生まれてから毎日暴力、暴言、ご飯は父親の残したコンビニ飯の生活を6歳まで送った。
しかし、隣人が父の怒鳴り声に疑問をもち警察に通報した結果、父親は逮捕され、母方の祖父に引き取られることになった。
そして気づいた
───声が出ないことに───
厳密に言えば声は出る。だけど、話そうとしても言葉がでないのだ。
そんな私を見かねた祖父はよく音楽を聞かせてくれた。祖父は亡き祖母とオーケストラに行ったり、アイドルのLIVEに行ったり様々な音楽と共に生きてきたそうだ。
祖父が楽しそうに歌うから、気づいたら歌ってた。
そう、歌ってた
そこからはもうあっという間だった。
歌えるとわかった祖父と沢山歌って、音楽が好きになった。父親のせいで、話すことが苦手になり、感情もあまり外に出なくなってしまった私が唯一気持ちを、言葉を伝えられる方法。
外でも歌ってたらスカウトされた。私は祖父を安心させるためアイドルになった。*奇跡のアイドル*なんて呼ばれ始めて、気づいたら国民的と呼ばれるくらいには有名になった。
私は腰まで届く、艶のある黒髪。
染めたことなんて一度もないのに、光を受けると鏡みたいに綺麗だと言われる。
でも完璧じゃない。
毛先は少しくせがあって、
ストレートに整えても、どうしても柔らかくうねる。
それが嫌で、
昔は何度もアイロンを当てた。
――きれいじゃないと、価値がない気がして。
身長は高めで、全体的にすらりとしている。
ステージ衣装を着ると映える体型らしくて、
立っているだけで“絵になる”とも言われた。
だけどそれは、
「黙って立っていれば」の話。
話さなければ、
歌わなければ、
私はただの“綺麗な置物”。
表情が薄いとか、近寄りがたいとか、
そんな言葉を何度も聞いた。
それでも、歌い始めると違う。
黒髪が揺れて、
毛先のくせが音に合わせて跳ねて、
身体全体が音楽になる。
その瞬間だけ、
私はちゃんと“生きている”って思えた。
祖父が無くなったあともずっと、私が伝えたいこと、言いたいこと、思ってること、ファンのみんなが教えてくれたことを歌詞にして歌った。
それ以外伝え方が分からないから
そんな生き方をしている私を空から《 彼 》はずっと見ていた
──────────────────
ドン💥💥💥💥
LIVEのために車で移動していると突然大きな衝撃と共に何かがぶつかってきた。
私の体はそのなにかに潰された。
(あぁ~、身体どんどん冷たくなるし、もう死ぬのかな、、、、けど死んだら、おじいちゃんに、会えるかなー)
「大丈夫」
「よく頑張ったね」
そんな声が聞こえ、意識を失った。
歌う以外伝え方がわからない。
私は生まれた時から祖父以外の家族に愛されていなかった。
母親は私を産んだ時に死んだらしい。元々身体が弱く、出産にリスクがあった。案の定出産の時に大量出血で帰らぬ人になった。父は母のことを心から愛していた。だから、
「お前なんか生まれて来なければ、美紅 は、美紅は死ななかった!!なんでお前が生きてるんだ!」
父は、幼い私を殴りながら怒鳴る。少しでも声を出すと、
「その声で話すな!泣くな!美紅と同じ声で!!!!!!」
私の声は母にそっくりだから、思い出してしまうらしい。それから生まれてから毎日暴力、暴言、ご飯は父親の残したコンビニ飯の生活を6歳まで送った。
しかし、隣人が父の怒鳴り声に疑問をもち警察に通報した結果、父親は逮捕され、母方の祖父に引き取られることになった。
そして気づいた
───声が出ないことに───
厳密に言えば声は出る。だけど、話そうとしても言葉がでないのだ。
そんな私を見かねた祖父はよく音楽を聞かせてくれた。祖父は亡き祖母とオーケストラに行ったり、アイドルのLIVEに行ったり様々な音楽と共に生きてきたそうだ。
祖父が楽しそうに歌うから、気づいたら歌ってた。
そう、歌ってた
そこからはもうあっという間だった。
歌えるとわかった祖父と沢山歌って、音楽が好きになった。父親のせいで、話すことが苦手になり、感情もあまり外に出なくなってしまった私が唯一気持ちを、言葉を伝えられる方法。
外でも歌ってたらスカウトされた。私は祖父を安心させるためアイドルになった。*奇跡のアイドル*なんて呼ばれ始めて、気づいたら国民的と呼ばれるくらいには有名になった。
私は腰まで届く、艶のある黒髪。
染めたことなんて一度もないのに、光を受けると鏡みたいに綺麗だと言われる。
でも完璧じゃない。
毛先は少しくせがあって、
ストレートに整えても、どうしても柔らかくうねる。
それが嫌で、
昔は何度もアイロンを当てた。
――きれいじゃないと、価値がない気がして。
身長は高めで、全体的にすらりとしている。
ステージ衣装を着ると映える体型らしくて、
立っているだけで“絵になる”とも言われた。
だけどそれは、
「黙って立っていれば」の話。
話さなければ、
歌わなければ、
私はただの“綺麗な置物”。
表情が薄いとか、近寄りがたいとか、
そんな言葉を何度も聞いた。
それでも、歌い始めると違う。
黒髪が揺れて、
毛先のくせが音に合わせて跳ねて、
身体全体が音楽になる。
その瞬間だけ、
私はちゃんと“生きている”って思えた。
祖父が無くなったあともずっと、私が伝えたいこと、言いたいこと、思ってること、ファンのみんなが教えてくれたことを歌詞にして歌った。
それ以外伝え方が分からないから
そんな生き方をしている私を空から《 彼 》はずっと見ていた
──────────────────
ドン💥💥💥💥
LIVEのために車で移動していると突然大きな衝撃と共に何かがぶつかってきた。
私の体はそのなにかに潰された。
(あぁ~、身体どんどん冷たくなるし、もう死ぬのかな、、、、けど死んだら、おじいちゃんに、会えるかなー)
「大丈夫」
「よく頑張ったね」
そんな声が聞こえ、意識を失った。
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