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18 白い結婚の証明
しおりを挟むそれからは話が早かった。
籍を入れて3年経っていたが、教会で白い結婚だったことを証明すれば彼女は自由だし、直ぐにアイツと結婚できる。
だからそうした。
俺が不能だとか、金で彼女を買ったんだとか、浮気をしていたんだとか、色んな噂をされたが尽く学生時代の友人達が噂を否定をしてくれて醜聞は収まっていった。
侯爵位を継いだ彼女の弟は姉の裏切りだと最初は受け容れられなかったようだが、自分達3人がいつも仲良く交流しているのを見て次第に納得してくれた。
俺の家族はというと
「はぁ~、アンタの勝ちだわ」
「へっへ、やりいぃ」
「ちっくしょう! やられたっ」
母と弟達2人に途中で耐えられなくなってコッソリ打ち明けていた為、賭けの対象にされていた。
会長を譲って隠居した父親は驚いたが、
「まあ、離婚も箔付けだ。次行け次」
とあっけらかんとしたものだった。
彼女自身は侯爵夫人に収まった後、暫く大人しくしていたが侯爵家の商会長の席は弟に譲り、俺の商会のモデルとして復帰した。
仕事は楽しいらしい。
気が強いので社交界でも幅を効かせているが、伯爵夫人から侯爵夫人になった彼女に文句を言える者は少ない。
そもそも離縁した俺と今の夫が社交界で親しいのを見れば誰でも納得せざるを得ないようだ。
ついでに元継母の醜聞も拡がっていた為、俺は友人の最愛を自分の経歴に傷を付けてまで守ったと男だという美談が広がり、少しだけ居心地が悪い。
そのせいもあるのか、妙に高位貴族の女性からの釣書が増えたけど仕事が忙しいと断り続けている。
え? 爵位? ああ。あの夜会の時より1年前に既に俺の家の爵位は上がってたんだ。
国内の経済貢献ってヤツでね。
当分、恋愛も結婚も巻き込まれも懲りごりだ。
弟が2人も居ればどっちかが結婚するさ。
そう思ってた――
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