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85.ちょっと意地悪なご主人さま

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「もうっ、女の分際で横から口を出すんじゃない。男が仕事の話をしてるんだから」
お客様にお茶だしした時、つい話に割り込んだらご主人さまに叱られました。
「もう、女は台所にでも引っ込んでなさい」
あたしは一礼して下がります。
クスン
ちょっと涙が頬を伝わります。
何もあんな言い方しなくてもいいじゃない。

お客様が帰られた後は、もう、夫婦喧嘩です。
でも、彼にかなう訳がない。
男の人って、頭だって女より優れてるんだもの。
彼の方があたしよりずっと頭の回転が速いし、理屈で話されるとかなうわけない。
「女って先が見えないんだな」
彼は小馬鹿にしたように呟きました。
今回も彼の勝ちです。
もうっ!くやしい。
でも、あたしは素直に床に跪いて許しを請います。
ここはぐっと堪えて、女の処世術です。
いつもなら、ここで彼に頭を踏まれて終了だけど、今回は違いました。
彼はあたしをトイレに連れて行くと、便器の内側にあたしの顔を突っ込みました。
「お許し下さい。ご主人さま」
「だーめ。お前、妻の分際で夫に逆らったんだぞぅ~」
彼はからかうような口調であたしをたしなめます。
あたしが咄嗟に逃げようとすると、彼はあたしの頭を踏みつけて便器の奥に沈めました。
「はぐぅっ、げほっ、げほっ」
酷い、トイレの水を少し飲んじゃったじゃない。
「どう?、反省したかなぁ~」
彼があたしに問いかける。
「はい、ご主人さま。あたしは妻の分際で生意気でした。どうぞ、お気が済むまで、あたしを罰してください」
あたしは素直にお決まりの台詞で許しを請います。
彼はあたしの頭を踏みつけて、冷たい床にあたしの額を押し付けました。
よかった、調教終了のサインだ。

時に厳しくて、ちょっと意地悪なご主人さま。
でも、そんな彼も好き。だって、あたしは彼の物なんだもの。
彼の望みはあたしの望み。彼が望むなら、あたしは何をされたって構わない。
あたしは愛と貞節と従順を誓って彼の足にキスしました。


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