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花を愛する残暑の雷鳴
#3
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演習場に呼び出されてから少し経った本日。
遅い時刻にシオ様がお一人でご来店されました。
どうやら先日の別荘での事に進展があったそうです。
「調べたらすぐに分かりましたよ、別荘を建てたのは手記の持ち主その人のようです」
「その方は今何をなさってるのですか?」
「……キーノスの推理通り、亡くなってました。あの別荘に引っ越してくる前に通り魔に刺されたそうです」
「悲しい話ですね」
「マルモワの小さな事件として扱われたので、新聞にもあまり大きく取り上げられなかったみたいですよ」
本日は別で食事を済ませていらしたそうで、レイシュのみをご注文なさりました。
「私に仲介した方は当然知っていましたが、幽霊騒ぎとは無関係だと思っていたそうです」
「あの辺りは色々暗い噂が多いですからね」
「マルモワでの事件の被害者がオランディの別荘に出るとも思いませんよね」
「そもそもなぜ彼女はあの場所に別荘を建てたのですか?」
「彼女の旦那様の思い出の地だからではと仲介してくださった方が言ってました」
不動産屋の方は手記の著者と旧知の間柄だったそうで。
手記の著者は、オランディからマルモワへ移住したエテルノ教の信者と結婚したそうです。
その旦那様はご兄弟があの湖で亡くされ、その事を死ぬまで後悔していたとの事。
旦那様の死後、彼女はその遺志と共に過ごそうとあの別荘を建てたのではないかというのが不動産屋の方の話だそうです。
「もしかして、その女性もエテルノ教の信者だったのですか?」
「はい。オランディから引っ越してきた彼を世話する内に恋に落ちたそうです。それに彼を最後に失踪の手助けもやめたみたいですよ」
「そこまで分かったのですか?」
「手記の最後の人の謎かけ、覚えてますか?」
「いえ、はっきりとは」
「『先から来て、どこにでもあり、流れていく。刻まれる愛しいもの』ですよ」
「時間、でしょうか?」
「あの時は時計だと考えましたが、彼女の足跡を考えると時間が正解でしょうね」
謎かけの他の答えは大体貴重品や思い出の品が多かったので、それも時計だと考えました。
しかし最後が時間という答えなら、あるいは失踪者本人と言えるでしょう。
「結局彼女は何者だったのですか?」
「人形師です。副業で鬘の制作もしていたようですね」
「なるほど、ではあの髪の毛は鬘か人形に使うものだったのでしょうか」
「おそらくはそうでしょうね。それからもう一つ、脅迫者としての側面もあったようです」
「脅迫ですか?」
「キーノスは謎かけの品を失踪の手助けへの対価だと言ってましたが、実際はあの品々をモチーフにした人形を失踪後落ち着いた頃に送り付けてたそうです」
「……よく分かりましたね、そんな事」
「失踪の手助けをしてもらった方の一人を見つけたんですよ」
シオ様が別荘の真相を知るために会ったのは二名。
一人は別荘をシオ様に仲介した不動産業を営む方。
もう一人はリモワでは有名な娼館を経営する方の奥様だったそうです。
「結局その方は失踪したもののまた戻ってきたようで、そこに例の人形が届いたそうです」
「誰かの手を借りてまで失踪しようとしたのに、戻ってしまったのですか?」
「ヤキモチを焼かせたかったそうですよ、失敗したそうですが」
「ヤキ、モチですか」
「……あぁ、嫉妬させたかったの方が分かりやすいですかね」
「なるほど、比喩ですね」
なぜモチを焼かせるために失踪などしたのかと少し考えてしまいました。
「その奥様はその人形を見てプレゼントだと思ったそうですが、例の幽霊の奥様の元へ送られたことを想像すると……脅迫ですよね」
「送られてきた物は人形だけですか?」
「あと絵葉書があったそうです。例の謎かけの文書と勿忘草の花が描かれていました」
「それだけでは脅迫とは言い難いように思えますが」
「勿忘草の花言葉を知ってますか?」
「いえ」
「『私を忘れないで』です」
「……証拠を忘れるなという意味ですか」
「自分の事を話せばバラす、という意味だと私は思いますね。あの奥様は分かっていなかったようですけど」
幽霊、指輪、遺髪、手記……どれも繋がったように思えますが、疑問が残ります。
「結界を張って隠した理由と、その結界を張った方が誰なのかは分かりますか?」
「隠した理由は脅迫の材料として重要なものだからかと思いますが、誰がやったのかは……彼女本人が術士の可能性はどうですか?」
「推測で言うなら、彼女は違うと思われます」
「そうなんですか?」
「術士なら例の幽霊を身近に置き続けるのはかなりキツいです」
「それは、どういった理由で?」
「説明が難しいですが……圧力というか、常に傍に誰かがいるような感覚があると言えば分かりやすいでしょうか」
実際はニオイですが、こちらの説明の方がややこしいです。
「そうなると、術士の方は霊感のような物があるんですか?」
「それに近いものはあるかもしれませんね」
しっかりと訓練をする事が条件です。
私やビャンコ様は一通り訓練を終えてますが、メル様はおそらく自身の制御のみを教わったのかと思います。
なのでメル様は知識はあっても結界の気配などには気付けず、術のニオイは分かるのでしょう。
ユメノ様やケータ様のように訓練を全くしていないと、ニオイを撒き散らし術のニオイにも気付けない状態になります。
「色々分かりましたが、これ以上調べるのは難しそうですし必要もなさそうです」
「そうですね」
「お陰で助かりました。これであの別荘を問題なく使えそうです」
「それは何よりです。ただ……あれは私への協力のお礼だったはずですが私は楽しんだだけでしたので、お礼は別で用意させてください」
おそらく私が読み解かずとも、シオ様なら手記の内容や意味を理解出来た事でしょう。
それに今聞いたお話もシオ様が調べたから分かった事です。
そうなると私が別荘でした事は、せいぜい結界を割った事くらいになります。
楽しく別荘で過ごした事を考えると、やはりお礼にはなっていないように思えます。
私の発言を受けたシオ様が少しだけ驚いたような様子を見せた後、ふふっと穏やかに笑います。
「そういえばそうでしたね。あれはキーノスを誘い出すための口実ですので、お礼をと考えるなら一緒に別荘に行ってくれた事がそれに当たりますよ」
「いや、しかしそれでは……」
「キーノスやビャンコさんには当たり前でしょうけど、空を移動して旅行するなんて普通の人はできませんよ」
「それはビャンコ様がした事で」
「私から見ると、キーノスが術士で手品師だと教えてくれた事がかなり大きいんです」
「そんな事がですか?」
「……あなたは自分の価値に対してあまりにも無頓着です。私はこうして会話するのが楽しいからそれだけでも充分ですが、その容姿に派手な手品や術まで扱えるなんて、利用する側から見たらすごく稀少な存在なんですよ?」
「それは、知る人にはよく言われます」
実際、イザッコや師匠は私を体良く利用しますし。
「あなたは目立つ事を嫌うようですから、私は利用しようとは思いません。嫌われて楽しく会話できなくなる方が私にとってはデメリットだと思うんですよ。たまに相談できると嬉しいですが」
「……ありがとうございます」
「ふふ、こちらこそ。別荘では楽しかったですよ、手記の中の謎かけを一緒に解きましたね」
「ほとんどシオ様が解いてましたけどね、私は比喩表現はあまり得意ではないようです」
「さっきもヤキモチは伝わってなさそうだとは思いました」
モチを焼くのが嫉妬の比喩とは、不思議なものだと思います。
そういえば最近似たような事があったのを思い出しました。
「ところで『心を渡す』? というのも何かの比喩かと思いますが、心当たりはありますか?」
「え?」
「色々考えて、自己紹介をする事かと思いましたが何か違うような」
「んん? 何かあったんですか?」
「ほとんど面識のない方から自己紹介の後で『心を受け取ってほしい』と言われたのですが、何かを渡された訳ではないので比喩なのかと」
「……それを言われて、どうしたんですか?」
「近くにいた方から告白されていると聞き、その日は予定があったので詳細は聞かずに帰宅しました。今考えてみると自己紹介を指すのかと思いまして」
「ふふっ……ちょっとそれは……」
シオ様が笑っています。
「間違ってましたか?」
「そうですね……色々……ふふっ」
では別に告白されるような事があるのでしょうか?
日を改める話をしなくて良かったです、面識のあまりない方から何かを告白されても困ります。
笑いが収まったシオ様が、少し涙目でこちらへ声を掛けます。
「心を受け取ってほしいというのは、あなたを愛していますという意味ですよ」
「……は?」
「あと告白すると言うのは、単体で言う場合は恋心を告げる事を意味します」
「……まさか、そんな訳ないでしょう」
「ほとんど面識がないと言ってましたが、全くない訳ではないんですね?」
「以前助けた事があります」
「ならその時に恋をしたんでしょうね」
「まさか、名前くらいしか覚えて無かったそうですよ?」
「充分ですよ」
……という事は、私は想いを告げて来た相手に予定があると告げて立ち去った事になります。
自分の行動の意味が分かりません、イザッコが何も言わない訳です。
「ふふっ……どうして顔を青くするんですか、普通なら赤くなるところですよ?」
「自分がした事を思うと、あまりにも……」
「キーノスって天然なんですね」
「天然?」
「ビャンコさんの言葉を借りればポンコツです」
これは、否定が難しいです。
そう言えばかなり前にミケーノ様に「何人に告白されたか」と聞かれた覚えがあります。
恐らくあれも、今説明していただいた意味を指していたのでしょう。
とはいえ、失礼な態度は反省が必要だと思いました。
ビャンコ様に知られたら、また大笑いされそうな予感がします……。
遅い時刻にシオ様がお一人でご来店されました。
どうやら先日の別荘での事に進展があったそうです。
「調べたらすぐに分かりましたよ、別荘を建てたのは手記の持ち主その人のようです」
「その方は今何をなさってるのですか?」
「……キーノスの推理通り、亡くなってました。あの別荘に引っ越してくる前に通り魔に刺されたそうです」
「悲しい話ですね」
「マルモワの小さな事件として扱われたので、新聞にもあまり大きく取り上げられなかったみたいですよ」
本日は別で食事を済ませていらしたそうで、レイシュのみをご注文なさりました。
「私に仲介した方は当然知っていましたが、幽霊騒ぎとは無関係だと思っていたそうです」
「あの辺りは色々暗い噂が多いですからね」
「マルモワでの事件の被害者がオランディの別荘に出るとも思いませんよね」
「そもそもなぜ彼女はあの場所に別荘を建てたのですか?」
「彼女の旦那様の思い出の地だからではと仲介してくださった方が言ってました」
不動産屋の方は手記の著者と旧知の間柄だったそうで。
手記の著者は、オランディからマルモワへ移住したエテルノ教の信者と結婚したそうです。
その旦那様はご兄弟があの湖で亡くされ、その事を死ぬまで後悔していたとの事。
旦那様の死後、彼女はその遺志と共に過ごそうとあの別荘を建てたのではないかというのが不動産屋の方の話だそうです。
「もしかして、その女性もエテルノ教の信者だったのですか?」
「はい。オランディから引っ越してきた彼を世話する内に恋に落ちたそうです。それに彼を最後に失踪の手助けもやめたみたいですよ」
「そこまで分かったのですか?」
「手記の最後の人の謎かけ、覚えてますか?」
「いえ、はっきりとは」
「『先から来て、どこにでもあり、流れていく。刻まれる愛しいもの』ですよ」
「時間、でしょうか?」
「あの時は時計だと考えましたが、彼女の足跡を考えると時間が正解でしょうね」
謎かけの他の答えは大体貴重品や思い出の品が多かったので、それも時計だと考えました。
しかし最後が時間という答えなら、あるいは失踪者本人と言えるでしょう。
「結局彼女は何者だったのですか?」
「人形師です。副業で鬘の制作もしていたようですね」
「なるほど、ではあの髪の毛は鬘か人形に使うものだったのでしょうか」
「おそらくはそうでしょうね。それからもう一つ、脅迫者としての側面もあったようです」
「脅迫ですか?」
「キーノスは謎かけの品を失踪の手助けへの対価だと言ってましたが、実際はあの品々をモチーフにした人形を失踪後落ち着いた頃に送り付けてたそうです」
「……よく分かりましたね、そんな事」
「失踪の手助けをしてもらった方の一人を見つけたんですよ」
シオ様が別荘の真相を知るために会ったのは二名。
一人は別荘をシオ様に仲介した不動産業を営む方。
もう一人はリモワでは有名な娼館を経営する方の奥様だったそうです。
「結局その方は失踪したもののまた戻ってきたようで、そこに例の人形が届いたそうです」
「誰かの手を借りてまで失踪しようとしたのに、戻ってしまったのですか?」
「ヤキモチを焼かせたかったそうですよ、失敗したそうですが」
「ヤキ、モチですか」
「……あぁ、嫉妬させたかったの方が分かりやすいですかね」
「なるほど、比喩ですね」
なぜモチを焼かせるために失踪などしたのかと少し考えてしまいました。
「その奥様はその人形を見てプレゼントだと思ったそうですが、例の幽霊の奥様の元へ送られたことを想像すると……脅迫ですよね」
「送られてきた物は人形だけですか?」
「あと絵葉書があったそうです。例の謎かけの文書と勿忘草の花が描かれていました」
「それだけでは脅迫とは言い難いように思えますが」
「勿忘草の花言葉を知ってますか?」
「いえ」
「『私を忘れないで』です」
「……証拠を忘れるなという意味ですか」
「自分の事を話せばバラす、という意味だと私は思いますね。あの奥様は分かっていなかったようですけど」
幽霊、指輪、遺髪、手記……どれも繋がったように思えますが、疑問が残ります。
「結界を張って隠した理由と、その結界を張った方が誰なのかは分かりますか?」
「隠した理由は脅迫の材料として重要なものだからかと思いますが、誰がやったのかは……彼女本人が術士の可能性はどうですか?」
「推測で言うなら、彼女は違うと思われます」
「そうなんですか?」
「術士なら例の幽霊を身近に置き続けるのはかなりキツいです」
「それは、どういった理由で?」
「説明が難しいですが……圧力というか、常に傍に誰かがいるような感覚があると言えば分かりやすいでしょうか」
実際はニオイですが、こちらの説明の方がややこしいです。
「そうなると、術士の方は霊感のような物があるんですか?」
「それに近いものはあるかもしれませんね」
しっかりと訓練をする事が条件です。
私やビャンコ様は一通り訓練を終えてますが、メル様はおそらく自身の制御のみを教わったのかと思います。
なのでメル様は知識はあっても結界の気配などには気付けず、術のニオイは分かるのでしょう。
ユメノ様やケータ様のように訓練を全くしていないと、ニオイを撒き散らし術のニオイにも気付けない状態になります。
「色々分かりましたが、これ以上調べるのは難しそうですし必要もなさそうです」
「そうですね」
「お陰で助かりました。これであの別荘を問題なく使えそうです」
「それは何よりです。ただ……あれは私への協力のお礼だったはずですが私は楽しんだだけでしたので、お礼は別で用意させてください」
おそらく私が読み解かずとも、シオ様なら手記の内容や意味を理解出来た事でしょう。
それに今聞いたお話もシオ様が調べたから分かった事です。
そうなると私が別荘でした事は、せいぜい結界を割った事くらいになります。
楽しく別荘で過ごした事を考えると、やはりお礼にはなっていないように思えます。
私の発言を受けたシオ様が少しだけ驚いたような様子を見せた後、ふふっと穏やかに笑います。
「そういえばそうでしたね。あれはキーノスを誘い出すための口実ですので、お礼をと考えるなら一緒に別荘に行ってくれた事がそれに当たりますよ」
「いや、しかしそれでは……」
「キーノスやビャンコさんには当たり前でしょうけど、空を移動して旅行するなんて普通の人はできませんよ」
「それはビャンコ様がした事で」
「私から見ると、キーノスが術士で手品師だと教えてくれた事がかなり大きいんです」
「そんな事がですか?」
「……あなたは自分の価値に対してあまりにも無頓着です。私はこうして会話するのが楽しいからそれだけでも充分ですが、その容姿に派手な手品や術まで扱えるなんて、利用する側から見たらすごく稀少な存在なんですよ?」
「それは、知る人にはよく言われます」
実際、イザッコや師匠は私を体良く利用しますし。
「あなたは目立つ事を嫌うようですから、私は利用しようとは思いません。嫌われて楽しく会話できなくなる方が私にとってはデメリットだと思うんですよ。たまに相談できると嬉しいですが」
「……ありがとうございます」
「ふふ、こちらこそ。別荘では楽しかったですよ、手記の中の謎かけを一緒に解きましたね」
「ほとんどシオ様が解いてましたけどね、私は比喩表現はあまり得意ではないようです」
「さっきもヤキモチは伝わってなさそうだとは思いました」
モチを焼くのが嫉妬の比喩とは、不思議なものだと思います。
そういえば最近似たような事があったのを思い出しました。
「ところで『心を渡す』? というのも何かの比喩かと思いますが、心当たりはありますか?」
「え?」
「色々考えて、自己紹介をする事かと思いましたが何か違うような」
「んん? 何かあったんですか?」
「ほとんど面識のない方から自己紹介の後で『心を受け取ってほしい』と言われたのですが、何かを渡された訳ではないので比喩なのかと」
「……それを言われて、どうしたんですか?」
「近くにいた方から告白されていると聞き、その日は予定があったので詳細は聞かずに帰宅しました。今考えてみると自己紹介を指すのかと思いまして」
「ふふっ……ちょっとそれは……」
シオ様が笑っています。
「間違ってましたか?」
「そうですね……色々……ふふっ」
では別に告白されるような事があるのでしょうか?
日を改める話をしなくて良かったです、面識のあまりない方から何かを告白されても困ります。
笑いが収まったシオ様が、少し涙目でこちらへ声を掛けます。
「心を受け取ってほしいというのは、あなたを愛していますという意味ですよ」
「……は?」
「あと告白すると言うのは、単体で言う場合は恋心を告げる事を意味します」
「……まさか、そんな訳ないでしょう」
「ほとんど面識がないと言ってましたが、全くない訳ではないんですね?」
「以前助けた事があります」
「ならその時に恋をしたんでしょうね」
「まさか、名前くらいしか覚えて無かったそうですよ?」
「充分ですよ」
……という事は、私は想いを告げて来た相手に予定があると告げて立ち去った事になります。
自分の行動の意味が分かりません、イザッコが何も言わない訳です。
「ふふっ……どうして顔を青くするんですか、普通なら赤くなるところですよ?」
「自分がした事を思うと、あまりにも……」
「キーノスって天然なんですね」
「天然?」
「ビャンコさんの言葉を借りればポンコツです」
これは、否定が難しいです。
そう言えばかなり前にミケーノ様に「何人に告白されたか」と聞かれた覚えがあります。
恐らくあれも、今説明していただいた意味を指していたのでしょう。
とはいえ、失礼な態度は反省が必要だと思いました。
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