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第四章 三つの世界の謎
迫る男2
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「やっ、やだっ、京ちゃん、嫌っ」
下ばきを太股のあたりまで下げられて、リオはあえない悲鳴を上げた。
「俺が嫌いか?」
胸を打つ手を押さえつけ、ズボンを足の間に膝をいれてずり下げながら京は尋ねる。
「嫌いだ……!」
ためらいながらも、そう答えた。ズボンがずるずると下ろされていき、下腹が頼りなくなっていく。
「そうか」
しかし京は、堪えた風もなく、今度は膝を使って、ぐいと少年の片足を押し広げた。はずみで下りた下履きを、京は、足裏を使って取り去ってしまう。そして、徐に少年の乳首を口に含んだ。
「あっ、やだっ」
ちろちろと、円をかくように舌を這わされ、少年はぴくりと身を捩る。両手は万歳の形で、シーツの上に留められていた。こんな無防備な状態で、感じやすい箇所を攻められれば、どうしても肉体はしどけなくなる。なのに、身悶えすらできぬほど、京はリオの身体をがっちりと押さえ込んでいた。
「乳首がたってる……。お前って、ほんとに感じやすいな」
自分が刺激しておきながら、京はそう言ってくすりと笑った。
「そんな事、ないっ」
「身体は正直だぜ?」
思い切り冷たく言ってやるのに、京はいかにも楽しそうだ。
均整のとれた筋肉が、リオの胸にぴったりと重なる。京はリオの頬を両手ではさみ、持ち上げるようにしてキスをした。
「んっ……んんっ……」
自由になった両手で、リオはぽかぽかと胸板を叩く。ずちゃっと口腔を奥深く抉った後、京は角度を変えてまた深々とキスをした。
目眩がしそうなほど、激しいキス。
流し込まれる唾液にむせそうになる。逃げをうつ舌を自らのそれに絡め捕り、若い唾液を音を立てて吸う。駄目だ。頭の中がくらくらする。京の熱に浮かされ気絶しそうだ。
「好きだよ。可愛い。リオ。お前を愛してる」
散々翻弄した後、京は、リオの額に自分のそれを合わせ、至近距離で見下ろしながら囁いた。
「京ちゃん……」
もう、リオの目は真っ赤である。長い指が、優しいとしか形容しがたい繊細さでこげ茶の髪を梳いていく。そして、京はやんわりと、剥き出しの性器を片手に包んだ。
「あ……」
膝を閉じようとするが、もう片方の手で、ぐいとより深い角度で、押し開かれる。
「もう濡れてる。な? お前も俺が欲しいんだよ」
男の声が甘く掠れ、そして京は、ゆっくりと、リオのまだ萎れて下を向いている性器を扱き始めた。
「京ちゃん、お願い。逃げないから……だから、もうこれだけにして」
男にしがみつき、肩口で喘ぎを殺しながら、リオは言った。
「駄目だ。今夜はどんな事があっても、お前を抱くよ。もうこれ以上我慢でいない。ほら」
京は、身体をずらして、下腹を少年の腿へと押しつけた。
「あ……」
厚い布地の上からでも、はっきりわかる。京の股間は、固くなっていた。
「俺のここが、お前の中に入りたくて、じりじりしてる。なあ、可愛い小さなこの穴で、俺を慰めてくれよ」
からかうような口調で言うと、京はリオの蕾をそっと撫でた。
小穴を這い回る指に、うっすらとした快感が走る。
「口で……っ。口でするから……」
リオは口走った。
「おお、そんな事してくれるのか? 楽しみだな」
京は笑った。
「だけど、それはまた次でいい。今日は、俺に全部させてくれ。痛くはしない……多分……だから、俺に任せてくれ」
リオは涙の浮かんだ目で男を見上げた。優しい笑みが、降ってくる。京はおかしい。無理やり、強姦しようとしているのに、こんなに優しい笑顔を見せるなんて。
こんなに、優しく触れるくらいなら、開放してくれればいいのに。
「なあ? リオ」
長い舌が、べろりと首筋を舐めた。
ぴくん、と身体が、跳ね上がる。反応に気をよくしたのか、男はべろべろと耳たぶを舐める。耳の穴まで舌をいれられ、性器が、男の手の中で、ぐにゃぐにゃと頼りなく形を変える。
「なあ? いいだろう?」
首筋に息を吐きかけながら、男は囁いた。断ったって、どうせするつもりなのに、こんな風に質問してくる意味がわからない。
だけど。
「本当に優しく……してくれる?」
皮をめくるようにして触れてくる、男の手技に耐えながら、リオは小さな声で言った。
「優しくする。約束する」
真摯な目で男は誓い、そしてもう一度キスをした。リオはおずおずと身体の力を抜いていく。どうせ抱かれる運命なら、痛くなく、して欲しかった。
下ばきを太股のあたりまで下げられて、リオはあえない悲鳴を上げた。
「俺が嫌いか?」
胸を打つ手を押さえつけ、ズボンを足の間に膝をいれてずり下げながら京は尋ねる。
「嫌いだ……!」
ためらいながらも、そう答えた。ズボンがずるずると下ろされていき、下腹が頼りなくなっていく。
「そうか」
しかし京は、堪えた風もなく、今度は膝を使って、ぐいと少年の片足を押し広げた。はずみで下りた下履きを、京は、足裏を使って取り去ってしまう。そして、徐に少年の乳首を口に含んだ。
「あっ、やだっ」
ちろちろと、円をかくように舌を這わされ、少年はぴくりと身を捩る。両手は万歳の形で、シーツの上に留められていた。こんな無防備な状態で、感じやすい箇所を攻められれば、どうしても肉体はしどけなくなる。なのに、身悶えすらできぬほど、京はリオの身体をがっちりと押さえ込んでいた。
「乳首がたってる……。お前って、ほんとに感じやすいな」
自分が刺激しておきながら、京はそう言ってくすりと笑った。
「そんな事、ないっ」
「身体は正直だぜ?」
思い切り冷たく言ってやるのに、京はいかにも楽しそうだ。
均整のとれた筋肉が、リオの胸にぴったりと重なる。京はリオの頬を両手ではさみ、持ち上げるようにしてキスをした。
「んっ……んんっ……」
自由になった両手で、リオはぽかぽかと胸板を叩く。ずちゃっと口腔を奥深く抉った後、京は角度を変えてまた深々とキスをした。
目眩がしそうなほど、激しいキス。
流し込まれる唾液にむせそうになる。逃げをうつ舌を自らのそれに絡め捕り、若い唾液を音を立てて吸う。駄目だ。頭の中がくらくらする。京の熱に浮かされ気絶しそうだ。
「好きだよ。可愛い。リオ。お前を愛してる」
散々翻弄した後、京は、リオの額に自分のそれを合わせ、至近距離で見下ろしながら囁いた。
「京ちゃん……」
もう、リオの目は真っ赤である。長い指が、優しいとしか形容しがたい繊細さでこげ茶の髪を梳いていく。そして、京はやんわりと、剥き出しの性器を片手に包んだ。
「あ……」
膝を閉じようとするが、もう片方の手で、ぐいとより深い角度で、押し開かれる。
「もう濡れてる。な? お前も俺が欲しいんだよ」
男の声が甘く掠れ、そして京は、ゆっくりと、リオのまだ萎れて下を向いている性器を扱き始めた。
「京ちゃん、お願い。逃げないから……だから、もうこれだけにして」
男にしがみつき、肩口で喘ぎを殺しながら、リオは言った。
「駄目だ。今夜はどんな事があっても、お前を抱くよ。もうこれ以上我慢でいない。ほら」
京は、身体をずらして、下腹を少年の腿へと押しつけた。
「あ……」
厚い布地の上からでも、はっきりわかる。京の股間は、固くなっていた。
「俺のここが、お前の中に入りたくて、じりじりしてる。なあ、可愛い小さなこの穴で、俺を慰めてくれよ」
からかうような口調で言うと、京はリオの蕾をそっと撫でた。
小穴を這い回る指に、うっすらとした快感が走る。
「口で……っ。口でするから……」
リオは口走った。
「おお、そんな事してくれるのか? 楽しみだな」
京は笑った。
「だけど、それはまた次でいい。今日は、俺に全部させてくれ。痛くはしない……多分……だから、俺に任せてくれ」
リオは涙の浮かんだ目で男を見上げた。優しい笑みが、降ってくる。京はおかしい。無理やり、強姦しようとしているのに、こんなに優しい笑顔を見せるなんて。
こんなに、優しく触れるくらいなら、開放してくれればいいのに。
「なあ? リオ」
長い舌が、べろりと首筋を舐めた。
ぴくん、と身体が、跳ね上がる。反応に気をよくしたのか、男はべろべろと耳たぶを舐める。耳の穴まで舌をいれられ、性器が、男の手の中で、ぐにゃぐにゃと頼りなく形を変える。
「なあ? いいだろう?」
首筋に息を吐きかけながら、男は囁いた。断ったって、どうせするつもりなのに、こんな風に質問してくる意味がわからない。
だけど。
「本当に優しく……してくれる?」
皮をめくるようにして触れてくる、男の手技に耐えながら、リオは小さな声で言った。
「優しくする。約束する」
真摯な目で男は誓い、そしてもう一度キスをした。リオはおずおずと身体の力を抜いていく。どうせ抱かれる運命なら、痛くなく、して欲しかった。
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