オメガ♂に惚れたインフィニティスターの話

keino

文字の大きさ
27 / 33

25 俺とのキスを思い出すんだ

しおりを挟む

 実は、講師による実技指導は女子性教育の話で、TSプログラムではやらない話だったりする。しかも講師だって、直接生徒のマンコ見たりはしないだろう。
 それに今日は俺の献精なだけのはずで、ひなたのTSプログラム実習に来たわけでもない。俺も大概酷い。
 俺はさっきよりももっと優しい声で囁く。

「大丈夫、俺以外ひなたの身体は誰にも見せない。
 誰にも触れさせないし、ひなたは俺以外に触れちゃダメだ。これからもずっと。
 ――一緒にがんばろうぜ?」

 ひなたは少しずつ落ち着き、そっと俺を見てそしてぷっと吹き出した。

「そんな格好でそんなこと言われても」

「仕方ないだろ、献精に来てんだから」

 ちょっと声を張って明るくしてみる。赤みも戻ってもう大丈夫みたいだ。

「俺がお前に触れる前に、少しでも自分で慣らした方がいい。
 ちょっとずつでいいからお前もやってみろ」

「後ろなんて触ったことないからわかんないよ……っ」

「自分の体だろ。風呂で洗う時どーしてんだよ」

「泡で流すだけだよ」

「直接触った事ないのかよ」

「ないよ、怖い」

「じゃあ下着の上からでいいから、まずはそっと触ってみな」

 よぉ~し、よしよし! ついにここまで来た俺! 偉いぞ俺! 賢者になれそうだった!

「やだよ、怖い」

 こーいーつー。元男だろ、覚悟を決めろ! ヘタレって呼ぶぞコラァ。
 意識をひなたに戻せば、へにょっとして涙目が復活している。
 ヤバイ。誰だ賢者になれそうって言ったヤツ。なれるワケねぇ。ひなた目の前にして賢者なんかクソくらえだ。この涙目だけでイケる。コンドームフィルム山盛り3枚イケる。

「オメガは全身性感帯らしいぞ? でもまずはわかりやすいところからのがいいか?
 チンコならいいだろ。女にもチンコ付いてんだぞ? しかも男のより敏感で気持ち良いのが。オメガはそのいいとこ取りだな」

「そうなの?」

「ジュニアで習っただろーが。クリトリスだよ。お前のはクリチンポ。女並みの快感で、男並みのでかさとか最高かよ。昨日それでイけただろ」

 バフッと真っ赤になってから、ふっと覚悟を決め、ぎゅっと目を閉じてそろそろとスラックスに手を伸ばすひな。基本、素直で正直で真面目なんだよな、こいつ。そこがまた可愛いんだけど。
 今ならこれだけで抜けそうだ。やっべ、フィルムもまだしてねーや。素数だ、素数を数えるしかない。
 ピッと指先が触れたところでひなは手を離した。真っ赤な顔でブンブン首を振っている。
 う~ん、純粋培養手強い。ちょっと手を変えるか。

「わかった。シャツの上からでいいからおっぱいに両手乗せとけ。んで、目つぶれ」

「え、何すんの」

「いいからやれ。俺は触んねぇから」

 ひなたはのろのろとブレザーの下へ両手を差し込んだ。
 ペタンコだったブレザーが手ブラでふっくりした。これもいいな、なかなかクルものがある。

「目、閉じて……そう。深呼吸して……ゆっくり……リラックスして」

 その間に猛然と検索する。
 あった、スピーカー。
 思考して指示すれば、ひなたの椅子の耳近くがスピーカーに変わり、俺のバイザーからはマイクが伸びた。
 マジ至れり尽くせりな。あらゆる性癖網羅してんな~。今度ゆっくりパネルを探ろう。
 まずはひなたの右耳だけ意識する。

「ひな……」

 名前を囁くと、ビクッと首を竦めた。ゆったりと目をつぶっていたのが、ギュッと力が入る。
 耳元で囁かれたと思ってるんだろう。
 一応、アイマスク頼んどこ。目を開けてまた素に戻られても困る。
 すぐにしゅこっと壁の一部が開いてアイマスクが届けられる。夜の海辺になってるから、空中に穴だけ浮いている。アームが手元に届けてくれた。

「大丈夫、力を抜いて……そう。アイマスクかけるからな、ちょっと触るよ……」

 さらさらの髪をひなたの耳にかける。またビクッと反応が返ってくる。ことさらゆっくりと、親指で耳に微かに触れながらアイマスクをかけた。
 ふっと小さな吐息が聞こえた。
 キツくないか訊ねればコクンと小さく頷いた。

「ひな……それじゃあ俺とのキスを思い出すんだ」

 熱い吐息と共に直接右耳に囁く。ひゅっと息を飲むのが伝わる。

「思い出して……俺はひなたの唇をゆっくりと舐めて、舌を入れる。
 少しずつ、口の中をなぞって舌を絡め取る。
 ひなたはゆっくりするのがいい? 激しく熱いのが好き?」

 ひなたは耳まで真っ赤になってプルプルと首を振った。この薄明かりでもわかるくらい首元も染まっている。

「耳も舐めたいな。ひなたは耳好きだよな。
 いっぱい舐めて、甘噛みして、しゃぶりたい」

 ふーっと息を吹きかけるとひなたが身を捩った。
 効いてきたかな? あんまり刺激的なことは、まだ言わない方がいいだろうな。もっとゆっくり、じわじわ落とした方がいい。

「首筋も美味しそうだ……」

 指先で産毛に触れるか触れないかくらいを辿る。
 ひなたが今度こそ、んっと吐息を吐いた。
 左耳に「ひな……」と甘く囁けばビクリと反応し左耳を晒すように首を竦めた。
 効いてる。そろそろいいかな、次の段階へ。
 俺は静かに席に戻り、右耳に意識して言葉を紡ぐ。

「手を、ゆっくり撫でるように動かしてみて……。表面をこするように」

 ひなたははふっと息を吐いて、今度は右耳を晒すようにした。ひなたはいたずらされた方から逃れようとして、逆に反対側を晒すから可愛い。あーもー舐めたい。
 しかし今日は暴走しないと決めたのだ。ひなたに目隠ししてるのを良い事に、俺は好きなだけひなたを視姦して、好きなだけ出す事にした。とりあえずアームに精子回収フィルムを着けさせる。フィルムの装着と回収は、衛生面の関係か何か知らないがアームにやらせた方がベターらしい。
 そうするとやはり、フィルムを貰ってセンター外で出しても駄目だって事かな。でも駄目元で南川さんに聞いてみよう。外で下着汚したくないし。

「手はゆっくりでいい、ひなた。俺とのキスを思い出すんだ。気持ち良くなかった? 背筋ゾクゾクした?
 俺はしたよ。ひなたのキスは、脳みそがとけ出しそうなほど気持ち良い」

 ひなたの体がぷるぷるしはじめている。もう一押しか。

「舌をこすり合わせると快感が突き抜けるんだ。
 ひなたは? ひなたも気持ち良いだろう? もっと気持ち良くしてあげる。舌を出して?」

 ひなたがおずおずと口を開き、可愛らしい舌が、ちろっと覗いた。こっそりほくそ笑んで、ゆっくり自分の唇を舐めるように指示した。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

処理中です...