3 / 20
第3話:白い神殿、選ばれたのは私?
しおりを挟む最初に感じたのは、冷たさだった。
雨の冷たさとは違う。もっと澄んでいて、刃物みたいに輪郭のある冷気。肌を刺すのに、妙に気持ちがいい。
次に、匂い。
甘い花の香り――それが一瞬遅れて、鉄の匂いに変わる。血の匂いに似ているのに、血じゃない。金属の、古い祈りの匂い。
リリアーナはゆっくり瞼を開けた。
白い天井。
白い柱。
白い床に、白い光。
どこまでも白くて、目が痛くなるほどの白。
「……え」
声が、やけに遠くに聞こえた。
喉が乾いている。舌が重い。身体がふわふわして、ちゃんと自分のものじゃないみたいだ。
起き上がろうとした瞬間、背中に冷たい石の感触が走った。
床だ。石の床に寝かされている。
そして、見えた。
床一面を覆う巨大な魔法陣。
円がいくつも重なり、複雑な線が絡み合い、文字みたいな記号がびっしり刻まれている。薄い金色の光が脈打っていて、まるで床そのものが呼吸しているみたいだった。
「……なに、ここ」
自分の声が震えているのが分かる。
恐怖が遅れて、じわじわと染みてくる。
馬車は? 雨は? あの横転は? 私は……。
思い出した瞬間、心臓が跳ねた。
宙に投げ出される感覚。指輪の熱。母の声。宝石のひび。光。落下する光。
――死んだ?
脳がそう結論を出しかけた時、周囲から衣擦れの音がした。
白いローブの人影が、静かに近づいてくる。
その動きは慌てていない。むしろ、予定通りの手順をこなしているみたいに落ち着いている。
リリアーナは反射的に身を起こし、後ずさろうとした。
でも、床が冷たくて滑る。足に力が入らない。
「待って、来ないで……!」
声が裏返った。
情けないほど、恐怖が素直に出る。
白いローブの女性は、足を止めた。
そして、その場で静かに膝をついた。深い礼。祈りの姿勢。
それが、余計に怖かった。
敬意を向けられる場面じゃない。私、何もしてない。何も分からない。
「花嫁の召喚が成功しました」
澄んだ声だった。
冷たい水を器に注ぐみたいな、余計な揺れがない声。
女性は顔を上げた。
銀に近い白金の髪をきっちり結い、瞳は淡い紫。肌は陶器みたいに滑らかで、笑っていないのに優しそうに見える――でも、その優しさは感情というより“形式”に見えた。
「……はなよめ?」
リリアーナは、言葉を繰り返すしかできなかった。
「あなたは、選ばれました。ここは神殿。世界《エルディア》の聖域です」
女性は名乗る。
「私はセラフィナ・ルミナス。花嫁召喚を司る神殿の最高神官です」
最高神官。
花嫁召喚。
世界《エルディア》。
聞いたことのない単語の連続に、頭が追いつかない。
なのに、セラフィナは当然のように言い切る。まるで、今日の天気の話みたいに。
リリアーナは息を吸って、吐いた。
息が白くならない。ここは寒いのに、冬じゃない。空気の質が違う。
「……あの、すみません。これ、夢ですか? 私、たぶん、事故に……」
「事故」
セラフィナは小さく頷いた。
「あなたの世界での、馬車の事故ですね」
ぞくり、と背筋が冷えた。
“あなたの世界”。
今の言い方、完全に、ここが別の世界だって前提だ。
「……私の、世界……?」
「はい。あなたが元いた場所は、ここでは『向こう側』と呼ばれます」
リリアーナは自分の腕を抱いた。
肌が鳥肌になる。
心臓が早鐘みたいに鳴っている。
「待って。待ってください。意味が分からない。私は、帰らないと……家が……!」
父が。屋敷が。使用人が。
婚約破棄の後始末が。
現実が、置き去りになってしまう。
「帰りたいんです。お願いします、帰して……!」
言葉が必死になる。
涙が出そうになって、リリアーナは唇を噛んだ。ここで泣いたら、また“弱い私”になる。
でも、泣きたい。怖い。
セラフィナは、ほんの少しだけ眉を動かした。
同情ではなく、確認するみたいな動き。
「理解は難しいでしょう。ですが、まず――あなたの召喚は偶然ではありません」
「偶然じゃない……?」
「神器が、あなたを選びました」
神器。
その言葉に、リリアーナの左手が勝手に動く。
人差し指。指輪があった場所。
――ない。
指輪がない。
代わりに、指先に、微かな痺れが残っている。
「……指輪、どこ……!」
リリアーナは自分の指を見つめた。確かにあった。母の形見。割れたはず。砕けたはず。
でも、ここには欠片すらない。
セラフィナは静かに手を上げた。
白いローブの袖が落ち、細い手首が見える。指先が空をなぞるように動く。
すると、魔法陣の中心――リリアーナの胸の上あたりから、光がふわりと浮かび上がった。
「……っ」
リリアーナは息を呑む。
それは、小さな欠片だった。
宝石の核みたいに澄んでいて、透明なのに淡く光を抱いている。
砕けた指輪の“中心”だけが残ったような――そんな形。
欠片は宙に浮き、ゆっくり回転する。
まるで生き物みたいに。
「あなたの指輪は、器でした。門であり、鍵でした。砕けたことで、本来の役割を果たしました」
「……器? 鍵? 待って、母の形見なんです。そんな、変な……!」
反論しようとした瞬間、欠片がリリアーナの方へ滑るように近づいた。
「来ないで……!」
リリアーナは手を引っ込めようとする。
でも身体が動かない。床に縫い付けられたみたいに。
欠片は、彼女の手首の上で止まった。
そして――熱が走る。
「っ、あつ……!」
痛いほど熱いのに、火傷みたいな痛みじゃない。
血液が光に変わって流れ込むみたいな、内側から燃える熱。
リリアーナは手首を押さえた。
光が皮膚の下に潜り込む。
淡い線が浮かび上がる。
模様。紋章。
細い線が絡み合い、輪の形を作り、最後に一本の線がどこかを指し示すように伸びる。
それは、さっき意識が落ちる直前に見た形と同じだった。
「……なに、これ……」
声が震える。
怖い。
でも、目が離せない。
セラフィナが告げる。
「花嫁の紋章です。神器があなたを認めた証」
「はなよめ……って、誰の?」
絞り出すように問う。
そうだ。花嫁なら、相手がいる。
嫌な予感が胸の奥で膨らむ。
私はまた、誰かに決められる。婚約破棄で叩き落とされたばかりなのに、今度は“花嫁”として囲われる?
セラフィナは一拍置いて言う。
「皇帝陛下の」
「……は?」
声が間抜けに抜けた。
皇帝? 陛下?
なんでいきなり国家レベルの話になるの。
「この世界を統べる皇帝、カイゼル・ヴァルディオス。その花嫁に、あなたは選ばれました」
世界が、ぐらっと揺れた。
それは床が揺れたんじゃなくて、リリアーナの価値観が揺れた。
「……無理。無理無理無理。私、ただの令嬢で……ていうか、私は結婚なんて……!」
言いながら、胸が苦しくなる。
結婚が嫌なんじゃない。
“自分の意思がない”ことが、嫌だ。
セラフィナは首を横に振らない。
肯定も否定もしない。
ただ、事実を置くように言う。
「あなたの意思は重要です。拒否することも可能です」
リリアーナは一瞬、希望に縋った。
「じゃあ――!」
「しかし」
セラフィナの声が、少しだけ低くなる。
「拒否しても道は閉じません。召喚の門は、一度開けば完全には閉じられない。あなたが帰ろうとすれば、帰る道は――作れます」
「……なら、帰らせて……!」
「ですが、世界が歪みます」
リリアーナは、言葉を失った。
「……歪む?」
「二つの世界が、あなたを中心に引き合う。境界が薄くなり、干渉が起きる。人の心も、土地も、運命も。結果として、多くが壊れます」
セラフィナの瞳は揺れない。
感情を乗せないぶん、その言葉は重かった。
脅しじゃない。淡々とした“説明”。それが一番怖い。
リリアーナは喉を鳴らした。
冷たい空気が肺に入るのに、息が苦しい。
「……それって、私が、ここにいるだけで……?」
「はい。あなたは今、境界の楔です。選ばれた、ということはそういうこと」
楔。
聞いたことのある言葉なのに、意味が遠い。
自分が“道具”みたいに扱われている感覚がして、吐き気がした。
「……私、そんなの、望んでない」
声が小さくなる。
望んでない。
婚約だって、望んでいたか分からない。
でも少なくとも、選ぶ権利は欲しかった。
セラフィナは膝をついたまま、静かに言う。
「望んでいないのは理解しています。ですが、神器は感情では動きません。条件で動きます」
「条件……?」
リリアーナは自分の手首を見た。
淡い紋章が、呼吸するみたいに薄く光っている。
「私が、何の条件を満たしたっていうの」
セラフィナは少しだけ目を細めた。
まるで、正しい質問が出たことを評価するみたいに。
「あなたは、壊されても立とうとしました」
「……え」
「舞踏会で、あなたは折れなかった。涙を見せず、背筋を守った。あれは“誇り”です。神器は誇りを好みます」
リリアーナは、胸の奥がちくりと痛んだ。
誇り。
あの時の自分は、誇りで立っていたのか。
ただ、泣けなかっただけじゃないのか。
怖くて、声が出なかっただけじゃないのか。
「それだけで、こんな……」
「それだけではありません」
セラフィナは続ける。
「あなたは『選ぶ』資質を持っています。選ばれるだけの人ではなく、選び返す人」
選び返す。
その言葉が、心臓の奥で小さく鳴った。
でもすぐに恐怖が覆いかぶさる。
「……でも私、今、何も分からない。皇帝って誰。ここはどこ。なんで私が。私の家は……!」
言葉が溢れる。
恐怖に飲み込まれそうになると、人は質問を連打する。
現実にしがみつくために。
セラフィナは、ひとつずつ答えるように頷いた。
「この神殿は聖域。あなたの安全は保証します」
「保証って、どういう……」
「外には争いがあります。皇帝は世界を統べていますが、世界はひとつではない。敵も、反乱も、異種族も存在します」
「待って、異種族……?」
「はい。人間以外も生きています。あなたの世界より、多様です」
リリアーナは額に手を当てた。
情報量が多すぎて、頭が熱くなる。
でも、止めたら溺れる。だから聞くしかない。
「じゃあ、私は……ここで……花嫁って……?」
セラフィナは静かに答えた。
「花嫁とは、政治的な飾りではありません。神器が選んだ花嫁は、皇帝の呪いと世界の均衡に関わります」
「呪い……?」
「詳細は、皇帝の許可が必要です」
そこで初めて、セラフィナの声に“ほんの少し”だけ躊躇いが混じった。
その僅かな揺れが、リリアーナの恐怖を増幅させる。
皇帝は、そんなに恐ろしい存在なのか。
神殿の最高神官ですら、勝手に話せないほどに。
「……その皇帝は、私を望んでるの?」
リリアーナは自分でも驚くほど、核心を突いた質問をした。
だってそれが、いちばん残酷だ。
選ばれたのに、望まれていない。
そんなの、また婚約破棄と同じだ。
セラフィナは、はっきりと言った。
「望んでいません」
胸が、ぎゅっと潰れた。
「……そう、なんだ」
「皇帝は、花嫁という制度を嫌悪しています。過去に、多くを失ったから」
失った。
その言葉が、さっきの鉄の匂いと重なった気がした。
血じゃないけど、血に似た匂い。
リリアーナは視線を落とす。
手首の紋章が、淡く光る。
「……じゃあ、私は何。誰にも望まれないのに、選ばれて、ここに投げ込まれて」
声が震える。
悔しさが混ざる。
泣きたくなるのを、歯で抑える。
セラフィナは答えを急がなかった。
しばらく沈黙が落ちる。
神殿のどこかで、水が滴る音だけが響く。
白い空間に、その音がやけに鮮明だった。
やがてセラフィナは言う。
「あなたは、あなた自身です」
「……は?」
「望まれていないから価値がない、ではない。選ばれたから価値がある、でもない。あなたは、あなたが決めるべきです」
その言い方は、冷たいのに優しかった。
慰めじゃない。甘やかしでもない。
現実を、そのまま置く感じ。
リリアーナは唇を噛んで、顔を上げた。
涙が出そうで、出なかった。
代わりに、胸の奥に残ったのは、意地みたいな熱。
「……私、会わせてください」
声が自分でも驚くほど真っ直ぐだった。
セラフィナが目を瞬かせる。
「皇帝に?」
「はい。私を望んでいないなら、なおさら。勝手に決められて、勝手に捨てられるのは、もう嫌なんです」
舞踏会の光景が脳裏に走る。
壇上で笑うエドワード。
涙のマリエッタ。
針みたいな視線。
同じことを、異世界で繰り返すつもりはない。
ここが牢獄なら、せめて自分で扉の形を確かめたい。
セラフィナは、静かに頷いた。
「分かりました。ですが心してください。皇帝は――優しくありません」
「優しさなんて、最初から期待してません」
言い切った瞬間、心臓が痛んだ。
期待してない、なんて言いながら、本当は少しだけ期待してしまう自分がいる。
それが怖い。
だから先に切り捨てる。
セラフィナは立ち上がり、手を差し出した。
「立てますか、リリアーナ・アルフェン」
名前を呼ばれた。
ここで初めて、自分が自分として扱われた気がした。
リリアーナは頷いて、差し出された手を取る。
その手は冷たい。
でも、握力はしっかりしている。
立ち上がると、神殿の白さがさらに広がって見えた。
天井は高く、柱は遠く、床の魔法陣は果てしない。
そして、どこかで鐘の音が鳴った。
低く、深く、胸の骨に響く音。
セラフィナが言う。
「門が開きました。あなたが目覚めたことは、皇帝の元にも届きます」
「……私、どうなるの」
リリアーナの声が小さくなる。
怖い。
でも、逃げるより怖いことは――もうない。
セラフィナは淡々と、しかし確かに言った。
「あなたは、選ばれました。だから次は――あなたが選ぶ番です」
リリアーナは手首の紋章を見た。
淡い光が、まるで「ここだ」と指し示している。
白い神殿の空気は冷たい。
でも胸の奥には、小さな熱が灯っていた。
それは恐怖の火種で、同時に――意志の火種だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
『皇族を名乗った伯爵家は、帝国に処理されました』 ―天然メイドは、今日も失敗する―
ふわふわ
恋愛
婚約破棄を経て、静かに屋敷を去った令嬢。
その後に残された伯爵家は、焦燥と虚勢を抱えたまま立て直しを図ろうとする。
だが、思惑はことごとく空回りする。
社交界での小さな失態。
資金繰りの綻び。
信用の揺らぎ。
そして、屋敷の中で起こる“ちょっとした”騒動の数々。
決して大事件ではない。
けれど積み重なれば、笑えない。
一方、帝国では新たな時代が静かに始まろうとしている。
血筋とは何か。
名乗るとは何か。
国家が守るものとは何か。
これは、派手な復讐劇ではない。
怒号も陰謀もない。
ただ――
立場を取り違えた家が、ゆっくりと現実に追いつかれていく物語。
そして今日も、屋敷では誰かが小さな失敗をする。
世界は静かに、しかし確実に動いている。
無能と婚約破棄された公爵令嬢ですが、冷徹皇帝は有能より“無害”を選ぶそうです
鷹 綾
恋愛
「君は普通だ。……いや、普通以下だ」
王太子にそう言われ、婚約を破棄された公爵令嬢フォウ。
王国でも屈指の有能一族に生まれながら、彼女だけは“平凡”。
兄は天才、妹は可憐で才色兼備、両親も社交界の頂点――
そんな家の中で「普通」は“無能”と同義だった。
王太子が選んだのは、有能で華やかな妹。
だがその裏で、兄は教会を敵に回し、父は未亡人の名誉を踏みにじり、母は国家機密を売り、妹は不貞を重ね、そして王太子は――王を越えようとした。
越えた者から崩れていく。
やがて王太子は廃嫡、公爵家は解体。
ただ一人、何も奪わず、何も越えなかったフォウだけが切り離される。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、隣国の若き冷徹皇帝。
「有能は制御が難しい。無害のほうが使える」
駒として選ばれたはずの“無能な令嬢”。
けれど――
越えなかった彼女こそ、最後まで壊れなかった。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
転生してきた令嬢、婚約破棄されたけど、冷酷だった世界が私にだけ優しすぎる話
タマ マコト
ファンタジー
前世の記憶を持って貴族令嬢として生きるセレフィーナは、感情を見せない“冷たい令嬢”として王都で誤解されていた。
王太子クラウスとの婚約も役割として受け入れていたが、舞踏会の夜、正義を掲げたクラウスの婚約破棄宣言によって彼女は一方的に切り捨てられる。
王都のクラウスに対する拍手と聖女マリアへの祝福に包まれる中、何も求めなかった彼女の沈黙が、王都という冷酷な世界の歪みを静かに揺らし始め、追放先の辺境での運命が動き出す。
婚約破棄されたので、隠していた聖女の力で聖樹を咲かせてみました
Megumi
恋愛
偽聖女と蔑まれ、婚約破棄されたイザベラ。
「お前は地味で、暗くて、何の取り柄もない」
元婚約者である王子はそう言い放った。
十年間、寡黙な令嬢を演じ続けた彼女。
その沈黙には、理由があった。
その夜、王都を照らす奇跡の光。
枯れた聖樹が満開に咲き誇り、人々は囁いた。
「真の聖女が目覚めた」と——
【完結】遺棄令嬢いけしゃあしゃあと幸せになる☆婚約破棄されたけど私は悪くないので侯爵さまに嫁ぎます!
天田れおぽん
ファンタジー
婚約破棄されましたが私は悪くないので反省しません。いけしゃあしゃあと侯爵家に嫁いで幸せになっちゃいます。
魔法省に勤めるトレーシー・ダウジャン伯爵令嬢は、婿養子の父と義母、義妹と暮らしていたが婚約者を義妹に取られた上に家から追い出されてしまう。
でも優秀な彼女は王城に住み、個性的な人たちに囲まれて楽しく仕事に取り組む。
一方、ダウジャン伯爵家にはトレーシーの親戚が乗り込み、父たち家族は追い出されてしまう。
トレーシーは先輩であるアルバス・メイデン侯爵令息と王族から依頼された仕事をしながら仲を深める。
互いの気持ちに気付いた二人は、幸せを手に入れていく。
。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.
他サイトにも連載中
2023/09/06 少し修正したバージョンと入れ替えながら更新を再開します。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる