レンズに溶ける横顔

kaoru

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Phase 1

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『2023年12月23日 土曜日、  C103 2日目』


朝9時、私は友人の彩花に半ば強引に連れられて、東京ビッグサイトの更衣室に立っていた。  
手には、彼女が「合わせだから!」って笑顔で渡してきた衣装。  
一目見て、頭が真っ白になった。

「……これ、本当に着るの?…」
  
声が震えた。  
上着は、一応セーラー服の形をしているけど、丈が乳首の下でぴったり止まっていて、下乳が丸見えになるくらい短い。
スカートなんてあってないようなもので、代わりにハイレグの白い水着みたいなショーツが一枚。
股のラインが完全に食い込んで、歩けば確実に尻肉がはみ出る。
胸元は深いV字で、ブラなんて着けられない。  
これ、制服じゃなくて、完全にR18ゲームの露出系キャラの衣装じゃない。

「だめだよ、こんなの……人前で着れない」  

私は反射的に後ずさった。  
だって私は佐藤澪。
クラスではいつも「優等生」「真面目ちゃん」って呼ばれてる。
こんな格好、絶対に似合わない。
似合っちゃいけない。

でも彩花は、私の両肩を掴んで逃がさない。
  
「大丈夫だって! ここはコスプレの聖地なんだから、
 誰も本当のあなたなんて見てないよ。それに……」  

彼女は悪戯っぽく笑って、私の頬に手を添えた。 
 
「今日は『佐藤澪』じゃなくて、私のお姉ちゃんキャラなんだから!」

そう言って、彩花は私の上着を脱がせ始めた。
  
抵抗したかった。
でも、文化祭の失恋の傷がまだ疼いていて、誰かに優しくされたら拒めない自分がいる。
彩花は優しい。
文化祭以降、鬱々としていた私にいつも笑顔で接してくれてた。
今日だって、私のために二人分の衣装を用意して、連れて来てくれた。
  
ブラウスが抜かれ、スカートが落ちて、私は下着姿のまま震えていた。

「ほら、座って」
  
椅子に座らされると、彩花は慣れた手つきで私の顔にメイクを始めた。  
いつもはノーメイクに近いのに、今日は濃いアイラインに赤いシャドウ、
つけまつげまで。  
唇は艶やかなピンク。  
最後に、黒髪のロングウィッグを被せられた。

「……え?」  

鏡を見た瞬間、息が止まった。  
そこに映ってるのは、私じゃない。  
目が大きくて、唇が艶かしくて、なんだかすごくエロい女の顔。  
頬が熱くなる。 
 
(これ、私……?)

彩花が後ろから私の肩に手を置いて、耳元で囁いた。 
 
「ね、もう佐藤澪じゃないでしょ? 今からあなたは、
 ゲームの中の淫らなお姉ちゃんキャラ。
   誰も本当のあなたなんて知らない。だから……」 
 
彼女は私の手を取って、衣装を握らせた。 
 
「好きなだけ、悪い子になっていいんだよ。お姉ちゃん!」


(好きなだけ、悪い子に……?)

その言葉が胸の奥に突き刺さった。  
文化祭の空き教室で、教師に見つかりかけた瞬間の熱が、ふっと蘇る。
  
(あのとき、私は……すごく気持ちよかった)  

見られたら終わりだと思ったのに、身体が勝手に震えて、
頭が真っ白になって……初めてイッた。

私は震える手で、その衣装を受け取った。
  
白いハイレグショーツを穿く。
紐が深く食い込んで、鏡に映る自分の股間が恥ずかしくて目を逸らしたくなる。
でも、逸らせなかった。
  
上着を着る。
丈が短すぎて、下乳がぷるんと揺れる。
ヘソが丸見え。  
スカートなんて無いようなものだから、ちょっと動けば全部見えちゃう。

彩花が私の手を引いて、更衣室の外へ連れ出す。
  
「さあ、いくよ、お姉ちゃん」
  
その瞬間、扉が開いた。



『10時48分  南1ホール コスプレ広場』


彩花に手を引かれて外に出た瞬間、空気が変わった。
冷たい12月の風が、短すぎる上着の裾をはためかせ、下乳のふちを撫でる。
ハイレグの白い布が股間に深く食い込んで、歩くたびにクリトリスをこすられる。

「……あっ!」

思わず声が漏れた。
周りを見ると、もう何十人ものカメラを手にした男性たちが、こっちを見いてる。

(あ……見られてる)
   
知らない男の人たちが、私を、私の胸を、股を、じっと見てる。

「うわ、あのコすげぇエロい!」
「脚ヤバ!!」
「お姉ちゃん最高!」

って、声が聞こえる。

私は反射的に両手で胸と股を隠そうとしたけど、彩花がそっと手を払った。

「だめだよ、キャラが崩れちゃう」

って、小さく笑う。

(だめ……隠しちゃだめ……?)

私は、ゆっくりと手を下ろした。
下乳がぷるんと揺れて、ハイレグの布が股間に食い込むのが自分でもわかる。
視線が熱い。
痛いくらいに熱い。
でも、身体の奥が、じんわりと疼き始めた。

「ほら、お姉ちゃん! 来た来た♪」  

耳元でそう言う彩花の視線の先を追う。

目の前に一人の男性が立って、私たちを見て笑っていた。  
30代くらい、でっかい一眼レフを提げて、興奮した目でこっちを見てる。

「すみません! めっちゃ可愛いんで撮らせてもらえませんか!?」  

彩花が

「もちろんOKで~す!」

って、即答して、私の背中をぐいっと押した。  

「え、ちょっ……」  

抗議する間もなく、私はカメラの前に立たされていた。

カシャ、カシャ、カシャ、カシャ……!

ストロボがバシバシ光る。  
初めての、本物の撮影。  
シャッター音が耳に突き刺さるたびに、身体がびくっと跳ねる。 
 
(見られてる……全部、見られてる……)
  
短い上着からこぼれる下乳、ヘソ、ハイレグの食い込んだ股間。  
全部、真正面から撮られてる。
  
顔が熱い、膝が震える。 
 
でも、彩花は隣で満面の笑みで腰をくねらせて、尻を突き出したり、両手で胸を持ち上げたりしてる。

「彩花……なんで、そんな笑顔で、そんな恥ずかしいこと……」
  
私は固まったまま、小さく呟いた。  
彩花がこっちを見て、にやりと笑う。  
そして、私の耳元に顔を寄せて、小声で囁いた。

「お姉ちゃんはね、私よりずっとエロいクールキャラなんだよ。
 笑わなくていいから……もっとエロい顔して、エロいポーズしてあげて……
 ね、お姉ちゃん♡」

その瞬間、頭の中で何かが弾けた。

(……そう、私は今、佐藤澪じゃない)  

私は、淫らでクールで、男を誘惑することしか考えてないゲームのキャラ。  
清楚な優等生なんかじゃない。  
だから……いいんだ。

私はゆっくりと腕を下ろした。  
下乳がぷるんと揺れて、カメラのレンズが一斉にこっちを向く。
  
「……撮って、ください」
  
初めて、自分から言った。  
声が低くて、自分でも驚くくらい艶っぽかった。

カシャカシャカシャカシャ!!

私は腰を少し前に突き出すようにして、片足を曲げた。  
ハイレグの布が横にずれて、割れ目の輪郭がくっきり浮かぶ。
  
(見えてる……絶対見えてる……) 
 
股間が熱い。蜜が溢れて来ているのがわかる。  
でも、もう隠さない。

彩花が隣に寄ってきて、私の腰に手を回した。 
 
「ほら、お姉ちゃん、私のこと抱いて♡」
  
私は彩花の肩を引き寄せ、胸を押しつけるようにして絡めた。  
姉妹キャラの絡みポーズ。  
彩花の短いスカートから尻が丸見えで、私のハイレグも横にずれている。 
 
カメラマンが「うおおおお!」って叫んでる。

列ができ始めた。  
最初は5人だったのが、10人、20人……気づけば長蛇の列。  
私はもう、完全にスイッチが入ってた。

「もっと脚開いてください!」 
 
「……こう、ですか?」  

私はカメラに向かってゆっくりと膝を開いた。  
ハイレグの布が完全に横にずれて、濡れた恥丘が丸見えになる。  
ストロボが光るたびに、蜜が糸を引いてるのが自分でもわかる。 
 
(見て……みんな、私のここ……)  

頭が真っ白。  
でも気持ちいい。  
文化祭の空き教室の、あの感覚が蘇る。  
見つかりかけた瞬間の、あの熱が、全身に広がる。

「もっとエロい顔してください!」
  
私は目を細めて、舌を少し出して、上目遣いでカメラを見た。
  
「……んっ……どう?」  

カメラマンが「最高です!!」って叫んでる。  
私はもう、笑わない。  
クールで淫らなお姉ちゃんキャラ。  
ただ、男たちを誘惑して、撮られて、感じるだけ。

彩花が私の耳元でまた囁いた。
  
「お姉ちゃん、もう完全に濡れてるよね?……すごいエロい♡」
  
私は小さく頷いて、彩花の首に腕を回した。  
二人で股間を押しつけ合って、腰をくねらせる。
  
シャッター音の嵐。  
もう、何千枚撮られたのかわからない。

(見て……もっと見て……)
  
私はもう、佐藤澪じゃない。  
この瞬間だけは、ただの淫らな被写体。  
カメラのレンズの奥に、無数の男たちの視線がある。  
全部、私の胸を見て、私の股を見て、私がどれだけ濡れてるか見て、興奮してる。

股間が熱い。  
もう限界。  
でも、ここでイったら……みんなにバレちゃう。  
それが怖いのに、それが欲しい。

私はカメラに向かって、ゆっくりと腰を振った。  
ハイレグの布が完全に横にずれて、濡れた割れ目が丸見えのまま。
  
「……見て……もっと、ちゃんと見て……」
  
声が震えて、自分でもびっくりするくらい甘ったるかった。

カシャカシャカシャカシャ!!

その日、私は何百人もの男に、淫らなお姉ちゃんとして徹底的に撮られた。  
股間はもうぐしょぐしょ。
太腿を伝って滴が落ちていた。  

でも、もう隠さない。  
だって、私は今、佐藤澪じゃないから。


『16時24分 南展示棟2階 更衣室』


撮影が終わって、更衣室に戻る頃には、膝がガクガクだった。  
彩花が「すごかったね、お姉ちゃん♡」って笑ってる。  
私は、ふらふらしながら鏡を見た。  
そこに映ってるのは、顔を赤らめて、目が潤んで、唇を半開きにした、完全に淫らな女。  
(……私、こんな顔してたんだ)

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