俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活

石のやっさん

文字の大きさ
23 / 34

教皇SIDE 信仰という名の狂気 (始まり)

しおりを挟む

リヒト殿ですか…

勇者カイト様や聖女フリージア様が、通信水晶まで持ち出すから如何な人物か調べたら…なんともまぁ非凡な人物だった。

勇者パーティに次ぐ実力を持つ S級冒険者。

魔法剣士は四職にこそ劣るが充分凄いジョブだ。

考え方を変えれば『勇者パーティ』以外の人間の中で女神に愛されている…そう取れる人間に思えます。

過去の書類を見れば解かります。

解りやすい書類、キッチリした計算に企画書。

正に非の打ち所がない人間ですね。

評判も悪くない。

勇者カイト様より、勇者らしい人物…まさに清廉潔白です。

私としても『勇者パーティ』の傍に居て欲しい人物ですね。

若気の至りだったのか…そんなリヒト殿をカイト様は追い出した。

理由はハーレムを作りたいから…まぁ本当に子供です…

ですが、それを意に介さずに円満に離隊…

これで、本来なら終わる筈だった。

だが、リヒト殿が居なくなり、旅が上手くいかなくなったカイト様達勇者パーティが…戻して欲しいと願い出てきたわけです。

さて、どうするかです…

手続きも問題なく終わっています、国もギルドにもしっかり届け出が出て言います。

これで、正攻法で戻す事は出来ませんね。

その後は故郷に戻り、1人の不幸な女性を勇者様の親から買いとり、共に暮らし始めました。

可笑しな事はエリクサール1本を持ち去った事ですが、これも詐欺みたいな話ですが…言葉を選んでいますね…

記録を見ました。

流石に、貴重なエリクサールの持ち出し記録石位使います。

『勇者にとっても大切な方の一大事、もし出し渋って、大変な事になったら責任を取って貰う事になる…急いでくれないか』

確かに彼女は勇者カイト様の後妻とはいえ『母』もし追及しても

『俺はそう判断しました』で押し切られる可能性があります。

とんでもない人間です。

これで15歳…素晴らしい。

さて、勇者様達と約束した事ですし、動くとしますか…

これで、勇者様や聖女様に寄生する汚物も払拭できます。

「ローアン…聖騎士を1個連隊程、貴方が率いて『異教徒』を狩ってきて頂けませんか? 女子供まで1人として生かしておいてはなりませんよ」


「どう言った事でしょうか?」

「ローアン…これは勇者様の願望を叶える為に必要な事なのです…実は…」

私はローアンにプランをお話しました。

「成程、勇者様と聖女様からの依頼…それに、勇者様達についている醜い寄生虫の排除もそろそろ考えた方が良い時期でしたな」

「ええっ」

「このローアンにお任せ下さい『異教徒』は1匹残らず葬ってきます」

「頼みましたよ」

まずは交渉材料作り…そこからですね。

信仰という名の狂気が動き出した。


しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る

神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】 元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。 ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、 理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。 今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。 様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。 カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。 ハーレム要素多め。 ※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。 よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz 他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。 たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。 物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz 今後とも応援よろしくお願い致します。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

処理中です...