24 / 34
第24話 教皇SIDE 罪人に死を
しおりを挟む
「皆、喜べ、勇者としてカイトが頑張っているから、ローアン大司教様が、この村に来られるそうだ」
良い話だ。
息子のカイトが勇者になったおかげで万々歳だ。
あの家畜女を売ったお金もギャンブルですってしまった。
カイト絡みだ、きっと又金になる。
「どう言う事だ、村長」
「ああっ、カイトが勇者として何か手柄を立てたようで、この村を『勇者の里』として開発をする事になった様なんだ…ローアン大司教様が教皇様からの命で此処に来るそうだ。全ての村人に褒美をくれるそうだから…皆は暫くは村から離れない様にという話だ…全員に褒美がでるそうだから出ると損をするぞ」
「「「「「「「「「「凄いはなしだな」」」」」」」」」」
全員が貰えるとなるとそこ迄多い金額ではないのだろう。
だが、大司教が来るんだ金貨位は貰えるか…
「セクトール…お前には更に特別な報酬があるそうだ、悪いが村より出て、ローアン大司教様の所に行って貰えるか?」
「俺だけですか?」
「勇者の親だから…特別な褒美があるようだ」
「へぇ~まぁカイトは俺の息子だしな…まぁ役得だ」
俺はついている。
勇者が息子だから…きっと何かくれるのだろう。
◆◆◆
「セクトール殿、久しいですな」
「ローアン大司教様には…」
「よいよい…貴方は勇者様の父親なのだ、無礼講で構わない」
「そう言って貰えると助かります」
勇者の父親でありながらゲスな行動をするクズ…
まぁ良い…どうせもうすぐ粛正されるのだからな。
「それでのう、カイト殿が手柄を立てたので、セクトール殿にも幾ばくかの恩賞を出す事が決まったのだ…こちらの書類にサインを頂けるかな?」
「へーこの書類にサインをすれば恩賞が貰えるのですね…はい、これで良いですか?」
「ああっ構わない…そこの聖騎士…セクトール殿の首を跳ねよ」
「ハッ」
「ちょっと待て…恩賞じゃ」
「知らぬ…勇者の名を汚す、寄生虫…死ぬが良い」
まぁクズの最後など、こんなもんじゃ。
「セクトールの首には固定化の魔法を掛けて、塩漬けにしておけ…しばし休んだら村へ進軍するよう、皆に伝えよ」
「ハッ」
馬鹿な奴じゃ、文字一つ読めぬのだからな…
この書類は恩賞の書類ではない…姦淫罪の告訴状じゃ。
後妻とは言え、勇者の母親でこの男の妻。
京子という女を犯したという証拠は幾らでもある。
今回の話は秘密裏に行うし、聖騎士にも『勇者様の為』それ以外は伝えて無い。
だが建前は必要だ。
しかし、ロマーニ教皇様も思い切った事を…
リヒト殿が愛する京子という女を抱いた男や迫害した者、関係者を含み約500名…村ごと殺害し、それを手土産に交渉のテーブルにつく。
まぁ、彼奴らは勇者にとって『最大の汚点』この辺りで居なくなって欲しいのでしょう。
それに家族や知り合いが全員居なくなり、故郷が無くなれば、頼れるのは教会や国だけになりますから1石3鳥です。
流石、ロマーニ教皇様…完璧な計画ですね。
◆◆◆
「何も無い村ですが、出来るだけのもてなしをさせて頂きます」
「それで、村長、村の者は全て集まっていますか?」
「言われた通り、全員今日は村からでておりません」
「そうであるか…それでは村長、貴方に聞こう…この村では教会が禁止している姦淫を行っておるのか?」
「そんな破廉恥な事絶対にしておりません」
「そうか、だがな、京子という女性に対して性的な暴行を加えた…そういう訴えがあるのだがどうかね」
「京子…ああっあれは村の奴隷みたいな物でした…」
「ほう、彼女に対して、その様な事を村ぐるみでしていた…それは認めるのですな」
「はい、ですが、奴隷を扱う権利は…」
「確かに今は京子という女性は奴隷になっていますが…村に居た時は違いますな…それに過去に自分の妻だった人間を村ぐるみで犯されたというセクトールからの訴えがあります…語るに落ちましたね」
「そんな…それは…その」
「夫の居る女性と関係を持てば姦淫罪ですな」
「そ…それは、違う…」
「関係を持っていたのはもう調査済みですよ…しかも、嫌がる彼女を無理やり犯していた証拠もあります」
「で…ですが、こんな事は他の村でも…」
「強姦罪に姦淫罪…そして村ぐるみの隠匿…これは死をもって償うしかありませんな…聖騎士よ、村長が認めた…これよりこの村の人間を全て殺せ!」
「「「「「「「「「「ハッ」」」」」」」」」」
「そんな慈悲を、慈悲を下さい…命だけは…」
「諦めて下さい…罪は償うべきです」
「そんな、そんな、ああああああああああーーーーっ、儂は構いません、せめて孫だけはーーー!」
「祖父が馬鹿だから死ぬ事になる」
「そ…ああっ」
流石は聖騎士仕事が早い。
会話の途中で村長の首は斬り落とされ地面に転げ落ちた。
これを皮切りに、聖騎士による村人の殺戮が始まった。
良い話だ。
息子のカイトが勇者になったおかげで万々歳だ。
あの家畜女を売ったお金もギャンブルですってしまった。
カイト絡みだ、きっと又金になる。
「どう言う事だ、村長」
「ああっ、カイトが勇者として何か手柄を立てたようで、この村を『勇者の里』として開発をする事になった様なんだ…ローアン大司教様が教皇様からの命で此処に来るそうだ。全ての村人に褒美をくれるそうだから…皆は暫くは村から離れない様にという話だ…全員に褒美がでるそうだから出ると損をするぞ」
「「「「「「「「「「凄いはなしだな」」」」」」」」」」
全員が貰えるとなるとそこ迄多い金額ではないのだろう。
だが、大司教が来るんだ金貨位は貰えるか…
「セクトール…お前には更に特別な報酬があるそうだ、悪いが村より出て、ローアン大司教様の所に行って貰えるか?」
「俺だけですか?」
「勇者の親だから…特別な褒美があるようだ」
「へぇ~まぁカイトは俺の息子だしな…まぁ役得だ」
俺はついている。
勇者が息子だから…きっと何かくれるのだろう。
◆◆◆
「セクトール殿、久しいですな」
「ローアン大司教様には…」
「よいよい…貴方は勇者様の父親なのだ、無礼講で構わない」
「そう言って貰えると助かります」
勇者の父親でありながらゲスな行動をするクズ…
まぁ良い…どうせもうすぐ粛正されるのだからな。
「それでのう、カイト殿が手柄を立てたので、セクトール殿にも幾ばくかの恩賞を出す事が決まったのだ…こちらの書類にサインを頂けるかな?」
「へーこの書類にサインをすれば恩賞が貰えるのですね…はい、これで良いですか?」
「ああっ構わない…そこの聖騎士…セクトール殿の首を跳ねよ」
「ハッ」
「ちょっと待て…恩賞じゃ」
「知らぬ…勇者の名を汚す、寄生虫…死ぬが良い」
まぁクズの最後など、こんなもんじゃ。
「セクトールの首には固定化の魔法を掛けて、塩漬けにしておけ…しばし休んだら村へ進軍するよう、皆に伝えよ」
「ハッ」
馬鹿な奴じゃ、文字一つ読めぬのだからな…
この書類は恩賞の書類ではない…姦淫罪の告訴状じゃ。
後妻とは言え、勇者の母親でこの男の妻。
京子という女を犯したという証拠は幾らでもある。
今回の話は秘密裏に行うし、聖騎士にも『勇者様の為』それ以外は伝えて無い。
だが建前は必要だ。
しかし、ロマーニ教皇様も思い切った事を…
リヒト殿が愛する京子という女を抱いた男や迫害した者、関係者を含み約500名…村ごと殺害し、それを手土産に交渉のテーブルにつく。
まぁ、彼奴らは勇者にとって『最大の汚点』この辺りで居なくなって欲しいのでしょう。
それに家族や知り合いが全員居なくなり、故郷が無くなれば、頼れるのは教会や国だけになりますから1石3鳥です。
流石、ロマーニ教皇様…完璧な計画ですね。
◆◆◆
「何も無い村ですが、出来るだけのもてなしをさせて頂きます」
「それで、村長、村の者は全て集まっていますか?」
「言われた通り、全員今日は村からでておりません」
「そうであるか…それでは村長、貴方に聞こう…この村では教会が禁止している姦淫を行っておるのか?」
「そんな破廉恥な事絶対にしておりません」
「そうか、だがな、京子という女性に対して性的な暴行を加えた…そういう訴えがあるのだがどうかね」
「京子…ああっあれは村の奴隷みたいな物でした…」
「ほう、彼女に対して、その様な事を村ぐるみでしていた…それは認めるのですな」
「はい、ですが、奴隷を扱う権利は…」
「確かに今は京子という女性は奴隷になっていますが…村に居た時は違いますな…それに過去に自分の妻だった人間を村ぐるみで犯されたというセクトールからの訴えがあります…語るに落ちましたね」
「そんな…それは…その」
「夫の居る女性と関係を持てば姦淫罪ですな」
「そ…それは、違う…」
「関係を持っていたのはもう調査済みですよ…しかも、嫌がる彼女を無理やり犯していた証拠もあります」
「で…ですが、こんな事は他の村でも…」
「強姦罪に姦淫罪…そして村ぐるみの隠匿…これは死をもって償うしかありませんな…聖騎士よ、村長が認めた…これよりこの村の人間を全て殺せ!」
「「「「「「「「「「ハッ」」」」」」」」」」
「そんな慈悲を、慈悲を下さい…命だけは…」
「諦めて下さい…罪は償うべきです」
「そんな、そんな、ああああああああああーーーーっ、儂は構いません、せめて孫だけはーーー!」
「祖父が馬鹿だから死ぬ事になる」
「そ…ああっ」
流石は聖騎士仕事が早い。
会話の途中で村長の首は斬り落とされ地面に転げ落ちた。
これを皮切りに、聖騎士による村人の殺戮が始まった。
44
あなたにおすすめの小説
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる