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第9話 彼女の感触

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しかし、見れば見る程アイカは俺好みだ。

前世も合わせて此処迄ドストライクの女性に会ったことは無い。

「なんですか? そんなに私を見て! またこの化け乳を見て笑い物にしたいんですか? グスッ、見たければ見れば良いじゃないですか? 私は奴隷ですから断る権利なんてありませんから…グスッスンスン…さぁどうぞ」

さっきも同じようなやり取りで『見てしまった』

アイカという名前を考えて少し笑顔になったのに、またこれだ。

はっきり言わしても貰えば『こんな完璧な胸』は見たことが無い。

巨乳だと、結構な率で乳輪が大きくブツブツがあったり、乳首が大きかったり、更に色が茶色か酷いと黒に近い場合がある。

だが、アイカのそれはピンクで乳輪も小さく乳首も理想のタイプ。

しかも大きなメロンのサイズで一切の垂れが無い。

良く白人のポルノスターや外国のセレブ女優に居る、本当に綺麗な胸だ。

巨乳好きの俺からしたら『至高の一品』だが、この素晴らしい胸が彼女には…醜い物として映っているんだろうな。

「いや、流石にもう見せなくて良いから」

「そうですよね…こんな醜い肉の塊、見たくないですよね…」

さっきから俺がアイカを見ていると、こうなる。

「余り言いたくなかったけど、俺はその胸そこまで嫌いじゃない! アイカの物だと思うと愛おしくて、触りたくなるから…余り見たくないだけだ!」

なんだか自分が巨乳好きだと告白しているみたいで恥ずかしくて仕方ないな。

「嘘です! そんな男性この世に居ませんよ! 馬鹿にしないで下さい! 醜い胸を持った女への同情ですか? 化け乳女を見て優越感に浸りたいから買ったんでしょう? この胸を見て馬鹿にして憂さ晴らししたいんじゃないですか? こんな気持ち悪い胸を触るなんて…馬鹿な事言わないで下さい…『触ったら手が腐る』『見ただけで目が腐る』そう皆が言う胸なんですよ…嘘ですよ、そんなの…同情は惨めになりますから…化け物、化け乳って…えっ…」

流石に辛抱たまらん…

巨乳の美少女がシャツをたくし上げて、胸を見せてくるんだ。

我慢も限界だ。

フニフニ、フニフニ。

軽く触った。

流石に掴んだりはしない。

「例え、アイカの乳が化け乳でも俺はアイカは可愛いと思う!そんなに気にならないよ! はっきり言えば『アイカの顔』が俺の好みで最高に美しい顔なんだよ、声も澄んでいて綺麗だし、髪なんてサラサラして本当に綺麗だ!」

「うううっ…確かに私は『顔』だけは自信がありますよ? 多分私位可愛い女の子はそうそう居ません…ですが『化け乳』なんですよ…普通に考えたら美少女だけど、体がオークかゴブリン、そんな気持ち悪い存在と同じなんですよ!…気持ち悪いだけじゃないですか?」

『顔が可愛い』そこは凄く自信があるんだな。

本当に可愛いから文句はない。

その顔でグラビアアイドルかセクシーなトップスターみたいな体。

100点通り過ぎて1000点だ。

本当は体も褒めたい。

だが、嫌な事に『貧乳を推進』しているのが昔の聖女だ。

つまり教会絡みだ。

今の教会の教皇は『勇者絶対主義者』

つまりは勇者や聖女が好き過ぎる、狂信者だ。

幾ら俺が元勇者パーティでも『否定』したら何かあるかも知れない。

「そうだな、アイカは無茶苦茶とんでもなく可愛いから100点満点、その胸は確かに化け乳かも知れないけど『アイカの物』と考えたら、俺は嫌いになれないし、愛おしくも感じる、減点でも精々が1点引き…だから99点の美少女、それがアイカだ…」

「99点ですか? この化け乳があっても? リヒト様は変態ですか?」

「俺にとっては性格が1番、顔は2番で体の順位は低い…だからそんな物だな! 決して変態じゃないよ、趣味が変わっているだけだ…本当にアイカの顔がドストライクだからさぁ、全部併せてこの世で1番可愛いと思っている…2番目はそうだな、リラが60点!」

本当は巨乳好きです…変態と言われても仕方がないな。


「それ本気で言っていますか? リラ様っていえば可愛くて美乳で有名な賢者様の事ですよね?」

美乳? 微乳と言った方正しいまるで草原の様なナインペタンだ。

「多分、それで間違いないな」

「あの、もしかしてリヒト様は『性格が良くて顔が可愛ければ良い』そう思っています? こんな気持ち悪い肉塊があってもイケる変態ですか?」

いやその肉塊が最高なんだ!…言えないけどな。

「見た目は兎も角、触り心地は良いと思うから、俺は気にならない」


「『顔が良くて性格が良ければ良いなら』私でもいけそうですね…そうですか... 化け乳でも問題ないんですね? それなら…凄く嬉しいです...私を買って頂きありがとうございます」

「ようやく少しは信じてくれたのか?」

「はい…ご主人様にとって『化け乳』は気にならないで『顔』が優先という事は良く解りました…だって、楽しそうに私の化け乳触っているんですから…ハァハァ、もう手が腐ってもげても知りませんよ?」

「ああっ…ごめん」

嫌な顔一つしないから、つい触り続けていた。

「別に良いですよ、奴隷だし…だけど私の顔や髪が好みならこの方が良いでしょう?」

そう言うと胸を触っていた俺の手をとり、自分の頬っぺたへ押し付けた。

「大好きな『顔』ですよ、どうぞ頬っぺたの感触を楽しんで下さい」

『胸の方が良い』ってこの雰囲気じゃ言えないよな。






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