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第38話 修羅場⑩ ガイアと…
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アイカに見送られながらエルザと一緒にガイアの泊っている宿に向かっている。
正直、凄く気が重い。
これなら、ワイバーンと戦っている方がまだましだ。
「リヒト、随分と元気ないね? 僕の胸でも触るかい?」
巨乳=化け乳はこの世界の常識からして『醜い象徴』だし、それは聖女と女神絡みだから、否定はしなかった。
だが『触り心地が良い』と言うのと『触っていると心が落ち着く』という話を全面に押し出し…『俺は好きだ』という事にした。
そうしたら、こんな感じに二人とも簡単に触らせてくれるようになった。
だが…
「流石に人前じゃ出来ないよ! それに今のエルザの胸はサラシを巻いているから固いから触っても、気持ち良くない」
「あはははっ、うんそうだね違いない!」
完全に俺限定だがコンプレックスは無くなったようだ。
今日はこれからの話をガイアにしないといけない。
問題なのは、パーティに加わらないがエルザを貰う。
これをガイアが許すかどうかだ。
戦力が減るのは不味いから、反対される可能性がある。
そしてマリアンとリラ…この二人は今現在ガイアと完全に揉めている。
あの状況じゃ当たり前だが…果たしてどうなる事か。
もうグチャグチャだな。
「しかし、今日は本当にどうなるんだか…絶対に揉めるよな」
「あははっ、絶対に円満には終わらないね…まぁリヒトは僕が何があって守るから安心して」
実に情けないが、あの中で1番弱いのは、俺だ。
まぁ、面と向かって戦えばだ。
もし、本当に危なくなったら…三十六計逃げるが勝ちだな。
「もし、本当に危なくなったら…逃げるか」
「あははっ、絶対にそうならない」
何故か自信がある様に笑うエルザは何処か悲しげに見えた。
◆◆◆
ガイアの宿の前につくともう二人は到着していた。
「遅い」
「遅いよ」
「約束より早いと思うんだけど?」
「そうだな」
「リヒトねぇ、ガイアが出てきて鉢合わせしたらどうしてくれるのよ? こういう時は気を利かせて早く来るものよ」
「ねぇ、リヒトはもうパーティに戻る気は無いの…」
「ああっ、リラ、このパーティには俺の居場所はなかった、それはリラもマリアンも解っているだろう? 小間使いはもうごめんだ!」
「そう、戻る気は無いのね!」
「リヒトは戻らないんだ…」
「まぁな、さて行くか?」
「そうね」
「うん」
「さっさと終わらせて、宿に帰ろう」
完全にバラバラだ。
果たしてマリアンとリラはどうするんだ…まぁ良い。
どちらにしても、俺の立ち位置を変える気は無い。
◆◆◆
「なんだ、お前等、もう4人で過ごしているのか? まぁ良い! これでリヒトは帰って来てくれるんだろう?」
「ガイア、まず勘違いしているが、俺はマリアンとリラと一緒に居なかった…二人は教会に泊まっていたんだ」
「へぇ~そうか、それじゃリヒトはエルザと二人で一晩過ごしていた…そう言う事か? まぁお前がどう付き合おうと文句は言わないが」
「それで、ガイア…これどうするんだ?」
「どうするも何も、三人はもうお前の物だ、流石に無理やりとかは問題だが、お前の好きな様にして良いんだぞ?」
「あのなぁ…ガイア、三人は物じゃないんだぞ…彼女の達の気持ちはどうするんだよ!」
「ああっ、リヒト…そうか? 解ったマリアンとリラには振られたのか…それなら、そうだ俺が国に頼んでエルフかダークエルフの奴隷を買ってやるからな…あっそれとも最後まで付き合ってくれるなら俺が王族と婚約したら貴族の令嬢でも貰ってやるよ!どうだ?これなら俺より一段劣るがお前に取っても良い話だろう?」
「ガイア…貴方ね…私を舐めているのかしら? そんな事を言うあんた達と旅を続けると思う?」
「はぁ~流石にそれは無いよ…これはもう無理だよ」
「僕もそう思うよ」
「お前等、何を言っているんだ? 魔王討伐は『義務』なんだから辞められるわけが無いだろう?ふざけているのか?」
「なぁガイア…俺は魔法戦士だから『義務』は無い、抜けさせて貰うよ…まぁ籍は残るみたいだが別動隊としてもう会うことは無いだろうな」
「僕も抜けさせて貰うよ、それじゃ行こうかリヒト」
「そうだな」
「待てよ! 確かにリヒトの言い分は解るが、エルザ、お前は剣聖だから無理だ」
「別に、文句があるなら教会にでも言いつけるのかな?もう僕はリヒトと暮らすって決めたんだよ…だから幾ら言われても戻らないよ」
「そうね、もう解散で良いんじゃないかしら?ガイアがこんな人だと思わなかったわ…もう着いていけないわ」
「そうだね…流石についていけないよ…バイバイ」
「おい…冗談だよな?」
「「冗談でこんな事言う訳ない(よ)でしょう」」
それだけ言うと、マリアンとリラは出て行ってしまった。
「聖女と賢者が居ないんじゃ…もう終わりだね」
「そうだな…それじゃぁなガイア」
「お前等何を考えているんだ…冷静になれ…考え直せ!」
喚いているガイアを置いてエルザも俺もその場を後にした。
正直、凄く気が重い。
これなら、ワイバーンと戦っている方がまだましだ。
「リヒト、随分と元気ないね? 僕の胸でも触るかい?」
巨乳=化け乳はこの世界の常識からして『醜い象徴』だし、それは聖女と女神絡みだから、否定はしなかった。
だが『触り心地が良い』と言うのと『触っていると心が落ち着く』という話を全面に押し出し…『俺は好きだ』という事にした。
そうしたら、こんな感じに二人とも簡単に触らせてくれるようになった。
だが…
「流石に人前じゃ出来ないよ! それに今のエルザの胸はサラシを巻いているから固いから触っても、気持ち良くない」
「あはははっ、うんそうだね違いない!」
完全に俺限定だがコンプレックスは無くなったようだ。
今日はこれからの話をガイアにしないといけない。
問題なのは、パーティに加わらないがエルザを貰う。
これをガイアが許すかどうかだ。
戦力が減るのは不味いから、反対される可能性がある。
そしてマリアンとリラ…この二人は今現在ガイアと完全に揉めている。
あの状況じゃ当たり前だが…果たしてどうなる事か。
もうグチャグチャだな。
「しかし、今日は本当にどうなるんだか…絶対に揉めるよな」
「あははっ、絶対に円満には終わらないね…まぁリヒトは僕が何があって守るから安心して」
実に情けないが、あの中で1番弱いのは、俺だ。
まぁ、面と向かって戦えばだ。
もし、本当に危なくなったら…三十六計逃げるが勝ちだな。
「もし、本当に危なくなったら…逃げるか」
「あははっ、絶対にそうならない」
何故か自信がある様に笑うエルザは何処か悲しげに見えた。
◆◆◆
ガイアの宿の前につくともう二人は到着していた。
「遅い」
「遅いよ」
「約束より早いと思うんだけど?」
「そうだな」
「リヒトねぇ、ガイアが出てきて鉢合わせしたらどうしてくれるのよ? こういう時は気を利かせて早く来るものよ」
「ねぇ、リヒトはもうパーティに戻る気は無いの…」
「ああっ、リラ、このパーティには俺の居場所はなかった、それはリラもマリアンも解っているだろう? 小間使いはもうごめんだ!」
「そう、戻る気は無いのね!」
「リヒトは戻らないんだ…」
「まぁな、さて行くか?」
「そうね」
「うん」
「さっさと終わらせて、宿に帰ろう」
完全にバラバラだ。
果たしてマリアンとリラはどうするんだ…まぁ良い。
どちらにしても、俺の立ち位置を変える気は無い。
◆◆◆
「なんだ、お前等、もう4人で過ごしているのか? まぁ良い! これでリヒトは帰って来てくれるんだろう?」
「ガイア、まず勘違いしているが、俺はマリアンとリラと一緒に居なかった…二人は教会に泊まっていたんだ」
「へぇ~そうか、それじゃリヒトはエルザと二人で一晩過ごしていた…そう言う事か? まぁお前がどう付き合おうと文句は言わないが」
「それで、ガイア…これどうするんだ?」
「どうするも何も、三人はもうお前の物だ、流石に無理やりとかは問題だが、お前の好きな様にして良いんだぞ?」
「あのなぁ…ガイア、三人は物じゃないんだぞ…彼女の達の気持ちはどうするんだよ!」
「ああっ、リヒト…そうか? 解ったマリアンとリラには振られたのか…それなら、そうだ俺が国に頼んでエルフかダークエルフの奴隷を買ってやるからな…あっそれとも最後まで付き合ってくれるなら俺が王族と婚約したら貴族の令嬢でも貰ってやるよ!どうだ?これなら俺より一段劣るがお前に取っても良い話だろう?」
「ガイア…貴方ね…私を舐めているのかしら? そんな事を言うあんた達と旅を続けると思う?」
「はぁ~流石にそれは無いよ…これはもう無理だよ」
「僕もそう思うよ」
「お前等、何を言っているんだ? 魔王討伐は『義務』なんだから辞められるわけが無いだろう?ふざけているのか?」
「なぁガイア…俺は魔法戦士だから『義務』は無い、抜けさせて貰うよ…まぁ籍は残るみたいだが別動隊としてもう会うことは無いだろうな」
「僕も抜けさせて貰うよ、それじゃ行こうかリヒト」
「そうだな」
「待てよ! 確かにリヒトの言い分は解るが、エルザ、お前は剣聖だから無理だ」
「別に、文句があるなら教会にでも言いつけるのかな?もう僕はリヒトと暮らすって決めたんだよ…だから幾ら言われても戻らないよ」
「そうね、もう解散で良いんじゃないかしら?ガイアがこんな人だと思わなかったわ…もう着いていけないわ」
「そうだね…流石についていけないよ…バイバイ」
「おい…冗談だよな?」
「「冗談でこんな事言う訳ない(よ)でしょう」」
それだけ言うと、マリアンとリラは出て行ってしまった。
「聖女と賢者が居ないんじゃ…もう終わりだね」
「そうだな…それじゃぁなガイア」
「お前等何を考えているんだ…冷静になれ…考え直せ!」
喚いているガイアを置いてエルザも俺もその場を後にした。
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