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嬉しいのか悲しいのか...解らない。
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意を決して壺を割った。
割った瞬間に俺は
「げほっげへげほっげほっうがぁぁぁーーうえぇぇぇぇぇーーハァハァうえっうっ」
凄い臭気がした。
凄まじい悪臭がした…精子が腐った様な臭いに、魚や虫を腐らせたような臭いが部屋中に広がり、それにプラスして、肥溜めのような臭いもして目があけていられなくなった。
そして、俺は咳込み、思わず耐えられなくなり…吐いた。
吐き気が収まらない..ヤバイ、このままじゃ死ぬ…俺は這うようにして窓を開けた。
「うごっごほごほっうえぁ…うえぇぇぇぇーーっハァハァうげぇぇぇぇーーっ」
ヤバイ、吐き気が止まらない。
勇者パーティにいたから…悲惨な死体も見たし、死体の腐った臭いにも慣れている。
そんな俺が…吐き気が止まらない。
これは、肉体が我慢できない。
そういうレベルの汚臭だ。
「うごっごほごほっうえぁ…うえぇぇぇぇーーっハァハァうげぇぇぇぇーーっ」
吐き気が止まらないばかりか目からも涙が大量に出てきた。
どの位たったろうか…
ようやく吐き気が収まり、臭いも我慢できる位薄れてきた。
収納袋から三角巾を取り出し、マスクの様に口にまいた。
部屋を見回すと…臭う筈だ。
割れた壺の中にはリリの物なのだろうか? 沢山の糞尿と…考えたくも無いが、恐らくはオークの精子が腐り黄色く茶色くなった物が入っていたのだろう…それが破片と共に部屋中に飛び散っていた。
そして…リリはそれを無表情で舐めとり飲んでいた。
「うぐっ、ごくぺろぺろ」
見ていて気持ち悪くなるしやめさせたいが…まずは壺の破片を集めて風呂場に運んだ。
俺はパーティを追放された後。
唯一の贅沢がこの部屋だ…湯船のついた風呂に入るのが数少ない楽しみだった。
今思えば、この部屋だから助かった。
壺の破片を綺麗に洗い…片っ端から廃材を入れる袋に突っ込んだ。
部屋中に飛び散った、汚物やら精子やら糞尿を涙を流しながら布でふき取り同じく廃材袋に入れた。
パーティに居た頃、素材の剥ぎ取りは俺がやっていた。
お陰で使える道具があって助かった。
後は、リリの周りだけだ。
「りり、そこを退いてくれないか?」
壺の中に居た時よりは元気そうだが…
「うううっうううーーーっ」
奴隷紋のお陰なのか…凄く怒った顔をしたが退いてはくれた。
リリが舐めていた場所を綺麗にして壺の破片を袋に放り込み、収納袋に突っ込んだ。
これで、少しはましになった。
かなり臭いも薄れたが、まだ、王都にある公衆便所の方がましという位臭い。
「リリ 静止」
さっきの様子じゃ俺なんて覚えていない。
まるで獣の様だったから…念のため「静止」を命令した。
この命令をすれば、奴隷は動かないし、話もしない。
「…」
リリの様子を見る…酷い。
あの可憐で綺麗だったリリが..リリが…
顔は痣があるが、これは簡単に治る…お洒落な彼女が鼻毛が伸び放題。
髪はフケだらけで虫がたかっている…そして、口だ..
歯がまるで古い便器の様に黄ばんでいて、恐ろしく臭い。
さっき糞尿と腐った精子の様な物を食べていたから..それが口元にこびりついている。
脇の下の腋毛はボーボーで此処すら白く粉を拭いて良く見ると小虫がたかっている。
薬品でも飲まされたのか…胸が大きくなっている…元は小振りだが美乳だったはずの彼女の胸がスイカより大きくなり…しかも大きく垂れさがっている。
可愛く小振りで綺麗でピンクだった、乳輪や乳首は、巨大になり、乳首は親指の第一関節並みになり色は茶色を通り越し黒に近い。
嘘だろう…
ここ迄でも酷いのに…お腹はまるで中年オヤジの様にだらしなく…お尻はまるで牛の様に大きく、股間の間のマン毛は頭髪なみにボーボーで汚い。
そんな状態なのに、前後の穴は大きく開きっぱなしに見える…
両方の穴は下手したら人間の頭部位、入るんじゃないか…その位開いていて閉じない。
股間からは、膿のような物が垂れ流されていて、お尻からは力が入らないのか液状の糞が垂れ流しだ。
オークから筋力を無くしてより豚に近い状態にした…それがリリの体だった。
あの綺麗で美しかった肢体は何処にも面影はない…
『どうしたら良いか解らない』
会いたくて、会いたくて仕方なかったリリが今俺の前に居る。
『俺は、今でもリリを愛している』
それは変わらない…
だけど、どうしたら良いんだ…
喋らず、もぞもぞしているリリ…
涙が出てきた..
「リリ…」
今の俺には泣きながらリリを抱きしめる事以外、何もできなった。
自分でも、もう嬉しいのか悲しいのか自分の感情が解らなかった。
割った瞬間に俺は
「げほっげへげほっげほっうがぁぁぁーーうえぇぇぇぇぇーーハァハァうえっうっ」
凄い臭気がした。
凄まじい悪臭がした…精子が腐った様な臭いに、魚や虫を腐らせたような臭いが部屋中に広がり、それにプラスして、肥溜めのような臭いもして目があけていられなくなった。
そして、俺は咳込み、思わず耐えられなくなり…吐いた。
吐き気が収まらない..ヤバイ、このままじゃ死ぬ…俺は這うようにして窓を開けた。
「うごっごほごほっうえぁ…うえぇぇぇぇーーっハァハァうげぇぇぇぇーーっ」
ヤバイ、吐き気が止まらない。
勇者パーティにいたから…悲惨な死体も見たし、死体の腐った臭いにも慣れている。
そんな俺が…吐き気が止まらない。
これは、肉体が我慢できない。
そういうレベルの汚臭だ。
「うごっごほごほっうえぁ…うえぇぇぇぇーーっハァハァうげぇぇぇぇーーっ」
吐き気が止まらないばかりか目からも涙が大量に出てきた。
どの位たったろうか…
ようやく吐き気が収まり、臭いも我慢できる位薄れてきた。
収納袋から三角巾を取り出し、マスクの様に口にまいた。
部屋を見回すと…臭う筈だ。
割れた壺の中にはリリの物なのだろうか? 沢山の糞尿と…考えたくも無いが、恐らくはオークの精子が腐り黄色く茶色くなった物が入っていたのだろう…それが破片と共に部屋中に飛び散っていた。
そして…リリはそれを無表情で舐めとり飲んでいた。
「うぐっ、ごくぺろぺろ」
見ていて気持ち悪くなるしやめさせたいが…まずは壺の破片を集めて風呂場に運んだ。
俺はパーティを追放された後。
唯一の贅沢がこの部屋だ…湯船のついた風呂に入るのが数少ない楽しみだった。
今思えば、この部屋だから助かった。
壺の破片を綺麗に洗い…片っ端から廃材を入れる袋に突っ込んだ。
部屋中に飛び散った、汚物やら精子やら糞尿を涙を流しながら布でふき取り同じく廃材袋に入れた。
パーティに居た頃、素材の剥ぎ取りは俺がやっていた。
お陰で使える道具があって助かった。
後は、リリの周りだけだ。
「りり、そこを退いてくれないか?」
壺の中に居た時よりは元気そうだが…
「うううっうううーーーっ」
奴隷紋のお陰なのか…凄く怒った顔をしたが退いてはくれた。
リリが舐めていた場所を綺麗にして壺の破片を袋に放り込み、収納袋に突っ込んだ。
これで、少しはましになった。
かなり臭いも薄れたが、まだ、王都にある公衆便所の方がましという位臭い。
「リリ 静止」
さっきの様子じゃ俺なんて覚えていない。
まるで獣の様だったから…念のため「静止」を命令した。
この命令をすれば、奴隷は動かないし、話もしない。
「…」
リリの様子を見る…酷い。
あの可憐で綺麗だったリリが..リリが…
顔は痣があるが、これは簡単に治る…お洒落な彼女が鼻毛が伸び放題。
髪はフケだらけで虫がたかっている…そして、口だ..
歯がまるで古い便器の様に黄ばんでいて、恐ろしく臭い。
さっき糞尿と腐った精子の様な物を食べていたから..それが口元にこびりついている。
脇の下の腋毛はボーボーで此処すら白く粉を拭いて良く見ると小虫がたかっている。
薬品でも飲まされたのか…胸が大きくなっている…元は小振りだが美乳だったはずの彼女の胸がスイカより大きくなり…しかも大きく垂れさがっている。
可愛く小振りで綺麗でピンクだった、乳輪や乳首は、巨大になり、乳首は親指の第一関節並みになり色は茶色を通り越し黒に近い。
嘘だろう…
ここ迄でも酷いのに…お腹はまるで中年オヤジの様にだらしなく…お尻はまるで牛の様に大きく、股間の間のマン毛は頭髪なみにボーボーで汚い。
そんな状態なのに、前後の穴は大きく開きっぱなしに見える…
両方の穴は下手したら人間の頭部位、入るんじゃないか…その位開いていて閉じない。
股間からは、膿のような物が垂れ流されていて、お尻からは力が入らないのか液状の糞が垂れ流しだ。
オークから筋力を無くしてより豚に近い状態にした…それがリリの体だった。
あの綺麗で美しかった肢体は何処にも面影はない…
『どうしたら良いか解らない』
会いたくて、会いたくて仕方なかったリリが今俺の前に居る。
『俺は、今でもリリを愛している』
それは変わらない…
だけど、どうしたら良いんだ…
喋らず、もぞもぞしているリリ…
涙が出てきた..
「リリ…」
今の俺には泣きながらリリを抱きしめる事以外、何もできなった。
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