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スタンピート3
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「皆ご苦労。怪我人は出ていないか?」
アルバート皇太子殿下から入電があり、通話に出た冒険者は驚きのあまりひっくり返ってしまった。
その様子に気づいた別の冒険者が慌てて通話を代わった。
「はい。怪我人は出ておりません。ポーションも本日は使っておりません。この光属性の魔物避け魔道具のお陰で身体も休めております。」
「そうか、それなら良かった。ダンジョン内に入ったもの達からの連絡はあったか?」
「はい。本日も怪我もないとの連絡が先程入りました。あちらの部隊からは、連絡出来そうな時に対策本部の通話機に連絡するとの事でした。ダンジョンに少し変わったことがあるようで、今その精査をしているとのとこでした。」
「分かった。また地上班でも何かあれば連絡してくるように。でわ、よろしく頼む。」
アルバート皇太子殿下からの通話を無事に終えて冒険者はホッとした。
本来なら会話を交わすことなどない人物とのやり取りは肝が冷えた。
それにしても、アルバート皇太子殿下が立太子された頃からだろうか?
こんなに安心して冒険者として活動出来るようになったのは…。
以前は、夜は満足に眠れず食事は硬い干し肉が当たり前だった。
でも今はどうだ?
光属性の魔除け魔道具のお陰で夜は安心して眠れるし、この魔道具を起動したまたなら食事を作って暖かい物が食べられる。
それに今回の討伐は、一人一人に小型の光属性の魔除け魔道具が渡されている。
身に危険を感じたらそれを起動させてばいいのだ。
すると魔物達は私たち冒険者に手を出せない。
その間にポーションを飲んで体制を整えることができるのだ。
念の為に今のように、夜の見廻りを交代で行っているが、このセーフティエリアの中にいる限り魔物に襲われることはなく安全だ。
そんな事を考えながら森の方を見てみると砂煙を上げながら魔物が移動していく様子が見えた。
私は、慌てて緊急用の笛を吹き待機していた冒険者全てを呼んだ。
そして魔物が移動しているようだと伝えた。
集まったメンバーで森を見てみると、
「確かに、あれは間違いなく魔物が移動しているな。」
「あれ程の砂煙です。かなりの数かと。」
「方向的に王国に向かっているな。」
「間違いないでしょう。アルバート皇太子殿下に連絡を入れますか?」
「よろしく頼む。俺と一緒に3名程様子を見に行くのに着いてきてくれ。」
地上班を任されているダラスがそう命令をすると各自行動を起こした。
「深追いはしないが、少し位は減らして置いてやらないとな…」
そう言ってダラス含む冒険者4名は、夜の森を走り出すのだった。
一方ダンジョン内では、スライムの時にあったあの黒い水晶を見つけては解呪をし、ダンジョンを進んでいた。
「やはり、あの水晶が黒くなっているのが原因で反乱が起きているので間違いなさそうだな。これはたまたまなのか…それとも人為的か…。」
「人為的だとしたら、誰がどうやって何のためにしたんでしょうか?」
「その辺は解析出来るやつに解析してもらわなきゃ分からないが、解析している時間魔物が待ってくれるわけがないからな…。解呪後の状態からでも少しぐらいは分かるだろうから俺たちは、最奥まで行って全ての黒い水晶を解呪するしかないな。とりあえず今日はここまでにして休もう。この階層の魔物は全て倒したしな。さぁ、セーフティエリアを作るぞ。」
そうガイルが言いながら、魔道具を起動させる。
セーフティエリアに皆が入った事を確認し、食事を作る班と寝床を作る班に分け作業するように伝えた。
作業が開始されたのを確認し、ガイルは対策本部に通信をかけた。
「はい。あぁ、ご苦労。怪我人はいないと聞いたけど大丈夫?それで、ダンジョン内はどうだ?」
「大丈夫です。誰も怪我しておりません。勿論レティシア様も無事です。こちらの事で1点お伝えしたいことと、お願いしたいことがあります。」
「何だ?できることならすぐに動くが?」
「このダンジョン内には、檻に囲まれた黒い水晶があります。それに向けて、レティシア様が解呪をかけると水晶の色が黒から白に代わり、その後少しづつですが、何も無い岩肌だった場所に草木が生えよく見るダンジョンの姿になるのです。この現象から元々は白い水晶だったものが【何らかの理由】で黒くなって今に至ると考えられます。本来であれば、黒の状態と白くなった状態の検証等が必要でしょうが、今はそのような猶予はありません。私達はこのまま最奥まで行き、全ての水晶に解呪をかけます。そこでお願いなのですが、誰か水晶を解析できる者を一人送って貰えないでしょうか?白になった後でも何らかの理由は分かると思うので…お願いできませんか?」
「分かった。その黒い水晶の状態を一応写真に撮っておいてくれないか?水晶の解析は明日の朝にでもそちらに向かう様に伝える。変わり者だが、腕は確かだから信用してくれ。あと外の魔物達が急に王国方向に動き始めたようだが、ダンジョン内は代わりないか?」
「このダンジョンの本来の姿が分かりませんが、今地下3階までの解呪が終わり今日はここまでにしようと思った所です。この地下3階までは緑が戻り空気も澄んでいます。念の為皆に伝え、注意を促します。」
「よし。それで頼む。解呪となると…レティシアがしているのかな?今レティシアと代われるか?」
「可能です。しばらくお待ちください。」
そう言うとガイルはレティシアを呼び通話を代わった。
「レティ、無理はしてないか?」
「私は大丈夫ですよ!アル様こそ顔色が悪いですよ?ちゃんと休んでくださいね?」
「ありがとうレティ。レティが解呪しているんだろ?魔力は大丈夫か?そして何か気づいた事はあるか?」
「大丈夫です!私魔力量多いので!気付いたこと…そうですね…。このダンジョン内だけではなく、外に対してもこの水晶が影響を与えているように思います。解呪しただけなのでそれ以上詳しくは分かりませんが…。」
「なるほど…ならその水晶が解呪された事が森に住む魔物に影響を与えていた可能性が高いな。ありがとう、助かった。明日、魔術師団団長をそちらに向かわせる。水晶の解析の事は団長に任せておけば大丈夫だ。今日は疲れただろ?ゆっくり休むように。」
「ありがとう。アル様も今日は寝てくださいね?」
2人は微笑みあい、そして静かに通話を切った。
アル様疲れた顔をされていた…。
早く解決するといいんだけれど…。
いや、焦っちゃダメだ。
今日はゆっくり休んで明日また頑張ろう。
…外の魔物の動きが気になるけれど…私は自分のできることをしなくては!
その後も水晶と光属性の事についてかんがえていると、ガイルさんが、飯が出来たと叫ぶのが聞こえた。
大声を出すなと注意されているガイルさんを見て少し緊張が解れた。
よし、今日はしっかり食べて明日も頑張ろう。
1日でも早く解決することを祈って…。
アルバート皇太子殿下から入電があり、通話に出た冒険者は驚きのあまりひっくり返ってしまった。
その様子に気づいた別の冒険者が慌てて通話を代わった。
「はい。怪我人は出ておりません。ポーションも本日は使っておりません。この光属性の魔物避け魔道具のお陰で身体も休めております。」
「そうか、それなら良かった。ダンジョン内に入ったもの達からの連絡はあったか?」
「はい。本日も怪我もないとの連絡が先程入りました。あちらの部隊からは、連絡出来そうな時に対策本部の通話機に連絡するとの事でした。ダンジョンに少し変わったことがあるようで、今その精査をしているとのとこでした。」
「分かった。また地上班でも何かあれば連絡してくるように。でわ、よろしく頼む。」
アルバート皇太子殿下からの通話を無事に終えて冒険者はホッとした。
本来なら会話を交わすことなどない人物とのやり取りは肝が冷えた。
それにしても、アルバート皇太子殿下が立太子された頃からだろうか?
こんなに安心して冒険者として活動出来るようになったのは…。
以前は、夜は満足に眠れず食事は硬い干し肉が当たり前だった。
でも今はどうだ?
光属性の魔除け魔道具のお陰で夜は安心して眠れるし、この魔道具を起動したまたなら食事を作って暖かい物が食べられる。
それに今回の討伐は、一人一人に小型の光属性の魔除け魔道具が渡されている。
身に危険を感じたらそれを起動させてばいいのだ。
すると魔物達は私たち冒険者に手を出せない。
その間にポーションを飲んで体制を整えることができるのだ。
念の為に今のように、夜の見廻りを交代で行っているが、このセーフティエリアの中にいる限り魔物に襲われることはなく安全だ。
そんな事を考えながら森の方を見てみると砂煙を上げながら魔物が移動していく様子が見えた。
私は、慌てて緊急用の笛を吹き待機していた冒険者全てを呼んだ。
そして魔物が移動しているようだと伝えた。
集まったメンバーで森を見てみると、
「確かに、あれは間違いなく魔物が移動しているな。」
「あれ程の砂煙です。かなりの数かと。」
「方向的に王国に向かっているな。」
「間違いないでしょう。アルバート皇太子殿下に連絡を入れますか?」
「よろしく頼む。俺と一緒に3名程様子を見に行くのに着いてきてくれ。」
地上班を任されているダラスがそう命令をすると各自行動を起こした。
「深追いはしないが、少し位は減らして置いてやらないとな…」
そう言ってダラス含む冒険者4名は、夜の森を走り出すのだった。
一方ダンジョン内では、スライムの時にあったあの黒い水晶を見つけては解呪をし、ダンジョンを進んでいた。
「やはり、あの水晶が黒くなっているのが原因で反乱が起きているので間違いなさそうだな。これはたまたまなのか…それとも人為的か…。」
「人為的だとしたら、誰がどうやって何のためにしたんでしょうか?」
「その辺は解析出来るやつに解析してもらわなきゃ分からないが、解析している時間魔物が待ってくれるわけがないからな…。解呪後の状態からでも少しぐらいは分かるだろうから俺たちは、最奥まで行って全ての黒い水晶を解呪するしかないな。とりあえず今日はここまでにして休もう。この階層の魔物は全て倒したしな。さぁ、セーフティエリアを作るぞ。」
そうガイルが言いながら、魔道具を起動させる。
セーフティエリアに皆が入った事を確認し、食事を作る班と寝床を作る班に分け作業するように伝えた。
作業が開始されたのを確認し、ガイルは対策本部に通信をかけた。
「はい。あぁ、ご苦労。怪我人はいないと聞いたけど大丈夫?それで、ダンジョン内はどうだ?」
「大丈夫です。誰も怪我しておりません。勿論レティシア様も無事です。こちらの事で1点お伝えしたいことと、お願いしたいことがあります。」
「何だ?できることならすぐに動くが?」
「このダンジョン内には、檻に囲まれた黒い水晶があります。それに向けて、レティシア様が解呪をかけると水晶の色が黒から白に代わり、その後少しづつですが、何も無い岩肌だった場所に草木が生えよく見るダンジョンの姿になるのです。この現象から元々は白い水晶だったものが【何らかの理由】で黒くなって今に至ると考えられます。本来であれば、黒の状態と白くなった状態の検証等が必要でしょうが、今はそのような猶予はありません。私達はこのまま最奥まで行き、全ての水晶に解呪をかけます。そこでお願いなのですが、誰か水晶を解析できる者を一人送って貰えないでしょうか?白になった後でも何らかの理由は分かると思うので…お願いできませんか?」
「分かった。その黒い水晶の状態を一応写真に撮っておいてくれないか?水晶の解析は明日の朝にでもそちらに向かう様に伝える。変わり者だが、腕は確かだから信用してくれ。あと外の魔物達が急に王国方向に動き始めたようだが、ダンジョン内は代わりないか?」
「このダンジョンの本来の姿が分かりませんが、今地下3階までの解呪が終わり今日はここまでにしようと思った所です。この地下3階までは緑が戻り空気も澄んでいます。念の為皆に伝え、注意を促します。」
「よし。それで頼む。解呪となると…レティシアがしているのかな?今レティシアと代われるか?」
「可能です。しばらくお待ちください。」
そう言うとガイルはレティシアを呼び通話を代わった。
「レティ、無理はしてないか?」
「私は大丈夫ですよ!アル様こそ顔色が悪いですよ?ちゃんと休んでくださいね?」
「ありがとうレティ。レティが解呪しているんだろ?魔力は大丈夫か?そして何か気づいた事はあるか?」
「大丈夫です!私魔力量多いので!気付いたこと…そうですね…。このダンジョン内だけではなく、外に対してもこの水晶が影響を与えているように思います。解呪しただけなのでそれ以上詳しくは分かりませんが…。」
「なるほど…ならその水晶が解呪された事が森に住む魔物に影響を与えていた可能性が高いな。ありがとう、助かった。明日、魔術師団団長をそちらに向かわせる。水晶の解析の事は団長に任せておけば大丈夫だ。今日は疲れただろ?ゆっくり休むように。」
「ありがとう。アル様も今日は寝てくださいね?」
2人は微笑みあい、そして静かに通話を切った。
アル様疲れた顔をされていた…。
早く解決するといいんだけれど…。
いや、焦っちゃダメだ。
今日はゆっくり休んで明日また頑張ろう。
…外の魔物の動きが気になるけれど…私は自分のできることをしなくては!
その後も水晶と光属性の事についてかんがえていると、ガイルさんが、飯が出来たと叫ぶのが聞こえた。
大声を出すなと注意されているガイルさんを見て少し緊張が解れた。
よし、今日はしっかり食べて明日も頑張ろう。
1日でも早く解決することを祈って…。
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